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東京で日台音楽マッチング開催、商談100件超で協業促進

台日音楽マッチング

開催期間:11月12日〜11月14日

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台日音楽マッチング
このイベントって何のために開かれたの?
日台の音楽産業で実務的な連携を促すための交流会です。レーベルやマネジメント、フェス運営などが商談やワークショップを通じて協業や市場理解を深める場になっています。
誰が参加してたの?
日本側33社、台湾側14社が参加。TAICCAやIMCJ、EMERGE FESTのほか、ポニーキャニオン、SMASH、Spincoaster、Creativemanなどレーベル・メディア・フェス運営が集まりました。

日台のプロが東京で交差した三日間:イベントの意図と開催概要

台湾の公的機関である台湾クリエイティブ‧コンテンツ‧エイジェンシー(TAICCA)は、2025年11月12日から14日にかけて東京で「2025 Taiwan X Japan Music Meet」を開催しました。本イベントは、日台間の音楽産業交流をより実務的かつ持続的にすることを目的とし、レーベル、マネジメント、ライブ会場、音楽フェス、ディストリビューターなど幅広い領域の事業者を対象にしたマッチングとワークショップを組み合わせた構成で実施されました。

今回の開催は、TAICCAが2019年に台湾文化部のもとで設立された機関として行う継続的取り組みの一環に位置づけられ、2022年および2024年に続く対面型マッチング交流の実施です。会期中は商談や業務連携に向けたマッチングのほか、企業訪問や実践的なワークショップが組まれ、参加者の市場理解を深める内容となりました。

開催日時
2025年11月12日〜14日(3日間)
開催地
東京
主催・連携
台湾:TAICCA(文化内容策進院)、日本:一般社団法人Independent Music Coalition Japan(IMCJ)、EMERGE FEST JAPAN(浮現祭日本篇)、および新プラットフォームCUEW
台日音楽マッチング交流TAICCA がレーベル、マネジメント、ライブ会場、音楽フェスをつなぎ、国境を越えるエコシステムを構築する 画像 2

参加企業とマッチングの実態:数と顔ぶれ

本交流会には日本側から33社、台湾側から選考を経た14社の音楽関連企業が参加し、3日間で100件超の商談が行われました。参加者はレーベル・マネジメント・ライブ運営・フェス主催・メディアなど多岐にわたり、産業横断的なネットワーキングが進められました。

代表的な参加企業は以下の通りです。台湾側には、YELLOW(黃宣)所属のWRONGTYPE Production(否極泰來音樂股份有限公司)、公演企画のLUCKY RECORDS、Everydazeが設立したODAAT Music Studio(每天都在工作室)などが名を連ねました。日本側は、音楽メディアのSpincoaster、フジロック主催のSMASH、日本テレビグループ傘下のNippon Television Music Corp.、国際ライブ招聘やフェス運営のCreativeman Productionsなどが参加しました。

  • 参加社数:日本33社、台湾14社
  • 商談数:100件超(3日間)
  • 主な参加組織:TAICCA、IMCJ、EMERGE FEST JAPAN、CUEW、WRONGTYPE Production、LUCKY RECORDS、ODAAT Music Studio、Spincoaster、SMASH、Nippon Television Music、Creativeman Productions

現地での交流の様子と参加者の声

台湾のアーティストYELLOW(黃宣)のマネージャー、李漢群氏は今回が二回目の参加であると述べ、会場に多くの関係者が集まっていたため、面談枠がなくとも合間に交流が生まれた点や、言語準備の重要性、日本側のプロ意識の高さを挙げました。具体的には時間厳守やイベント運営の丁寧さが印象的だったとされています。

主催側のTAICCA理事長、王時思氏は日本と台湾の音楽業界が互いに重要な輸出ターゲットであることを指摘し、マッチング交流会を通じて台湾音楽産業の可能性をさらに広げ、長期的な協力関係を築きたいとの意向を示しました。IMCJの山下雄史理事長も、日台の音楽家が互いの作品を尊重し、長期的で実質的な協力関係を志向していると述べています。

実務重視のワークショップと共有された成功事例

イベント内では実践的なワークショップが2つ用意され、参加者が日台の国際共同制作の実務、各市場の特徴やプロモーション事例を学べる場となりました。テーマの一つ「日台成功事例と日本市場の現況」では、実務者による事例共有が行われました。

登壇者には、ポニーキャニオン デジタルマーケティング部 部長の石井慎一氏、およびCUEWの共同創業者であるKoki Takahashi氏が参加しました。石井氏は文化的近似性や地理的近さ、経済的メリットの観点から日台連携の意義を語り、同社が台湾支社を設立した経緯や、所属バンドの具体的なストリーミング増加事例を紹介しました。

  1. 事例:chilldspotがLINIONやElephant Gym(大象體操)との国際コラボを通じて台湾でのストリーミング数を大幅に伸ばした点
  2. 実務的示唆:共同制作プロセス、プロモーション手法、配信戦略の現地適応

また、台湾側の登壇者としては、EMERGE FEST(浮現祭)創設者のNuno氏、並びにインディーズ・レーベルShabby Boyz(奧少年)代表のXY氏が参加し、台湾市場の現状やフェス出演のための具体的ポイントを説明しました。参加者同士で実務的な疑問交換が行われ、業務上の課題と解決策が具体的に議論されました。

これまでの取り組みと今回の位置付け、成果の整理

TAICCAは2022年、2024年に引き続き本交流会を主催しており、これまでに台湾のポストロックバンドMolly in Mountain(荒山茉莉)の日本公演(JYOCHO presents「超情緒大陸」)の実現を後押しした例や、Helsinki Lambda ClubRegallilya子などのアーティストを台湾でのEMERGE FESTへの出演につなげるなど、具体的な交流の成果を重ねてきました。

また、人気バンドDISH//のドラマーである泉大智氏を「2025金狼賞」フォーラムに招聘するなど、多方面で日台の音楽交流促進に寄与してきた経緯があります。今回の対面型「Taiwan X Japan Music Meet」は、台湾ローカルの音楽フェスブランドであるEMERGE FESTと連携し、現地フェス運営と産業関連プログラムを組み合わせることで、単発イベントに留まらない継続的なビジネスマッチングの仕組みを目指す位置付けとなりました。

以下の表は、今回の記事で触れた主要な事実を整理したものです。内容を整理することで、イベントの目的・参加者・成果が一目で把握できます。

項目 内容
開催名 2025 Taiwan X Japan Music Meet
開催期間 2025年11月12日〜14日(3日間)
開催地 東京
主催・連携組織 TAICCA(台湾文化内容策進院)、一般社団法人IMCJ、EMERGE FEST JAPAN、CUEW
参加社数 日本側33社、台湾側14社(選考参加)
商談数 3日間で100件超
主な参加企業・団体 WRONGTYPE Production(YELLOW所属)、LUCKY RECORDS、ODAAT Music Studio、Spincoaster、SMASH、Nippon Television Music Corp.、Creativeman Productions 等
ワークショップ登壇者 石井慎一氏(Pony Canyon)、Koki Takahashi氏(CUEW 共同創業者)、Nuno氏(EMERGE FEST 創設者)、XY氏(Shabby Boyz 代表)等
これまでの実績 Molly in Mountain の日本公演支援、EMERGE FEST 2025 へのアーティスト出演誘致、泉大智氏招聘(2025金狼賞フォーラム)等
参考リンク https://taicca.tw/latest_news/news/detail/531

今回の交流会は、参加する事業者同士が実際の商談やワークショップを通じて市場の実情を共有し、具体的な協業の種を得る場となりました。日台両国の音楽産業に関わる企業や団体が、それぞれの強みを持ち寄りつつ実務に即した形で連携を模索する場が継続的に設けられていることが、今回のイベントから読み取れます。

記事内で紹介した日付、参加数、企業名、登壇者の発言や事例は、TAICCA が公表したリリースを基に整理しています。詳細は上記の参考リンクにて確認できます。