骨盤臓器脱 克服の日 (記念日 9月9日)
出産や加齢によって骨盤底筋が弛緩し、膀胱・子宮・直腸などの骨盤内臓器が膣から突出してしまう病気を骨盤臓器脱といいます。閉経後の女性では約40%が何らかの症状を抱えているとされており、国内の患者数は数百万人に上ると推計されています。しかし恥ずかしさや「年のせいだから仕方ない」という諦めから医療機関を受診せずに過ごしているケースが少なくありません。
この病気への認識を広め、治療を促すことを目的に制定されたのが「骨盤臓器脱 克服の日」です。大阪市に事務局を置く「ひまわり会」が制定しました。ひまわり会は2004年(平成16年)9月、健保連・大阪中央病院で尿もれの治療を受けた患者たちを中心に発足した患者会で、骨盤臓器脱の元患者も加わり、月1回の外来ボランティア・電話相談・市民公開セミナーなどを通じて当事者を支援しています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
日付の9月9日は、骨盤臓器脱の英語表記「Pelvic Organ Prolapse」の頭文字をとった略称「POP」の文字の形が「909」に似ていることに由来します。症状としては、膣から何かが飛び出る感覚・排尿困難・頻尿・残尿感・便秘・性交障害などが挙げられます。治療は主に保存療法と手術療法の2種類があります。保存療法では骨盤底筋を鍛えるトレーニングによって進行を抑制したり、膣内にリング状のペッサリーを装着して臓器の脱出を防ぐ方法が用いられます。手術療法には、腟から子宮を摘出して支持組織を補強する従来手術と、人工メッシュを使って骨盤臓器を固定するメッシュ手術があり、症状や年齢に応じて選択されます。
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