五輪2大会出場の柔道家が語る「強い人」の条件とPraySpot

IDPパワーランチ第11回 | 開催日:11月6日

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IDPパワーランチ第11回
IDPパワーランチ第10回では何が語られた?
五輪延期やスポンサー集め、起業後の4度のピボットを経験したシャーフセイン・シャー氏が、環境を言い訳にしない姿勢、PraySpotを立ち上げた背景、手段を変えてもゴールをぶらさない強さについて語りました。
次回はいつ、どんなテーマで開催される?
第11回は2026年11月6日(金)12:00〜12:50にオンラインで開催予定です。五穀祭菓をかのの六代目女将、榊もえみ氏を招き、事業承継者向けの「両利きの経営」について話を聞きます。

五輪延期と起業の経験から語られた「強い人」の条件

アイデンティティー・パートナーズ株式会社は2026年10月16日(金)、オンライン勉強会「IDPパワーランチ」の第10回として、「プレイスポット開発者に聞く、個と社会の融合」を開催しました。ゲストは、リオデジャネイロ・東京の五輪2大会に男子柔道パキスタン代表として出場し、現在は実業家として活動するシャーフセイン・シャー氏です。対談者は同社HRD事業副部長・講師の堀江真幸氏、モデレーターは株式会社lazy style代表取締役の佐藤悠平氏が務めました。

「ランチタイムの50分で、一線のプロから本音が聞ける」場を目指して立ち上げられたIDPパワーランチは、各界の専門家を招き、ビジネスパーソンが本質的な知見に直接触れる機会を提供するオンライン勉強会です。第10回は、コロナ禍での東京五輪延期や、起業後に4度のピボットを経験したシャー氏の歩みを通じて、環境のせいにせず挑戦する姿勢や、目標達成に向けた考え方を掘り下げました。

日本で育ちながらパキスタン代表として五輪を目指したシャー氏は、活動資金を自ら集めていました。東京五輪の開催が見通せず、1年延期となった時期を「たぶん人生でしんどい時期があるとしたらあの時でしたね」と振り返ります。延期に伴ってスポンサーが離れることもありましたが、企業側にも支援のメリットを示しにくい事情があると理解していたといいます。

最大の課題は、スポンサーに目に見える「リターン」を提示しにくいことでした。そこでシャー氏は、五輪の先にあるセカンドキャリアも含めて自分の人生に投資してほしいと伝え、「僕にベットしてください」と支援を呼びかけました。スポンサーの理解を得て、五輪後も関係が続いていると話しています。堀江氏は、自分の人生に賭けてほしいと伝えることの難しさに触れました。

IDPパワーランチvol.10「プレイスポット開発者に聞く、個と社会の融合」開催レポート 画像 2

父から受け継いだ、環境を言い訳にしない姿勢

シャー氏が環境のせいにせず挑戦する姿勢を身につけた背景には、父親の存在があります。父親は幼少期に両親を亡くし、パキスタンで住まいや設備に恵まれない環境から、ひとりでオリンピック3位に至った人物だと紹介されました。シャー氏は、住む家も食べるものもある自分が、それを理由に言い訳するのは「ダサい」と感じたと語り、環境に責任を転嫁しない考えを父から学んだと説明しました。

自らの人生を動かす感覚について問われると、シャー氏は「勝手に使命感を感じちゃう」と答えました。イギリス生まれ、パキスタン人、日本の練馬育ちで、柔道を続けて五輪に2回出場した自分には、何か生まれた目的があるのではないかと考えるそうです。「こういう人たちを救いたい」「新しい価値を社会に与えないといけない」と思い、自分が取り組むべきこととして受け止めるタイプだと話しました。

使命感を持たずに生きている人については、「たぶんまだ見つかってないだけ」との見方を示しました。行動して挑戦を重ねなければ、自分が没頭できるものには気づきにくいという考えです。周囲の期待や安定だけで進路を決めるのではなく、試行錯誤のなかで自分が担いたい役割を探すことが、対談のテーマの一つになりました。

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4度のピボットから生まれた礼拝場所の予約サービス

シャー氏が立ち上げた「PraySpot(プレイスポット)」は、空きスペースやレンタルスペースの空き時間を礼拝場所として活用する予約サービスです。競技生活のなかで感じた、ムスリムが礼拝できる場所の不足が出発点になりました。母親と出かけるときや海外で試合をするときにも課題に直面し、それらの経験を結びつけて、自分だから取り組める事業を考えたといいます。

シャー氏は株式会社PITLABを設立して事業に取り組むなかで、パキスタンが革で知られていることを生かした革の事業や、オフショアのサービスなどにも挑戦してきました。7年ほど付き合いのある佐藤氏は、PraySpotを「一番彼っぽいサービス」と評しました。シャー氏自身は、PITLABで4回ほどピボットしたものの、心から人生を捧げたいと思えるものが見つからず、一度はそれまでの軸を失ったと振り返っています。

そこから「本当に僕だからできるものってなんだろう」と考え、課題を集めてつなぎ合わせた結果、自分の経験と融合したものがPraySpotになりました。「もしここにこれがあったら、何人の人が喜ぶかな」と考えるようになり、サービスを見つけてからは「すごくワクワク、イキイキしだしました」と語っています。競技生活や家族との外出で経験した不便を、社会の課題解決と事業づくりに結びつけた経緯が紹介されました。

株式会社マテリアルでは、レザー卸売事業やアパレル事業も展開しています。シャー氏は柔道で培った継続力、逆境への対応力、突破力を強みに、アスリートとしての経験を社会課題の解決や事業創出につなげています。事業の形は変えても、本人が解決したい課題や目指すところを見定める姿勢が、対談を通じて語られました。

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相手のために手段を変え、ゴールは変えない

営業で大切にしていることとして、シャー氏は「しつこさ」と「怒られるギリギリを攻める」ことを挙げました。成田空港の礼拝室前でチラシを配って注意された際には、チラシが使えないならシャツにQRコードを印刷するというように方法を変えたそうです。「もう帰れ」と言われればいったん帰り、その後に考え直して再び訪ねるとも話しました。佐藤氏は、ギリギリの手前ではなく「奥」まで進む姿勢を笑いを交えて指摘しました。

営業先から断られた場合も、相手に提案が合わなかった、内容が響かなかったと受け止め、別の案を考えて提案します。続けられる理由は売りつけたいからではなく、その相手のために何とかしたいと本心で思っているからだと説明しました。提案が尽きたときには、「どうやったら嬉しいですか? ハッピーになりますか?」と率直に尋ねることもあるといいます。

シャー氏が考える「強い人」とは、ゴールを設定し、そこへ至る方法を変えても目標からぶれない人です。コロナ禍の東京五輪では、開催の可能性が残っていた時期に目標を諦め、練習を一度やめてしまったことを後悔していると語りました。開催が決まってから再び練習しても、準備ができていない状態だったため、「あのとき練習を続けていたら、メダル圏内だったと思う」と振り返ります。

この経験を経て、「絶対に諦めない、ゴールを設定したら達成するまでそれに向かっていく」という考えが強くなったといいます。スポーツでもビジネスでも、会社員として働く場合でも、環境を言い訳にせず、折れることがあってもゴールだけはぶらさないことが大切だと説明しました。KPIやKGIを定めたらそこに向かって取り組み、道を見失っても目標が見えていれば進めるというのが、シャー氏の語った強さです。

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第10回の開催情報と次回の参加方法

第10回は2026年10月16日(金)12:00〜12:50に、YouTubeを配信プラットフォームとするオンライン形式で開催されました。参加費は無料で、事前登録制。主催はアイデンティティー・パートナーズ株式会社です。登壇したシャーフセイン・シャー氏は1993年ロンドン生まれのパキスタン国籍で、日本で育ちました。柔道パキスタン代表としてリオ・東京五輪に出場し、アジアで2度の銅メダルを獲得しています。

対談者の堀江真幸氏は、アイデンティティー・パートナーズ株式会社のHRD事業副部長・講師です。モデレーターの佐藤悠平氏は、専門商社に就職した後、国会議員公設秘書として4年間活動し、在籍中に大臣政務官のサポートも経験しました。現在は株式会社lazy styleの代表取締役として、「人生の相関図を誰よりも面白くする。」をモットーに、政治・スポーツ・自治体に関わる活動を行っています。

続く第11回は、創業明治20年の和菓子店「五穀祭菓をかの」の六代目女将、榊もえみ氏を招き、事業承継者向けの「両利きの経営」について話を聞く予定です。開催日時は2026年11月6日(金)12:00〜12:50。形式はYouTube配信のオンライン開催で、参加費は無料、事前登録制です。申込URLは https://idp-powerlunch2611.peatix.com/ です。IDPパワーランチは、ビジネスパーソンが本質に触れ、学びと挑戦を広げる場を目指し、今後も月1回のペースで開催予定としています。

主催するアイデンティティー・パートナーズ株式会社の所在地は東京都渋谷区神宮前一丁目20番13号ディアテックビル2F。2023年3月設立で、代表者は中野広介氏です。事業内容は、人材育成事業(組織開発、人材開発支援サービス)およびビジネススクール運営事業です。会社URLは https://www.idp-inc.co.jp/。本プレスリリースの問い合わせ先は経営企画部(佐藤)、メールアドレスは pr@idp-inc.co.jp です。

第10回で語られたのは、環境や手段が変わっても、目指すゴールを見失わないことでした。五輪競技での後悔や事業のピボット、礼拝場所の不足を解決するサービスづくりを通じて、シャー氏が実践してきた考え方が共有されました。次回の開催情報とあわせ、内容を以下に整理します。

項目 内容
第10回 2026年10月16日(金)12:00〜12:50、オンライン(YouTube)、無料・事前登録制
第10回のテーマ 「プレイスポット開発者に聞く、個と社会の融合」
ゲスト シャーフセイン・シャー氏。リオ・東京五輪男子柔道パキスタン代表、実業家
PraySpot 空きスペースやレンタルスペースの空き時間を礼拝場所として活用する予約サービス
第11回 2026年11月6日(金)12:00〜12:50、オンライン(YouTube)、無料・事前登録制
第11回のテーマ 五穀祭菓をかの六代目女将・榊もえみ氏を招いた、事業承継者向け「両利きの経営」
申込URL https://idp-powerlunch2611.peatix.com/
主催者URL・問い合わせ https://www.idp-inc.co.jp/ / pr@idp-inc.co.jp

第11回は、事業承継と経営をテーマにしたオンライン勉強会として2026年11月6日に開催されます。シャー氏の経験を通じて紹介された「手段は変えても、ゴールは変えない」という考えとともに、次回のテーマにも注目が集まりそうです。

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