ベルリン・フィル来日70周年公演、2027年6・7月に開催
ベストカレンダー編集部
2026年10月23日 16:10
ベルリン・フィル来日公演 | 開催期間:6月30日〜7月4日
カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
来日70周年、ベルリン・フィルが東京・川崎と河口湖へ
株式会社フジテレビジョンは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「特別公演」と「ヴァルトビューネ河口湖」を、2027年6月から7月にかけて開催すると発表しました。2027年は同楽団が初めて日本を訪れてから70年となる節目の年です。1957年、ヘルベルト・フォン・カラヤンとともに来日して以来、演奏者と観客という関係を超えて日本との間に築いてきたつながりを記念する公演となります。
「特別公演」は6月30日にミューザ川崎シンフォニーホール、7月1日に東京芸術劇場コンサートホールで開催。続く「ヴァルトビューネ河口湖」は7月2日、3日、4日の3日間、河口湖ステラシアターで行われます。指揮はダニエル・ハーディング、ヴァイオリン独奏はベルリン・フィル第1コンサートマスターの樫本大進が務めます。
特別協賛は龍角散、協賛は新菱冷熱工業です。主催・招聘・制作はフジテレビジョン。川崎公演はミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市文化財団グループ)、河口湖公演は河口湖ステラシアターが共催します。
二つの公演で楽しむワーグナー、チャイコフスキー、ブラームス
「来日70周年記念 龍角散presents ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 特別公演2027」は、6月30日(水)と7月1日(木)の両日、いずれも19時開演です。プログラムにはワーグナーの歌劇「タンホイザー」序曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35、ブラームスの交響曲第2番 ニ長調 Op.73が並びます。チャイコフスキーの協奏曲では樫本大進がソリストを務めます。
樫本がベルリン・フィルの日本公演でソリストとして登場するのは14年ぶり。ベルリン・フィルと樫本によるチャイコフスキーの協奏曲に加え、ワーグナーとブラームスを一つのプログラムで聴ける構成です。前回好評を得たという「特別公演」が、来日70周年の年に東京と川崎で開かれます。
7月2日(金)、3日(土)、4日(日)の「来日70周年記念 龍角散presents ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴァルトビューネ河口湖2027」は、各日17時30分開演。河口湖ステラシアターを会場に、特別公演と共通するワーグナーの「タンホイザー」序曲とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に加え、次の作品を演奏します。
- ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
- チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(ヴァイオリン:樫本大進)
- J.シュトラウスII:喜歌劇『こうもり』序曲
- サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』より「バッカナール」
- J.シュトラウスII:芸術家の生涯
- ラヴェル:ラ・ヴァルス
河口湖公演は、ベルリンの夏を彩ってきた野外コンサートの伝統を日本で味わう機会です。曲目・曲順は変更になる場合があります。公演ごとに会場と開演時刻、プログラムが異なるため、鑑賞を検討する際は希望する日程の内容を確認できます。
ベルリンの夏の伝統を河口湖で受け継ぐ
ベルリン・フィルのシーズン最後を飾る夏の恒例行事「ヴァルトビューネ野外コンサート」は、1984年に始まり、40年以上にわたってベルリンの風物詩として親しまれてきました。その伝統がベルリン以外で初めて受け継がれたのが、2025年の日本開催です。今回の河口湖公演は、その日本開催に続く公演として企画されています。
2025年の開催は国内だけでなく世界から注目され、「ベルリンの風が河口湖に吹いた」と表現されたと発表されています。森や風、鳥の声とオーケストラの響きが重なる環境で、ベルリン現地公演の熱気を伝えるヴァルトビューネのプログラムを楽しめる点が、河口湖公演の特徴です。東京・川崎のホール公演とは会場の趣も異なり、同じ指揮者、オーケストラ、ソリストによる演奏を異なる舞台で聴く構成となっています。
ベルリン・フィルは1882年に自主運営楽団として創立しました。首席指揮者にはハンス・フォン・ビューロー、アルトゥール・ニキシュ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド、サイモン・ラトルらが名を連ね、2019年にキリル・ペトレンコが就任しています。2009年には「デジタル・コンサート・ホール」を開始し、ライブや収録演奏を世界中に配信。2014年には自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」を創設しました。
カラヤンが1967年に創設したイースター音楽祭は、2013年からバーデン=バーデンで開催されていましたが、2026年にザルツブルクへ帰還。ペトレンコのもとで新しい聴衆を得るための教育プログラムにも力を入れ、2021年からはドイツ国連難民援助財団のアンバサダーを務めています。
指揮者とソリスト、70年にわたる来日の歩み
指揮を担当するダニエル・ハーディングは1975年、オックスフォード生まれ。ラトルやアバドの助手を経て、20代前半でベルリン・フィルにデビューしました。22歳の時にエクサン・プロヴァンス音楽祭で国際的な注目を集め、その後は世界の一流オーケストラと長期にわたる関係を築いています。
スウェーデン放送交響楽団とは19年、設立を支援したマーラー室内管弦楽団とは数十年、ロンドン交響楽団の首席客演指揮者としては10年にわたり関わり、ベルリン・フィルへの客演は30年以上、ウィーン・フィルとは20年以上に及びます。パリ管弦楽団の音楽監督を経て、現在はローマのサンタチェチーリア国立アカデミアを率いています。2027年シーズンからはロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任する予定で、グラミー賞受賞者であるとともに、欧州大手航空会社のパイロットでもあります。
ソリストの樫本大進は、フリッツ・クライスラー国際コンクール、ロン=ティボー国際コンクールでの優勝を含む、5つの権威ある国際コンクールで優勝。ロリン・マゼール、小澤征爾、マリス・ヤンソンス、パーヴォ・ヤルヴィらの指揮で、国内外のオーケストラと共演してきました。室内楽ではギドン・クレーメル、堤剛らと共演し、兵庫県で「ル・ポン国際音楽祭~赤穂・姫路」の音楽監督を務めています。
樫本は2010年にベルリン・フィル第1コンサートマスターに正式就任し、ソリストとしての活動と並行してヨーロッパ楽壇の最前線で活躍しています。恵藤久美子、田中直子、ザハール・ブロン、ライナー・クスマウルに師事。使用楽器は、株式会社クリスコ(志村晶代表取締役)から貸与された1744年製デル・ジェス「ド・ベリオ」です。
ベルリン・フィルの来日は1957年に始まり、カラヤン指揮のもと日本で公演しました。その後も各時代を代表する指揮者と来日を重ねています。1957年の1公演のみヴィルヘルム・シュヒター、2000年の1公演のみマリス・ヤンソンスが指揮した記録も含め、発表された来日の歩みは次の通りです。
| 来日年 | 指揮者 |
|---|---|
| 1957*, 1966, 1970, 1973, 1977, 1979, 1981, 1984 | ヘルベルト・フォン・カラヤン |
| 1986 | 小澤征爾 |
| 1988 | ヘルベルト・フォン・カラヤン |
| 1992, 1994, 1996, 1998, 2000** | クラウディオ・アバド |
| 2004, 2005, 2008, 2011, 2013, 2016, 2017 | サイモン・ラトル |
| 2019 | ズービン・メータ |
| 2023 | キリル・ペトレンコ |
| 2025 | グスターボ・ドゥダメル、キリル・ペトレンコ |
* 1公演のみヴィルヘルム・シュヒター。** 1公演のみマリス・ヤンソンス。2027年の公演情報やチケット情報などは公式サイトで随時更新されます。公式サイトは https://www.fujitv.co.jp/berlin-phil/ です。問い合わせはクラシック事務局、電話番号は0570-012-666、受付時間は平日12:00~17:00です。
| 公演 | 日時 | 会場 | 出演 |
|---|---|---|---|
| 特別公演 | 2027年6月30日(水)19:00、7月1日(木)19:00 | ミューザ川崎シンフォニーホール、東京芸術劇場コンサートホール | ベルリン・フィル、ダニエル・ハーディング、樫本大進 |
| ヴァルトビューネ河口湖 | 2027年7月2日(金)、3日(土)、4日(日)各日17:30 | 河口湖ステラシアター | ベルリン・フィル、ダニエル・ハーディング、樫本大進 |
来日70周年を彩るホール公演と、ベルリンの夏の伝統を河口湖で受け継ぐ公演。開催日は2027年6月30日から7月4日までで、演奏曲や会場、開演時間は公演ごとに異なります。ベルリン・フィルと日本の歩み、そして出演者の顔ぶれを知ることで、記念公演の背景もより具体的に見えてきます。
PRAmazonアソシエイトのリンクです