石田組の全国ツアー、11月24日から札幌でスタート!音楽の新境地へ
ベストカレンダー編集部
2024年11月11日 20:15
石田組武道館公演
開催日:11月24日
結成10周年を迎えた弦楽合奏団「石田組」の武道館公演
2024年11月10日、日本武道館にて、弦楽合奏団「石田組」の結成10周年を祝う特別なコンサートが開催されました。この公演には8300人もの観客が集まり、熱狂の渦に包まれました。石田組はこれまで日本各地で数多くの公演を行い、特にクラシック音楽の新しい形を模索し続けています。
観客が武道館に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、左右に設置された巨大スクリーンと、バックに掲げられた武田双雲の筆による「石田組」のロゴです。照明も数え切れないほどの数が仕込まれており、期待感が高まります。開演時刻になると客電が落ち、歓声が上がります。紫色の灯りの中に登場した出演者陣が低くイントロを刻み始めると、観客の興奮は最高潮に達しました。
音楽と演出の融合
コンサートのオープニングは「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」(布袋寅泰)で始まりました。ステージ中央に後光が差し、石田泰尚が登場すると、組員全員がサングラスを着用し、観客を圧倒します。続いて演奏される「天国への階段」(レッド・ツェッペリン)や「スターゲイザー」(レインボー)は、70年代ハードロックの名曲が弦楽器のアレンジで披露され、会場は一気に盛り上がります。
特に「天国への階段」では、照明の演出によって教会でカンタータを聴いているような雰囲気が創出され、ジミー・ペイジのギターソロを辻本玲(チェロ)、中村洋乃理(ヴィオラ)、佐久間聡一(第1ヴァイオリン)、双紙正哉(第2ヴァイオリン)が見事に繋ぎます。石田組は音楽を通して各メンバーにスポットを当てる手法が際立っており、観客はその演奏に引き込まれていきます。
クラシックナンバーのエキゾチックな雰囲気
続くクラシックパートでは、「亡き王女のためのパヴァーヌ」(ラヴェル)や「火祭りの踊り」(ファリャ)などが演奏され、エキゾチックな雰囲気が会場を包みます。「ファランドール」(ビゼー)では、演奏のピークが訪れ、観客の熱気が伝わってきます。
ここで注目すべきは、音響のセッティングです。メンバー全員の楽器にはピックアップマイクが装着され、広大な空間に合わせて石田組の演奏が再構築されています。音響スタッフの緻密なオペレーションにより、弦楽器のナチュラルな音色を保ちながら、臨場感あふれる演奏が届けられました。
クイーンとピアソラの作品
前半の締めくくりとして、「ボヘミアン・ラプソディ」や「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」といったクイーンの名曲が続きます。特にクイーンの曲は原曲の再現度が高く、観客はその魅力に引き込まれます。「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」では、照明によってクイーンのミュージックビデオを再現する演出が施され、視覚的にも楽しませてくれました。
後半では、アストル・ピアソラの作品が披露され、「アディオス・ノニーノ」、「タンゲディアⅢ」、「リベルタンゴ」と続きます。石田泰尚は、タンゴ奏者としての一面を見せつつ、ここではクラシック奏者としての矜持を持って演奏を行います。熱気の満ちる場内には、北野武映画のような淡く濃いブルーの照明が差し込み、石田の物哀しいソロに導かれて「ゴッド・ファーザー・メドレー」が始まります。
フィナーレとアンコール
コンサートの本編は、「シーザー・パレス・ブルース」(U.K.)や「カシミール」(レッド・ツェッペリン)、そして「紫の炎」(ディープ・パープル)と続き、演奏に呼応する舞台演出も切れ味を増していきます。「紫の炎」では至る所で火の手が上がり、観客はその迫力に圧倒されます。
公演の終演時間を越えて始まったアンコールでは、ヘスの「ラヴェンダーの咲く庭で」が演奏され、非常に愛らしい旋律が会場に響き渡ります。「銀河鉄道 999」では、何千というスマホの灯りが武道館を照らし、最後に石田が「ありがとう」と胸にプリントされたTシャツに着替えて登場し、「ありがとう」を演奏します。アンコールのラストには、再結成を果たしたオアシスの「ホワットエヴァー」が演奏され、左右のキャノン砲から金銀のテープが放たれ、華やかに公演は締めくくられました。
公演の意義と今後のスケジュール
この公演は、クラシック音楽のコンサートからすれば派手すぎるという意見もあるかもしれません。しかし、普段では味わえない楽しさに満ちた特別な体験となりました。石田組の演奏は、いつも通り誠実なトーンであり、聴衆が明日からそれぞれの生活に戻るように、出演者たちも各地で演奏を続けていくことでしょう。
石田組の2024年から2025年にかけてのスケジュールも発表されています。以下にその一部を示します。
日付 | 場所 | 会場 |
---|---|---|
2024年11月24日 | 北海道 | 札幌コンサートホールKitara(SOLD OUT) |
2024年12月7日 | 茨城 | 水戸市民会館 グロービスホール |
2024年12月15日 | 熊本 | 熊本県立劇場 |
2024年12月22日 | 福岡 | 築上町文化会館コマーレ(SOLD OUT) |
2025年1月26日 | 鹿児島 | 川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第2ホール |
このように、石田組は今後も全国各地での公演を予定しており、その活動はますます目が離せません。公式HPでは最新情報が随時更新されているので、興味のある方はぜひご覧ください。
公式HP: https://ishida-gumi.jp
参考リンク: