岡田真理『喫茶エスペランサ』10月22日発売、希望を描く長編小説

小説の発売 | 開催日:10月22日

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小説の発売
『喫茶エスペランサ』はいつ発売?
2026年10月22日に河出書房新社から刊行されます。四六判・並製、248ページで、定価は2,090円(本体1,900円)です。ISBNは978-4-309-03293-1です。
どんな人たちが登場する物語?
喫茶店の常連客で葵戸署の警察官・浅倉守道とその家族、店主・遠野勇作と親類を中心に、喪失や悩みを抱えた人々が織りなす三十年を描きます。

「希望」の名を持つ喫茶店で、三十年の人生が交差する

河出書房新社は、岡田真理さんの長編小説『喫茶エスペランサ』を2026年10月22日に刊行します。著者はデビュー作『ぬくもりの旋律』で第12回静岡書店大賞〈小説部門〉を受賞。本作は、2年の歳月をかけて書き上げた最新作です。書名にある「エスペランサ」は、スペイン語、ポルトガル語で「希望」を意味します。

物語の舞台は、葵戸町商店街にある古い雑居ビルの1階に店を構える喫茶店「エスペランサ」。地元の人々に長年愛され、絶品のコーヒーを楽しめる老舗として知られるこの店に、さまざまな事情を抱えた人たちが集います。常連客で葵戸署に勤める警察官・浅倉守道とその家族、店主・遠野勇作と親類たちを中心に、喫茶店に縁を結ぶ人々の三十年が描かれます。

それぞれの人物が背負うのは、喪失や悩み、思いどおりにならない人生の選択です。仕事、結婚、家庭、別れといった身近なテーマを背景に、偶然の出会いや奇跡的な巡り合わせが重なり、傷を抱えた人々の思いが少しずつ希望や未来へつながっていきます。ひとつの店を舞台に、異なる人生がどのように交わり、時を経て変化していくのかが物語の軸です。

直木賞作家・一穂ミチが「力強い祝福に満ちた物語」と推す感動作。岡田真理による最新小説『喫茶エスペランサ』が10月22日発売! 画像 2

喪失や迷いを抱える人々の、それぞれの人生

物語には、家族を失った人、震災後の日々を楽しめずにいる人、恋人との将来を見通せなくなった人など、多様な境遇の人物が登場します。誰もが簡単には消せない痛みや迷いを抱えている一方で、喫茶エスペランサは人々が自然と足を運び、同じ時間を過ごす場所として描かれます。登場人物たちの悩みを並べるだけでなく、出会いや支え合いが、それぞれの人生にどのような変化をもたらすのかを追う作品です。

  • 不慮の事故で息子・拓真を亡くした莉佳子には、翻訳家になる夢がありました。
  • 祭りの日に迷子になった中学生の美薗は、震災で被災した後、毎日を楽しめずにいました。
  • 外資系の会社に勤める千紘は、恋人の幸太との未来が見えなくなっていました。
  • 元モデルの景子は、仕事よりも夫・泰介と過ごす時間を選びました。
  • 塾講師の俊平は、ある日突然、大切な人である敦子を失いました。
  • 生まれてくるはずの子供ではなかったと苦しむ妃奈は、唐突に婚約を破棄されました。

それぞれの悩みは、仕事や家族、将来の選択など、人生の節目に結びついています。異なる人物の物語が「エスペランサ」という場所に集まり、喫茶店に通う時間を通して関係を築いていく構成です。店の名前が意味する「希望」は、困難をすぐに消し去るものとしてではなく、傷を抱えたままでも人と出会い、未来へ進むためのものとして物語に重なります。

岡田さんは、デビュー作で〈縁〉を、第2作『眩光の彼方』で〈夢〉を描き、本作では〈命〉を描くことに挑んだといいます。自分が生まれる前に起きた出来事にも思いを馳せ、この世に生を受けた奇跡を改めて感じながら、約2年にわたって物語を綴ったとコメントしています。三十年という時間の中で、過去と現在、現在と未来がどのようにつながるのかも、本作を読み進めるうえでの大きな軸です。

直木賞作家・一穂ミチが「力強い祝福に満ちた物語」と推す感動作。岡田真理による最新小説『喫茶エスペランサ』が10月22日発売! 画像 3

一穂ミチや静岡県内の書店員が推薦

本作には、最新作『希望の子』(文藝春秋)も話題の作家、一穂ミチさんが推薦コメントを寄せています。一穂さんは、癒えることのない喪失の傷口から新たな出会いが芽吹くこと、そして過去と今、今と未来が手をつないだときに人は歩き出せることを挙げ、「力強い祝福に満ちた物語」と評しました。悲しみや恐れを抱く人物たちを描きながら、出会いが新しい一歩へ結びつく作品の核を伝える言葉です。

デビュー作に続き、静岡県内の書店員からも推薦が寄せられています。マルサン書店 サントムーン店の原田里子さんは、時間だけが人を癒すのではなく、その時間の中で心を通わせた人の温かさに支えられること、人生を感謝と笑顔で歩んでいけることを感じたとコメント。大切な人たちを思い浮かべる読書体験と、希望を宿した余韻を紹介しています。

谷島屋 ららぽーと沼津店の小川誠一さんは、昭和・平成・令和という時代をまたいで伝わるテーマとして「真心」を挙げ、時代の移り変わりと人々の考え方の変化を物語として読ませる点を評価しました。吉見書店の吉見佳奈子さんは、消せない痛みを抱えながらも支え合える人と出会い、希望を持って前に進む登場人物たちを応援したくなったと感想を寄せています。

著者の岡田真理さんは1978年静岡県生まれで、立教大学文学部を卒業。プロアスリートのマネージャーを経てフリーランスライターとなり、約15年にわたってプロ野球を中心にさまざまなスポーツの現場を取材しました。2023年に脚本家としてデビューし、TBSテレビ「私がヒモを飼うなんて」、ABCテレビ・テレビ朝日「セレブ男子は手に負えません」などの連続テレビドラマを担当。執筆活動のほか、公益財団法人全日本軟式野球連盟などのスポーツ団体に理事として関わり、自らスポーツを通じて社会課題を解決するNPO法人を運営しています。

2024年に刊行した小説デビュー作『ぬくもりの旋律』は第12回静岡書店大賞・小説部門を受賞。小説の著書には『眩光の彼方』(祥伝社)があります。装画は原倫子さん、装幀は坂野公一さんと吉田友美さん(welle design)が担当します。

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書誌情報と刊行内容

『喫茶エスペランサ』は2026年10月22日発売。四六判・並製で、ページ数は248ページです。定価は2,090円(本体1,900円)、ISBNは978-4-309-03293-1。書誌情報は河出書房新社の書誌ページで確認できます。

一冊の中で描かれるのは、喫茶店に集う人々の三十年と、彼らが抱える命や喪失、縁、夢をめぐる物語です。家族を失った人や未来に迷う人が、出会いを通じて希望を見いだしていく筋立てに加え、昭和・平成・令和をまたぐ時間の流れも作品の特徴。著者の言葉や一穂ミチさん、書店員の推薦コメントからは、人と人とのつながりや真心が物語を支えるテーマとして伝わります。

書名 喫茶エスペランサ
著者 岡田真理
発売日 2026年10月22日
仕様 四六判/並製/248ページ
定価 2,090円(本体1,900円)
ISBN 978-4-309-03293-1
装幀・装画 装幀:坂野公一+吉田友美(welle design)/装画:原倫子
書誌URL https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032931/

喫茶店を訪れる人々の悩みと、時を重ねて結び直される縁を描く『喫茶エスペランサ』。希望という名の場所で交差する人生を、岡田真理さんが〈命〉をテーマに綴った長編小説です。

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