ベストカレンダー 2025年2月の発売日カレンダー

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2025年2月 本・単行本発売日カレンダー

2025年2月に発売する文庫本, 新書, ライトノベルなどの新作単行本673作品を発売日順に一覧にしました。

1日

2025年2月1日には、TOブックス などから4冊の本・単行本が発売されます。

3日

2025年2月3日には、ブイツーソリューション などから6冊の本・単行本が発売されます。

4日

歴史のIF(もしも)

歴史のIF(もしも)

もし、あのとき、こうだったら? 日本史の「仮定」を解く! 些細な出来事が、後の世情を変える大きな転換点に! だから、日本史はおもしろい! もしも、 ・石橋山で、梶原景時が「源頼朝を見つけたぞ!」と叫んでいたら ・鎌倉武士たちに教養があったら ・足利尊氏が大好きな後醍醐天皇に反逆しなかったら ・畠山持国が、男としての自信にあふれていたら ・浅井長政が織田信長を裏切らなかったら ・本能寺の変の時、織田信忠が逃げていたら ーー日本史はどうなっていたか! 【本書より】 歴史を紐解いてみると、一見些細に見える出来事が、後の世情を大きく変える転換点になることがあります。 もし、一一八〇年の石橋山の戦いに敗れた源頼朝を、梶原景時が匿っていなければ、 日本の歴史は少なからず変わっていたのではないか。そう僕は思っています。 もしも、頼朝が死んでいた場合、在地領主たちが主人の元に集結し、政権を作り、独立を勝ち取るまでに、 ここまでスムーズに事が運ばなかった可能性も考えられます。頼朝がいなければ、武士の政権というものが誕生するまでには、 もう少し時間がかかり、武士の時代が到来するのは十年、二十年スパンで動きが遅れていたかもしれません。 そうなれば、私たちの知る鎌倉時代やそれ以降の歴史が、今とは趣を変えていたとしても、決しておかしくはないのです。

価格: 990円

著者: 本郷 和人

出版社: 扶桑社

シリーズ: 扶桑社文庫

サイズ: 文庫

新・空き家問題 --2030年に向けての大変化

新・空き家問題 --2030年に向けての大変化

今や、7軒に1軒が空き家 2024年4月、総務省は住宅・土地統計調査を発表。 それによれば、空き家は全国で900万1600戸に達した。 7軒に1軒が空き家ということになる。しかも今後、首都圏に大量相続時代が到来し、 さらなる空き家の増加が予想されている。なぜこうなってしまったのか。 業界の第一人者である著者は、この結果を必然であったと分析し、 2030年以降に大変化が起こると言う。 すなわち、天国(首都圏の家が買いやすくなる)と 地獄(相続登記をしないとペナルティが課せられる)が待っている。 どうすれば空き家を減らせるのか。空き家になったらどう対処するのか。 空き家を通して、日本社会の「現状」と「近未来」を読み解く。 (以下、目次より) ●空き家900万戸の衝撃 ●空き家の半分以上はマンション空き住戸 ●実は世田谷区は空き家天国だった ●おひとりさま老後のリアル ●ついに、国が重い腰を上げた ●絶対に押さえておきたい法改正 ●親の財産を知ることから、空き家対策が始まる ●相続登記をしないと…… ●空き家バンクを活用しよう ●不動産投資ブームに群がる人たち ●2030年以降に起こる大変化 ●都内優良住宅が大量にマーケットに ●住宅量産政策からの転換 ●街プラウドの醸成が空き家をなくす はじめにーー空き家問題から日本社会の未来を展望する 第1章 激増する首都圏の空き家 第2章 マンション空き住戸は大問題! 第3章 空き家になる前にーー家族としての戦略 第4章 おひとりさまの空き家問題 第5章 空き家を増やさないーー動き出した国と自治体 第6章 2030年、首都圏の家は買いやすくなる!? 第7章 空き家をなくすためにーー日本の都市計画と住宅政策の根本改革 おわりにーー友人からの相談

価格: 1,012円

著者: 牧野 知弘

出版社: 祥伝社

シリーズ: 祥伝社新書 708

サイズ: 新書

2025年2月4日には、アルファポリス などから21冊の本・単行本が発売されます。

5日

心はどこへ消えた?

心はどこへ消えた?

夫が嫌いな上品な老婦人、段ボールにひきこもる少年、悲劇のヒロインを演じる女性……臨床心理士の著者は、日々の出来事やカウンセリングを通して出会う人々の大きな重荷を背負った心が変化する瞬間を掬い上げる。あなたが見失ってしまっている心にもう一度出会うためのヒントが詰まったエッセイ集。解説・辻村深月 文庫版まえがき 入口の変身物語 ちょっと長めの序文  心はどこへ消えた? --大きすぎる物語と小さすぎる物語 春  バジーさんが転んだ メールで卓球 洞窟でキムタクの夢を見る YouTube、安全なカプセル 締め切り恐怖症 悪い考え トイレ侍とウンコ男 夏  補欠の品格 補欠の人格 ネズミのドラクエ 巨匠からの手紙 ウヒウヒグマのズババババー 余はなぜ中年アイドル退所に夢中になりしか 脳内都知事と夏のコウモリ アラビアン・ナイト・イン・ザ・タクシー ニコチンパンジー殺しーー顕れるニコチンパッチ編 ニコチンパンジー殺しーー遷ろうチャンピックス編 秋 午前4時の言葉たち 雑談賛歌 ソネミとネタミとカゲグチと 金で済むことは、楽やなあ トリセツと私小説 街外れのまじない師 下級動物霊の夜 仮病は心の風邪 ポサルとコーチの心の定規 紙を崇めよ 冬  中学受験の神様 ハルマゲドンの後で ピンク色の森へ 夢が仕事になりました 脳のせいなのね 監督が解脱してはいけない 涙腺モミモミ 学者の味噌汁 また、春 孤独の形 段ボール国家 憑依と劇場 未来を冷遇する 心は二ついる オレンジの傘で あとがき 解説 辻村深月(小説家)

価格: 858円

著者: 東畑 開人

出版社: 文藝春秋

シリーズ: 文春文庫

サイズ: 文庫

オランダ人のシンプルですごい子育て

オランダ人のシンプルですごい子育て

朝食にチョコ・塾なし・宿題なしで学力は世界トップ層! 「子ども幸福度世界一」驚きのオランダメソッドとは? 世界中の親が知りたがる、手をかけず「自分の頭で考える力」を伸ばす注目の育児法。 アメリカ、イギリスから移住した2人の著者は、自由放任に見えて学力も幸福度も高いオランダ式育児に驚き、安易にモノを買いあたえないなど、質素ながら豊かな生活習慣とともに紹介します。愛情たっぷりでも手をかけすぎず、人生を目いっぱい楽しむオランダ式シンプルライフ&子育てから多くの気づきが得られる一冊。 ■驚きのオランダ式子育て  赤ちゃんは生まれてすぐに夜通し眠るようになる  低年齢でも親の監視なく外で自由に遊ばせる  ルールは自転車で学ばせる  朝ごはんはパンにチョコ、夜ごはんは作り置きか残り物  ママ友を家に呼ばない  小学生のうちは宿題なし、塾通いなし  無理な先取り教育なし  10点満点中6点で、どんな大学にも進学できる  クリスマスや誕生日のプレゼントは手づくりか、10ユーロ以下  おもちゃも洋服もリサイクルが基本 etc… 1.オランダの子どもはこうして幸せになる 2.母になることは、辛いことじゃない 3.子育てに頑張りすぎなくていい 4.オランダ人は先取り教育をしない 5.なぜオランダには受験競争がないのか 6.ルールを守れる子どもを育てる 7.人生で大切なことは自転車から学ぶ 8.子どもに自由を与える前に必ず教えること 9.シンプルな暮らしは幸せを呼ぶ 10.まずは、親が幸せな人生をおくろう! 世界一幸せな子どもたちの朝ごはんーーチョコレートふりかけの秘密

価格: 990円

著者: リナ・マエ・アコスタ/ミッシェル・ハッチソン/吉見・ホフストラ・真紀子

出版社: 日経BP 日本経済新聞出版

シリーズ: 日経ビジネス人文庫

サイズ: 文庫

名医が教える飲酒の科学

名医が教える飲酒の科学

シリーズ累計20万部超! ベストセラー待望の文庫化。 お酒のモヤモヤ・悩みも仕組みが分かればスッキリ。 今読みたい科学の知見を一冊に ・最近、お酒に弱くなった ・減らしたいのに減らせない ・健康診断の結果が悪くなった ・がん、メタボ、膵炎… 病気が心配 なぜ人は酔い、二日酔いになり、飲み過ぎて病気になり、また下戸は飲めないのか。 左党も思わず膝を打つ、酒と人体の最新研究を一冊に! 本書では、様々な病気のスペシャリストや、酒の人体への影響を調べる研究者が、最新の科学知識を分かりやすく解説します。 酒が大好きな人も、健康にちょっぴり不安を感じている人も、下戸だけど人体のしくみに興味がある人も、今こそ読みたい科学の知見が満載です。 ★科学的に解明された「後悔しない飲み方」 飲み過ぎると下痢になるのはなぜ/年を取ると酒に弱くなるのはなぜ/筋トレ後に酒を飲んではいけない理由/いつまでも健康でいられる「適量」は? ★酒飲みの宿命、「病気のリスク」 「ほどほど」に飲んでもがんのリスクは上がる?/レモンサワーが逆流性食道炎の原因に?/度数の高い酒は「免疫力」を下げる? 第1章 飲む前に読む飲酒の科学 第2章 後悔する飲み方、しない飲み方 第3章 がんのリスクは酒でどれぐらい上がるか 第4章 酒飲みの宿命ーー胃酸逆流ーー 第5章 結局、酒を飲むと太るのか? 第6章 酒と免疫 第7章 依存症のリスク

価格: 990円

著者: 葉石かおり/浅部伸一

出版社: 日経BP 日本経済新聞出版

シリーズ: 日経ビジネス人文庫

サイズ: 文庫

一次元の挿し木

一次元の挿し木

2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作 「謎の牽引力、ストーリーの面白さは、今回これがダントツ」大森 望(翻訳家・書評家) 「古人骨のDNA鑑定が暴く驚くべき真相!」香山二三郎(コラムニスト) 「謎の散らばせ方、話の運び方も上手く、最後までぐいぐい読ませました。文章も上手い」瀧井朝世(ライター) 「文章力が圧倒的だし、魅力的な謎の提示、読者を惑わす情報を入れてくるタイミングなど、とにかく舌を巻く巧さだ」千街晶之(書評家) 「遺伝人類学を専攻する主人公の専門家らしさもきちんと書けているし、一方で“ちゃぽん”という擬音の活かし方も巧みだ」村上貴史(書評家) 「スケールが大きい陰謀劇であり、成長小説としての面白さも備えた作品。広げた風呂敷をきちんと畳み、物語の幕を閉じる技量に、自信を持って推す」川出正樹(書評家) 二百年前の人骨のDNAが 四年前に失踪した妹のものと一致!? ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていくーー。

価格: 899円

著者: 松下 龍之介

出版社: 宝島社

シリーズ: 宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ

サイズ: 文庫

物流で世界史を読み解く

物流で世界史を読み解く

「物流」を軸に世界史を見ると、これまで見えていなかった新たな一面が見えてくる……!! 2024年から日本が抱えている、「物流問題」 人口流動 物価上昇…… 日本はこれからどのようにして問題可決をしていかなければならないか、過去の歴史に答えのすべてがある。 <一例> 物流の多さは国や人類の豊かさにつながる 国境なき民が世界の貿易を動かしてきた 物流の歴史は生活水準が上昇した歴史 物流によって国力を得た国、衰退した国がある 輸送技術の革新が物流に変化をもたらす <目次> 第一章 フェニキア人はなぜ地中海貿易で繁栄したのか 第二章 なぜ、東アジアはヨーロッパに先駆けて経済発展したのか 第三章 イスラーム王朝はいかにして国力を蓄積したのか 第四章 ヴァイキングからハンザ商人、そしてオランダ商人へ 第五章 なぜ中国は朝貢貿易により衰退したのか 第六章 地中海はなぜ衰退し、バルト海・北海沿岸諸国が台頭したのか 第七章 喜望峰ルートは、アジアと欧州の関係をどう変えたか 第八章 東インド会社は何をおこなったのか 第九章 オランダはなぜ世界で最初のヘゲモニー国家になれたのか 第十章 パクス・ブリタニカはなぜ実現したのか 第十一章 国家なき民は世界史をどう変えたのか1 - アルメニア人 第十二章 国家なき民は世界史をどう変えたのか2 - セファルディム 第十三章 イギリスの「茶の文化」はいかにしてつくられたのか 第十四章 なぜイギリスで世界最初の工業化(産業革命)が生じたのか 第十五章 アメリカの「海上のフロンティア」とは 第十六章 十九世紀、なぜ西欧とアジアの経済力に大差がついたのか 第十七章 近代の歴史と物流

価格: 924円

著者: 玉木 俊明

出版社: PHP研究所

シリーズ: PHP文庫

サイズ: 文庫

人生で起こること すべて良きこと

人生で起こること すべて良きこと

人生は大いなる何かに導かれているーー。 本書は、「生死の境の体験」をはじめ実体験から掴んだ技法を、著者が質問者との対話の中で、丁寧に語った1冊です。 「答えは、すべて『自分』の中にある」「『他者への嫌悪感』の本質は『自己嫌悪』である」「『感謝』は、すべてを癒す」など、深い気づきが得られる、著者の魂の言葉の数々。 苦しい状況において、生きる気力と勇気が湧いてくる書。 (本書の主な内容) ●誰も大声では語らない「人生の真実」とは何か ●どうすれば、「偶然の出来事」に「意味」を感じられるのか ●なぜ、自己嫌悪の極みで、「自己肯定」の心が生まれるのか ●なぜ、「病」とは、「福音」(良き知らせ)なのか ●なぜ、「死生観」を摑むと、「直観」が鋭くなるのか ●「逆境」を越える「究極の言葉」とは何か 「もし、あなたが、いま、苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失といった「逆境」の中にあるならば、『人生で起こること、すべてに深い意味がある』と心の中で唱え、その『意味』を考えながら目の前の『逆境』に向き合ってみてください。必ず、あなたの心の奥深くから、その『逆境』を越えていくための力と叡智が湧き上がってきます。もし、あなたが、いま、人生を分ける「岐路」に立っているならば、「自分の人生は、大いなる何かに導かれている」と心の中で唱え、その「岐路」を静かに見つめてみてください。必ず、あなたの心の奥深くから、その「岐路」での正しい選択を導く声やメッセージが聞こえてきます」(本書「はじめに」より)

価格: 924円

著者: 田坂 広志

出版社: PHP研究所

シリーズ: PHP文庫

サイズ: 文庫

あなたはそのままで愛されている

あなたはそのままで愛されている

つらい時、寂しい時、心のよりどころとなる勇気と安らぎの言葉。 大ベストセラーを生んだ著者の遺品から見つかった原稿と、現在では入手困難な書籍の中から選りすぐった原稿を収録した本です。 思うままにならない人生をどう受け入れるか、「私らしさ」を作ってくれるものはなにか、神様が私たちにくださった約束、人生の冬が来ても辛さから逃げない姿勢……シスター渡辺の優しくて凛とした言葉は、現代人の不安や心の渇きを癒す生命の水のようです。 「自分らしく生きる。その後に自分だけの足跡をつけながら。」 「失ったものより得たものに目を向けて生きる。」 「どんなことをしたか、よりも心が充たされていたか。」 あなたの人生に無駄なものは一つもありません。あなたの生き方を、すぐそばで励ましてくれるメッセージたちです。 生涯の中で、何度も行き詰まったり、倒れそうになった時に、私を支えてくれたのは、「神は、その人の力に余る試練を与えない」という聖書のみことばでした。 それが天災であれ、人災であれ、神ならぬ身の人間は、必ず試練に遭遇します。信頼していた人から受けた誤解、裏切り、仕事の上での挫折、失敗、「こんな筈ではなかった」という思いを、皆さまも、ご自分の結婚、子育て、家庭、職場で、きっとお味わいのことと思います。 そのような時に、心のよりどころとして立ち直らせてくれるのが、神の私たち一人ひとりにくださっている、このお約束です。 「あなたの力に余る試練は与えない。試練には、それに耐える恵みと、逃れる道を備えてあげる」 このみことばを、愚かなまでに信じて生きましょう。道は必ず拓けます。 (「私を支えてくれたみことば─まえがきにかえて」より)

価格: 880円

著者: 渡辺 和子

出版社: PHP研究所

シリーズ: PHP文庫

サイズ: 文庫

文庫 書く、読む、生きる

文庫 書く、読む、生きる

一行も書けなくなるような 境地がある。そこにさらされたとき、 その奥から何かが見えてくる。 日本文学界の巨星が遺した 講演録、未収録エッセイ、芥川賞選評を集成。 深奥な認識を唯一無二の口調、文体で語り、綴る。 解説=築地正明「作家の声に耳を澄ます」 カバー装画=諏訪敦「古井由吉ver.3」 作家稼業、書くことと読むこと、日本文学とドイツ文学、近代語と古典語、翻訳と創作、散文と韻文、口語と文語、「私」と「集合的自我」、夏目漱石『硝子戸の中』『夢十夜』、永井荷風、徳田秋聲『黴』『新世帯』、瀧井孝作『無限抱擁』、馬と近代文学、キケロ、シュティフター、ゴーゴリ、ジョイス、浅野川と犀川、疫病と戦乱、東京大空襲、東日本大震災、生者と死者ーー。 【目次】 1 書く、生きる/読むこと、書くこと/作家渡世三十余年/ドイツ文学から作家へ/翻訳と創作と/小説の言葉/言葉について/凝滞する時間/秋聲と私/野間宏と戦後文学/わが人生最高の十冊/ここはひとつ腹を据えて 2 読書ノート(『ヴイヨンの妻』太宰治著、『東京焼盡』内田百間著/牧野信一と嘉村礒多/『無限抱擁』瀧井孝作著)/読書日記/無彩の町に紺・黒・柿色/無知は無垢/森の散策(『老境について』キケロ著/『天の川幻想』小泉八雲著/『中世知識人の肖像』アラン・ド・リベラ著/『死者のいる中世』小池寿子著/『愛日』高井有一著/『東語西話ーー室町文化寸描』今泉淑夫著/『ディカーニカ近郷夜話』ゴーゴリ著)/馬の文化叢書 第九巻「文学ーー馬と近代文学」解題/土手ーー幻想の往来/バラムの話/思い出の映画『リチャード三世』/『硝子戸の中』から/「この人・この三冊」シュティフター/昨日読んだ文庫/出あいの風景(たずねびとの時間/雨の朝 暗い日常/童顔/自分を探す/キャロ)/生前のつぶやき/浅野川/水の匂いの路筋/破られぬ静寂のなかへ/だから競馬はやめられない/馬券的中の恐ろしさ/言葉の失せた世界/鐘の声/日記/我が病と世の災いと 3 芥川龍之介賞選評(自縄自縛の手答え/「欠損」をめぐる文学/アンセクシュアルな現実/融合と分離と沈黙と/「ぼく」小説ふたつ/失われたことへの自足/百回目はーー/行き詰まればこそ/雑感/感想/LOVEの小説/選評/「暴力の舟」を推す/無機的なものをくぐって/試みるうちに超える/寂寥への到達/虚構への再接近/難所にかかる/選評/終息なのか先触れなのか/屈伸の間/漂流の小説/転機にかかる/騒がしき背理/見取り図の試み/現在と遠方と/冒険の旅立ち/実際の幽明/あぶない試み/停滞のもとで/水の誘い/穏やかな霊異/「悪文」の架ける虹/対者を求めて/意識と意志/意識の文学/がらんどうの背中/例話の始まり/尚早の老い) 解説 作家の声に耳を澄ます  築地正明

価格: 1,650円

著者: 古井 由吉

出版社: 草思社

シリーズ: 草思社文庫

サイズ: 文庫

文庫 和歌でたどる女たちの恋心

文庫 和歌でたどる女たちの恋心

和歌は、もとより日本文化の根幹といってもよいものであった。 本書は、古事記・万葉集の時代から明治・大正時代まで、 女性の恋の和歌の系譜をたどりながら、ややもすると技巧や修辞が多く、 難解で親しみが持てないと感じる古典和歌を、その背景にある真情、 とくに恋の思いや四季の叙景や人生の詠嘆などを丹念に読み解いていく。 有名無名13人の恋のうたを通して、誰にとっても他人事ではない恋の、 優しさ、苦しさ、悩ましさなど苦楽こもごもの思いを、 時代を超えて味わい尽くすことができる一冊。 『女うた 恋のうた』改題 <目次より> 和泉式部(いずみしきぶ) 紫式部の人物評/かならずをかしき一ふしの 建礼門院右京大夫(けんれいもんいんうきょうのだいぶ) 『平家物語』の時代を生きた人/平資盛との恋/仮初めの恋/別れても好きな人 式子内親王(しきしないしんのう) 唐土の宮女になぞらえて/虚構の世界に遊ぶ/春のうたたね/夢の逢瀬 永福門院鏱子(えいふくもんいんしょうし) トップレディの恋の歌/虚構の恋 『百人一首』に選ばれた女うたのなかから 貞心尼(ていしんに) 美貌の尼/さめやらぬ夢/春の初めの君がおとづれ/さらぬ別れ 狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ) 袖を振る/身替わりの衣 祇園梶子(ぎおんかじこ) 祗園林の茶屋女/類型のなかに漂う実感 俊成卿女(しゅんぜいきょうのむすめ) 歌学の家に育って/疑似体験の恋の歌 大田垣蓮月尼(おおたがきれんげつに) 蝶の夢みん/凜として優しく 殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ) 教養豊かな博士家の血筋/エロス的恍惚と冷徹なしたたかさ 『万葉集』 の 「東歌」に見る千古不易の女心 丸山宇米古(まるやまうめこ) 忘れられた明治の女性歌人/真率な歌風/夫投獄中の孤独憂愁/つくづく憂し 昭憲皇太后と貞明皇后(しょうけんこうたいごう ていめいこうごう) 日本の和歌の伝統/昭憲皇太后の恋歌一首/昭憲皇太后の御歌/貞明皇后の御歌 おんなごころとやまとごころ

価格: 990円

著者: 林 望

出版社: 草思社

シリーズ: 草思社文庫

サイズ: 文庫

文庫 アドルフ・ヒトラーの一族

文庫 アドルフ・ヒトラーの一族

アドルフ・ヒトラーは、自分の出生の秘密を生涯隠しとおした。 自分の過去にまつわる多くの痕跡を徹底的に削除したのである。 ……歴史家ヨアヒム・フェストは書いている。 「彼は一生、自分のことを隠しつづけ、美化しつづけた。 史上これほど強引に、かつこれほど枝葉末節と思えることにいたるまで 個人的事情に立ち入らせなかった例はほとんどない。 彼はたえず血筋を錯綜させ、身元を曖昧にし、 ただでさえ見通しがたい氏素性をいっそう曇らせようとした」(本書より) ヒトラーの一族について徹底的な調査を行なって書かれたはじめての書! <目次より> 第1章 一家の秘密 父アロイスの疑わしい出自/一族の父アロイスと女性たち/母クララとその子供たち/お母さん子のアドルフ/家庭崩壊/失踪者ヒトラー 第2章 隠された故郷 一族の記憶を抹消/「祖先地区」の親戚たち/一族の政治的故郷/ヒトラーにとっての「憎悪の手本」/地図から消された父祖の地 第3章 プライベートな絆 ゲリ──ヒトラーが夢中になった姪/ヒトラーの唯一無二の愛/消えた光/アンゲラ──ユダヤ人食堂で働いていた異母姉/女性同士の闘い/エーファ・ブラウン──ヒトラーの愛を求めつづけた女 第4章 一族の変わり種 異母弟ヒトラーとの争い/「もう一人のヒトラー」/重婚/一年だけのナチス党員/レストラン開業/地下組織からの接触/改名 第5章 ヒトラー対ヒトラー 「ドイツの偉大な親戚」/ルーツを求めて/おじヒトラーへの圧力/「私 がおじを憎んでいる理由」/アメリカでの使命/ローズヴェルト大統領」への手紙/FBIの捜査/ヒトラーの心理分析への協力/前線での戦闘 第6章 陰の妹 苦労ばかりの少女時代/妹の生活費を使いこむ兄/「ドイツ首相の妹」という立場/奪われたヒトラー姓/ヒトラー最後の「厚意」/残された妹の戦後 第7章 現在のヒトラー家 ヒトラーの遺産をめぐる争い

価格: 1,320円

著者: ヴォルフガング・シュトラール/畔上 司

出版社: 草思社

シリーズ: 草思社文庫

サイズ: 文庫

2025年2月5日には、文藝春秋 などから43冊の本・単行本が発売されます。

6日

捜索者の血

捜索者の血

世界的人気作家が贈る脱獄/逃亡スリラー! 3歳の息子マシュウを殺した罪で5年前から終身刑に服するデイヴィッド。彼にとっては身に覚えのない罪だったが、喪失感と愛する者を守れなかった後悔から無実を訴えることなく刑に服していた。しかし元妻の妹が面会に現れ、1枚の写真を彼に見せる。そこには、成長したマシュウの姿が写っていた。デイヴィッドは真実を突き止めてマシュウを取り戻すため、脱獄を決意するが……。 ニューヨークタイムズベストセラーリスト1位、Netflixでドラマ化決定。 『偽りの銃弾』(Netflix)、『シェルター』(Amazon Prime)など数々の自著を映像化し大成功を収め続ける、世界的ベストセラー作家ハーラン・コーベン。絶好調のエンタテイナーが贈る、脱獄/逃亡スリラーの傑作! 【編集担当からのおすすめ情報】 1995年から続く「マイロン・ボライター」シリーズでエドガー賞、シェイマス賞、アンソニー賞の3賞を受賞し、新作を発表するたびにニューヨークタイムズベストセラーリスト1位を獲得する超人気作家ハーラン・コーベン。近年はNetflixで自著の映像開発製作総指揮者として成功を収め、『偽りの銃弾』(原作は小学館文庫刊)は2024年上半期視聴数1位に。それを機に英語圏を中心にコーベンの過去作品がリバイバルヒットするなど、まさに現在絶好調のエンタテイナーと言えます。 そんなコーベンが2023年に発表した『捜索者の血(原題「I WILL FIND YOU)』は、早くもNetflixで映像化が決定し大きな話題となっています。本作は著者にとって久しぶりのノンシリーズ作品。息子殺しの冤罪で服役中の父親が、息子が生きているかもしれないと知り脱獄。真相を突き止め息子を捜し出すための逃亡劇が描かれます。脱獄した凶悪犯として警察やFBIから追われる彼はどうやって真実に辿り着くのか、果たして息子には会えるのか。ツイストに満ちた展開に手に汗を握りながらも、読む者の心を震わせるのは、何をしてでも息子に会いたいという父親の執念かもしれません。 世界中の読者・視聴者を夢中にさせるコーベンの傑作、ぜひ読み逃しなく!

価格: 1,331円

著者: ハーラン・コーベン/田口 俊樹

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

先駆けの勘兵衛

先駆けの勘兵衛

一番乗りは儂のもの、武功は誰にも渡さぬ! 渡辺勘兵衛は血路に迷っていた。 織田信長が弑された本能寺の変に巻き込まれ、明智光秀への味方を選んだ主君・阿閉貞征が山崎の合戦で敗れたのだ。 北近江の大名・浅井長政の重臣・阿閉家に仕え、精鋭の母衣衆のひとり、「鑓の勘兵衛」と呼ばれるほど武功を挙げてきた勘兵衛だったが、さすがにもういけなかった。 命からがら逃げ延びた落ち武者の勘兵衛は、しばらく世情を窺うべく、近江と美濃の国境にそびえる伊吹山に身を潜めることに。 だが、逃亡生活は長くは続かなかった。食い扶持を得なくては、妻も家臣も食わせていけないからだ。 勘兵衛は腹を固めざるをえなかった。 以前、引き抜きの声をかけてくれた、今は敵将の羽柴秀吉に頭を下げ、拾ってもらうしかないと。山を降り、どうにか秀吉との面会に漕ぎ着けた勘兵衛は、加藤虎之介や福島市松、加藤孫六にきつい洗礼を浴びながらも、羽柴秀勝のお付きを手に入れる。 ようやく食い扶持を得、さらに秀勝の武徳に惚れ込んだ勘兵衛は、名誉挽回とばかりに、秀吉と天下人を争う柴田勝家の軍勢を賤ケ岳で迎え撃つ。 戦国から江戸まで軽輩武士に絶大な人気を集め、一大勢力を誇った渡辺勘兵衛を描いた長編武将活劇! 【編集担当からのおすすめ情報】 2014年、「泰平に蠢く」(単行本刊行時に、『決戦! 熊本 肥後加藤家改易始末』と改題)で、第6回朝日時代小説大賞優秀作を受賞した気鋭の作家が描く、戦国活劇です!

価格: 1,034円

著者: 松永 弘高

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

絶体絶命の紙問屋、大逆転の妙手は!? 時は、大老井伊直弼が惨殺され、動乱の気配が漂う幕末。 紙問屋永岡屋で誠意一筋、長年精勤してきた勘七は、主人善五郎の強い望みで跡を継ぎ、若旦那となった。 その勘七に小諸藩の上屋敷奉行高崎から大きな初仕事が舞い込む。藩札作りだ。 小諸藩は明君の呼び声高い藩主がおり、政は安定、財も潤沢らしい。藩札作りには二千両も支度してあるという。 幸先のよい出だしを切った、勘七がそう思ったのも束の間、商売仲間である醤油問屋広屋の浜口儀兵衛から、藩主が亡くなったと耳にする。 胸に不安が膨らむ中、ある夜、永岡屋が盗賊に襲われてしまう。盗賊はなんと高崎の配下だった。 配下は藩札と版木を入れた行李を盗んで姿を消したのだ。 襲われた際の傷がもとで、命を落とした善五郎を悲しむ暇もなく、主人として小諸藩に赴き、商いを質す勘七。 だが、新任の上屋敷奉行は「賂を受けていた前任の空の商い」として、二千両を踏み倒しにきた。 絶体絶命の危機に瀕した勘七に大逆転はあるのか? 幕末の三舟こと勝麟太郎や豪商高島屋嘉右衛門らの協力を得ながら、命を懸けて再建を図る勘七の懊悩と奮闘を、直木賞作家が瑞々しく描く。 商人道小説の傑作! 【編集担当からのおすすめ情報】 2010年に「第11回小学館文庫小説賞」を受賞以来、細谷正充賞・本屋が選ぶ時代小説大賞・新田次郎文学賞・山本周五郎賞・直木三十五賞を立て続けに受賞した、押しも押されもせぬ実力派の著者による名作です。『絡繰り心中〈新装版〉』『横濱王』もぜひ!

価格: 935円

著者: 永井 紗耶子

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

新・口中医桂助事件帖 シーボルト花

新・口中医桂助事件帖 シーボルト花

歯科医療を考える桂助に事件解明の依頼!? 漢方から西洋医学への転換を行おうとする政府は、医師試験の実施を決定した。桂助は長与専斎の説得により、口中科部門の試験官を引き受ける。長与から虫歯削り機を進呈された桂助は、〈いしゃ・は・くち〉で働く求人をした。そこへ、桂助の下へ小幡英之助という若者が訪ねてきた。 英之助とは一緒に働くことになったが、悩みを抱えていることがわかった。患者の香里という娘のせいらしい。(第一話 シーボルト花) 一時、うさぎの飼育・販売が大ブームとなっていた。外来のうさぎが輸入され、人気のうさぎは高額な値段で取引されるようになった。大阪や東京でうさぎに税金が課せられ、うさぎの価格は暴落しつつあった。 大警視の川路利良から骸検視顧問に任命されてもいる桂助は、呼び出しを受ける。発端は、身分の高い人の飼っていたうさぎが盗まれたという。(第二話 うさぎ草) 人気の蘭方医である松永幸太郎が殺害された。桂助は、金五とともに事件の究明にあたる。(第三話 曼殊沙華) 警視庁本庁に届けられた投げ文には、亡くなった三人の富裕層の名前と「スノードロップ」の文字があった。桂助が、その真相に迫っていくと…。(第四話 待雪草) 【編集担当からのおすすめ情報】 小幡英之助は、第一回目の医術開業試験に合格した、日本初の歯科医師と言われています。

価格: 847円

著者: 和田 はつ子

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

後宮の髪結師は月に添う

後宮の髪結師は月に添う

仕事人間の髪結師が、皇帝の偽寵妃に!? 小さい頃から見習いとして後宮で働き、いまや四妃からも信頼される腕前の髪結師・朱亜。髪へのこだわりと執着は誰よりも強く、少々髪フェチが過ぎるものの真面目な仕事人間だ。 その日も多くの妃からの指名を受け忙しくしていた朱亜だったが、突然『皇帝に毒を盛った罪人』として捕縛されてしまう。牢に繋がれて絶望する朱亜。そこに一人の青年が現れた。青年の正体は第三皇子の怜新。だが朱亜はその時、怜新の髪が不自然さに気付く。 この国を治める皇族は鳳凰の化身とされ、その証である赤い髪を受け継ぐ。父親が暗殺され、新しい皇帝になるはずの怜新だが、実は何者かによる呪いで髪が銀色に変化したらしい。赤髪でない者は皇位を継ぐことはできない。怜新は朱亜を助けるかわりに、内緒で怜新の髪を赤く染めてこの秘密を守れと言う。 特殊な赤髪への職業的興味を抱いた朱亜はその条件を受け入れるが、常に怜新(の髪)のそばにいるために寵妃の立場を偽ることになる。妃として扱われるようになった朱亜は使用人たちの態度にドキドキしてばかりだが、それ以上に、人前でためらいなく甘い言葉で朱亜を寵愛している『ふり』をする怜新に振り回されることに……!?

価格: 704円

著者: 柊 一葉/さくらもち

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

悪役魔女に花束を

悪役魔女に花束を

魔女の器として異世界召喚された男の運命! 蓬莱慶司はスネに傷もつ34歳。根は真面目で信義にあついが、実は大学在学中から組に出入りし、足かけ13年も裏社会のお世話になったヤクザ者だ。ところがこのたび突然の組解散という憂き目にあい、これからどう生きていくかと途方に暮れたタイミングで、なんの前触れもなくいきなり異世界に召喚された。 蓬莱の転移先は西洋風ファンタジーの世界。だが着いた途端、なぜか周囲の視線が異様に冷たい。どうやら直前に処刑されて死んだばかりの魔女が、自らの甦りための「魔女の器」として慶司を喚んだのだろうと疑われているらしく、すぐに捕らえられて投獄され、処刑を待つばかりの身になってしまったのだった。 そんな蓬莱を助け出したのは、代々王家に仕えるカミーロ家の嫡男・エリク。彼によれば、ここは四方を海に囲まれ、聖なる力に守護された王を戴く国・アルムフェルト。しかし現在は王位継承をめぐって内紛が起きており、王は魔女の呪いによって命の危機に瀕しているのだという。この問題を解決するために、エリクは蓬莱と手を組むと決めたようなのだが……。 悪役魔女の代役(!?)となってしまった男の運命は!?

価格: 693円

著者: 平里 浬/久木 ゆづる

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

近現代詩

近現代詩

「詩は言葉の精錬の果てに得られた純粋な結晶。丁寧に読めば一語ずつがきらきらと輝いていることがわかるだろう」--池澤夏樹(文庫版あとがきより) 萩原朔太郎、日夏耿之介、佐藤春夫、山之口貘、中原中也、石垣りん、田村隆一、茨木のり子、大岡信、谷川俊太郎たち41人の名詩を、池澤夏樹が精選。詩との新たな出会いをあなたに。 島崎藤村 初恋/小諸なる古城のほとり 伊良子清白 漂泊 高村光太郎 樹下の二人 北原白秋 邪宗門秘曲/空に真赤な/紺屋のおろく 萩原朔太郎 殺人事件/天景/猫 室生犀星 昨日いらつしつて下さい 日夏耿之介 薄志弱行ノ歌 堀口大學 砂の枕/海の風景/魂よ/昔/初夜 佐藤春夫 秋刀魚の歌/海の若者/故事二篇/カリグラム/俗謡「雪をんな」 西脇順三郎 雨/旅人 金子光晴 ニッパ椰子の唄/洗面器 北村初雄 日輪 井伏鱒二 勧酒/逸題 安西冬衛 春/測量艦 不知奈 吉田一穂 母/トラピスト修道院 わがふるさとはNotre Dame de Phareのほとり/家系樹 三好達治 春の岬/乳母車/甃のうへ 中野重治 わかれ/新聞にのつた写真/雨の降る品川駅 山之口貘 来意/会話 伊藤整 春日/ふるさと 中原中也 帰郷/汚れつちまつた悲しみに……/修羅街輓歌 IIII 天野忠 声/問い 中村真一郎 頌歌 VIII 福永武彦 詩法 吉岡実 僧侶 石垣りん くらし 鶴見俊輔 この時 北村太郎 ヨコハマ 一九六〇年夏 原條あき子 娼婦 2 田村隆一 幻を見る人 四篇/天使/帰途 谷川雁 商人 茨木のり子 わたしが一番きれいだったとき 中村稔 海女 多田智満子 星の戯れ/冬の殺人 大岡信 地名論/あかつき葉っぱが生きている 岩田宏 吾子に免許皆伝 辻征夫 婚約/桃の節句に次女に訓示 池澤夏樹 午後の歌 --娘に 荒川洋治 杉津/空 谷川俊太郎 タラマイカ偽書残闕 高橋睦郎 姉の島 入沢康夫 わが出雲・わが鎮魂 選者解説 池澤夏樹 文庫版あとがき 解説 ゆりかごのそとへ 渡邊十絲子

価格: 990円

著者: 池澤 夏樹

出版社: 河出書房新社

シリーズ: 河出文庫 古典新訳コレクション

サイズ: 文庫

ふうふう、ラーメン

ふうふう、ラーメン

今すぐ食べたい! 熱々のラーメンエッセイ集 お腹を空かせて一杯、旅から帰って一杯、学校帰りに一杯、小腹が減って一杯、お酒のあとの〆に一杯、真夜中の禁断の一杯ーー 熱々のスープと麺と具が、渾然一体となった奇跡の食べ物ラーメンを、味わい尽くす珠玉のエッセイ30篇。 醤油に味噌に豚骨、インスタント。今日はどれを食べようか? 【もくじ】 中華そば 牧野伊三夫 祖母のラーメン あさのあつこ 「大勝軒」必殺の四つ玉ラーメン 椎名誠 度を越す人 宮沢章夫 相撲とラーメン 川本三郎 はっこいラーメンのこと 角田光代 幻のラーメン 吉村昭 すべてはこってりのために 津村記久子 悪魔のマダム 久住昌之 静謐なラーメン 町田康 禁断のラーメン 穂村弘 ソウルフードか、ラーメンか? 内澤旬子 ラーメン 内館牧子 午後二時のラーメン屋 東海林さだお 酒のあとのラーメン 村松友視 タナトスのラーメン──きじょっぱいということ 千葉雅也 屋台のラーメン 林静一 焼き餃子とタンメンの発見 片岡義男 日本ラーメン史の大問題 丸谷才一 真夜中のラーメン 北杜夫 ラーメンワンタンシューマイヤーイ 開高健 「元?土鶏?」という名のソバ 古波蔵保好 トルコ風ラーメン 馳星周 あこがれのラーメン 藤子・F・不二雄 藤子不二雄○A ラーメン煮えたもご存じない 田辺聖子 ラーメン時代 曾野綾子 仏陀のラーメン 沢木耕太郎 ラーメンに風情はあるのか 吉本隆明 最近の至福 江國香織 ラーメン 石垣りん 解説 いつもどこかでラーメンを 三田修平(BOOKSTAND若葉台店主)

価格: 935円

著者: 牧野 伊三夫/あさの あつこ

出版社: 河出書房新社

シリーズ: 河出文庫

サイズ: 文庫

2025年2月6日には、小学館 などから34冊の本・単行本が発売されます。

7日

警官の標 警察小説アンソロジー

警官の標 警察小説アンソロジー

若い警官に職質された元国家公安委員長は……(「ありふれた災厄」)。巡査部長は同僚の結婚前の身辺調査を命じられるが……(「破談屋」)。彼らが追い求める“標”とは何か? すべて書籍初収録! 警察小説の魅力が詰まった傑作アンソロジー。《解説・若林踏》  内容紹介(長文) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー すべて書籍初収録! いきなり文庫!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 捜査小説から、 組織としての警察を描いた作品、 警察官が主人公でない作品まで…… 警察小説の魅力が、横断的に、端から端まで詰まった 超傑作揃いのアンソロジー!! ーーーーーー 月村了衛「ありふれた災厄」 上映時間に遅れそうな元国家公安委員長の梶田は、若い警官に職務質問され……。 深町秋生「破談屋」 警務部巡査部長の静佳は、結婚前の同僚の身辺調査を命じられる。 鳴神響一「鬼火」 階段の踊り場で見つかった遺体ーー互いを犯人だと告発し合う二人の男が現れた。 吉川英梨「罪は光に手を伸ばす」 警察学校の実務修習中のエミは、偶然ある事件の捜査にかかわることになり……。 葉真中顕「不適切な行い」 刑事課係長の佐原は、部下の無責任な判断が殺人事件を引き起こしたと推測するが……。 伊兼源太郎「いつかの山下公園」 刑事課の三枝は、同僚でライバルの谷澤が若い女と密会しているところを目撃する。 松嶋智左「同期の紅葉」 同期の有子と唯美が所属する白堂警察署の金庫から、一千万円の押収金が盗まれ……。 解説  若林踏 ーーーーーーー

価格: 990円

著者: 月村了衛/深町秋生/鳴神響一/吉川 英梨/葉真中 顕/伊兼 源太郎

出版社: 朝日新聞出版

シリーズ: 朝日文庫

サイズ: 文庫

川崎警察 下流域

川崎警察 下流域

不審死の背後に広がる予想外に深い闇沼 ぬかるみに足を踏み入れた刑事たちの苦闘 魂を震わせる長篇警察小説! 1970年代の川崎。 京浜工業地帯として発展する裏で、ヘドロで漁ができなくなった漁師たちが、漁業権や船舶の買い上げと、補償金をエサに立ち退きを迫られ、漁民の間に分断と対立が生じていた。 また新興工業地帯には朝鮮や沖縄からの流入者も多く住み、住民感情は複雑化していた。 そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。 遺体は元漁師の矢代太一と判明。 彼は漁業権問題で漁民をまとめる折衝役だった。 だが遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性をうかがわせた。 そして遺品にはなぜかキーホルダーがふたつあり、自宅以外にもうひとつ家の鍵を所持しているようだった。 川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、ベテラン捜査員たちや新米刑事の沖修平らを叱咤しながら捜査に乗り出す。 矢代は漁師をやめて得た補償金で、夫婦で食堂を始めたが、妻の死によって店をたたみ、いまは次男と暮らしていた。 居酒屋やクラブで酒を飲むだけが楽しみだったという。 漁業権放棄問題では対立する漁師グループから恨みも買っていたことがわかった。 被害者の足取りを追ううちに、矢代は居酒屋で飲んでいるところに若い女性から電話がかかり、慌てたようにして店を出て行ったことがわかった。 事件が報道されると、矢代に離れの部屋を貸していたという夫婦から川崎署に電話が入った。 しかも義理の娘とふたりで借りていたという。 矢代には息子が二人いたが、ともに独身で、義理の娘などはいなかった。 手がかりを得た車谷たちは、不審死事件の背後に横たわる予想外に深い泥沼に足を踏み入れることになるが……

価格: 990円

著者: 香納諒一

出版社: 徳間書店

シリーズ: 徳間文庫

サイズ: 文庫

極上スパダリと溺愛婚〜女嫌いCEO・敏腕外科医・カリスマ社長編〜【ベリーズ文庫溺愛アンソロジー】

極上スパダリと溺愛婚〜女嫌いCEO・敏腕外科医・カリスマ社長編〜【ベリーズ文庫溺愛アンソロジー】

〈極甘な結婚〉をテーマにした極上溺愛アンソロジー第二弾! 【女嫌いCEO×愛のない政略結婚】【敏腕外科医×利害一致の契約婚】【カリスマ社長×執着愛】の3作品を収録。 初恋の人と結婚したのに顔も合わせない日々。別人を装い彼の会社で働くも気づかれない。と思いきや「君に触れたくなる」と溺甘豹変!?--『旦那さま、いつになったら妻だと気づいてくれますか?』滝井みらん・著 余命僅かな祖父のため幼なじみの外科医と契約婚! 彼も縁談避けのためと言っていたのに「絶対に惚れさせる」と溺愛が溢れ出し…。--『幼なじみのエリート外科医といきなり契約結婚しましたが、予想外に溺愛されているようです』木登・著 元カレに裏切られた私を慰めてくれた極上の男と一夜を共に。彼はまさかの転職先の社長!? 「俺のものになれ」独占欲全開で囲われ…!--『敏腕社長の一途な愛し方』きたみ まゆ・著 (『旦那さま、いつになったら妻だと気づいてくれますか?』と『敏腕社長の一途な愛し方』は2024年2月〜3月に、一部書店で配布した特典を修正・加筆したものです)

価格: 814円

著者: 滝井みらん、木登、きたみ まゆ

出版社: スターツ出版

サイズ: 文庫

教行信証の哲学

教行信証の哲学

“哲学書”としての『教行信証』-- 浄土真宗宗祖・親鸞の主著である『教行信証』を、仏教学・真宗学のみならず、ヘーゲルやハイデッガーをはじめとする西洋哲学の知識を縦横無尽に駆使して初めて読み解いた意欲的試み。 強靱な思索によって親鸞思想を伝統宗学の世界から哲学思想の領域へと一挙に押し上げ、三木清や田邊元といった名だたる哲学者たちにも示唆を与えるなど、その後の宗教哲学研究に多大な影響を及ぼした当該分野の古典的名著。 解説=石田慶和・岩田文昭 【目次】 改訂版のために 序 第一章 『教行信証』への通路 第二章 三願転入の問題 第三章 第十九願の解明 第四章 第二十願の解明 解 説(石田慶和) 文庫版解説(岩田文昭) ※本書は2002年11月25日に法藏館より刊行された『新装版 教行信証の哲学』の文庫版です。 改訂版のために 序 第一章 『教行信証』への通路  第一節 『教行信証』における方便化身土巻の位置  第二節 方便化身土巻成立の由来  第三節 正像末の史観と三願転入との関係 第二章 三願転入の問題  第一節 三願に対する従来の解釈  第二節 その難点 第三章 第十九願の解明  第一節 臨終現前の願  第二節 顕彰隠密の義  第三節 三心釈の顕彰隠密 第四章 第二十願の解明  第一節 罪障の自覚  第二節 念仏申さんと思ひ立つ心  第三節 信不具足(第十八願への転入) 註・補註 解 説(石田慶和) 文庫版解説(岩田文昭)

価格: 1,210円

著者: 武内 義範/石田 慶和/岩田 文昭

出版社: 法藏館

シリーズ: 法蔵館文庫

サイズ: 文庫

マヌ法典

マヌ法典

人類の始祖たるマヌは、偉大なる聖賢リシたちに請われ、世界の創造と、この世界のすべての人間にとって規範となるダルマを語り始めたーー。 多民族、多言語、多宗教の国であるインドにおいて、総人口の八割の人々が信仰するヒンドゥー教は、文化、政治、経済、社会における中心的役割を果たしている。ヒンドゥー教は信仰、人生観、生活実践が一体化した宗教であり、それだけに社会体制の根幹をなすものである。その原型ともいうべきものは紀元前後の編纂とされる『マヌ法典』で総括され、整備された。今日ではその影響力は薄れているとはいえ、なお、社会体制や人々の価値観と生活の象徴的な存在であり続けている。本書ではそうした意義を持つ『マヌ法典』を正確に、わかりやすく紹介する。 ■目次■ まえがき 第一章 『マヌ法典』の世界観ーー世界創造とヴァルナ体制  世界の創造/ヴァルナ体制とその理念/ヴァルナ体制と統治 第二章 『マヌ法典』の人生観  人生モデル(アーシュラマ)/人生の成就 第三章 行動の準則  幼児期/学生・修業期(ブラフマチャーリン)/家長期(グリハスタ)/老後期 第四章 罪の除去  罪/罪の除去/ヴァルナの喪失儀式と喪失者の生活そして復帰 第五章 犯罪と刑罰  刑罰の創造/裁判と刑罰の宣告/罪の除去と刑罰/犯罪の監視 あとがき/参考文献/法蔵館文庫版での再刊にあたって

価格: 1,210円

著者: 渡瀬 信之

出版社: 法藏館

シリーズ: 法蔵館文庫

サイズ: 文庫

小説 映画ドラえもん のび太の絵世界物語

小説 映画ドラえもん のび太の絵世界物語

”絵の世界 ”への大冒険!! 数十億円の価値がある絵画が発見されたニュースを横目に、 夏休みの宿題である“絵”に取り組むのび太。 そのとき、天井に空いた穴から、突然絵の切れ端が落ちてきた。 ひみつ道具「はいりこみライト」を使い絵の中に入って探検していると、 不思議な少女・クレアと出会う。 彼女の頼みを受けて<アートリア公国>を目指すドラえもんたちだったが、 そこはなんと、ニュースで話題の絵画に描かれた、 中世ヨーロッパの世界だった! そしてその世界には<アートリアブルー>という幻の宝石が どこかに眠っているらしい。 絵の中の世界<アートリア公国>とは一体…? 幻の宝石のひみつを探るドラえもんたち。 しかし、<アートリア公国>に伝わる“世界滅亡”の伝説が蘇ってしまい、 大ピンチに!! はたして、のび太たちは伝説を打ち破り、世界を救うことができるのか!? 【編集担当からのおすすめ情報】 2025年3月公開の「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」を、 脚本を担当した伊藤公志が完全ノベライズ! 臨場感溢れる描写と数多の伏線があれよあれよと回収されていく展開は、 ページを繰る手が止められません。 映画とともに小説版もお楽しみにください。

価格: 858円

著者: 藤子・F・ 不二雄/伊藤 公志/寺本 幸代

出版社: 小学館

シリーズ: 小学館ジュニア文庫

サイズ: 新書

民族がわかれば中国がわかる

民族がわかれば中国がわかる

ダライ・ラマ14世の“Xデイ” / 韓流ムービーと朝鮮族差別 / ウイグル族と自民党 / チンギス・ハン争奪戦 / 清朝貴族の末裔の満族美人女優 / 愛国ブームで大儲けのチワン族社長 / 漢服ブームと反日動画 / 客家と陰謀論 / 福州人と対日インテリジェンス / 中国共産党の対沖縄工作……。 中国問題を知るカギは「民族」にある。 中国は漢族だけの国ではなく、56の民族で構成される多民族国家だ。さらに漢族の内部にも、客家人、広東人、福州人、潮州人と、文化や言語を異にするさまざまな集団が存在する。 彼らは現代中国の政治・軍事・経済・社会・ポップカルチャーの多様な面で顔を出し、日本社会にも大きな影響を与えている。他方、漢族の同化圧力のもと、彼らの一部は苛烈な迫害に晒されてもいる。 「中華民族の偉大なる復興」を旗印とする習近平政権は、彼らをどこに導くのか? 民族は、中国の行動原理を読み解く最大の鍵であり、無数の不都合な真実をはらむ暗部でもある。 現代日本の中国報道を牽引する大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家が、中国の無数の「民族」たちの喜怒哀楽を描き、帝国化する大国の実相をえぐりだす。

価格: 1,100円

著者: 安田峰俊

出版社: 中央公論新社

シリーズ: 中公新書ラクレ 832

サイズ: 新書

飛脚は何を運んだのか

飛脚は何を運んだのか

手紙、荷物ばかりでない。情報発信、金融や損害保険のパイオニアの全貌。 江戸を駆ける! 《盛んな出版文化も「脚」で下支え》 例えば、ベストセラー作家の曲亭(滝沢)馬琴は、誰と、どんなやり取りをしていたか。手紙だけでない飛脚が運ぶ物産、飛脚問屋の金融的な機能や全国津々浦々の情報流通に果たした役割とは。自然災害や事故、強盗等の被害にどう備えていたか。近代郵便制度の導入以前でも、全国につながる街道、江戸市中に張り巡らされた飛脚ネットワークは相当にすぐれていた。飛脚の成り立ち、制度の変遷、ビジネス化成功の裏話、やり取りされた手紙の内容まで、江戸時代の輸送の全貌を解き明かす。 第1章 馬琴の通信世界 第2章 飛脚の誕生 第3章 三都の飛脚問屋の誕生と発展ーービジネス化した飛脚業 第4章 飛脚問屋と出店、取次所 第5章 飛脚輸送と飛脚賃 第6章 奉公人、宰領飛脚、走り飛脚 第7章 金融と金飛脚 第8章 さまざまな飛脚 第9章 飛脚は何を、どうやって運んだか 第10章 災害情報の発信 第11章 飛脚の遭難 第12章 飛躍する飛脚イメージ

価格: 1,430円

著者: 巻島 隆

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま新書 1841

サイズ: 新書

ゆたかさをどう測るか

ゆたかさをどう測るか

経済のための人間から、人間のための経済へ 「ゆたかさ」とは何だろう。国が経済成長を遂げ、モノが溢れかえる一方、人々のつながりは希薄化し、自然環境は破壊され、現代社会はますます息苦しくなっている。GDPという指標の下で富の増大を目指し、社会を測ろうとする経済学は、私たちの「ゆたかな生(ウェルビーイング)」を捉えることができているだろうか。経済成長至上主義を問いなおし、経済のための人間から人間のための経済へーー。国家や市場という枠組みに囚われず、独立した個の連帯からなる社会のかたちを構想する。 はじめにーーゆたかさをどう捉え、測り、創るか 第一章 「ウェルビーイング」はどう広がったか 花盛りのウェルビーイング/政治や行政では/学界や出版界では/ウェルビーイングへの世界的動向/そもそもウェルビーイングとは 第二章 GDPとは何であったか GDPと日本人/GDPの功罪/フローの富、ストックの富/「富」概念の歴史的変遷/国民経済計算とGDP/一人当たりGDP 第三章 「ゆたかな富」は「ゆたかな生」を意味するか 資本主義の黄金時代とその後/依存効果/豊富のなかの貧困/イースターリン・パラドクス/所得と幸福の逆説1/所得と幸福の逆説2/富と幸福をめぐるスミス「自然の欺瞞」論 第四章 社会的連帯経済とは何か 市場 対 国家を超えて/経済社会総体の三元構成/社会的連帯経済の概念と諸形態/社会的連帯経済の運営原則と経済規模/社会的連帯経済の強みと弱み 第五章 互酬と協力の原理は現代にどう生きているか 互酬と協力の市民社会思想/クロポトキンの相互扶助論/互酬とコモンズ/社会的共通資本と市民社会/ホモ・レシプロカンス 第六章 経済のための人間か、人間のための経済か 新しい社会的リスク/対人社会サービス/人間による人間の生産/非営利セクターへの期待/非営利セクターと人間形成 第七章 ウェルビーイングをどう測るか ウェルビーイング測定への試行/UNDP「人間開発指数」/人間開発指数の長所短所/UN「世界幸福度報告」/幸福度指数からの教訓/OECD「ベターライフ・インデックス」/BLIが意味するもの/測定技法と社会ヴィジョン/日本のウェルビーイング的課題 第八章 ウェルビーイング社会をどう創るか 人間形成主導型の経済社会/「下から」の社会形成/新しい互酬性/市民社会から市民社会へ 註/あとがき

価格: 968円

著者: 山田 鋭夫

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま新書 1842

サイズ: 新書

日本の国民皆保険

日本の国民皆保険

歴史に学び、医療の未来を切り開く 生産年齢人口の減少、2040年問題、物価・賃金の上昇、医師の偏在ーー 医療保険の一世紀を精細に分析する決定版通史 わが国は一九六一年に国民皆保険を実現し、高度経済成長が終わる七三年まで給付の拡充を図った。しかし、社会経済が右肩下がりになれば、国民皆保険が形骸化するおそれがある。この危機を乗り越える鍵は歴史の中にある。社会保険方式、被用者保険と国民健康保険の二本建て、独立型の後期高齢者医療制度という日本独自の仕組みは、なぜ、どのように生まれたのか。基本に立ち返ることで、真に守るべきものが見えてくる。医療政策の第一人者が、国民皆保険の構造と軌跡を明らかにし今後の展望を描く。 プロローグ 1部 構造 第1章 日本の医療制度の特徴と概要 1 医療制度の特質と国民皆保険の射程 2 医療制度の国際比較 3 日本の医療財政制度の概要 4 日本の医療提供制度の概要 第2章 日本の国民皆保険の要諦 1 職域保険(被用者保険)と地域保険(国民健康保険)の二本建て 2 デリバリー(医療提供)とファイナンス(医療財政)との結合 第3章 制度設計をめぐる論点と分析方法 1 国民皆保険の制度設計をめぐる重要論点 2 分析方法ー経路依存性 2部 軌跡 第4章 基盤形成期 1 健保法の制定と発展 2 国民健康保険法の制定と普及 3 医療の実施組織と診療報酬の支払方法 第5章 確立・拡充期 1 医療保険制度の再建 2 国民皆保険の構想と実現 3 国民皆保険後の保険給付および医療提供体制の拡充 第6章 見直し・改革期 1 老人保健制度および退職者医療制度の創設 2 医療提供制度の改革と介護保険制度の創設 3 バブル経済の崩壊と医療保険制度改革 4 社会保障・税一体改革および全世代型社会保障改革 第7章 軌跡をめぐる論点と考察 1 軌跡をめぐる論点 2 社会保険方式の意義と受容 3 被用者保険と国民健康保険の二本建ての国民皆保険 4 高齢者医療制度の制度設計 3部 展望 第8章 社会経済の変容と制約条件 1 社会経済と国民皆保険の関係 2 将来の人口構造の変容 3 2040年頃の社会保障の将来見通しと視点 第9章 医療提供制度をめぐる課題と改革 1 医療政策の理念 2 医療機関の機能分化と連携 3 医師の働き方改革 4 医療従事者の確保と偏在是正 5 地域医療構想の推進 6 地域特性に応じた取組み・実践事例 7 物価・賃金の上昇と診療報酬 第10章 医療保険制度をめぐる課題と改革 1 被用者保険と国民健康保険の二本建ての体系の是非 2 働き方の多様化と被用者保険の適用拡大 3 被用者保険における被扶養者をめぐる政策課題 4 国民健康保険制度 5 高齢者医療制度 6 医療保険の財源論 7 混合診療解禁論の是非 エピローグ/あとがき/注/参考文献

価格: 1,210円

著者: 島崎 謙治

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま新書 1844

サイズ: 新書

国際協力ってなんだ?

国際協力ってなんだ?

ーー私にも、できるかも!? ホンジュラスで柔道、広島で大縄跳び。 東京で書類づくり、バングラデシュで堤防づくり。 JICA(国際協力機構)若手職員が語る、人と協力する仕事のリアル。 「国際協力」というと難しそうですが、JICA(国際協力機構)で働く先輩たちの日々の仕事は、目の前にいる人と話し、理解し、ときにトラブルを乗り越えて、協力しあえる関係をつくりだすこと。 あなたも国際協力の仕事を体感してみませんか? 「本書は、JICAで働く若手の職員を語り手に、「人と協力すること」を主眼とした国際協力の仕事の実像を紹介していきます。この本で扱う国際協力は、どこかのスーパーヒーローの物語ではありません。描かれるのは、ひとりの人間が、等身大の自分で感じ、考え、行動したことによって紡がれる「つながり」の物語です。協力の現場一つひとつに、相手がいて、理解もあればトラブルもあります。それぞれの職員には、個性や想い、小さな一歩や工夫の積み重ねがあり、困難や葛藤、粘り強く地道な試行錯誤の軌跡があります。これら「つながり」の物語が、「横の糸」と「縦の糸」を編み、いつかの、だれかの世界を、あたたかく織り成すことでしょう。」(本文より) はじめに・・大河原誠也 1【セネガル、モーリタニア】国を超えた学び合いが、日本の食卓に届ける海の恵み・・松野雅人 2【広島県・因島】若者は、多文化共生の専門家!? ・・岩谷允六有 3【ガーナ】ナショナルスタッフと、話して話して、話しあう・・左近文子 4【日本】幻の魚の釣り方を一緒に考える、新しい研修のかたち・・関 一樹 コラム1 ODA の歩みとこれからーー変わらないもの、変わっていくもの 5【バングラデシュ】住民の声を聞く、気候変動・防災対策・・伊藤大介 6【管理部】国際協力の裏方で働くということ・・休場優希 7【スリランカ】対等な議論ができるカウンターパートと共に・・島田和輝 8【カンボジア】綿密な調査を武器に、人身取引と戦う・・齋藤有希 コラム2 JICA 職員に求められる力ーーどのような人と協力したいか 9【青年海外協力隊事務局】もういちど、世界をつなぐ力になる・・鈴木友理 10【ウズベキスタン】汚職を予防すると、国が発展する!? ・・芳村慶祐 11【インド】ビジネスと社会課題解決の触媒を目指す、新時代の国際協力・・松本颯太 12【ジャイクエ】共創と革新は、チームの力と日々の手続きがつくる・・神武桜子 コラム3 JICA 職員のライフキャリア、ジョブローテーション 13【東ティモール】アジアでもっとも若い国に大学院を・・土本 周 14【ホンジュラス】週末隊員、柔道で治安改善に挑む!・・横尾昂志 15【ザンビア】結局、うまくいったわけではないけれど・・金田瑞希 おわりに -- 人と協力する国際協力の世界へ・・大河原誠也

価格: 1,078円

著者: 大河原 誠也

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくまプリマー新書 483

サイズ: 新書

大学でどう学ぶか

大学でどう学ぶか

約80人の大学生の語りから導いた、 4年間を無駄にしない成長の条件 大学進学率が6割を超え、大学も学生も多様化している現代において、本書はすべての大学生の指針になる「学び方」を伝えます。キーワードは「アウェイの世界に飛び込む」と「教員の活用」のたった2つです。 【本書に登場する学生の声】 「10単位落として」「低空飛行の4年間でした」「教授との議論は“洗礼”でした」「法学には興味がないまま指定校推薦で合格して」「論文を100本弱は読んでいます」「先生には思いつきもしなかったことを指摘してもらえて」「楽単情報を先輩に聞いて履修」「大学生活はすべてラグビー中心です」「サークルが居場所でした」「先生の本はすべて読んだと思います」「卒業論文は書かずに卒業しました」「留学もゼミも挫折でした」「教授と喋ったことは一度もないままです」「4年で成長して自分の頭で考えられるようになりました」 【著者からのメッセージ】 「大学での学び方を説くのであれば、『大学で何を学ぶか』というタイトルにすることも考えられます。しかし、本書はあえて「どう学ぶか」という表現にこだわりました。それは、前述のとおり、大学生たちが取り組む活動も学ぶ内容もきわめて多様であり、「何」で論じるのは困難だと判断したためです。同時に、「何」では論じられなくても、「どのようなスタンスで活動を選び、向き合えばよいか」という切り口であれば、ある程度の指針がみえてくると確信したことも大きな理由です。」(「はじめに」より)

価格: 946円

著者: 濱中 淳子

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくまプリマー新書 482

サイズ: 新書

近世日本の支配思想(982)

近世日本の支配思想(982)

近世の日本では、古学をはじめとした儒学のほか、蘭学や国学などのさまざまな学問が生まれ、多くの個性豊かな思想家たちが誕生してきた。朱子学を支配的な思想とするかつての「常識」を否定し、「武威の国」日本の支配思想を兵学であるととらえ、その対立軸としての朱子学との関係を基本としながら、経済の発展とともに登場する蘭学・国学との関わりを説く。著者の近世日本思想史研究を決定づける一冊。 【目次】 序章 近世日本思想史の四本軸  一 内発的な「日本人」意識  二 「武威」の国家  三 近世国家のなかの朱子学  四 兵営国家の支柱としての兵学  五 蘭学・国学発生の社会的背景  六 蘭学者の「国益」意識  七 国学者の「皇国」意識  八 近代日本のナショナル・アイデンティティ 1 兵学 第一章 兵学と士道論ーー兵営国家の思想  一 兵営国家と兵学  二 兵学の国家統治論  三 山鹿素行の兵学  四 山鹿素行の士道論  五 幕末の兵学 付論1 中国明代の兵家思想と近世日本 2 朱子学 第二章 「武国」日本と儒学ーー朱子学の可能性  一 「孔孟の道」と国家  二 華夷観念と「武国」  三 「武国」日本の朱子学の可能性  四 儒教文化圏のなかの近代日本 付論1古賀侗庵の海防論ーー朱子学が担う開明性 付論2女性解放のための朱子学ーー古賀侗庵の思想 3 蘭学 第三章 功名心と「国益」--平賀源内を中心に  一 「国益」論者平賀源内  二 「芸」による功名  三 源内の「日本人」意識  四 蘭学者の「国益」意識  五 源内と宣長 4 国学 第四章 近世天皇権威の浮上  一 「下から」の天皇権威  二 第一期 儒仏論争と神国論  三 第二期(一) 増穂残口の「日本人」意識  四 第二期(二) 垂加神道の救済論  五 第三期(一) 本居宣長の天皇観  六 第三期(二) 平田派国学の天皇観  七 明治国家の一君万民論 付論1 太平のうつらうつらに苛立つ者ーー増穂残口の思想とその時代 付論2 本居宣長の「漢意」批判 付論3 大嘗祭のゆくえーー意味付けの変遷と近世思想史 あとがき 平凡社ライブラリー版?あとがき 解説ーー前田史観へのいざない  先崎彰容

価格: 2,090円

著者: 前田 勉

出版社: 平凡社

シリーズ: 平凡社ライブラリー

サイズ: 新書

クイズ作家のすごい思考法

クイズ作家のすごい思考法

人を「へえ!」と唸らせるクイズをつくりたい! クイズ作家は、常に新たな情報・発想を探している。 ビジネスや生活に使える、すごい思考法がここにある。 クイズ番組・書籍は数あれど、プロとして活躍するクイズ専業作家は日本に10人ほど。 その一人、国際クイズ連盟日本支部長も務める著者が、知られざるクイズづくりの現場、クイズづくりの経験から得た知見を、軽妙に綴る。 視聴者を「へえ!」と唸らせるために、情報をどう組み合わせるのか。 数分で出したアイデアの裏取りに、なぜ1か月も時間をかけるのか。 答えが一つに定まらないとき、どう対処すればいいのか。 誤情報も混じるウィキペディアを賢く利用する方法とは。 クイズ作家の頭の中には、ビジネスや生活に役立つ知識・知恵が詰まっている。 その思考法は、人とのコミュニケーションや、自身の関心や想像力を拡げるのにも役立つ。 随所にちりばめられたクイズを楽しみながら、すごい思考法が身につく本。 (目次より) 第1章 3日サボるとクイズ作問力が落ちる --ふだんやっている能力アップ法 毎日、問題は多くて70問つくる 不得意分野を克服する 「知っていること」に「知らないこと」を掛ける 悩みの“ワクワクバランス”をどうするか ウィキペディアの賢い利用法 第2章 ヒントは“日常”の隣にある --クイズは入口であり出口である 日常のものに疑問を感じるーー非常口のマークはなぜ緑色? 金魚がいれば銀魚もいる?--妄想を歓迎する ビールの泡はアルコール度数が低いのか? 情報を体験しにいく 第3章 クイズ作家の収入は何で決まるのか --「誰も解けない」も「みんなが解ける」もダメ クイズ作家はクイズ王……とは限らない 「へえ!」をつくる仕事 そのクイズ、明日、人に話したくなる? クイズ作家のお仕事_作問、裏取りが山場、監修者との付き合い方、ピンブーおよび読み合わせ 第4章 情報の扱い方で生き残る --得意分野とその伸ばし方 悩める人は「アメリア・イアハート狙いで」 「他人の案」を通せる人が生き残る 終わる仕事にはオマケをあげる “場”を読み、出題の傾向を変える 【著者略歴】 近藤仁美 (こんどう・ひとみ) クイズ作家。1988年、三重県生まれ。早稲田大学教育学部卒業および同大学院修了。在学中からクイズ作家として活動を始め、日本テレビ系『高校生クイズ』の問題作成を15年間担当したほか、『頭脳王』『クイズ! あなたは小学5年生より賢いの?』『せっかち勉強』などのテレビ番組や、各種メディア・イベント等で問題作成・監修を行ってきた。2018年より国際クイズ連盟日本支部長。クイズの世界大会では日本人初・唯一の問題作成者を務める。

価格: 968円

著者: 近藤 仁美

出版社: 集英社インターナショナル

サイズ: 新書

役に立たないロボット 日本が生み出すスゴい発想

役に立たないロボット 日本が生み出すスゴい発想

ロボットは、人に代わってたいへんな作業をするためにつくられるもの。ところが、日本にはなぜか「働かない=役に立たないロボット」がたくさんいる。そのワケを探して関係者への取材を重ねていくと、「役に立たないロボット」たちには、人の生き方や社会すら変え得るほどの力が隠されていることが見えてきた。 日本では、八百万(やおよろず)の神や九十九(つくも)神になじみ、道端にはキャラっぽいお地蔵さんがたたずみ、ダメなロボットが騒動を巻き起こす漫画やアニメは数知れないなど、もともと人ではないものにも感情移入して受け入れる土壌がある。けれど、それだけで「役に立たないロボット」がこれほどつくられ、人々に愛されていることの説明にはならない。 二足歩行の研究を目的につくられたHONDAの「ASIMO」のようなロボットは別として、SONYの「aibo」、GROOVE Xの「LOVOT」、Panasonicの「NICOBO」、豊橋技術科学大学のさまざまなタイプの「弱いロボット」たち……。「仕事をしないロボット」が続々登場する背景には、つくる側にとっても接する側にとっても、カワイイことや癒しの効果にとどまらない、何か特別な意味があるのではないだろうか? そもそも、「役に立たないロボット」は本当に役に立たないのか? こうした感覚は、日本以外の国では通用しないのか? そんな疑問のこたえを求めて、研究者、開発者、イベント主催者、エンジニア、僧侶……関係者への取材を通して考えていくと、「役に立たない」ことと「ロボット」であることではじめて成立する、人とロボットとの新しい関係性や、労働とは違う本当の役割と価値が浮上してくる。 【目次より抜粋】 第一章 どのような「役に立たないロボット」が存在するのか? 第二章 「弱いロボット」はウェルビーイングを引き出す 第三章 「LOVOT」、人を幸せにするテクノロジーのあり方 第四章 「ヘボコン」、笑いの奥に潜むもの 第五章 「AIBO」供養に見る「壊れる」価値 第六章 人や社会を拡張するロボットたち 第七章 「役に立たないロボット」は本当に役に立たないのか? 【著者略歴】 谷 明洋 (たに・あきひろ) 科学コミュニケーター。1980年、静岡県生まれ。2007年、京都大学大学院修了(農学修士)。静岡新聞記者、日本科学未来館勤務などを経て、睡眠ウェルネスアドバイザーや、地域を旅する「さとのば大学」専任講師など、多岐にわたって活躍中。

価格: 1,045円

著者: 谷 明洋

出版社: 集英社インターナショナル

サイズ: 新書

災害とデマ

災害とデマ

大手メディアが報じない被災地のリアルを 独自の取材で発信し続けるジャーナリストが、 AI時代のデマの脅威とそれにあらがう術を探る! 「家族が倒壊した自宅の下敷きになり生き埋めになっているので助けてください」--。 2024年元旦に起きた能登半島地震で拡散されたSNSの悪質なデマの投稿。 不安をあおる誤情報やフェイクニュースへの懸念が高まる中、 被災地の「本当のSOS」を埋もれさせないために、 メディア、SNS、そしてわたしたちには何ができるのか……? 東日本大震災と福島第一原発事故、熊本地震、西日本豪雨、能登半島地震など、 これまで数々の災害現場で取材を重ねながら、被災者とダイレクトにつながり、 10年以上にわたって共に発信を続けてきたジャーナリストによる、渾身の書き下ろし! ーー「はじめに」より(一部編集して抜粋) 災害報道の現場で、日々、デマと向き合っています。SNSに書き込まれた偽情報だけではなく、AIによって作られた嘘の画像や映像が当たり前のように流布される時代になりました。 私は、デマそのものが人々を動かすことよりも、ある程度のリテラシーを身につけた人たちが「簡単に信じてはいけない」と情報から距離を置くことで、本当のSOSも遠ざけてしまうことに危機感を抱いています。 (中略) フェイクニュース対策の重要性が広く認知されるようになり、情報を検証するファクトチェック機関が国内外で誕生する一方、報道機関の取材体制は「拡大・充実」よりも「縮小・合理化」に向かっています。 (中略) 今こそ、ひとつひとつの現象に楔を打ち込みながら、前進のための検証と共有が必要だと強く感じています。本書では、私がNHK退局後のおよそ10年間の取材で訪れた、国内外の自然災害や紛争による被災地で市民の皆さんと共に発信をしてきた経験を、次の防災につなげるために書き残して参ります。 【著者略歴】 堀潤(ほり・じゅん) 8bitNews代表理事、わたしをことばにする研究所代表、早稲田大学グローバル科学知融合研究所招聘研究員。1977年、兵庫県生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業後、2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター等、報道番組を担当。2012年、渡米しカリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員として活動、市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、2013年4月1日付でNHKを退局。その後は、TOKYO MX「堀潤 Live Junction」のMCをはじめ、ABEMA「ABEMA Prime」などに出演。

価格: 1,045円

著者: 堀 潤

出版社: 集英社インターナショナル

サイズ: 新書

カフェの世界史

カフェの世界史

一杯が豊かになる、新たな歴史案内 普段身近に楽しんでいるカフェというものは、どのような歴史的なルーツを持っているのか、どのような文化的背景とつながっているのか、飲み物とお菓子を片手に「なるほど」と思えるような、いつものカフェタイムがちょっと楽しくなるような世界史の話。 noteフォロワー1.7万人、イタリアからカフェや美術館について発信を続ける気鋭の研究者、渾身の初著書。 装画:藤田嗣治《カフェにて》1949 ※権利者の許諾を得て使用しています※ ザッハトルテはアルプスを越え、バームクーヘンは海を越えた。 ロンドンのコーヒーハウスは社会を変えた。パリのカフェは芸術を支えた。 カフェ誕生前夜から、現代の最新事情まで。 カフェとそれを取り巻く飲み物やお菓子を切り口にした歴史案内。 第1章 ヨーロッパに喫茶文化がやってきた 1-1 カフェ誕生前夜 1-2 コーヒーハウスの誕生、全てはそこで完結する 1-3 アルプスを越えたザッハトルテ 第2章 革命前夜のカフェと喫茶習慣 2-1 産業革命とイギリス社会 2-2 革命前夜のカフェ活動 2-3 ロシアの喫茶文化とお菓子 第3章 万博と美術館とカフェ 3-1 世界初の美術館・博物館併設カフェ 3-2 国民国家と「王室御用達」お菓子 3-3 万国博覧会と都市の発展 第4章 激動の20世紀前半とカフェタイム 4-1 第一次世界大戦、総力戦の時代のコーヒーとお菓子 4-2 日本にコーヒー文化がやってきた 4-3 狂騒の20年代、知識人とパリのカフェ 第5章 多様化する20世紀後半のコーヒーライフ 5-1 第二次世界大戦と嗜好品 5-2 戦後復興、大量生産・大量消費の時代へ 5-3 20世紀後半のコーヒービジネスの展開 第6章 グローバルとローカル、カフェはいつもそこに 6-1 ファッションとカフェ 6-2 スターバックスがある国、ない国 6-3 全ての人に平等なコーヒー

価格: 1,100円

著者: 増永菜生

出版社: SBクリエイティブ

シリーズ: SB新書

サイズ: 新書

2025年2月7日には、朝日新聞出版 などから80冊の本・単行本が発売されます。

2025年2月9日には、くるみ出版 などから1冊の本・単行本が発売されます。

10日

新版 知的創造のヒント

新版 知的創造のヒント

『思考の整理学』の原点となった主著。「独創的なアイディアは自分からは出てこない」と諦めていませんか? 日々の思考トレーニングでユニークな発想は生み出せます。本書では著者の経験を踏まえ、個性的な思考を発揮する方法、忘却の効用、雑談のすすめ、メモの是非、本の読み方まで、すぐに実践できる知的トレーニングを案内します。新版に際し、東大生・京大生の疑問に答える特別講義を増補。 カバーデザイン 坂野公一+吉田友美 (welle design) カバー装画 カワイハルナ ◆序 卒啄の機 1 忘却のさまざま  忘却恐怖/先立つ忘却/カタルシス/自由 2 自力と他力  グライダー効果/思考の木/カクテル/酒造り/アナロジー/比喩的 3 着想  「妙想はどこから生まれるか」/着想は奇襲する/種子を寝かせる/セレンディピティー 4 比喩  大きな犬/綽名の創造性/創造的比喩/朝飯前 5 すばらしきかな雑談  月光会の華麗なる談笑/雑談の効用/「手前」封じ/コモンセンス 6 出家的  空気/執着と遊び/出家的状況/言葉の出家/日本語の泣き所 7 あえて読みさす  中絶癖/影響/本と付き合う三つの態度/脱線のすすめ 8 書くスタイル  ステージ・フライト/タイミング/原稿の設計/煉瓦と豆腐/書き方のスタイル/スタイルの二重性格 9 酒を造る  論文というもの/テーマ/素材・醗酵素・時間/新しい酒 10 メモ  ノート取り/頭の中のメモ/備忘録かアイディア・メモか/通しナンバー・システム 11 ノート  少なめに/精神の履歴書/ノート選び/メタ・メタ・ノート/見出しづけ/ふるい 12 頭の中の料理法  料理の楽しさ/カクテル文化/ヴァリエーションの創造/補色の原理/エディターシップ/知的料理人になる ◆あとがき ◆特別講義《先生に聞きたかったこと 若いあなたへ伝えたかったこと》

価格: 792円

著者: 外山 滋比古

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま文庫 とー1-13

サイズ: 文庫

人間の本性を考える 上

人間の本性を考える 上

人間を決めるのは「生まれ」か、それとも「育ち」なのか。いまだに議論の応酬がやまないこの論争に介入し、世界中で大反響を巻き起こした認知心理学者スティーブン・ピンカーの代表作。本書でピンカーは、人間の心は「空白の石版(ブランク・スレート)」であってすべては環境により決定されるという議論に対し、性差など「生まれつき」の要素を無視することはできないとして徹底的な反証を繰り広げる。現代科学の膨大な研究蓄積を武器に、「人間らしさ」の根源を問う、現代の古典というべき一冊。上巻は、人間本性の存在を否定することの危うさを論じた「第III部 四つの恐怖を克服する」まで。 はじめに I 三つの公式理論ーーブランク・スレート、高貴な野蛮人、機械のなかの幽霊 第1章 心は「空白の石版」か 第2章 ブランク・スレート、アカデミズムを乗っ取る 第3章 ゆらぐ公式理論 第4章 文化と科学を結びつける 第5章 ブランク・スレートの最後の抵抗 II 知の欺瞞ーー科学から顔をそむける知識人たち 第6章 不当な政治的攻撃 第7章 すべては詭弁だったーー「三位一体」信仰を検討する III 四つの恐怖を克服するーー不平等・不道徳・無責任・ニヒリズム 第8章 もし生まれついての差異があるのならば…… 第9章 もし努力しても無駄ならば…… 第10章 もしすべてがあらかじめ決定されているのならば…… 第11章 もし人生に意味がないのならば…… 付録/原注/参考文献/人名索引

価格: 1,870円

著者: スティーブン・ピンカー/山下 篤子

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 ヒー15-3

サイズ: 文庫

人間の本性を考える 下

人間の本性を考える 下

人間とはどのような存在なのか、人間がもつとされる「心」とはいかなるものか。もし、すべては環境によって規定されるというならば、人間らしさをめぐるあらゆる探究は無に帰するだろう。そうした人間性をめぐる不毛な対立を乗り越え、それぞれの人間が生まれながらにして兼ね備えた多様性や差異を認めていくこと、そこからしかよりよい世界は生まれないはずだ──。政治、暴力、不平等、ジェンダー、子育て、芸術など多様なトピックを取り上げつつ、本書でピンカーはこう訴えかける。人間本性という永遠の謎に真っ向勝負を挑んだ快著に、「2016年版へのあとがき」を新たに訳出した決定版。 IV 汝自身を知れーー心の設計仕様書 第12章 人は世界とふれあうーー相対主義の誤謬 第13章 直観とその限界 第14章 苦しみの根源はどこにあるのか 第15章 殊勝ぶった動物ーー道徳感覚の危うさについて V 五つのホットな問題ーー人間の本性から見る 第16章 政治ーーイデオロギー的対立の背景 第17章 暴力の起源ーー「高貴な野蛮人」神話を超えて 第18章 ジェンダーーーなぜ男はレイプをするのか 第19章 子育てーー「生まれか育ちか」論争の終焉 第20章 芸術ーー再生への途をさぐる VI 種の声ーー五つの文学作品から 二〇一六年版へのあとがき/解説/原注/参考文献/人名索引

価格: 2,090円

著者: スティーブン・ピンカー/山下 篤子

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 ヒー15-4

サイズ: 文庫

日本賭博史

日本賭博史

双六、丁半、花札、富くじ……。賭博は古代より日本社会に存在し、貴族の社交の嗜みとして、武士の陣中の慰みとして、また庶民のエネルギー発散のはけ口として、あらゆる階層の人々を虜にしてきた。本書では、現在もなお残る定番の賭け事から、忘れ去られた昔の流行物、果てはイカサマの技術に至るまでの数々を紙上に再現。権力による禁圧の裏で新たな賭博が次々と生み出されてきた様を、豊富な図版とともに活写する。賭博という人間存在を語るうえで不可欠な現象に着目することで、時代の性格や民衆の感情の新たな側面が見えてくる。類書のないギャンブル日本史。 解説 檜垣立哉 第一章 賭博史話 1 賭博の起源 2 古代の賭博 3 乾坤一擲の思想 4 江戸時代の賭博 5 賭博の定義と分類 第二章 近世賭博要覧 1 開 帳 2 江戸サイコロ賭博 3 江戸カルタ賭博 4 花合わせ(花札) 5 富 突 6 文芸賭博 7 ゼニとクジ 8 弓矢賭博 9 動物賭博 10 雑賭博 11 手目(詐欺)賭博 第三章 明治賭博史 1 変革期の賭博 2 競 馬 3 チーハー 4 明治の富くじ 5 花札(弄花) 6 トランプ・骨牌 7 撞球(玉突き) 8 天災・チイッパ 9 明治の詐欺賭博 10 〈社会〉賭博 第四章 現代賭博論 1 大正昭和の賭博 2 競馬・競輪・パチンコ 3 現代の富くじ あとがき 主要参考文献 解説(檜垣立哉)

価格: 1,210円

著者: 紀田 順一郎

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 キー9-3

サイズ: 文庫

ロシア中世物語集

ロシア中世物語集

ロシア史の最も古い時期を扱い「過ぎし年月の物語」という名でも知られる『原初年代記』、ロシア的キリスト教精神を築いた12世紀の『フェオドーシイ聖人伝』、『ニーベルンゲンの歌』などと並び称される傑作『イーゴリ軍記』など、名高いロシアの中世物語を集成。11世紀からピョートル1世登場前夜の17世紀末までの作品を、文学的な見地から幅広く編纂したものとして類がない。各作品解説に加え、ロシア中世文学の表現上の特徴やその史的展開についての概説も収録。世界文学の中に特異な位置を占めるロシア中世文学を知るための、色褪せない物語集。 ●年代記 原初年代記(抄)    ●聖者伝 フェオドーシイ聖人伝(抄)    キーエフ・ペチェルスキイ修道院聖僧伝(抄)    ●自叙伝 モノマフ公の庭訓   主僧アヴァクーム自伝(抄)    ●宗教説話 ムーロムのピョートルとフェヴローニアの物語   ウラジーミルのチモフェイの物語   トヴェーリ・オートロク修道院開基物語 ●叙事詩と軍記物語 イーゴリ軍記   バツのリャザン襲撃の物語   ルーシの地の滅亡の物語   アレクサンドル・ネフスキイ伝   ザドンシチナ  ●世相物語 不幸物語   シェミャーカの裁判の物語   サーヴァ・グルツィンの物語   ロシアの貴族フロール・スコベーエフの物語   訳注 作品解説   訳者解説 ロシアの中世文学について   訳者あとがき   文庫版解説 中村ロシア学のエッセンス(三浦清美)

価格: 1,760円

著者: 中村 喜和

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 ナー35-1

サイズ: 文庫

経済の本質

経済の本質

生態学(エコロジー)と経済学(エコノミクス)は、同じ問題を扱う「双子」だ! 経済の成長は自然と反目するものでなく、二つは共通の法則に従う。それを自覚することで、人間は自然と調和しつつ経済を営むことができるのだ──。市民生活から乖離していく都市計画や市場経済へ、批判の対象をひろげてきたジェイコブズ。人間のモラルを二体系にわけ相対する立場をどう調整できるか探った前著『市場の倫理 統治の倫理』から、本書は更に発展して、生物学的な視点を取り入れる。進化論や複雑系理論などの知見を引きつつ、共発展・協力・共生・相互依存など、経済と生態系に共通するメカニズムを探り出す。 解説 平尾昌宏 まえがき   第1章 なんと、またエコロジストだって   第2章 発展の本質   第3章 拡大の本質   第4章 活力自己再補給の本質   第5章 崩壊を避ける   第6章 適者生存の二重の法則   第7章 予測不可能性   第8章 アームブラスターの約束 エピローグ 文庫版解説 そろそろ本気でジェイコブズを   平尾昌宏

価格: 1,540円

著者: ジェイン・ジェイコブズ/香西 泰/植木 直子

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 シー31-3

サイズ: 文庫

60歳でリセットすべき100のこと

60歳でリセットすべき100のこと

「人生80年」といわれる時代。近年では定年以降も仕事をしたり趣味に没頭したり、まだまだアクティブに過ごす人が多いでしょう。 でも、若い頃とは体や心、環境も大きく変化するもの。60歳を機に、今までの生活をいったん振り返ってみませんか? これまでは「こうするべき」と思っていたことや、やりたくても我慢していたこと、面倒だけど仕方なく続けていたことなど、すべて棚卸ししてしまいましょう。 本書では、「60歳になったら見直したいこと、続けていきたいことや始めてみたいこと」を、人間関係、お金やキャリア、習慣、老後、美容・健康、価値観などさまざまなシチュエーションから解説。 高齢者専門の精神科医・和田秀樹氏によるアドバイスと、心に残る格言とともに、人生後半を軽やかに生きるための指針を提案します。 目次 第1章 人生後半を気楽に生きるために 人づきあいを整理する 第2章 今と老後の生活を見直すために お金やキャリアについて整理する 第3章 1日1日を大切に過ごせるように 時間や習慣を整理する 第4章 少しでも心配がなくなるように 老後や将来について整理する 第5章 心身ともにいつまでも元気でいられるように 健康や美容について整理する 第6章 今よりもっと生きやすくなるように 考え方や価値観を整理する

価格: 935円

著者: 和田秀樹

出版社: 永岡書店

サイズ: 文庫

運命の恋は偽りの夜の庭で

運命の恋は偽りの夜の庭で

「彼女とは結婚できない、絶対に」 公爵家の跡取りと没落一家の令嬢。 敵同士の家に生まれたふたりは 正体を知らず恋に落ちたーー激しく。 大注目作家、日本初登場! 【あらすじ】 英国で最も裕福な公爵家の跡取りジョンは、“跡取り”ではない自分で過ごしたいと、友人の屋敷の舞踏会で教区牧師のふりをして楽しんでいた。同じ夜、没落した貴族令嬢で歴史研究家でもあるキャサリンも、偽名で舞踏会にいた。叔母の醜聞のせいで社交界に居場所はなく、一度だけパーティを楽しみたかったのだ。おまけに、屋敷の庭園には一般に公開されない遺跡があり、どうしても見てみたかった。 正体を偽ったまま出逢ったふたりは激しい恋に落ちたが、すぐに互いの本名を知ることになる。かつてキャサリンの家から爵位を奪ったのがジョンの一族で仇敵の間柄、おまけにそれぞれの叔母と父が起こした醜聞でさらに関係はこじれており、この恋は絶対に許されないものだった……。 それから7年後、キャサリンの前に公爵となったジョンが現れた。妹の持参金を守るため、父の遺言でキャサリンの叔母を探さなければならなくなったという。キャサリンは腹を立てつつも両親を亡くした後に世話してくれた一家を救うため、謝礼金目的で協力することに。 離れていた間もお互いを忘れることができなかったふたりは、憎み合いながらも惹かれあってしまう。運命の恋の行方はーー?

価格: 1,738円

著者: リディア・ロイド/旦紀子

出版社: 竹書房

シリーズ: ラズベリーブックス ロ3-1

サイズ: 文庫

軍拡国家

軍拡国家

5年で43兆円の防衛費増、敵基地攻撃能力の保有……周辺諸国の脅威が声高に叫ばれる中、専守防衛という国の在り方は大転換した。本当に平和に資するのか。防衛問題を追い続けてきた著者による最新レポート。 第一章 武器輸出解禁からの10年 戦後初めての、殺傷能力のある武器の輸出 「兵器を輸出して金を稼ぐほど落ちぶれてはいない」 唯一の例外、弾薬の輸出 進められた武器政策と突然の研究終了 国産の武器が初めて国外へ 武器輸出三原則の拡大解釈 市民からの抵抗の動き 第二章 安保三文書の衝撃ーー輸出範囲がなし崩し的に拡大 初めて明記された「敵基地攻撃能力の保有」 アメリカ側の意図 計画が指示する武器の高性能化 急拡大する防衛費 失われた歯止め 決定過程はブラックボックス 協議も議事録もブラックボックス 防衛産業に携わる人たちの思い ロシアのウクライナ侵攻をめぐって 砲弾に必要な火薬を輸出、そして榴弾砲も… アメリカのダブルスタンダードを黙認 次々と拡大する運用指針 完成品輸出の背景 官房長官会見の変化 殺傷能力兵器の戦闘機輸出解禁 公明党の変節 もっともらしい山口氏の評価 第三章 防衛産業の拡大を後押しするメディア 防衛産業を国策へと働きかける新聞社顧問 突然設けられた有識者会議 海外からミサイル購入を訴えた新聞社社長 武器を爆買いさせられている 「国力を結集し防衛体制強めよ」 メディアが作り出す流れ 朝日新聞の元主筆が訴える国力以上の防衛力 権力と一体化する記者 朝日新聞の別次元の転換 テレビを励ます市民グループ 取材者が私一人の記者会見 第四章 要塞化が進む南の島々 休暇で沖縄、そして与那国へ 美しく生物多様性に富む島が 「島そのものが空母である」 ミサイル基地がある島に住む人々 硫黄島の遺骨は放置されたまま 裏で糸を引くのはだれなのか 有事を想定した様々な施策 いつでも一線(一戦?)を交える覚悟を 宮古島を訪ねて 保管庫と明言していたのに 謝罪に追い込まれた防衛相 議員への誹謗中傷 アメリカの国防戦略と一致する自衛隊の配備 進む基地の共同使用 シンクタンクの正体は 第五章 瀬戸際のアカデミア 現れた秘書官 学術会議を改革したい理由 学術の成果は人類共有の財産、軍事研究とは正反対 山極元総長との邂逅 改正案提出をめぐる駆け引き 政府の御用機関 あってもなくても同じ会議に あの手この手での介入 「稼げる大学」に資金を投じる 総仕上げはアカデミアの掌握 第六章 記者として、そして一人の人として 数年ぶりの再会 活動家と揶揄される ターゲットを定める メンバーたちに励まされて

価格: 990円

著者: 望月 衣塑子

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川新書

サイズ: 新書

ローマ教皇と昭和天皇 20〜21世紀の日本とバチカン

ローマ教皇と昭和天皇 20〜21世紀の日本とバチカン

バチカンによる終戦工作は、なぜ成功しなかったのか。 未公開だった新資料をバチカン研究の第一人者が解読。現れた衝撃の新事実の数々。 終戦前後の世界の動きが、ついに明らかとなるーー。 ■天皇制維持は、バチカンとアメリカが反共を貫くための作戦だった ■バチカンと日本の正式な国交樹立は、アメリカより40年も早かった。 ■バチカンは、神道は宗教ではなく、日本の風俗習慣や文化とみなした。 ■レーガンが核抑止から核廃絶へ向かったのは、バチカンの影響があった。 ■スターリンは、日本と国交樹立するなら、ソ連ともするべきだというラブレターをバチカンへ送っていた。 ■教皇ピウス12世はアイゼンハワーに対し、原爆投下は戦争犯罪であると明言した。 ■バチカンは、シベリア抑留者の日本への帰還に手を貸したほか、アメリカの収容所に収容されていた南米の日系人の釈放や財産の返還を、該当地の政府やアメリカに要求した。 【目次】 はしがき 封印されていたバチカン文書の公開 序論 バチカンと日本の国交樹立 第一部 裕仁皇太子の教皇への謁見 第二部 満州事変、日中戦争、太平洋戦争、バチカンの終戦工作 第三部 戦後占領下政策期の日本とバチカン:民主主義回復とキリスト教 第四部 核兵器問題:日本とバチカン、そして米国との関係 おわりに 参考文献 はしがき 封印されていたバチカン文書の公開 序論 バチカンと日本の国交樹立 第一章 弾圧から解禁へ 「バチカンと近代日本」前史 第二章 バチカンと日本そして英米との国交樹立の背景 コラム 近現代のローマ教皇と国務長官、駐日バチカン使節ーー昭和天皇とかかわった歴代ローマ教皇 第一部 裕仁皇太子の教皇への謁見 第一章 第一次大戦直後、裕仁皇太子の欧州訪問と教皇ベネディクト15世への謁見 第二章 カトリック海軍軍人から裕仁皇太子の御用掛へ。山本信次郎の重要な役割 第三章 皇太子の教皇ベネディクト15世謁見、そしてラテラーノ条約 第二部 満州事変、日中戦争、太平洋戦争、バチカンの終戦工作 第一章 1942年のバチカンと日本の国交樹立をめぐる議論  第二章 バチカンと英米間の国交不在 第三章 日本のカトリック教会の戦争協力をめぐる論争について 第四章 バチカンの終戦工作:なぜ日本はバチカンに期待したのか 第三部 戦後占領下政策期の日本とバチカン:民主主義回復とキリスト教 第一章 バチカンと敗戦後の日本 第二章 バチカンと英米間の国交不在 第三章 日本のカトリック教会の戦争協力をめぐる論争について 第四章 バチカンの終戦工作:なぜ日本はバチカンに期待したのか 第三部 戦後占領下政策期の日本とバチカン:民主主義回復とキリスト教 第一章 バチカンと敗戦後の日本 第二章 天皇制の維持 第三章 天皇と福祉、キリスト教の関わり 第四部 核兵器問題:日本とバチカン、そして米国との関係 第一章 被曝国であるということ 第二章 冷戦前後の世界の動き 第三章 現代そしてこれから おわりに 参考文献

価格: 1,056円

著者: 松本 佐保

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川新書

サイズ: 新書

終末格差 健康寿命と資産運用の残酷な事実

終末格差 健康寿命と資産運用の残酷な事実

「トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の冒頭に、つぎの有名な言葉がある。「幸せな家庭は同じように幸せだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸だ」。 終末についても、同じことが言える。「幸せな終末は同じように幸せだが、不幸な終末は、それぞれに不幸だ」。 終末の幸不幸を決めるのは、どのような条件だろうか?」(「序章」より一部抜粋) 日本の老後生活を巡る問題は、公的年金の信頼性、退職後の生活資金、介護や医療サービスの確保、医療技術の進展といった多岐にわたるテーマを抱えています。特に、老後の生活資金の大部分は公的年金で賄えるかどうかがポイントであるものの、政府が公表する年金の財政見通しでは、様々な将来見通しを公開しているが、非現実的な仮定を置くことによって、真の問題を覆い隠しています。 老後資金の必要額に関しては、2019年の「老後資金2000万円問題」以来、個人の貯蓄や投資の重要性が注目されていますが、本書では、株式投資や新NISAなどに頼るより、自己投資によるスキルアップがより効果的であると経済学者の野口悠紀雄氏は提言。また、団塊ジュニア世代は就職氷河期を経験し、雇用環境が厳しいなか、65歳時点で3000万円以上の資金が必要になる可能性も出てきています。 さらに、高齢者の医療保険や介護保険負担も増加しており、「所得」ではなく「資産」に基づく負担制度が必要だと野口氏は指摘。 重要なのは、若いうちからできうる限りの努力をして、老後の備えをしておくこと。また、老後のことについて、他人事ではなく、「自分事」として考えることです。 老後の暮らしや資金について考え直してみるのに最適な1冊です。 序章  広がる終末格差 第1章 老後資金としていくら必要か? 第2章 投資戦略で老後を守れるか? 第3章 団塊ジュニア世代がこれから直面する厳しい老後 第4章 公的年金は老後生活の支柱となるか? 第5章 介護保険は破綻しないか? 第6章 期待される医療技術の進歩  第7章 高齢者の負担増が進む 第8章 終末格差を克服するのは、自分への投資

価格: 1,056円

著者: 野口 悠紀雄

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川新書

サイズ: 新書

財閥と学閥 三菱・三井・住友・安田、エリートの系図

財閥と学閥 三菱・三井・住友・安田、エリートの系図

「三井物産は高商(現・一橋大)閥だった」「戦後の三菱グループは慶応閥が拡大」--その真偽の程は? 「財閥作家」として定評のある著者が、四大財閥の三菱・三井・住友・安田に形成された学閥の起源をひもとく。 【目次】 第一章 三菱財閥  第一節 三菱財閥の歴史  第二節 学卒者採用のはじまり  第三節 岩崎家特有のご学友制度  第四節 一九四〇年の学歴構成  第五節 各社に生まれつつある学閥  第六節 一九九九年の学歴構成 第二章 三井財閥  第一節 三井財閥の歴史  第二節 一九四〇年の学歴構成  第三節 慶応閥の三井銀行  第四節 高商閥の三井物産  第五節 東大閥の三井鉱山  第六節 一九九九年の学歴構成 第三章 住友財閥  第一節 住友財閥のトップマネジメント  第二節 学卒者の一括採用  第三節 幹部のヘッドハンティング  第四節 一九四〇年の学歴構成  第五節 一九九九年の学歴構成 第四章 安田財閥  第一節 初代・安田善次郎  第二節 養嗣子・安田善三郎  第三節 結城豊太郎改革  第四節 一九四〇年の学歴構成  第五節 一九九九年の学歴構成 第一章 三菱財閥  第一節 三菱財閥の歴史  第二節 学卒者採用のはじまり  第三節 岩崎家特有のご学友制度  第四節 一九四〇年の学歴構成  第五節 各社に生まれつつある学閥  第六節 一九九九年の学歴構成 第二章 三井財閥  第一節 三井財閥の歴史  第二節 一九四〇年の学歴構成  第三節 慶応閥の三井銀行  第四節 高商閥の三井物産  第五節 東大閥の三井鉱山  第六節 一九九九年の学歴構成 第三章 住友財閥  第一節 住友財閥のトップマネジメント  第二節 学卒者の一括採用  第三節 幹部のヘッドハンティング  第四節 一九四〇年の学歴構成  第五節 一九九九年の学歴構成 第四章 安田財閥  第一節 初代・安田善次郎  第二節 養嗣子・安田善三郎  第三節 結城豊太郎改革  第四節 一九四〇年の学歴構成  第五節 一九九九年の学歴構成

価格: 1,012円

著者: 菊地 浩之

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川新書

サイズ: 新書

ニュートン超図解新書 最強にわかる 人体と病気

ニュートン超図解新書 最強にわかる 人体と病気

大好評の「ニュートン式超図解 最強に面白い!!」シリーズがコンパクトな新書サイズで登場! 第38弾は2022年3月に発売された『ニュートン式 超図解 最強にわかる!! 人体 病気編』の新書版です。 ★はじめて学ぶ中高生にとって最強の入門書! ★やさしいイラストで,最強によくわかる! ★コラムにマンガにQ&A。トリビア的な知識も満載! 余分な知識もさらに増量!  ★すべての漢字にふりがなを振っているため,専門用語も迷わず読める! 脳,心臓,肺,胃腸,肝臓,膵臓……。私たちが生きていけるのは,人体にあるさまざまな臓器が役割を果たし,協調してはたらいてくれるからです。また,私たちが健康でいられるのは,人体にそなわっている免疫が,ウイルスや細菌などの病原体から体を守ってくれるからです。 しかし,臓器も免疫も,能力には限界があります。かたよった食事や運動不足などがつづくと,臓器はこわれてしまいます。特定の異物がくりかえし体内に入ると,免疫は過剰に反応するようになってしまいます。そして臓器や免疫の異常は,さまざまな症状をもつ病気となって,人体にあらわれるのです。 本書は,人体のしくみと病気を,ゼロから学べる1冊です。脳出血や心筋梗塞などの臓器の病気から,アレルギーなどの免疫の病気,かぜ,インフルエンザ,新型コロナウイルス感染症まで,“最強に”わかりやすく解説しました。どうぞご覧ください。

価格: 990円

著者: 坂井建雄

出版社: ニュートンプレス

サイズ: 新書

【POD】特性を持つ子どものハッピー子育て術

【POD】特性を持つ子どものハッピー子育て術

特性を持つ人を発達障害と呼びますが、この言葉が誤解を生んでいます。障害というネガテイブな用語が混乱を招いているのです。特性を持つことは決して障害ではなく、障害に直結もしません。特性を持つことで人生が豊かになることもいっぱいあります。特性というものを正しく理解し、適切な子育てに活かす知識が必要です。この書では、子どもの脳の働きからみて最良の子育てとは何か、日々生活する中でどんなことを意識すると親子とも幸せになれるのかについて詳しく説明します。知ったからといって、すぐにできることばかりではありませんが、子育てにおいて大切なことを知っているのと知らないのでは大きな違いが生まれます。ぜひこの本を手に取って、特性のあるわが子の子育てに活かしてください。このシリーズは4編からなり、自閉スペクトラム症と注意欠如多動症(ADHD)について別編で詳しく解説していますが、第1編の本書は、特性というものの意味を理解し、どんなお子さんにおいても大切な子育て術について理解していただくことを目的としています。

価格: 1,496円

著者: 早川 文雄

出版社: デザインエッグ株式会社

サイズ: 新書

爺の流儀

爺の流儀

年をとったら、ヨロヨロと下り坂を楽しめばいい。  落ちめの快感は、成り上りの快感に勝るーー。 作家・嵐山光三郎が語る“すくすく老いる”ための秘策。 【構成】 第1章 すくすくと老いていく 第2章 老いの流儀 第3章 下り坂の極意 第4章 人生最後の愉しみ ※第2章、第3章は終刊した「週刊朝日」で 26年間続いた人気連載「コンセント抜いたか」の内容より選び、 加筆・修正した作品を新たに構成しました (本文よりーー) いま、町にあふれるジジイ指南書は、そのほとんどが上昇志向である。 なんらかの形で上昇し、難しい坂を登りきろうという発想で下降志向のものがない。 下り坂がこんなに楽しいのになぜなのだろうか、と考えた。 人間は、年をとると、「まだまだこれからだ」とか「第二の人生」だとか、 「若いモンには負けない」という気になりだし、 こういった発想そのものが老化現象であるのに、それに気がつかない。 年をとったら、ヨロヨロと下り坂を楽しめばいい。  落ちめの快感は、成り上りの快感に勝る。 武者小路実篤の語録に、“桃栗三年柿八年 だるまは九年 俺は一生”がある。 ここにある発想は持続する不屈の意志である。 時流などはどうだってよい、退歩しつつ、自分の思った通り生きるという姿勢である。 「楽しみは下り坂にあり!」

価格: 1,045円

著者: 嵐山 光三郎

出版社: ワニブックス

シリーズ: ワニブックスPLUS新書

サイズ: 新書

2025年2月10日には、筑摩書房 などから36冊の本・単行本が発売されます。

11日

【POD】PSD誰でもできる営業手法8ステップ

【POD】PSD誰でもできる営業手法8ステップ

■営業とは会話である 営業と言うと「何かを売ってこないといけないたいへんきつい仕事」と言う印象がありますが、根本は製品やサービスを介した「人との会話」です。 ■陰キャ・陽キャは営業に関係ない 営業に生まれつきの資質は関係ありません。私自身元々は陰キャそして指導の結果、何人も陰キャのトップセールスを生み出しました。 ■1人の100点よりたくさんの60点の組織の方が強い 1人のトップセールスを育てるより全員をまんべんなく指導して組織にしたほうがはるかに強い。 ■この8ステップは誰にでもできる この8ステップは理解しやすく、覚えやすく誰でも短い期間で覚えてできるようになると言うメリットがあります。 ■20年以上営業現場にいた実体験 キレイゴトを超えた内容として書きました。営業は泥臭い一面もあります。買いたい売りたいと言う心理以外の事もたくさんあります。「ぐだ崩し」と言うビジネスでは使わない概念を紹介してます。 ■不景気の時に磨いた営業技術 景気が良い時や元々売れる製品やサービスを扱っていた人が言う「トップセールス」は信用できません。私はバブル崩壊からリーマンショック時まで安定的に成績を上げる方法を知ってます。 ■「誰も辞めさせてはいけない」という理念や「マイナスをプラスに変える」という視点は、現代の働き方や組織運営において多くの人が必要としているメッセージ ■ビジネス書としても、人間関係の指南書としても手に取りやすく、幅広い層に刺さる

価格: 1,727円

著者: 蔵谷耕平/倉谷かづみ

出版社: デザインエッグ株式会社

サイズ: 新書

2025年2月11日には、デザインエッグ株式会社 などから1冊の本・単行本が発売されます。

12日

系譜なき難解さ 小説家と批評家の対話

系譜なき難解さ 小説家と批評家の対話

長年の空白を破り『死霊』五章が発表された直後の1975年7月、埴谷雄高は吉本隆明と秋山駿、二人の批評家に向き合い、根源的な3つの対話を残した。 最初は7月はじめに行われた吉本隆明との対談「意識 革命 宇宙」。ここで吉本は埴谷雄高と『死霊』に対して尊重の姿勢を保持しつつ、馴れ合わない厳しい態度を時に見せ、作品の内容に深く分け入ろうとしている。 次は吉本と秋山駿の2人が埴谷と語った「思索的渇望の世界」。これは7月中旬に3度、計13時間におよんだ鼎談だという。ここでは先の「意識 革命 宇宙」でも吉本が文学史において埴谷雄高が系譜に位置づけられないことを述べていた延長で、埴谷の少年時代の生活に始まり、個人的な詳細を引き出している。 最後の「文学と政治 政治は死滅するか」では、「政治オンチ」を自任する秋山駿が埴谷雄高が若き日に志した政治の道を問うことに始まるが、最終的に埴谷文学の根本を問うて締めくくられる。 目次: 革命 意識 宇宙 思索的渇望の世界 文学と政治ーー政治は死滅するか  註記  参考資料  年譜

価格: 2,860円

著者: 埴谷 雄高

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社文芸文庫

サイズ: 文庫

好きになってしまいました。

好きになってしまいました。

人気作家のベスト&ロングセラーエッセイ集、待望の文庫化! ミウラシヲンが描く、おおむね幸福な日常とは? 期待値を余裕で超えてくる面白さ! 電車のなかでは読まないでください!? 靴とネイルと観葉植物に愛を注ぐもオシャレな部屋には住めない定め、旅先ではなぜかかならず脱力事件勃発、本を開けば文豪のツンデレな振る舞いに心奪われ── きらめきがまぶしすぎて直視できない日もあるけれど、それでもわが心を打ちぬく「キュン」のある毎日は、おおむね幸せです。 「文庫追記」でバージョンアップもぬかりなく、ますます面白さてんこ盛り! 読み始めたら止まらない、人気作家の愛と情熱ほとばしるエッセイ集! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「残念すぎるお知らせだよ」と友人はため息をついた。「私たちはどう努力しても、絶対にオシャレな部屋には住めない運命ってこと?」 「つらいけど、そういうことになるね。だって、漫画や洋服がドワーッとある部屋を見ると、どんな気持ちになる?」 「『すごいなあ!』って、うきうきわくわくして、幸せを感じる」 「でしょ? それが私たちにお似合いの部屋ということだよ」 「しをんちゃん。今後も収納が多い倉庫みたいな部屋を探すから、手を貸して。収納たっぷりでさえあれば、ネズミと酸っぱいパンを分けあうような薄暗い部屋でもかまわない」 「ラジャ!」 ──本文「オシャレな部屋への憧れ」より ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

価格: 858円

著者: 三浦 しをん

出版社: 大和書房

シリーズ: だいわ文庫

サイズ: 単行本

白狼様と神隠しの少女 約束の百年目、神使が迎えにきました

白狼様と神隠しの少女 約束の百年目、神使が迎えにきました

神野木家の下働きのまほろは強欲な当主一家に虐げられてきた。 ある日白皙の美貌の青年・狭霧が訪れる。 神使だという狭霧は「『石』を返せ」と迫るが、当主は狼狽するばかり。 しかも身代わりとしてまほろが差し出されてしまった。 百年前、神野木家には特別な霊石が貸し出された。 返さなければ破滅だと聞き、まほろは失われた霊石を捜すことに。 二人旅の中、狭霧の不器用な優しさや新しい出会いを通してまほろの孤独は癒えていく。 人間嫌いの狭霧ともやがて心を通わせるが、旅路の果てに思いがけない真実を知ってーー。 ==登場人物== まほろ 神野木家の下働き。 強欲な当主夫妻と一人娘に虐げられ、周囲の使用人からも見下されている。 捨て子の自分を拾ってもらった恩を返すため、懸命に働いている。 狭霧 神霊界の主に仕える神使。人間嫌い。 純真すぎるまほろのことは放っておけず、つい世話を焼いてしまう。 序章 第一章 神霊界まで通りゃんせ 第二章 むすんでひらいて心が動く 第三章 かけらを探してあの町この町 第四章 記憶を失くしたあの子はだあれ 第五章 空のかなたへ別れの歌を 終章

価格: 770円

著者: 雨咲 はな/Shabon

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 富士見L文庫

サイズ: 文庫

朧の花嫁 三(3)

朧の花嫁 三(3)

生まれつき顔に痣を持ち、冷遇されて育った旧華族の清子と、 類まれな商才を持ちながら目が不自由で、好奇の目に耐えられず人嫌いになってしまった朔弥。 政略結婚で出会った二人は様々な苦難を乗り越え、互いにかけがえのない存在となっていた。 穏やかな函館の秋。岩倉家下屋敷で幸せに暮らす二人の元に、「朔弥の目が治せるかもしれない名医が札幌に来日する」という一報が入る。 朔弥の目が見えるようになれば、今度こそ痣の広がる顔を見られてしまうことを承知しつつ、清子はただ朔弥のためだけを思って躊躇う彼の背中を押す。 手術のために朔弥が留守にしている間も、婚約者としてしっかり家を守る清子だったが、無事に手術が終わったという報告の後も、朔弥は帰ってこない。 不思議に思いつつ彼を信じて待つ清子の元に入った連絡は、思いがけないもので……? ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 伊地知清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。 岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 秋の足音 二 悲しい悪魔 三 基坂 四 北海道製罐工場 閑話 焼きイモつくろう 五 暗闇の光 六 忍び寄る影 七 咲かない春 八 天使が去った街

価格: 748円

著者: みちふむ/鴉羽 凛燈

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 富士見L文庫

サイズ: 文庫

2025年2月12日には、講談社 などから25冊の本・単行本が発売されます。

13日

サキヨミ!(14) 大ハプニングのお泊まり会!

サキヨミ!(14) 大ハプニングのお泊まり会!

私、美羽。未来が見えるサキヨミの力を持っている。 けれど、運命のパートナー・瀧島君から「いっしょに力を手放そう」って言われたんだ。 サキヨミが見えない「ふつう」の私は、彼の隣にいられるのかな……。 春休み前の休日、レイラ先輩のお誘いで 美術部みんなで、先輩の家でお泊まり会をすることに! 花火に、トランプに、恋バナ……とっても楽しい! 瀧島君とのキョリもちょっと近くなった気がして、ドキドキしちゃうよ……。 でも真夜中、家に侵入者が! スマホも取り上げられちゃって、どうしたらいいの!? 私がサキヨミを見ていたら、こんなピンチは防げたかもしれないのにーー! 大人気シリーズ、ドキドキもラブも盛りだくさんの第14巻! 1 写真の中のみゅーちゃん 2 力を失うには 3 お泊まり会 4 レイラ先輩のお部屋 5 探検! 6 午後のひととき 7 夜のお楽しみ 8 ガールズトーク 9 真夜中の事件 10 遭遇 11 宝探し 12 隠された部屋 13 よくないこと 14 天使のサプライズ 15 絵日記の中に 16 おもかげ 17 瞳の中に見えたもの あとがき

価格: 814円

著者: 七海 まち/駒形

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川つばさ文庫

サイズ: 新書

すり替わった富豪と秘密の子

すり替わった富豪と秘密の子

もしも18歳の誕生日に戻れたら、 きっとあなたのキスに応えてしまう。 急逝した夫の双子の弟ディオニュソスと再会したアリアドネは、 そのさなか、激しい腹痛に襲われ病院に運ばれた。 残念なことに、治療も虚しく彼女は亡夫の子を流産してしまう。 目覚めたアリアドネは、亡夫と瓜二つの義弟にとっさに懇願した。 「お願い! 人工授精であなたの子を授けて」 アリアドネは彼の子を亡夫の子と偽り、育てるつもりだったのだ。 ディオニュソスは驚き、非常識な頼みごとに隠された本心を、 アリアドネに厳しく問うた。もうすべてを打ち明けるしかないの? 同性愛者だった彼の兄とは友情で結ばれた結婚だったこと。 そして秘密を守るため、純潔のまま身籠るしかなかったことを。 ギリシア名門一族の双子の兄弟とヒロインは、子供の頃から友情を育んできました。やがてヒロインは18歳の誕生日に兄と婚約。彼女に惹かれていたヒーローは強引に唇を奪うと、逃げるように家を飛びだして……。ドラマティックで切ない再会ロマンスです!

価格: 740円

著者: ミリー・アダムズ/柚野木 菫

出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン

シリーズ: ハーレクイン・ロマンス ハーレクイン・ロマンス R3946

サイズ: 新書

狂おしき再会

狂おしき再会

一度ならず二度までも、 悪魔に心を奪われるなんて。 ビッキーは一人で小さな宿を経営しながら幼い双子を育てていた。 ある日、知人の頼みで実業家ジェイを宿に滞在させることになり、 喜んで受け入れたが、彼と顔を合わせた瞬間、すぐに後悔した。 ハンサムな男性客などこれまで何人もいたけれど、なぜか彼には 強く惹かれてしまう。いったい私はどうしてしまったの?  動揺するビッキーをよそに、ジェイは自然に子供たちと打ち解け、 ついには当然のように彼女にプロポーズしてきた。 戸惑いつつジェイとの未来を夢見始めたビッキーは、やがて彼が 何者かを思いだす──18歳の泥酔した夜、ただ一度の苦い過ち。 ああ、なんてこと。子供たちの父親は……ジェイだった! ドラマティックでほろ苦い、大人のロマンスをお楽しみください。ヒロインが誰にも言えずに隠し通してきた、双子の出生の秘密。思いがけず再会したヒーローへの愛と憎しみ。揺れ動く彼女の心模様を巨匠ペニー・ジョーダンが丁寧に描きだします。

価格: 740円

著者: ペニー・ジョーダン/高木晶子

出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン

シリーズ: ハーレクイン・ロマンス ハーレクイン・ロマンス R3947

サイズ: 新書

生け贄の花嫁

生け贄の花嫁

“野獣”との床入りの3日間さえ乗り切れば、 晴れて自由の身になれるーー! ゾーイは叔父に奴隷のようにこき使われて暮らしている。 両親の死後、叔父に引き取られて財産を奪われたあとは、 冷酷な仕打ちに耐えかねて逃亡するたび連れ戻され、自由などない。 いつか故郷に帰って医療を学びたい。その夢だけが支えのゾーイに、 野獣と呼ばれる裕福なシーク・ナディールとの結婚話が持ち上がった。 ナディールは最初の花嫁を気に入らず、床入りのあと突き返したという。 叔父は支度金に目が眩んだのだろう。だがゾーイに断れるはずもない。 こうなった以上、婚礼の隙をついて国外脱出する以外、道はない。 迎えた結婚式当日、ナディールに初めて対面したゾーイは息をのんだ。 黒い瞳に黒髪の彼にみなぎる圧倒的なオーラ。この人が“野獣”……? 叔父によって売られた不遇なヒロインの前に現れたのは、野獣とはとても思えないセクシーな花婿! 三日三晩続く婚礼の儀式の間、なんとか彼に心奪われまいと自身を戒めますがーー。鮮烈な印象を残す作風で話題をさらったスザンナ・カーの伝説的デビュー作!

価格: 740円

著者: スザンナ・カー/柴田礼子

出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン

シリーズ: ハーレクイン・ロマンス ハーレクイン・ロマンス R3948

サイズ: 新書

小さな命を隠した花嫁

小さな命を隠した花嫁

きみは魅力的だと言いながら、 なぜ結婚は考えないと言うの? 25歳のエレナは実業家のローガンと出逢い、人生初の一目惚れをした。 彼は大学時代に親を亡くして以降、弟妹たちの親代わりとなり、 最近ようやく自分の時間を持てるようになったらしい。 そのせいで、しばらくは結婚せずに自由を謳歌することに決めていて、 エレナが純潔を捧げようとしたとき、彼は身を引いてこう告げた。 「きみの“初めて”は、結婚を前提につき合う誠実な男に捧げるべきだ」 こちらを気遣うようでいて、そのじつ突き放している冷たい言葉……。 この恋は諦めたほうがいい。そう頭ではわかっているのに、数日後、 エレナはつかの間でいいから恋人になってほしいと訴えていたーー やがて予期せず妊娠し、密かに産む決意をすることになるとも思わずに! 結婚できなくても、せめてローガンの恋人になりたいーーその強い恋心に突き動かされ、ついに彼と結ばれるエレナですが、妊娠して後戻りできない状況に陥り……。『スター作家傑作選〜溺れるほど愛は深く〜』(HPA-67)に収録の『花嫁は家政婦』の関連作。

価格: 763円

著者: クリスティン・リマー/川合りりこ

出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン

シリーズ: ハーレクイン・イマージュ ハーレクイン・イマージュ I2839

サイズ: 新書

雨が連れてきた恋人

雨が連れてきた恋人

雨のなか、娘はとぼとぼ歩いたーー まぶたの裏に彼を思い浮かべながら。 看護師のサマンサは仕事に一生懸命で、恋とは無縁。 それでも友人の恋の話にはきちんと耳を傾け、ひがんだりしなかった。 そんな彼女とオランダ人医師ギレスの出会いは最悪だった。 彼はやけどで入院した老家政婦を見舞いにやってきたのだが、 サマンサをはるか上から見下ろすような尊大な態度なのだ。 他の看護師は彼を、思わずうっとり見つめてしまうと評していたけれど。 しかし、夜勤明けで疲れていてついかっとなったサマンサに、 ギレスはかえって興味をひかれた様子で、食事に誘ってきた。 私が抱いていた反感を、彼はいともたやすく好意に変えてしまった。 でも、なぜそんなことを? 彼には美しい恋人がいるのに……。 唯一無二の作風で世界中から愛されているベティ・ニールズが描く、好感度の高いヒロインの小さな恋の物語です。人生で初めての恋の喜びと切なさに身を焦がすヒロイン。想いを心に秘める彼女の奥ゆかしさゆえに、ヒーローとの間に思いがけないすれ違いが起き……。

価格: 730円

著者: ベティ・ニールズ/深山 咲

出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン

シリーズ: ハーレクイン・マスターピース ハーレクイン・マスターピース MP112

サイズ: 新書

王に娶られたウエイトレス

王に娶られたウエイトレス

「彼女はひそかに結婚していた妻だ」 純潔の乙女は王の宣言で、突如花嫁となった。 ウエイトレスのモリーは、祖父の介護費用を稼ぐため、 ジャーリア国の大使館で王子に英語を教えていた。 ある日、砂漠に囲まれた見知らぬ城で目覚め、驚愕するーー。 大使館で薬物の入ったコーヒーを飲まされ、眠っている間に 王子に誘拐されてしまったのだ。なんて野蛮なことをするの! だがモリーの前に現れたのは、王子の兄である国王アズラエル。 長身で彫りの深い顔立ちに、美しい黒髪と黄金色の目を持つ彼は、 国の名誉のため、大金と引き替えに弟の犯罪を見逃せと迫った。 モリーが拒むと、なんと幽閉されてしまった! 私はどうなるの? 隙を突いて逃げ出すが、運悪く砂嵐に襲われ…… 追ってきた国王と二人、砂嵐を逃れ、洞窟で一晩明かしたヒロイン。スキャンダルを避けるための方便だった結婚宣言のはずが、国の法律で本当に国王の妻になることに! 〈ハーレクイン・ロマンス・プレミアム〜リン・グレアム・ベスト・セレクション〜〉第2弾!

価格: 730円

著者: リン・グレアム/相原ひろみ

出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン

シリーズ: ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊 ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊 PB403

サイズ: 新書

2025年2月13日には、光文社 などから40冊の本・単行本が発売されます。

14日

角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット

角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット

角川ホラー文庫創刊30周年記念企画! 「考えうる、最大級の恐怖を」。 たったひとつのテーマのもとに、日本ホラー界の“最恐”執筆陣18名が集結ーー 角川ホラー文庫30周年を記念して誕生した、全編書き下ろしホラーアンソロジー『堕ちる』『潰える』『慄く』。 究極の恐怖を詰め込んだアンソロジーに、超豪華特装版が登場! 装画はヒグチユウコ氏が担当! 豪華装丁版の『堕ちる』『潰える』『慄く』3冊に加え、収納・ディスプレイ用のオリジナルBOX、著者による自作解説が入った小冊子付き。 豪華特装版の「最恐の書き下ろしアンソロジー」で、最高のホラー体験を!! 【セット内容】 ・『堕ちる』『潰える』『慄く』文庫サイズの特別装丁本(ハードカバー) 3冊 ・「自作解説」収録の小冊子 1部 ・収納BOX 1個 【おすすめポイント】 〇ヒグチユウコさんの装画が素敵なBOX入り! また、今回のアンソロジーに参加してくれた超豪華執筆陣18名の名前も刻印されています。BOXの内側にも可愛らしいイラストと、角川ホラー文庫おなじみのロゴを印刷。 〇文庫本サイズの特別装丁版! アンソロジー3冊『堕ちる』『潰える』『慄く』も、紙質や造本にこだわった、特別な装いになって登場。ヒグチユウコさんのイラストを使ったハードカバーの装丁で、通常版とはまた違った雰囲気が楽しめます。 ※本の内容は、通常版の『堕ちる』『潰える』『慄く』と同じものです。 〇ここでしか読めない「自作解説」小冊子付き! 今回のアンソロジーのために書き下ろされた作品について、魅力や読みどころを作家本人の言葉で綴っていただいています。特装版BOXセット限定収録! 『堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー』 著:宮部みゆき、新名智、芦花公園、内藤了、三津田信三、小池真理子 『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』 著:澤村伊智、阿泉来堂、鈴木光司、原浩、一穂ミチ、小野不由美 『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』 著:有栖川有栖、北沢陶、背筋、櫛木理宇、貴志祐介、恩田陸

価格: 8,690円

著者: 宮部 みゆき/新名 智/芦花公園/内藤 了/三津田 信三/小池 真理子

出版社: KADOKAWA

サイズ: 文庫

おみやげと鉄道 「名物」が語る日本近代史

おみやげと鉄道 「名物」が語る日本近代史

◇各地に無数に存在する「おみやげ」は、外国にも近代以前にも存在しない、独特の文化だった!◇ 日本各地の駅には、饅頭や羊羹などや弁当などの食品が、その土地の名物として売られている。 私たちにとって当たり前のこの光景は、実は他の国ではほとんど見られない(ロンドンのターミナルで「ビッグベン当」などの類は見あたらない)。 この類い稀なる「おみやげ」という存在は、鉄道を筆頭とする「近代の装置」が、日本の歴史、文化と相互作用して生まれたものだった! 「きびだんご」が岡山名物になったのは、日清戦争と鉄道敷設の歴史的事情が背景にあった。 静岡駅の安倍川餅は餅ではなく「求肥」なのも、赤福が伊勢名物として有名になったのも、なぜか北海道にバナナ饅頭があるのも、鉄道という「近代の装置」抜きにしては語れない。 交通網の発展と各地の歴史が結びついて「名物」を生み出してきたさまを、膨大な史料を徹底的に読み込んで、鮮やかに描き出す、唯一無二の研究の集大成! 鉄道を独特の角度から捉えながら日本近代史の探求を続けてきた著者の代表作。 【本書の内容】 序章 おみやげの起源とおみやげ文化 日本の特異なおみやげ文化/日本独特の「名物駅弁」/「おみやげ」と“スーベニア”/「名物」と「みやげ」 など 第1章 鉄道と近代おみやげの登場 清河八郎の「おみやげ配送」/日清戦争と鉄道輸送/五色豆と政岡豆/「異人くさい」鳩サブレーが名物となるまで など 第2章 近代伊勢参宮と赤福 明治天皇に届けられた赤福/赤福を凌駕していた生姜糖/近鉄電車と構内販売 など 第3章 博覧会と名物 博覧会・共進会・商品陳列会/江の島貝細工の盛衰/鉄道院の名物評価/全国菓子大博覧会/大垣の柿羊羹 など 第4章 帝国日本の拡大と名物の展開 「軍都」に生まれる「軍人土産」/創出の物語ーもみじ饅頭と伊藤博文伝説/新領土台湾とおみやげ など 第5章 温泉観光とおみやげ 温泉饅頭の誕生/道後煎餅と温泉煎餅/熱海の干物ー由緒づけなき名物/有馬温泉から別府への技術移入 など 第6章 現代社会の変容とおみやげ 変化の中で生き残ったおぎのやの釜飯/ひよ子創業伝説/長く不在だった東京みやげの代表 など 終章 近代の国民経験とおみやげ 注  あとがき 名物索引 *本書の原本は2013年に講談社より刊行されました

価格: 1,331円

著者: 鈴木 勇一郎

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

黒猫を飼い始めた

黒猫を飼い始めた

5分で、世界が反転。 ルールは一つ。全作家が「黒猫を飼い始めた」の書き出しで始めること。秘密の手紙を運ぶ猫、悪神が乗り移った猫、猫ではないかもしれない猫……。二行目から一変する世界に息を呑み、結末に言葉を失う。愛も驚き恐怖も全部詰まった、会員制読書クラブMRCで大好評のショートショート企画が待望の文庫化! 26人の個性が爆発! ≪超豪華執筆陣≫ 「妻の黒猫」 潮谷 験  「灰中さんは黙っていてくれる」 紙城境介 「イメチェン」 結城真一郎 「Buried with my CAAAAAT.」 斜線堂有紀 「天使と悪魔のチマ」 辻 真先 「レモンの目」 一穂ミチ 「メールが届いたとき私は」 宮西真冬 「メイにまっしぐら」 柾木政宗 「ミミのお食事」 真下みこと 「神の両側で猫を飼う」 似鳥 鶏 「黒猫の暗号」 周木 律 「スフィンクスの謎かけ」 犬飼ねこそぎ 「飽くまで」 青崎有吾 「猫飼人」 小野寺史宜 「晦日の月猫」 高田崇史 「ヒトに関するいくつかの考察」 紺野天龍 「そして黒猫を見つけた」 杉山 幌 「ササミ」 原田ひ香 「キーワードは黒猫」 森川智喜 「冷たい牢獄より」 河村拓哉 「アリサ先輩」 秋竹サラダ 「登美子の足音」 矢部 嵩 「会社に行きたくない田中さん」 朱野帰子 「ゲラが来た」 方丈貴恵 「独り暮らしの母」 三津田信三 「黒猫はなにを見たか」 円居 挽 あなたはどの黒猫がお好き?

価格: 726円

著者: 講談社MRC編集部

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社文庫

サイズ: 文庫

星くずの殺人

星くずの殺人

クローズドサークル新時代!  最後の一行まで驚きの連続、限界突破ミステリー!! 3000万円の完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』についた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師穂稀は、会社の指示に従いツアーの続行を決めるがーー。 一癖も二癖もあるツアー客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第2の殺人まで起きてしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。『星くず』は、宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。 ★令和のディクスン・カー(候補)が打ち上げる“天上”最高のゲーム!/法月綸太郎さん ★天上に打ち上げられた「推理」という名の実験室!/阿津川辰海さん ★不可思議も不可解もねじ伏せるアイディア量に、圧倒されました。/五十嵐律人さん ★地球を見下ろす、宇宙的ホワイダニットに震えた。/大森 望さん ★どうやって? なぜここで? が一気に解明されるラストが爽快!/潮谷 験さん ★すべてが壮大。舞台も、事件も、真相も。最後の一文が好きです。/辻堂ゆめさん ★周回軌道を漂う極上の謎。大気圏突入(クライマックス)の衝撃に備えよ。/結城真一郎さん

価格: 891円

著者: 桃野 雑派

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社文庫

サイズ: 文庫

解剖学の歴史

解剖学の歴史

解剖学とは、どんな学問だろうか。メスやピンセットで人体を直接取り扱う原始的な学問という印象とは裏腹に、その対象は私たちにとってかけがえのない切実なものであり、科学者は自然にどのように立ち向かい、自然科学という知の体系を導き出せるかという本質的な問題が集約されている。解剖学という枠組みなしには、人体は無秩序な肉塊にすぎない。本書は、こういった無秩序な自然を整理し、秩序だてて記載する営みである「自然誌」の視点から、解剖学の歴史と、解剖学者が抱えてきた問題のさまざまを考察する。 16世紀のヴェサリウスによって始められた近代的な解剖学は、現代医学の成立にあたってどんな役割を果たしたのか。兄弟ともいえる学問分野、生理学とはどんな特徴によって分かれたのか。 生物の形態には、いったいどんな意味があるのか。それを探究する際に現れる機能論と先験論という立場の対立。そして比較解剖学と進化論の関係や、物質論と顕微解剖学の関係など、論点は多岐にわたる。 さらに、解剖学者がたえず気にかける「形態と時間」の関係ーー個体発生と系統発生の重複するイメージや、教育と研究の関係まで。 解剖学の歩みをたどりながら、自然科学がもたらす成果だけではなく、自然そのものに目を向ける自然誌的な視点が、人間にとって必要なことではないかーーと問いかける深い洞察の書。〔原本:『からだの自然誌』東京大学出版会、1993年刊〕 目次 はじめに 3 第一章 ヴェサリウスとハーヴィー:医学の基礎としての人体解剖学 第二章 解剖学と生理学:人体についての自然誌と自然哲学 第三章 生物形態の意味(一):解剖学における機能論と先験論 第四章 比較解剖学と進化論:生物科学における事実と解釈 第五章 生物形態の意味(二):顕微解剖学と物質論 第六章 生物界における階層性:多様性と反復可能性の問題 第七章 解剖学と時間:個体発生と系統発生 第八章 解剖学の現在:人体という自然をめぐって 学術文庫版のあとがき

価格: 1,210円

著者: 坂井 建雄

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

シュメル人

シュメル人

紀元前3500年、まだ日本が縄文時代だった頃に巨大神殿を建て、古拙文字を発明。ビールを飲み、都市文明を謳歌し、華やかな宴会を繰り広げたシュメル人たち。紀元前2004年のエラム侵入により忽然と消えてしまった彼らの日常には、現代の日本や西欧社会に通じる様々なしきたりと人間模様が隠されていた! 古典の名著『ギルガメシュ叙事詩』や発掘された奉納額、図像などの一等史料を丹念に解読。王の父子相伝や戦記、后妃の葬儀、交易記録などから最古の文明人の驚くべき栄華と崩壊を識る! 内容紹介 第1章 シュメルの父と息子ーー現代人にも共感できる、王と息子の話 第2章 ラガシュ王奮戦記ーー自国を守るため戦う王の弱気な横顔・・・ 第3章 后妃のお葬式ーーシュメル女性の結婚、育児事情 第4章 商人が往来する世界ーーシュメル人がほしかった銅、レバノン杉、瀝青と、貿易活動 第5章 星になったシュルギ王ーー決して楽ではなかった王の一代記 <目次> はじめに 1 シュメルの父と息子ーーウルナンシェ王の「奉納額」 ウルナンシェ王の「奉納額」/都市国家ラガシュ市/ウルナンシェ王の王碑文/奉納額の絵解き/家族の肖像/教育は人類不変の悩み 2 ラガシュ王奮戦記 二方面の宿敵/「正史」の始まり/初代王、第三代王の戦い/「エアンナトゥム王の戦勝碑」/ラガシュ最後の輝き 3 后妃のお葬式ーーシュメルの女性たち 葬儀は語る/シュメルの女性群像/后妃の結婚生活/后妃として母として/仇(かたき)の妻に弔われた前后妃 4 商人が往来する世界ーーシュメル人の交易活動 古代人の商売繁盛/ 瑠璃(るり)に魅せられて/銅は海からやってくる/ギルガメシュと「杉の森」/石油より大事なもの 5 星になったシュルギ王 帝王の佇まい/ウル第三王朝の最盛期/王の公務/神になったシュルギ王/戦いに明け暮れた後半生 あとがき 主要参考文献 主要図版引用文献 コラム  「正統な後継者」/「油あふれる」ディルムン/シュメルのモナ・リザ/生きているシュメル語/文字と争いの起源/メルッハからの「砂金」/エブラ市の発見/中島敦と古代オリエント史/王の称号 学術文庫版あとがき 索引 本書は『五〇〇〇年前の日常 シュメル人たちの物語』(新潮選書 2007年刊)を改題したものです。

価格: 1,408円

著者: 小林 登志子

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

キリスト教綱要 初版

キリスト教綱要 初版

本書は、フランス東北部ピカルディーに生まれ、スイスで宗教改革を実践して改革派を指導したジャン・カルヴァン(1509-64年)の名を知らしめた主著の初版です。 パリに出たカルヴァンは、マルティン・ルター(1483-1546年)によって推進されていたドイツの教会改革の影響を受けながら人文主義を身につけたあと、オルレアン、次いでブルージュで法学を修め、パリに戻って聖書の言語の研鑽を積みました。転機が訪れたのは1534年。この年の10月にフランスで「檄文事件」が起き、パリの町中にミサに対する攻撃的な文書「教皇のミサの恐るべき、重大な、耐えがたい弊害について真正な諸箇条」が貼り出されました。これに激怒したフランソワ1世は宗教改革者8名を焚刑にし、カルヴァンはスイスのバーゼルへの亡命を決意するに至ります。この地でキリスト教信仰の内容を概説するためにカルヴァンがラテン語で書き上げ、1536年に初版が公刊されたのが、本書にほかなりません。 本書は、ルターの宗教改革が第一段階である「破壊」だったとすれば、第二段階にあたる「形成」の基礎となりました。その根底にあったのは若き日のカルヴァンが身につけた人文主義的な知識とセンスであり、それが本書を唯一無二のものにしています。そうして改革派の基盤をなすことになった本書は、「福音主義」や「予定説」の名とともに広く知られるようになりました。その代表が『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904-05年)でカルヴァンとカルヴィニズムを「禁欲的プロテスタンティズム」の諸類型の一つとして取り上げたマックス・ヴェーバー(1864-1920年)でしょう。 本書は出版されると増刷を繰り返し、カルヴァン自身はフランス語版を出版した上、改訂の作業に取りかかります。改訂は5回にわたり、初版では全6章だったものが、最終版(1559年)では全80章に及ぶ巨大な書と化しました。日本語訳で1600頁に及ぶ最終版は簡単に手を出せるものではありませんが、初版は分量の点のみならず、のちにさまざまな展開を見る思想の原型を見出せる点、そしてカルヴァンの聖書解釈の技巧を知ることができる点で、最良の入門となることでしょう。初の文庫版となる新訳を、ここにお届けいたします。 [本書の内容] 〔献 辞〕 第一章 律法について、十戒の説明を含む。 第二章 信仰について、使徒信条の解説を含む。 第三章 祈りについて、主の祈りの講解を含む。 第四章 サクラメントについて。 第五章 これまで世の人々によってサクラメントと考えられてきた残りの五つのサクラメントはサクラメントではないことを証明し、ならば何であるかを明らかにする。 第六章 キリスト者の自由、教会の権能、国政について。 〔献 辞〕 第一章 律法について、十戒の説明を含む。 第二章 信仰について、使徒信条の解説を含む。 第三章 祈りについて、主の祈りの講解を含む。 第四章 サクラメントについて。 第五章 これまで世の人々によってサクラメントと考えられてきた残りの五つのサクラメントはサクラメントではないことを証明し、ならば何であるかを明らかにする。 第六章 キリスト者の自由、教会の権能、国政について。 訳者解題 訳者あとがき

価格: 2,310円

著者: ジャン・カルヴァン/深井 智朗

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

白狼様と神隠しの少女 約束の百年目、神使が迎えにきました

白狼様と神隠しの少女 約束の百年目、神使が迎えにきました

神野木家の下働きのまほろは強欲な当主一家に虐げられてきた。 ある日白皙の美貌の青年・狭霧が訪れる。 神使だという狭霧は「『石』を返せ」と迫るが、当主は狼狽するばかり。 しかも身代わりとしてまほろが差し出されてしまった。 百年前、神野木家には特別な霊石が貸し出された。 返さなければ破滅だと聞き、まほろは失われた霊石を捜すことに。 二人旅の中、狭霧の不器用な優しさや新しい出会いを通してまほろの孤独は癒えていく。 人間嫌いの狭霧ともやがて心を通わせるが、旅路の果てに思いがけない真実を知ってーー。 ==登場人物== まほろ 神野木家の下働き。 強欲な当主夫妻と一人娘に虐げられ、周囲の使用人からも見下されている。 捨て子の自分を拾ってもらった恩を返すため、懸命に働いている。 狭霧 神霊界の主に仕える神使。人間嫌い。 純真すぎるまほろのことは放っておけず、つい世話を焼いてしまう。 序章 第一章 神霊界まで通りゃんせ 第二章 むすんでひらいて心が動く 第三章 かけらを探してあの町この町 第四章 記憶を失くしたあの子はだあれ 第五章 空のかなたへ別れの歌を 終章

価格: 770円

著者: 雨咲 はな/Shabon

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 富士見L文庫

サイズ: 文庫

朧の花嫁 三(3)

朧の花嫁 三(3)

生まれつき顔に痣を持ち、冷遇されて育った旧華族の清子と、 類まれな商才を持ちながら目が不自由で、好奇の目に耐えられず人嫌いになってしまった朔弥。 政略結婚で出会った二人は様々な苦難を乗り越え、互いにかけがえのない存在となっていた。 穏やかな函館の秋。岩倉家下屋敷で幸せに暮らす二人の元に、「朔弥の目が治せるかもしれない名医が札幌に来日する」という一報が入る。 朔弥の目が見えるようになれば、今度こそ痣の広がる顔を見られてしまうことを承知しつつ、清子はただ朔弥のためだけを思って躊躇う彼の背中を押す。 手術のために朔弥が留守にしている間も、婚約者としてしっかり家を守る清子だったが、無事に手術が終わったという報告の後も、朔弥は帰ってこない。 不思議に思いつつ彼を信じて待つ清子の元に入った連絡は、思いがけないもので……? ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 伊地知清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。 岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 秋の足音 二 悲しい悪魔 三 基坂 四 北海道製罐工場 閑話 焼きイモつくろう 五 暗闇の光 六 忍び寄る影 七 咲かない春 八 天使が去った街

価格: 748円

著者: みちふむ/鴉羽 凛燈

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 富士見L文庫

サイズ: 文庫

2025年2月14日には、KADOKAWA などから27冊の本・単行本が発売されます。

15日

2025年2月15日には、新潮社 などから16冊の本・単行本が発売されます。

17日

過去と思索(第六分冊)

過去と思索(第六分冊)

クリミア戦争に敗北したロシアに改革の時代が始まった時、亡命中のゲルツェンは言論活動を活発に続け、内外の反政府運動を助ける。その「自由な言葉」は、雑誌《北極星》によってロシアを遍く照らし、新聞《コロコル(鐘)》によって全土に鳴り響いた。彼は「流行児」となり、人生の絶頂期を迎える。(全七冊)  凡 例  ゲルツェン関係地図  ゲルツェン家系図 第六部 イギリス(承前) (一八五二ー一八六四)  第四十九章 亡命ドイツ人   ルーゲ、キンケル、マルクス   アメリカ人主催の晩餐会    国際委員会の試み   ミュラー・ストリュービンク博士  第五十章 泥の層ーーあるいはロンドンの自由民   五〇年代のロンドンの自由民   単純な不幸と政治的不幸   自由民百態   ストレモウーホフ   脱走した水兵   もう一段下へ  第五十一章 ロバート・オーウェン   1 折り畳み式の物差し   2 精神の鰓   3 蟻塚の夢   4 二本の臼歯   5 絨毯の模様  第五十二章 〈赤シャツ〉   1 ブルック・ハウスにて   2 スタッフォード・ハウスで   3 わたしの家で   4 プリンスィズ・ゲート二十六番地 第七部 自由ロシア印刷所と《コロコル(鐘)》(一八五八ー一八六二)  第五十三章 遠地点と近地点   1 大佐   2 船長   3 一八六二年    ユーリー・ゴリーツィン公爵    イワン・サーヴィチ  第五十四章 ワシーリー・ケリシーエフ  第五十五章 若き亡命者たち  第五十六章 バクーニンとポーランド問題  付録 ポーランド駐屯ロシア軍士官委員会へのメッセージ  訳 注  訳者解説6  略年譜6

価格: 1,507円

著者: ゲルツェン/金子 幸彦/長縄 光男

出版社: 岩波書店

シリーズ: 岩波文庫 青N610-7

サイズ: 文庫

子どもの本の森へ

子どもの本の森へ

子どもの本の「名作」について、心理学者の河合隼雄、詩人の長田弘の二人が、縦横無尽に語る対談。『赤毛のアン』『モモ』など、具体的な子どもの本の名作を数多く取り上げつつ、大人が読んでも新たな発見があり、重要な意味があるということを語る。読書の達人による、子どもの本の「名作」ガイド。(解説=河合俊雄)  まえがき(長田弘) 1 子どもの本のメッセージ 2 子どもの本を読む  1 赤毛のアン/若草物語  2 エミールと探偵たち/名探偵カッレくん/ドラゴンをさがせ  3 子どものための美しい国  4 ピーター・パンとウェンディ  5 モモ/はてしない物語  6 トムは真夜中の庭で/まぼろしの小さい犬/ハヤ号セイ川をいく/幽霊を見た10の話  7 子鹿物語  8 ゲド戦記  9 風の又三郎/銀河鉄道の夜  10 アンネの日記(完全版)  11 イワンのばか/人はなんで生きるか/みどりの小鳥  12 クローディアの秘密/魔女ジェニファとわたし/足音がやってくる/めざめれば魔女  13 シャーロットのおくりもの/はるかなるわがラスカル  14 たのしい川べ/ムギと王さま  15 指輪物語 3 絵本を読む 4 子どもと大人、そして社会  あとがき(河合隼雄)  解  説(河合俊雄)

価格: 1,166円

著者: 河合 隼雄/長田 弘

出版社: 岩波書店

シリーズ: 岩波現代文庫 文芸364

サイズ: 文庫