東北芸術工科大「表面のストラータ」開催、笹原晃平の空白を残す作品
ベストカレンダー編集部
2026年10月23日 18:35
チケットに残された「空白」を作品として展示
東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースおよび大学院修士課程芸術文化専攻の細川ゼミによる展覧会「表面のストラータ」が、2026年10月21日(水)から10月30日(金)まで、東北芸術工科大学本館7階のTHE TOPで開催されています。株式会社ポストポンの代表取締役でありアーティストの笹原晃平が出展し、《ポストポン・デリバラブルピース》とポストポン関係資料を展示しています。
《ポストポン・デリバラブルピース》は、2023年に始動したプロジェクト型アート作品《社会実践ポストポン》から生まれた額装作品です。飲食店で子どもたちが実際に使用したチケットを素材にし、中央の切れ目によって分かたれた紙片を、間にできた空白ごと額装しています。作品の販売はありません。
会期は10月30日(金)まで。開館時間は平日が9時から20時、土曜と最終日が9時から17時で、日曜は休館です。展示会場は山形県山形市上桜田3−4−5、東北芸術工科大学本館7階のTHE TOPです。
| 展覧会 | 細川ゼミ展「表面のストラータ」 |
|---|---|
| 会期 | 2026年10月21日(水)〜10月30日(金) |
| 時間 | 平日9時-20時/土曜9時-17時/最終日9時-17時/日曜休館 |
| 会場 | THE TOP(山形県山形市上桜田3−4−5 東北芸術工科大学 本館7階) |
| 展示作品 | 《ポストポン・デリバラブルピース》、ポストポン関係資料 |
| 作品販売 | なし |
切れ目の向こうに残る、誰かの行為と時間
チケットには文字や汚れ、折り目が残り、切り離された部分の輪郭も一枚ずつ異なります。それらは作家があらかじめ描いた図像ではなく、子どもたちの食事や飲食店の店主との出来事を通じて生じた痕跡です。作品の表面には、チケットを扱った人々の行為と、そこに流れた時間が刻まれています。
作品の中心にある空白は、単に何かが欠けている状態を示すものではありません。チケットが誰かの手に渡り、飲食店で実際に使われたという出来事をとどめる場所として提示されています。切り離された二つの紙片は、失われた部分を埋め合わせるのではなく、紙片のあいだに生じた空白を残したまま一つの作品を形づくります。
展覧会タイトルの「表面のストラータ」に含まれる「Strata」は、堆積によって生まれる複数の層を意味します。絵画では、絵具を塗り重ねる、描いては消す、削り取るといった制作上の行為が繰り返されます。試行錯誤や判断の時間が積み重なり、絵画の表面をつくるという考え方が、本展のテーマです。
《ポストポン・デリバラブルピース》では、作家に限らず、子どもや飲食店など他者の行為が表面を形成します。チケットが街を移動し、人々の手を渡り、飲食店で使われて切り離される。その道のりで生まれた書き込みや折り目、切れ目には、絵具の層や筆跡とは異なる社会的な出来事の時間が堆積しています。制作方法は異なりますが、目に見える表面の背後に、見えない時間や出来事が重なっている点で、ゼミ展のテーマと作品が結びついています。
交換の循環から生まれたプロジェクト作品
《社会実践ポストポン》は、笹原晃平が発案し、せんだいメディアテークの「せんだい・アート・ノード・プロジェクト」との協働を通して制作されたプロジェクト型アート作品です。「貨幣を介さない交換経済は可能か?」という問いを出発点に、地域の子どもたちへの食事の提供、飲食店との貸し借り、使用済みチケットの作品化と販売、さらにその収益の還元までを含む一連の循環を作品としています。
今回の展示作品は、その社会実践の記録であると同時に、切れ目や裂け目、二つの紙片の間の空白を通して、出来事が美術作品の表面をどのようにつくるのかを問います。作品のキャプションには《 Thai Sweets with Blueberries 》, POSTPONE Deliverable Pieces, 2026, ink on paper, Kohei Sasaharaと記されています。
展覧会には笹原のほか、細川ゼミ所属の学生・教員が参加します。参加作家は、大庭 陽希、小笠原 礼瑠、菊浦 画空、菊地 真由、煙山 琴音、國分 一力、齋藤 光琉、佐々木 陽、笹原 晃平、酒井 大鳳、佐藤 里菜、佐藤 眞唯、佐藤 咲、朱シクン、XU JUNYI、鈴木 仁衣奈、高田 將輝、中泉 椛、畑 志穂、細川 貴司、渡邉 千晶です。企画は細川 貴司、広報は笹原 晃平、大庭 陽希、齋藤 光琉、鈴木 仁衣奈が担当しています。
細川ゼミでは、感覚を大切にしながら、描くことと見ることを繰り返し、それぞれが自身の絵画と時間をかけて向き合っています。本展では、制作の行為や判断が幾重にも積み重なって現れる絵画の表面を通じ、ゼミの21名が表現に向き合ってきた思いや思考を紹介します。
出展作家・笹原晃平と開催情報
笹原晃平は1984年東京都出身。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業し、周辺環境への取材と、その場における関係性の構築を出発点として、プロジェクト作品やインスタレーション作品を制作しています。表現メディアに固執せず、さまざまな方法論で制作する一方、「人間の生活」を一貫して探求し、美術だけでなく人類学や建築学などの総合的な分野との接続を試みています。現在は株式会社ポストポン代表取締役であり、東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース(アート&デザイン領域)准教授です。
作家のウェブサイトは https://arahasas.com 、株式会社ポストポンのウェブサイトは https://pstpn.jp/ です。プレスリリースに記載された問い合わせ先は株式会社ポストポン、代表取締役:笹原晃平。住所は宮城県仙台市青葉区中央2-11-19 仙南ビル4階-Aです。
| 企画 | 細川 貴司 |
|---|---|
| 広報 | 笹原 晃平、大庭 陽希、齋藤 光琉、鈴木 仁衣奈 |
| 作家ウェブサイト | https://arahasas.com |
| ポストポン | https://pstpn.jp/ |
| 問い合わせ先 | 株式会社ポストポン 代表取締役:笹原晃平 |
| 住所 | 宮城県仙台市青葉区中央2-11-19 仙南ビル4階-A |
チケットの使用痕を作品の表面として見せる《ポストポン・デリバラブルピース》は、社会的な出来事の痕跡と絵画の時間を重ねて考える展示です。「表面のストラータ」は10月30日(金)まで、東北芸術工科大学本館7階のTHE TOPで開催されています。
出典:PR TIMES の発表
この記事は、元の発表をもとに AI を用いて下書きし、点検を通して 2026年10月23日 に公開しました(記事の作り方)。
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