高島屋美術部120年記念展、森村泰昌の新作を日本橋・大阪で公開
ベストカレンダー編集部
2026年10月22日 18:43
高島屋美術部記念展 | 開催期間:3月4日〜4月12日
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百貨店を舞台に、美術と暮らしのつながりをたどる
高島屋は、美術部創設120年を記念する展覧会「モリムラさんは百貨店で考えた。美術には暮らしがよく似あう。」を、2027年3月から日本橋店と大阪店で開催します。2028年に迎える節目に向けて企画されたもので、総合監修は世界的に活動する現代美術家・森村泰昌氏が担当します。
展覧会の軸となるのは「美術」「暮らし」「百貨店」の3つです。高島屋が人々の「衣・食・住」に美のある暮らしを提案し、生活と美術をつないできた歴史を振り返りながら、現代の暮らしに息づく「美の可能性」を森村氏の視点と作品を通してたどります。会場には、本展のために制作された森村氏の新作のほか、高島屋史料館などが所蔵する美術作品やアーカイヴ資料が並びます。
企画コンセプトは、プロローグ「モリムラさんの言葉」にも示されています。百貨店を単なる買い物の場としてではなく、美術や文化が人々の日常と出会い、暮らしのなかへ広がっていく場所として捉える内容です。展示を通じて、高島屋がどのように美術を紹介し、生活と結びつけてきたのかを見渡せる構成となっています。
森村泰昌氏の作品と高島屋美術部の歩み
見どころの一つは、高島屋美術部が時代ごとに紹介してきた巨匠たちと、その120年の歴史を森村氏の視点でたどる展示です。「衣・食・住」をテーマに、ゴッホなどの名画に自ら扮するセルフポートレイト作品や、本展のための新作が紹介されます。かつての展示風景を再現したジオラマも登場し、過去と現代が交差する空間を体感できるとしています。
森村氏は1951年に大阪市で生まれ、京都市立芸術大学美術学部を卒業後、専攻科を修了しました。1985年にゴッホの自画像をまねたセルフポートレイト写真を発表して以来、美術史上の名画や往年の映画女優、20世紀の偉人などに扮した写真・映像作品を手がけています。映画出演や文筆活動にも取り組み、2014年には横浜トリエンナーレのアーティスティック・ディレクターを務めました。
高島屋との関わりでは、創業180周年記念展に加え、190周年記念美術展「悉皆―風の時代の継承者たち―」で新作を発表しています。2011年に紫綬褒章、2026年に旭日小綬章を受章しました。会場では、森村氏の作品《肖像(ヴァン・ゴッホ)》1985年、カラー写真も紹介されています。
もう一つの見どころは、百貨店を通して人々の生活と美術をつないだ作家や文化人に目を向けることです。シャルロット・ぺリアン、ル・コルビュジエ、藤田嗣治、与謝野晶子、柳宗悦、岡本太郎らの名が挙げられています。高島屋の美術文化活動を通して収蔵されてきた作品や資料を、森村氏が選び、一堂に展示します。名画だけでなく、デザインや文芸に関わる資料も含め、百貨店が文化と暮らしを結びつけてきた様子を紹介します。
日常の「ワクワク」を美的な文化から考える
森村氏は、子どもの頃に百貨店で感じた「ワクワク」の正体は、そこに息づく「美的な文化」だったのではないかと語っています。本展では、作品や展示空間を通して、日常のなかで豊かな文化を育んできた百貨店の役割と魅力を、現代の視点から問いかけます。美術館で作品を見ることにとどまらず、暮らしの場に美術がどう関わってきたかを考える内容です。
高島屋美術部の起源は、1909年(明治42年)に京都店・大阪店・東京店で開催された「現代名家百幅画会」です。巨匠から新鋭作家まで幅広く紹介したこの画会は大きな反響を呼び、高島屋が美術品を本格的に取り扱う歴史の始まりとなりました。以来、現存作家への作品制作依頼や、時代に先駆けた展覧会、時代に呼応した多彩な展覧会を継続して開催。日本の美術文化の伝え手として「美術の現在」を発信し、その発展に寄与してきたとしています。
展覧会名にある「美術には暮らしがよく似あう」という視点は、こうした活動を振り返るとともに、これからの美術のあり方へ目を向けるものです。高島屋は「現代名家百幅画会」の開催から120年の節目を迎える2028年に向け、2027年3月から2年間、「美、その先へ。拡がりと融合」をテーマに記念展覧会を展開します。伝統を礎に、新たな表現や価値観との出会いを生み、美術の可能性を追求する展覧会を開催していく方針です。作家とお客様をつなぐ架け橋として、美術文化の発展に貢献することも掲げています。
日本橋・大阪の会場と開催概要
東京会場は日本橋高島屋S.C.本館8階ホールで、2027年3月4日(木)から3月22日(月)まで開催します。続く大阪会場は大阪高島屋7階グランドホールで、2027年3月25日(木)から4月12日(月)までの予定です。会場ごとに開催期間が分かれているため、訪問を考える際は、どちらの会場で鑑賞するかに合わせて日程を確認できます。
主催は「モリムラさんは百貨店で考えた。美術には暮らしがよく似あう。」展実行委員会、協力は(株)オークです。入場料は一般1,800円、大・高校生1,000円、中学生以下無料(予定)。ディレクターは森村泰昌氏、キュレーターは林綾野氏、展示デザインは吉野弘氏が担当します。都合により展示内容が変更になる場合があることも案内されています。
森村氏の新作、高島屋が所蔵する作品や資料、歴史を伝えるジオラマを通して、美術と百貨店、日々の暮らしがどのように結びついてきたのかを紹介する本展。開催地や期間、入場料などの概要を以下にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | 高島屋美術部創設120年記念「モリムラさんは百貨店で考えた。美術には暮らしがよく似あう。」 |
| 東京会場 | 日本橋高島屋S.C.本館 8階ホール/2027年3月4日(木)~3月22日(月) |
| 大阪会場 | 大阪高島屋 7階グランドホール/2027年3月25日(木)~4月12日(月)(予定) |
| 入場料 | 一般1800円、大・高校生1000円、中学生以下無料(予定) |
| 主催・協力 | 主催:展実行委員会/協力:(株)オーク |
| 担当 | ディレクター:森村泰昌/キュレーター:林綾野/展示デザイン:吉野弘 |
美術部の歩みを知る資料と森村氏の作品を手がかりに、百貨店のなかで育まれてきた「美」と暮らしの関係をたどる展覧会です。日本橋と大阪、それぞれの会場で開催されます。
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