2025年ゴールデンウィーク旅行動向発表、国内外の旅行者数と消費額に注目
ベストカレンダー編集部
2025年4月4日 11:43
2025年GW旅行動向
開催期間:4月25日〜5月7日

2025年ゴールデンウィークの旅行動向
株式会社JTBは、2025年4月25日から5月7日までのゴールデンウィーク(GW)期間中に1泊以上の旅行に出かける人々の旅行動向についての見通しを発表しました。このレポートは、JTBグループによるアンケート調査に基づいており、経済動向や観光関連データ、宿泊施設の予約状況などを考慮して推計されています。1969年から続く調査の一環として、今年は調査対象期間を従来の4月25日から5月5日から4月25日から5月7日へと変更しています。
2025年のGWにおける総旅行者数は約2345万人で、前年に対して93.1%の水準となっています。また、総旅行消費額は9855億円で、前年の96.1%に達しています。国内旅行では旅行者数が2290万人、平均費用は36600円、旅行消費額は8381億円となっており、海外旅行は旅行者数55万人、平均費用268000円、旅行消費額1474億円となっています。

国内旅行の動向
国内旅行者数は2290万人で、前年に比べて92.8%の水準です。平均旅行費用は36600円で、前年と比べて101.4%の水準となっています。国内旅行消費額は8381億円で、前年の94.0%です。旅行者数の減少は物価高や家計事情、混雑を避ける傾向によるものと考えられます。
旅行者の行先は居住地域外に分散しており、鉄道や航空機を利用した遠方旅行が増加しています。旅行日数も増加傾向にあり、特に「3泊4日」の旅行が増加しています。旅行目的としては「リラックスする、のんびりする」が28.7%で最も多く、次いで「家族と過ごす」が28.5%となっています。

国内旅行の詳細データ
項目 | 数値 |
---|---|
旅行者数 | 2290万人 |
平均旅行費用 | 36600円 |
旅行消費額 | 8381億円 |

海外旅行の動向
海外旅行者数は55万人で、前年に比べて110.0%の水準です。国際線航空便の回復や収入増、需要促進キャンペーンなどが影響し、前年を上回る見込みです。海外旅行の平均費用は268000円で、前年と比べて99.6%の水準となります。
旅行先としては、韓国や台湾が人気で、比較的近距離で安価な旅行先が選ばれていますが、遠距離旅行のニーズも一定数存在します。特に、ハワイやヨーロッパも人気の旅行先として挙げられています。

海外旅行の詳細データ
項目 | 数値 |
---|---|
旅行者数 | 55万人 |
平均旅行費用 | 268000円 |
旅行消費額 | 1474億円 |

旅行やレジャー消費を取り巻く経済環境
日本経済は不安定な国際情勢や物価上昇、為替相場の変動などの影響を受けており、景気の先行きについては不透明な状況が続いています。個人消費についても、持ち直しの動きが見られるものの、依然として厳しい状況が続いています。
家計の厳しさが影響し、旅行に対する意識も変化しています。多くの人々が旅行にかける費用を減らす傾向にあり、特に「飲食」や「宿泊施設」に対する支出を重視する傾向が見られます。

旅行意向に関するデータ
項目 | 割合 |
---|---|
旅行に行く予定 | 20.9% |
混雑を避けたい | 17.4% |
旅行費用を節約したい | 40.6% |
2025年のGWにおける旅行動向は、国内外ともに様々な影響を受けており、旅行者数や消費額の推移が見られます。特に、物価高や家計事情が旅行意欲に影響を与えていることが明らかになっています。旅行の傾向としては、近場の旅行が人気である一方で、遠方への旅行も一定のニーズがあることが示されています。
以上のデータから、2025年のゴールデンウィークにおける旅行動向を把握することができるでしょう。旅行者の意識や経済環境の変化を反映した結果として、今後の旅行計画に役立てることができると考えられます。