堺市で若者起業を支援するSIPプログラム、4期生デモデイで成果発表

堺市での若者起業をサポートするSIPプログラム

堺市において、若手の創業を支援する「U30堺市起業家輩出プログラムSIP」の第4期生によるデモデイ（成果報告会）が、2025年2月16日に開催されました。このプログラムは、堺市・中百舌鳥にあるインキュベーション施設「S-Cube」が主催しており、参加者は半年間の事業創造講座を通じて、事業アイデアの構築と仮説検証を行い、ブラッシュアップされた事業プランを発表します。

今回のデモデイでは、SIP4期生の成果を発表するだけでなく、SIP卒業生による事業進捗報告会も行われ、3期生の寺田紫衣真氏が登壇しました。これにより、期を跨いだ交流が促進され、堺市の起業家コミュニティの形成に繋がっています。

SIP4期生の登壇者と事業内容

デモデイでは、以下の6名のSIP4期生が登壇し、メンターからのアドバイスを受けました。

• 永翁 ふみな（ペットシッター晴）
  事業内容：わんちゃんオンライン里親
• 角中 拓真（タクマーケティング）
  事業内容：高齢者向けサブスクタクシー「サブタク」
• 黒川 悠眞（清風南海高校）
  事業内容：高校生のための研究サポート「SPHiR」
• 印藤 優真（教育系IT企業社員）
  事業内容：大学受験のためのオンライン自習室
• 松村 晴人（摂南大学生）
  事業内容：猫を飼いたい人が保護猫との暮らしを体験できるサービス「燈」
• 油谷 蒼一朗（桃山学院大学生）
  事業内容：リファラル×採用マッチングサ－ビス

これらの発表に対し、メンター陣からは的確なアドバイスが寄せられ、登壇者たちは自身の事業アイデアの良い点や改善点を学ぶ貴重な機会となりました。

メンターと支援内容

デモデイでは、夢見る株式会社の重見社長をはじめとした、堺市にゆかりのある起業家や投資家、士業、銀行など、さまざまなバックグラウンドを持つメンターが参加しました。彼らは、登壇者の事業に対して「明日からの行動に繋がるアドバイス」を提供することを目的としています。また、観覧者からもリアルタイムでのオンラインアンケートを通じてフィードバックが寄せられ、多角的な視点からのアドバイスが行われました。

さらに、発表者にはメンターからの継続的なサポートを受けられる「メンター賞」や、各種特別賞が贈られました。具体的には以下のような賞が設けられました。

デモデイの後には、登壇者と審査員との交流会が設けられ、直接アドバイスを受ける時間が設けられました。これにより、登壇者はさらなる成長の機会を得ることができました。

SIPプログラムの概要と成果

U30堺市起業家輩出プログラムSIPは、堺市での起業を志す30歳以下の方に向けた事業創出プログラムです。約半年間、同じ志を持つ仲間と共に事業創造講座を受講し、アイデア発想ワークと仮説検証を繰り返しながら、実践的な起業ノウハウを学びます。このプログラムは、学生時代に起業経験のあるNEWRON株式会社の代表、西井香織氏が講師を務めています。

過去のSIPプログラムでは、以下のような成果が上げられています。

• 2021年度のSIP1期生からは起業家5名とフリーランス1名が誕生。
• 2022年度のSIP2期生からは4名が起業。
• 2023年度のSIP3期生からは新たに5名が事業化に至る。

これらの成果は、プログラムの実施が若手起業家の育成に寄与していることを示しています。

SIP5期生の募集について

次回のSIP5期生の募集は、2025年夏ごろを予定しています。30歳以下で“起業したい方”や “新規事業を立ち上げたい方”は、ぜひ応募を検討していただきたいです。プログラムでは、起業に必要な知識のインプットだけでなく、先輩起業家やメンターとの出会いや繋がりを提供します。

プレエントリーは以下のフォームから可能です。詳細が公開された際には、登録者にご連絡が行われます。

プレエントリーフォーム

まとめ

堺市で開催された「U30堺市起業家輩出プログラムSIP」の4期生によるデモデイは、若手起業家の成果発表の場として大変意義深いものでした。参加者はメンターや観覧者からのフィードバックを受け、今後の事業化に向けた貴重な経験を得ました。堺市の起業家コミュニティの形成に寄与するこのプログラムは、今後も多くの若者にチャンスを提供し続けることでしょう。

このように、SIPプログラムは堺市における若者の起業支援に力を入れており、今後の展開が期待されます。