『2040年の地政学』11月2日発売、南極や深海の火薬庫を解説
ベストカレンダー編集部
2026年10月30日 05:17
ニュースの先にある「見えない火薬庫」を地図で読み解く
株式会社秀和システム新社は、宇山卓栄氏の新刊『2040年の地政学 未来の火薬庫図鑑』を2026年11月2日に発刊します。価格は税込2,200円。中東の海峡や台湾といった広く知られる地域だけでなく、北極、南極、深海、宇宙、アジアの大河など、ニュースでは見えにくい場所で進む争奪戦を、歴史と地図を手がかりに解説する一冊です。
本書が扱うのは、2040年に向けて緊張が高まる可能性のある世界各地の「火薬庫」です。それぞれの場所について、現在の状況、対立が生まれた歴史的な背景、そして2040年に向けた予想図を順にたどります。個別のニュースを別々の出来事として読むのではなく、地理的なつながりや歴史的な経緯を踏まえて理解できる構成です。
発刊の背景には、海峡など限られた地点の混乱が、遠く離れた国や暮らしにも影響するという問題意識があります。リリースでは、2026年3月にホルムズ海峡が封鎖され、4月8日に海峡を通過した船はわずか3隻だったと説明。1日に100隻を超えることもあった航路の停滞を受け、原油価格は一時1バレル126ドルに達し、給油所の表示や電気料金を通じて家計にも影響が及んだとしています。
新聞の一面を飾る危機は場所や当事者を把握しやすい一方、より厄介なのは、人々がまだ注目していない場所で進行している争いだというのが本書の出発点です。海底ケーブル、衛星測位、南極の基地建設など、普段のニュースでは別々に見える事柄を、地図と歴史の上で結びつけて読み解きます。
衛星測位・海底ケーブル・南極に表れる新しい競争
船の位置情報を書き換える「なりすまし」
本書で紹介される事例の一つが、衛星測位情報をめぐる攻防です。2024年4月、地中海東部では120隻を超える船の位置情報が一斉に書き換えられ、実際には海上にいる船が、レバノンのベイルート空港にいるように表示されました。原因として説明されているのは、本物に似せた偽の信号を送り込む「なりすまし(スプーフィング)」です。
高度約2万キロの衛星から届く信号は弱く、地上の小さな発信機によって上書きされることがあります。ロシアの飛び地カリーニングラードに面したバルト海では、信号妨害とみられる乱れが絶えず、「バルト海のバミューダ・トライアングル」と呼ばれるほどだといいます。衛星が支えるのは位置情報に限りません。株式取引、銀行送金、電力網も衛星の「時刻」に合わせて動いており、現代の仕組みが頭上から届く電波に依存している実態を示します。この話題は本書P.250「GPSと測位戦争」で扱われています。
北極の通信と南極の「席取り」
北極圏のノルウェー領スヴァールバル諸島では、2022年1月、島と本土を結ぶ2本の海底ケーブルのうち1本が突然信号を失いました。損傷した時期にはロシアのトロール漁船がケーブルの真上をのべ140回往復していたことが後に判明しましたが、人為的な原因を示す証拠は見つかりませんでした。島には170ものドームが並ぶ世界最大の商用衛星地上局があり、北極上空を周回する衛星のデータを受け取れる、地球上でも数少ない場所です。2本のケーブルがともに切れていれば、島と外界との通信のほとんどが失われていました。
約100年前に結ばれた条約により、締約国の国民なら誰でもビザなしで住めるスヴァールバル諸島には、ロシアも拠点を構えています。そのため「スパイの楽園」とも呼ばれると紹介されています。この事例は本書P.136「スヴァールバル諸島」で取り上げられます。
南極については、「2048年に南極条約が失効し、資源の奪い合いが始まる」という広く流通する説明に、本書は異なる見方を示します。南極条約そのものに期限はなく、鉱物資源の採掘を禁じる議定書も無期限です。2048年に可能になるのは、議定書の見直し会議を請求することに限られ、2016年には「2048年に失効しない」と明記した決議も採択されています。
一方、2025年には中国とロシアが南極の新基地建設を発表しました。舞台となるのは、モンゴルに匹敵する広さがあり、どの国も領有を主張していない「世界最大の無主地・南極」です。本書は基地建設の狙いを、条文の抜け穴ではなく、南極の将来を決める会議での「席取りゲーム」と説明します。基地を建て、観測の実績を積んだ国がルールを決める席に座れるという見方を提示し、このテーマをP.150「南極大陸」で掘り下げます。
物流から宇宙まで、七つの章でたどる2040年
本書では、海峡や資源をめぐる緊張から、地球規模の通信・インフラ、宇宙空間の利用、水や食料に関わる問題までを扱います。中東の封鎖が遠く離れたマラッカ海峡に海賊を呼び寄せた理由、コンゴがコバルトの輸出を止めた場合の価格、低軌道で1年に35万回以上も衝突回避が必要となる宇宙の現実など、ニュースの「次」を考える題材も盛り込まれています。
章立ては、世界経済を支える物流や資源から始まり、半導体・レアメタル、北極、南極、深海、宇宙、水と食料へと広がります。各章の副題も、テーマの見取り図となっています。
- 第1章「資源と物流」―世界経済の血管―
- 第2章「経済の心臓」―半導体とレアメタルをめぐる攻防―
- 第3章「北極の溶解」―新たな海の支配者―
- 第4章「南極の封印」―2048年問題と領土分割―
- 第5章「深海の暗躍」―見えないインフラ戦争―
- 第6章「宇宙の覇権」―第8大陸の制空権―
- 第7章「生命の源流」―水と食料の残酷なロジック―
著者の宇山卓栄氏は1975年大阪生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業し、代々木ゼミナール世界史科講師を務めた後、著作家として活動しています。テレビ、ラジオ、雑誌、ネットなど各メディアで、時事問題を歴史の視点からわかりやすく解説してきました。
主な著書には『大アジア史』(講談社)、『世界民族全史』(日本実業出版社)、『世界一おもしろい世界史の授業』(KADOKAWA)、『経済で読み解く世界史』(扶桑社)、茂木誠氏との共著『日本人が知らない! 世界史の原理』(ビジネス社)などがあります。第8回アパ日本再興大賞優秀賞も受賞しています。
書籍の基本情報と購入先は次の通りです。価格は税込2,200円で、全国書店およびネット書店で取り扱われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 2040年の地政学 未来の火薬庫図鑑 |
| 著者 | 宇山卓栄 |
| 発売日 | 2026年11月2日 |
| 定価 | 2,200円(税込) |
| Amazon | https://www.amazon.co.jp/dp/4798076856 |
| 楽天ブックス | https://books.rakuten.co.jp/rb/18723674/ |
| 販売 | 全国書店、ネット書店 |
遠い海峡の封鎖から、海底や南極、衛星軌道の競争までを一冊の地図に重ね、地政学的な変化を歴史とともに見渡せる内容です。『2040年の地政学 未来の火薬庫図鑑』は2026年11月2日発売です。
出典:PR TIMES の発表
この記事は、元の発表をもとに AI を用いて下書きし、点検を通して 2026年10月30日 に公開しました(記事の作り方)。
日付や内容の誤りに気づいたら、問い合わせからお知らせください。
PRAmazonアソシエイトのリンクです