辻村七子の新作『神さまのオートクチュール』12月2日発売
ベストカレンダー編集部
2026年10月30日 16:43
一点物の服を仕立てる職人を描く新シリーズ
辻村七子さんによる文庫オリジナル小説『神さまのオートクチュール』が、文藝春秋の文春文庫から2026年12月2日に刊行されます。きらめくジュエリーをめぐる物語として知られる「宝石商リチャード氏の謎鑑定」シリーズに続き、今回の舞台となるのはファッション、とりわけ一点物の服をつくるオーダーメイドの世界です。
「宝石商リチャード氏の謎鑑定」シリーズはアニメ化され、累計発行部数は95万部を突破しています。最新作では、宝石に続いて、日々身につける服の来歴や奥行き、そして職人の技に視線を向けます。作品の中心にいるのは、フランス帰りのクチュリエ・神楽と、彼のもとで腕を磨こうとする学生・茜。服づくりを軸に、依頼人や神楽を追う男も交えた物語が始まります。
著者の辻村さんは、編集者からファッションを題材にした小説の提案を受けた際、「私にできるだろうか」と不安を感じたと振り返っています。その後、年単位で調べものを重ねるなかで、ファッションの世界の奥深さに圧倒され、魅了されていったとコメント。服は大胆なものから繊細なものまで幅広く、商品であると同時に芸術品でもあり、その点に小説との似たところを感じたといいます。
茜が出会う、看板のない不思議なアトリエ
物語の主人公は、東京服飾学校に通う茜です。課題の提出が迫るなか、寝不足のまま学校からアルバイト先へ向かっていた茜は、道中で倒れ込んでしまいます。苦学生である茜にとってアルバイトを休むわけにもいかない状況でしたが、そこへ見知らぬ男性が現れ、自分のアトリエを使っていいと手を差し伸べます。
アトリエにたどり着いた茜は、男性の手技を目の当たりにし、「まるで魔法……!」と息をのみます。千載一遇の機会だと感じた茜は、思わず弟子入りを願い出ます。その男性は神楽という名で、茜は専門学校に通いながら、助手としてアトリエにも顔を出すことになります。
しかし、神楽のアトリエは普通の仕事場とは異なる様子です。看板も何もない場所に、無理難題を注文するクセモノぞろいの依頼人たちが訪れます。茜は学校で学ぶ一方、神楽のそばで一点物の服づくりに触れていきます。依頼人が持ち込む注文と、それに向き合う職人の仕事が、アトリエの日々を形づくっていく物語です。
さらに、神楽を執拗に追いかける等々力という男も登場します。等々力は神楽にフランスへ帰るよう詰め寄り、アトリエをめぐる人間関係に新たな緊張をもたらします。茜、神楽、等々力の三人を中心に、服を仕立てる現場と、その周囲に集う人々が描かれます。
佐藤アキヒトが描く三人と、著者・装画担当のコメント
カバーの装画を担当するのは、マンガ家の佐藤アキヒトさんです。徳間書店のコミック『ルームメイト』で脚光を浴びている佐藤さんが、神楽、等々力、茜の三人を描きました。文藝春秋は、カバーや帯に登場する三人の姿も作品の見どころとして紹介しています。
佐藤さんは装画の依頼を受けた時期について、連載中の『ルームメイト』でも主人公二人がファッション業界と関わるタイミングだったとコメント。身体性と社会性が複雑に入り組むファッションという分野について考えていたといいます。茜については、繊細さと安心感のある不屈の精神を持つ人物と表現。等々力・アントワーヌ・勇也は気持ちがよいほど失礼で、神楽のことしか頭にない人物として描写しています。
また神楽は、自分の才能や魅力が周囲に与える影響に思いが及んでいない「罪な男」と佐藤さんは評しています。作品にはほかにも魅力的なキャラクターが登場し、佐藤さんは、ファッションを取り巻く世界の鮮やかさや豊かさ、コケティッシュな側面が折り重なって、一流のテキスタイルが現れるようだとコメントしました。
辻村さんは、神楽、茜、等々力を通じて、躍動する「服」というフィールドと、その底知れなさを読者と一緒に訪ね歩きたいとしています。服は誰もが毎日着ている一方、その来歴や奥行きについてどれほど知っているのかという問いも、作品の背景にあります。オーダーメイドの服づくりを描く物語と、装画が表現する三人の姿が、シリーズの幕開けを彩ります。
文庫判288ページで12月2日発売
『神さまのオートクチュール』は文庫判で、全288ページ。著者は辻村七子さん、装画は佐藤アキヒトさん、出版社は文藝春秋です。ISBNは978-4-16-7925925。書籍の詳細は、文藝春秋の書籍ページで確認できます。
辻村七子さんは2014年度ロマン大賞の〈大賞〉を受賞してデビューしました。著書には「宝石商リチャード氏の謎鑑定」シリーズ、「京橋骨董かげろう堂」シリーズのほか、『ルマールの偽伯爵 ヤースレリア大陸物語』『博士とマリア』などがあります。なお、辻村さんの「辻」は、正しくは一点しんにょうの「つじ」です。環境依存文字であるため、ページ内では「辻」と表記されています。
発売日や書誌情報、物語の主な登場人物と装画担当者をまとめると、次の通りです。ファッションの世界を舞台に、職人の神楽と学生の茜、そして等々力が織りなす新シリーズの出発点となる一冊です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 『神さまのオートクチュール』 |
| 発売日 | 2026年12月2日 |
| 著者 | 辻村七子 |
| 装画 | 佐藤アキヒト |
| 判型・ページ数 | 文庫判・288ページ |
| 出版社 | 文藝春秋(文春文庫) |
| ISBN | 978-4-16-7925925 |
| 書籍ページ | https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167925925 |
宝石を描いた代表シリーズで知られる辻村さんが、今度は一点物の服づくりと、その世界に関わる人々を小説に描きます。2026年12月2日発売の『神さまのオートクチュール』は、文庫オリジナルの新作です。
出典:PR TIMES の発表
この記事は、元の発表をもとに AI を用いて下書きし、点検を通して 2026年10月30日 に公開しました(記事の作り方)。
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