エンハーツが国際賞受賞、プリ・ガリアン日本初開催は2027年2月
ベストカレンダー編集部
2026年10月31日 15:55
エンハーツが国際賞の最優秀バイオテクノロジー賞に
The Galien Foundationは現地時間2026年10月29日、ニューヨークの米国自然史博物館で、第20回「プリ・ガリアン・USA」と「プリ・ガリアン・インターナショナル」を開催しました。2年に一度、各国の受賞製品から最優秀製品を選ぶ「インターナショナル」も行われた今回、第一三共とアストラゼネカの抗がん剤「エンハーツ」が最優秀バイオテクノロジー賞[Best Biotechnology Product]を受賞しました。
式典には製薬・バイオ・医療技術分野のリーダーに加え、ノーベル賞受賞者、政策立案者、投資家など、医療に携わる関係者が出席。プリ・ガリアンは売上データではなく、科学的根拠と健康へのインパクトを評価する賞です。日本発の製品が国際部門で評価されたことは、創薬技術と開発の成果が世界の舞台で認められた事例として紹介されています。
研究開始から世界での使用まで
受賞者コメントによると、エンハーツは第一三共が2010年に研究を開始した独自のDXd ADC技術を基盤に開発されました。バイオ医薬品として史上最速クラスのスピードで開発され、7年間で9つの適応症において治療のあり方を変えるデータを示したとしています。現在、世界で25万人を超える患者に使用されています。
コメントでは、こうした成果を科学的イノベーション、戦略的な集中、たゆまぬ実行力の結晶と表現し、開発を支えた人々や患者、その家族への感謝が述べられました。同賞のバイオテクノロジー部門での受賞は2度目で、2024年には「プリ・ガリアン・USA 2024」も受賞しています。
国際賞と米国賞、それぞれの2026年受賞製品
「プリ・ガリアン・インターナショナル 2026」では、バイオテクノロジー部門の最優秀賞に、第一三共/アストラゼネカの「Enhertu®」とRegeneron and Sanofiの「Dupixent®」が選ばれました。その他の部門を含む受賞結果は次の通りです。
- 最優秀バイオテクノロジー賞:Daiichi Sankyo & AstraZeneca「Enhertu®」、Regeneron and Sanofi「Dupixent®」
- 最優秀デジタルヘルスソリューション賞:Evaxion「AI-Immunology™ platform」
- 最優秀メディカルテクノロジー賞:Edwards Lifesciences「Edwards EVOQUE Transcatheter Tricuspid Valve Replacement System」
- 最優秀医薬品賞:MSD「KEYTRUDA®」、Vertex Pharmaceuticals「CASGEVY® (exagamglogene autotemcel)」
- 最優秀オーファン・希少疾患製品賞:Immunocore「KIMMTRAK® (tebentafusp-tebn)」
- 最優秀スタートアップ賞:Dren Bio
インターナショナルの審査員長は、医療イノベーションに国境はなく、革新的な治療法や技術は各国の研究者や企業の連携から生まれるとコメントしました。各国で高く評価された製品の科学的卓越性に加え、その成果を必要とする患者へ届ける重要性を重視するとしています。
同日に発表された「プリ・ガリアン・USA 2026」の受賞結果は以下の通りです。国際賞とは別に、米国内の製品や企業が各部門で選出されました。
- 最優秀バイオテクノロジー賞:Denali Therapeutics Inc.「AVLAYAH™ (tividenofusp alfa-eknm)」
- 最優秀医薬品賞:Novartis「PLUVICTO®」
- 最優秀オーファン・希少疾患製品賞:Syndax Pharmaceuticals, Inc.「REVUFORJ®」
- 最優秀デジタルヘルスソリューション賞:AEYE Health「AEYE-DS (AEYE Diagnostic Screening)」
- 最優秀メディカルテクノロジー賞:Guardant Health「Shield™」
- インキュベーター/アクセラレーター/エクイティ賞:PureTech Health「PureTech Health」
- 最優秀スタートアップ賞:Science Corporation、Strand Therapeutics
米国賞の審査員長は、革新的な医薬品や医療技術が医療の歴史を変えてきたとし、とりわけがん治療では新たな治療法によって患者の選択肢が広がっていると説明。科学的イノベーションを評価し、世界の患者の健康に貢献する研究開発の成果を称える賞だと述べています。
「医療のノーベル賞」と日本初開催の背景
プリ・ガリアンは1970年にフランスで創設された、医薬品・医療技術分野の国際アワードです。「医療のノーベル賞」とも称され、最終審査を医師や研究者が担うこと、個人ではなく製品や研究チームを表彰することが特徴です。現代のバイオ医薬品イノベーションを支える協調の精神と、分野横断的な進展を重視しています。
候補製品は、原則として過去5年以内に国の承認を受け、人々の健康向上に大きな可能性を示していることが条件です。選考では売上データを考慮せず、科学的根拠と健康へのインパクトを評価します。現在は米国、英国、フランス、インド、韓国など世界17か国とアフリカ地域で展開され、日本、シンガポール、オーストラリアへの拡大も進められています。
歴代の審査員にはノーベル生理学・医学賞受賞者13人が名を連ね、バラク・オバマ元米国大統領、ビル・クリントン元米国大統領、ジョージ・ブッシュ元米国大統領、テドロス・アダノムWHO事務局長をはじめ、各国首脳や国際機関のトップから公式メッセージが寄せられてきました。
日本での開催背景として、がん治療、再生医療、AIを活用した創薬、デジタルヘルスなどで注目される一方、世界で最も早く高齢化が進んだ国として、予防医療の停滞や新薬承認の遅延など、将来のアジアや世界が直面する課題を先行して抱えている点が挙げられています。課題先進国である日本で生まれる知見や解決への挑戦を、世界に発信する拠点を目指すとしています。なお、プリ・ガリアン・ジャパンでは過去7年以内に国から承認された製品が対象です。
2027年2月25日に東京で初開催
「プリ・ガリアン・ジャパン 2027」は、2027年2月25日(木)、ホテルニューオータニ(東京)(東京都千代田区紀尾井町4-1)で開催されます。主催はThe Galien Foundation。フォーラム、授賞式典、ディナーセレモニーを実施し、受賞製品・企業は5製品・2企業を予定しています。受賞対象は授賞式典当日に発表されます。
フォーラムは13時前後、授賞式典は18時前後の開始を予定し、いずれも時間は調整中です。日本初開催にあたり、ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥教授は、国境を越えた協働による医療イノベーションが新たな希望を生み、人々の人生を変えるとメッセージを寄せました。本庶佑教授も開催を祝し、研究の積み重ねが社会に価値を生み、科学の進歩と精神を未来へつなぐ賞になることへの期待を述べています。
応募カテゴリー、審査体制と過去の受賞例
2027年の審査は6カテゴリーで行われます。特別賞として、委員会の裁量により「人類貢献賞[Pro Bono Humanum Award]」と「日本若手医科学者奨励賞[Young Promising Doctors and Scientists of Japan Award]」が授与される場合があります。共通の審査基準は、科学的・臨床的な革新性、生物医学科学への知見の貢献、人々の健康状態を向上させるインパクトの3点で、市場規模、企業規模、開発費用は評価対象外です。
- 医薬品[Pharmaceutical Product]:主に製薬企業が開発した低分子医薬品など、化学合成による治療薬。2020年1月1日〜2026年12月31日に日本国内で製造販売承認を取得した製品。
- バイオテクノロジー[Biotechnology Product]:モノクローナル抗体、遺伝子細胞治療、組換えタンパク質、RNA治療法など、バイオロジクスや生物由来の高度に専門化された治療法。同期間に日本国内で製造販売承認を取得した製品。
- オーファン・希少疾患[Product for Rare/Orphan Diseases]:医薬品・医療機器が対象で、日本で製造販売承認を取得していることが条件。承認期間は2020年1月1日〜2026年12月31日。
- メディカルテクノロジー[Medical Technology]:患者の生活向上に著しく貢献した機器、装置、器具、ソフトウェア、材料など。同期間に国内承認を取得した製品。
- デジタルヘルス[Digital Health Solution]:日本国内で利用でき、患者の生活向上への貢献がエビデンスで実証されたデジタル製品。同期間に国内承認を取得した製品。
- スタートアップ[Startup (Biotech & Medtech/Digital Health)]:A:バイオテック、B:メドテック/デジタルヘルス。上市前でも研究開発・臨床試験段階の製品が対象となり、科学的妥当性が実証され、社会的インパクトを持つ革新的な製品であることが条件。
審査委員長は門脇孝医学博士(国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 院長、東京大学 名誉教授)。審査員は、満屋裕明医学博士(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所 研究所長、熊本大学病院 特別招聘教授)、岡野栄之医学博士(慶應義塾大学 教授、慶應義塾大学 再生医療リサーチセンター センター長)、審良静男医学博士(大阪大学 先端モダリティ・ドラッグデリバリーシステム研究センター 拠点長)、青木吉嗣医学博士(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター、神経研究所遺伝子疾患治療研究部 部長)、土井俊彦医学博士(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 病院長)、大隅典子博士(独立行政法人 日本学術振興会 理事、東北大学 名誉教授・客員教授)、藤堂具紀医学博士(東京大学 医科学研究所 名誉教授)です。
担当は、門脇委員長が最終審査会と全カテゴリー、満屋審査員が最終審査会、岡野審査員が最終審査会と医薬品・バイオテクノロジー・オーファン/希少疾患の各カテゴリーを担当します。他の5人の審査員は医薬品、バイオテクノロジー、オーファン/希少疾患を担当。メディカルテクノロジー、デジタルヘルス、スタートアップの審査員は近日発表予定です。
審査書類の提出締切は2026年11月6日(金)、審査期間は2026年11月から2027年2月まで。ノミネート候補製品・企業は2027年1月から発表され、受賞製品・企業は2027年2月25日の授賞式典で発表されます。対象企業は https://www.galienfoundation.org/submissions-japan から審査書類を提出できます。
過去には、日本企業が発見・開発に関わった製品を含め、各国のプリ・ガリアンで多くの受賞例があります。ブリストル マイヤーズ スクイブ(小野薬品工業※)の抗悪性腫瘍剤「オプジーボ」は、最優秀バイオテクノロジー賞を2015年の米国、ポーランド、イタリア、2016年のベルギー/ルクセンブルクとフランス、2017年のギリシャ、2018年のスイス、2025年のポーランドで受賞。第一三共、アストラゼネカの「エンハーツ」も2024年にインターナショナル(イタリア開催時)と米国で同賞を受賞しています。
中外製薬、ロシュの血友病治療薬「ヘムライブラ」は最優秀医薬品賞を2018年にドイツとフランス、2019年にイタリアで受賞。武田薬品工業の潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンタイビオ」は2016年にカナダで受賞しました。イーライリリーの糖尿病治療薬「マンジャロ」は2022年のベルギー/ルクセンブルク、2023年の米国、2024年のインターナショナル(イタリア開催時)とポーランドで最優秀医薬品賞に選ばれています。
そのほか、ブリストル マイヤーズ スクイブ(大塚製薬※)の抗精神病薬「エビリファイ」は2006年にフランスで最優秀医薬品賞、協和キリンの抗悪性腫瘍剤「ポテリジオ」は2021年にイタリアで同賞を受賞。ファイザーの勃起不全治療剤「バイアグラ」は1999年のオランダ、2000年の英国とフランス、2001年のカナダで最優秀医薬品賞に選ばれました。アボットの持続グルコース測定システム「FreeStyleリブレ」は最優秀メディカルテクノロジー賞を2019年の米国、2022年の米国(創設50周年記念 金メダル)、2024年のポーランドで、最優秀デジタルヘルス賞を2022年のイタリアで受賞。ŌURAのスマートリング「Oura Ring 4」は2025年に米国で最優秀デジタルヘルス賞を受賞しました。※化合物の発見・開発などは日本企業、グローバル開発・販売・受賞は外国企業。
開催概要は「プリ・ガリアン 公式サイト」https://www.galienfoundation.org/ および「開催概要のダウンロード(プリ・ガリアン 公式サイト内)」https://www.galienfoundation.org/prix-galien-japan で案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催名・日程 | プリ・ガリアン・ジャパン 2027/2027年2月25日(木) |
| 会場 | ホテルニューオータニ(東京)(東京都千代田区紀尾井町4-1) |
| 主催・内容 | The Galien Foundation/フォーラム、授賞式典、ディナーセレモニー |
| 受賞予定 | 5製品・2企業。授賞式典当日に発表 |
| 提出締切・審査期間 | 2026年11月6日(金)/2026年11月~2027年2月 |
| 審査書類 | https://www.galienfoundation.org/submissions-japan |
| 公式情報 | https://www.galienfoundation.org/ / https://www.galienfoundation.org/prix-galien-japan |
エンハーツの国際受賞と、科学的な成果を評価する賞の仕組み、そして日本初開催に向けたカテゴリーや審査体制が明らかになりました。授賞式は2027年2月25日に東京で行われ、受賞製品・企業は当日に発表されます。
出典:PR TIMES の発表
この記事は、元の発表をもとに AI を用いて下書きし、点検を通して 2026年10月31日 に公開しました(記事の作り方)。
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