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松屋フーズが松富士を子会社化、麺事業で第3の柱へ

松富士の完全子会社化

開催日:12月15日

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松富士の完全子会社化
松屋フーズは何を買収したの?
松屋フーズHDは2025年12月15日に株式会社松富士の全株式を取得して完全子会社化しました。取得価額は9,100百万円で、全9ブランド・120店舗を傘下に入れます。
今回の買収で何が変わるの?
ラーメン(麺類)領域を第3の事業柱に育てる狙いで、松富士のブランドと店舗基盤を獲得。物流・商品開発・人材育成を共有し出店拡大や収益性改善を目指します。

ラーメン領域を取り込み、事業ポートフォリオを拡充する狙い

株式会社松屋フーズホールディングス(以下、松屋フーズHD)は、2025年12月15日15時30分付で株式会社松富士の全株式を取得し、完全子会社化したことを発表した。今回の取得は、マルチブランド戦略と収益構造の高度化を掲げる中長期戦略の一環であり、ラーメン(麺類)領域の本格的な取り込みを通じてグループの成長と収益性向上を図る意図が示されている。

松屋フーズHDは個人消費の回復やインバウンド需要の増加といった追い風に直面する一方で、原材料価格の高止まり、人件費・エネルギーコストの上昇、為替変動など不確実性を抱えていると説明している。こうした環境下で、ラーメン領域を取り込むことにより業態ポートフォリオを拡充し、持続的な企業価値の向上を目指すという戦略的な位置付けが示された。

株式会社松富士の株式取得(子会社化)に関するお知らせ~麺類事業の拡充によりグループの成長を加速~ 画像 2

松富士の事業概要と持つ強み

松富士は関東を中心に直営でラーメンチェーンを展開する企業で、2025年11月末時点で全9ブランド・120店舗を運営している。代表的なブランドとしては「六厘舎」「舎鈴」などがあり、東京駅や羽田空港など主要立地で培われた高い認知度と顧客支持を有している。

同社は所沢にあるセントラルキッチンを核として品質・衛生管理を徹底し、多様な立地フォーマットでも高い再現性を実現している点を強みとしている。また、ブランド・客層ごとに最適な商品提供が可能な商品開発力を持ち、通販事業も伸長している。これらの点から、海外を含め未進出エリアへの出店余地が大きいとされている。

株式会社松富士の株式取得(子会社化)に関するお知らせ~麺類事業の拡充によりグループの成長を加速~ 画像 3

会社概要の要点

松富士の基本情報は以下のとおりである。以下の項目はプレスリリース記載の数値・事実に基づいている。

対象会社
株式会社松富士及び100%子会社の株式会社松富士食品
本所在地
東京都千代田区内神田2-2-5 光正ビル7階
代表者
代表取締役社長 竹田和重
事業内容
グループ事業の管理(子会社にてラーメン店舗運営、通販、ライセンス事業)
店舗数
120店舗(2025年11月末時点)
資本金
10百万円
設立
2007年1月

また、主要ブランドの知名度やセントラルキッチンによるオペレーションの安定性、通販の拡大などが同社の事業拡張における有形無形のアセットとして評価されている。

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株式取得の条件と財務的な位置付け

松屋フーズHDによる松富士の全株式取得(完全子会社化)に伴う主要数値は、プレスリリースで具体的に開示されている。取得価額は9,100百万円であり、取得の背景には店舗網拡大と商品・ブランド運営の相互活用を通じたシナジー創出への期待がある。

プレスリリースは松富士の財務数値として、2025年6月末時点の連結数値を公表している。これらの数値は投資判断や統合後の経営計画における基礎資料となる。

松富士の連結財務データ(2025年6月末)
項目 金額
連結純資産 1,518百万円
連結総資産 4,181万円
連結売上高 10,006百万円
連結営業利益 403百万円
連結当期純利益 163百万円
大株主および持株比率(本件実施前)
竹田 和重(56.33%)、MR投資事業有限責任組合(40.00%)
取得価額
9,100百万円
ホームページ
https://mtfj.co.jp/
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統合によるシナジーと今後の事業展開の方向性

松屋フーズHDは、これまで培ってきた新規出店ノウハウ、ロジスティック網、データ活用力、高度人材育成の知見を松富士のブランド・商品開発力および店舗オペレーションに結び付けることで、総合的なシナジーを期待している。具体的には、ブランドポートフォリオの強化、商品開発の共同化、店舗オペレーション技術の相互活用等が挙げられている。

今年7月には松屋フーズが新たに立ち上げたラーメン新業態「松太郎」の出店を皮切りに、麺業態への本格進出が進行している。松富士の子会社化により、店舗数は大幅に拡大し、牛めし・とんかつに続く第3の事業の柱として麺類事業を位置付けることが示されている。

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具体的な施策と期待される効果

プレスリリースでは、次のような統合後の取り組みが想定されている。

  • 松屋フーズHDの物流・調達網を活用したコスト最適化
  • 共通のデータ基盤を用いた顧客分析とプロモーションの高度化
  • 商品開発・メニュー開発の相互協力による新商品創出
  • 人材育成プログラムの展開による店舗運営力の底上げ

これらの施策により、来店動機を喚起するブランド力の活用、通販やライセンス事業の拡大、未進出エリアへの出店余地の実現が期待されるとしている。

まとめ:本件の要点整理

松屋フーズHDによる松富士の完全子会社化は、ラーメン(麺類)領域をグループの中核事業に育てるための戦略的なM&Aである。取得価額や店舗数、財務数値、ブランドの特色、両社が期待するシナジー施策など、発表された主要点を以下の表に整理する。

項目 内容
発表主体 株式会社松屋フーズホールディングス(代表取締役社長 瓦葺 一利)
発表日時 2025年12月15日 15時30分
取得対象 株式会社松富士(及び100%子会社 株式会社松富士食品)
取得価額 9,100百万円
松富士代表 代表取締役社長 竹田和重
所在地 東京都千代田区内神田2-2-5 光正ビル7階
店舗数 120店舗(2025年11月末時点)、全9ブランド
主なブランド 六厘舎、舎鈴 等
設立 2007年1月
資本金 10百万円
主要株主(取得前) 竹田和重(56.33%)、MR投資事業有限責任組合(40.00%)
連結売上高(2025年6月末) 10,006百万円
連結営業利益(2025年6月末) 403百万円
連結当期純利益(2025年6月末) 163百万円
連結純資産(2025年6月末) 1,518百万円
連結総資産(2025年6月末) 4,181万円
関係リンク 松屋フーズホールディングス(公式)
松富士(公式)

今回の完全子会社化により、松屋フーズHDは麺業態の店舗基盤とブランド力を獲得した。両社が有するノウハウやオペレーション基盤を結び付けることで、ブランドポートフォリオの強化、商品・店舗オペレーションの相互活用、通販や海外展開の拡大など具体的な成長施策が期待される。発表された情報は上記の通りである。