北陸の大学研究を事業化へ、経営人材候補32人が研究者と対面
ベストカレンダー編集部
2026年11月5日 18:49
北陸の大学研究を事業につなぐ経営人材が東京に集結
北陸の大学発スタートアップ創出を目指すプラットフォーム「Tech Startup HOKURIKU(TeSH)」と株式会社スタートアップクラス(スタクラ)は、研究者と経営人材候補を結ぶ対面マッチングイベントを開催しました。会場は東京・神田で、開催日は2026年10月26日。北陸4大学から研究者5名が登壇し、選考を通過した経営人材候補32名が参加しました。
この取り組みは、TeSHの経営人材マッチング支援業務の一環です。地方大学では、優れた研究技術があっても、それを事業として形にする経営人材を見つけにくく、研究成果を社会に届けるまでに課題があります。研究者と、事業開発や企業経営などの経験を持つ人材が出会い、大学の技術を社会実装するためのチームづくりを目指します。
イベントは2年目で、参加者は前年のおよそ1.7倍に増加しました。研究テーマや事業の成長性だけでなく、長い時間を共にする相手としての研究者の人柄や、互いの考え方が合うかどうかを確かめる場にもなりました。
212人の申し込みから、経験を持つ32人を選考
開催に先立ち、8月にはオンライン事前説明会を実施し、212人が申し込みました。対面イベントには50人以上から申し込みがあり、スタクラは応募者全員と個別面談を行いました。研究テーマとの適合性や事業化への意欲を確認したうえで、32人が参加しています。
参加者は、総合商社、化学・素材、自動車、精密機器、食品、金融などの大手企業で働いた経験を持つ人が約7割を占めました。新規事業の立ち上げや事業開発の実務経験者は9割を超え、スタートアップでの経営・勤務経験、または起業経験を持つ人は約半数。大学発スタートアップの経営や事業化支援の経験者も約3分の1で、役員経験者を含みます。
- 研究・技術分野との接点:理工系・医療系の学位、または研究開発職の経験を持つ人が約4割
- 年代:30代から60代まで。平均年齢中央値は48歳で、50代以上が4割強
- 居住地:首都圏在住者が9割。北陸在住者はいない一方、北陸出身者や仕事上の縁がある人は15%
応募者には、支援する側にとどまらず、自ら大学発スタートアップの経営に加わりたいという考えが見られました。コンサルタントや外部CFOとして企業を支えてきた人の中には、最後の意思決定に関われないもどかしさから、経営の当事者を志す人がいます。また、早期退職制度を利用して新たな挑戦を目指す50〜60代は、量産、薬事、海外交渉など、大企業で培った経験を大学の技術を世に出す仕事に生かそうとしています。
事前面談では、投資関係出身の30代から「優れた技術が、顧客の稟議に載る数字に翻訳されないまま止まっている。その翻訳と最初の顧客獲得を担いたい」という声がありました。化学業界出身の60代は、30年以上勤めた後の次の道として、経験を生かして大学発スタートアップをつくるキャリアを知ったと話しています。
ピッチと対話で確かめた技術、事業、研究者との相性
当日は研究者5名が、それぞれの技術と事業化に向けて求める人材像を発表しました。その後、グループセッションなどで市場や用途の仮説、最初の顧客をどうつくるかを話し合い、起業後の姿を共に描けるかを確かめました。資料や記事だけではつかみにくい、研究者が現在抱える課題や研究への思い、将来どのように研究と企業経営に取り組むかを、対面で聞けることがイベントの特徴です。
参加した経営人材からは、創業後の厳しい時期を二人三脚で乗り越えられるか、事業化の可能性に加えて研究者の思いも確認できる点が、対面で話す意義として挙げられました。また、技術開発の内容は調べられても、研究者の悩みや将来像、人柄は直接会って話すことで分かるという声も寄せられています。
研究者側も、起業意欲の高い参加者との対話から手応えを得ました。研究以外の知識を持つ人の言葉に新たな気づきを得たという声や、多くの候補者と話すことで、自身に必要な相手が見えてきたという声がありました。社会実装までの道筋を具体的に語る経営人材とつながりたいという期待も示されています。
登壇した研究者は、富山大学の仲岡英幸氏、福井県立大学の日竎隆雄氏、金沢工業大学の小田忍氏と藤田萩乃氏、石川県立大学の松﨑千秋氏です。会場では研究者を囲むグループセッションが行われ、各テーブルで同時に議論が進みました。イベント後の懇親会でも、研究者と参加者が意見を交わしました。
前年の実績を踏まえ、個別面談からチーム組成へ
2025年11月に開かれた初回イベントには、研究者5名と経営人材候補約20名が参加し、その後およそ4か月で4組、計6名のマッチングが成立しました。成立した組み合わせには、金沢工業大学の物流ドローンや、富山大学のかゆみ治療に関する研究などがあります。
今回の参加者についても、イベント当日の出会いで終わらせず、研究者と候補者の個別面談を重ね、来年春夏をめどにチーム組成を目指します。TeSH事務局は、北陸の研究シーズに多くの関心が寄せられたことや、丁寧な面談を通じて事業化への意欲を持つ人材が集まったことを評価。今回の出会いを事業化につなげ、取り組みを広げたいとしています。
スタクラ代表の藤岡清高氏は、研究者の技術を社会に届けるには、創業期の困難を共に乗り越える経営人材が重要だとコメントしました。直接対話の場では技術・事業への理解だけでなく、双方の熱量や相性を確かめる姿が見られたとし、チーム組成まで伴走する考えを示しています。
スタクラはTeSHのほか、大学発スタートアップに関するプログラムにも受託・参画しています。TeSHは主幹機関の金沢大学から2年連続で受託。JST「大学発新産業創出基金事業 早暁プログラム」では第3期運営業務と第4期公募周知業務を受託し、NEDO「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM)」にも採択されています。また、信州大学が主幹するIJIEでは、経営人材マッチングプログラムの対面イベントを2026年11月に予定し、現在募集中です。案内ページは https://startupclass.co.jp/lp/c/ijie_202609_1/ 。大学発ディープテック特集ページは https://startupclass.co.jp/lp/uni/ です。
今回のイベントは、北陸の研究者と経営人材候補が、技術の可能性だけでなく、共に事業化へ進むための考え方や相性を確かめる機会となりました。主な内容を以下にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日・会場 | 2026年10月26日、東京・神田 |
| 主催・取り組み | 株式会社スタートアップクラス、Tech Startup HOKURIKU(TeSH)の経営人材マッチング支援 |
| 参加者 | 北陸4大学の研究者5名、選考を経た経営人材候補32名 |
| 申し込み | 8月のオンライン事前説明会に212名が申し込み。対面イベントには50名以上が申し込み |
| 今後の取り組み | 研究者と候補者の個別面談を重ね、来年春夏をめどにチーム組成を目指す |
| 関連情報 | https://startupclass.co.jp/lp/c/ijie_202609_1/ / https://startupclass.co.jp/lp/uni/ |
出典:PR TIMES の発表
この記事は、元の発表をもとに AI を用いて下書きし、点検を通して 2026年11月5日 に公開しました(記事の作り方)。
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