11月の時候の挨拶

月・旬・相手を選ぶと、手紙の書き出しと結びの1文を写せます。節気の語を使える日付も出します。

11月上旬・会社宛の書き出しと結び

拝啓 晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

読み方
ばんしゅうのこう
結び
寒さに向かう折、くれぐれもご自愛ください。敬具

節気で書くなら 霜降の候 〜11月6日(金)/立冬の候 11月7日(土)〜

二十四節気・雑節は、国立天文台の暦要項の公表値と照合しています(根拠)|運営:株式会社SATY

選んだ月の例文(上旬・中旬・下旬)

上で月を替えると、この表も替わります。漢語調は改まった手紙・ビジネス向け、口語調は親しい相手向けです。

立冬(11月7日ごろ)を過ぎると暦の上では冬で、「向寒」「初冬」の語が合います。

漢語調は「の候」まで書き、あとに安否のあいさつを続けます。結びは会社宛・個人宛のときの文です(親しい相手は上の道具で選べます)。

11月(霜月)の時候の挨拶の例文
旬漢語調(読み方つき)口語調結び
上旬晩秋の候ばんしゅうのこう深秋の候しんしゅうのこう落ち葉が舞い、秋の深まりを感じます。寒さに向かう折、くれぐれもご自愛ください。
中旬落葉の候らくようのこう/おちばのこう向寒の候こうかんのこう木枯らしが吹き、冬の訪れを感じるころとなりました。寒さに向かう折、くれぐれもご自愛ください。
下旬向寒の候こうかんのこう霜寒の候そうかんのこう木枯らしが吹き、冬の訪れを感じるころとなりました。寒さに向かう折、くれぐれもご自愛ください。

節気の語を使える日(2026年)

「寒露の候」のような節気の語は、その節気の日から次の節気の前日まで使います。月の語と違い、旬の途中で替わることがあります。日付は国立天文台の暦計算に基づく2026年の値です。

上旬1日中旬11日下旬21日30日霜降立冬の候7日から小雪の候22日から
2026年11月の帯。上の段が旬の区切り、下の段が節気の語を使える範囲です。

「◯◯の候」は、その節気の日から次の節気の前日までに使います。

2026年の二十四節気と、節気の語を使える期間
節気の語読み方使える期間
小暑の候しょうしょのこう7月7日(火)〜7月22日(水)
大暑の候たいしょのこう7月23日(木)〜8月6日(木)
立秋の候りっしゅうのこう8月7日(金)〜8月22日(土)
処暑の候しょしょのこう8月23日(日)〜9月6日(日)
白露の候はくろのこう9月7日(月)〜9月22日(火)
秋分の候しゅうぶんのこう9月23日(水)〜10月7日(水)
寒露の候かんろのこう10月8日(木)〜10月22日(木)
霜降の候そうこうのこう10月23日(金)〜11月6日(金)
立冬の候いまりっとうのこう11月7日(土)〜11月21日(土)
小雪の候しょうせつのこう11月22日(日)〜12月6日(日)
大雪の候たいせつのこう12月7日(月)〜12月21日(月)
冬至の候とうじのこう12月22日(火)〜翌年1月4日(月)

選んだ月の祝日・行事(おたよりに書くこと)

手紙の本文に書ける、その月の祝日・節気・雑節・行事の日付です。日付は暦の計算から出しています。

2026年11月の祝日・行事と暦
日付名前種類
11月3日(火)文化の日祝日
11月7日(土)立冬二十四節気
11月15日(日)七五三行事
11月22日(日)小雪二十四節気
11月23日(月)勤労感謝の日祝日

2026年11月のカレンダーを印刷する(書き込み用 PDF・無料)

1〜12月の時候の挨拶の一覧

月の名を押すと、上の道具の月が替わります。旬ごとの漢語調の例と、どの旬にも使える結びです。

1〜12月の漢語調の例(上旬・中旬・下旬)と結び
月漢語調結び
1月睦月上旬 初春の候・新春の候
中旬 厳寒の候・寒冷の候
下旬 厳寒の候・酷寒の候
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
2月如月上旬 余寒の候・残寒の候(立春のあとに)
中旬 春寒の候・梅花の候
下旬 向春の候・梅花の候
春の訪れも間近です。お元気でお過ごしください。
3月弥生上旬 早春の候・浅春の候
中旬 萌芽の候・軽暖の候
下旬 春暖の候・軽暖の候
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
4月卯月上旬 仲春の候・桜花の候
中旬 陽春の候・春暖の候
下旬 春風の候・陽春の候
時節柄、どうぞご自愛ください。
5月皐月上旬 惜春の候・新緑の候
中旬 若葉の候・薫風の候
下旬 薫風の候・向暑の候
さわやかな季節、ますますのご健勝をお祈りいたします。
6月水無月上旬 初夏の候・麦秋の候
中旬 入梅の候・梅雨の候
下旬 梅雨の候・向暑の候
暑さに向かう折、どうぞご自愛ください。
7月文月上旬 仲夏の候・盛夏の候
中旬 盛夏の候・猛暑の候
下旬 炎暑の候・酷暑の候
夏風邪など召されませぬよう、お気をつけください。
8月葉月上旬 納涼の候・残暑の候
中旬 残暑の候・残炎の候
下旬 晩夏の候・秋暑の候
時節柄、どうぞご自愛ください。
9月長月上旬 初秋の候・新秋の候
中旬 清涼の候・新秋の候
下旬 爽秋の候・秋涼の候
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
10月神無月上旬 仲秋の候・秋晴の候
中旬 秋冷の候・秋晴の候
下旬 錦秋の候・紅葉の候
実り多き秋となりますよう、お祈り申し上げます。
11月霜月上旬 晩秋の候・深秋の候
中旬 落葉の候・向寒の候
下旬 向寒の候・霜寒の候
寒さに向かう折、くれぐれもご自愛ください。
12月師走上旬 初冬の候・師走の候
中旬 師走の候・寒冷の候
下旬 歳晩の候・季冬の候
時節柄、どうぞご自愛ください。

手紙の書き出しと結びの書き方

時候の挨拶は、手紙の頭語(拝啓など)のすぐあとに書く、季節を表すあいさつです。改まった手紙やビジネス文書では、「秋冷の候」のような漢語調を使い、あとに安否のあいさつを続けます。

頭語 → 時候の挨拶 → 安否のあいさつ → 本文 → 結び → 結語

  • 頭語:「拝啓」(改まった手紙)。親しい相手には付けないこともあります。
  • 時候の挨拶:「秋冷の候」のような漢語調。親しい相手には「朝夕涼しくなってまいりました」のような口語調。
  • 安否のあいさつ:会社宛は「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」、個人宛は「ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」。
  • 本文:用件を書きます。
  • 結び:「どうぞご自愛ください」など、相手の健康を気づかう一文。
  • 結語:「敬具」(頭語が「拝啓」のとき)。

漢語調と口語調の使い分け

親しい相手には、「朝夕はめっきり涼しくなってまいりました」のような口語調で書きます。頭語と結語は付けなくてかまいません。

「候」の読み方

「候」は「こう」と読みます。「時節」「ころ」という意味で、「秋冷の候」は「秋の冷ややかさを感じるころ」となります。声に出して読むときは「しゅうれいのこう」です。

仕事始めのあいさつの文例

仕事始めのあいさつは、新年のおめでとうと、前の年のお礼、変わらぬお付き合いのお願いを短く重ねます。手紙やメールの頭には、1月の時候の挨拶(初春の候・新春の候)を置くとそろいます。

  • 社内(朝の一言):新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  • 取引先へのメール:新春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。本年も変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
  • 取引先への電話:新年あけましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。

「初春の候」「新春の候」は松の内(1月7日、地域により15日)までに使うのが一般的です。それを過ぎたら「厳寒の候」に替えます。

年始の日程(仕事始め・松の内・鏡開き)を見る

節気の語が替わる日と、旬ごとの通し方(選んだ月)

「寒露の候」のような節気の語は、節気の日に替わります。上で月を替えると、この節も替わります。

2026年11月に使える節気の語の期間です。

  • 霜降の候は11月6日(金)まで
  • 立冬の候は11月7日(土)から11月21日(土)まで
  • 小雪の候は11月22日(日)から

相手に読まれる日が11月6日(金)までなら「霜降の候」、11月7日(土)からなら「立冬の候」です。

相手に読まれる日が11月21日(土)までなら「立冬の候」、11月22日(日)からなら「小雪の候」です。

投函してから届くまでに日がかかるので、替わり目の前後に出す手紙は、書いた日でなく届く日で選びます。

旬の途中で節気が替わるのは、どの旬か

旬を1つの節気の語で通せるかを、旬ごとに並べました。通せない旬は、月の語を選ぶと替わり目を気にせず書けます。

  • 上旬(1日〜10日)は、途中で替わります。霜降の候(1日〜6日)のあと、立冬の候(7日〜10日)に替わります。
  • 中旬(11日〜20日)は、立冬の候の1つで通せます。
  • 下旬(21日〜30日)は、途中で替わります。立冬の候(21日だけ)のあと、小雪の候(22日〜30日)に替わります。

時候の挨拶のよくある質問

時候の挨拶は新暦と旧暦のどちらの季節で選びますか?

月の語は新暦(いまのカレンダー)の月に合わせて選ぶのが一般的です。ただし「立春」「立秋」など二十四節気の名を使う語は、その節気の期間に使います。2026年の期間はこのページの節気の表にあります。

暑中見舞いと残暑見舞いの境目はいつですか?

立秋です。梅雨明けから立秋の前日までが暑中見舞い、立秋から8月末ごろまでが残暑見舞いです。2026年の立秋は8月7日(金)です。

旬と節気の境目がずれるときは、どちらを使えばよいですか?

どちらでもかまいません。月の語は旬の全日に使えます。節気の語(「寒露の候」など)は期間があるので、手紙を書く日がその期間に入っているかを見ます。たとえば2026年11月は、立冬の候が11月7日(土)から始まります。上旬(1〜10日)の途中で替わるので、上旬のうちに書き終えるなら月の語が無難です。

2026年11月8日現在の情報です(データ最終更新: 2026年10月11日)。