2025年4月13日から開催される大阪・関西万博、子育て世帯の関心に地域差

大阪関西万博開催

開催日:4月13日

大阪関西万博開催
関西万博に行くつもりの子育て世帯はどれくらいいるの?
全国の子育て世帯の約26%が関西万博に行く予定または検討中で、関西では53.7%が訪問を考えています。
関西万博に行かない理由は何が多いの?
費用がかかりすぎることや、大阪までの距離が遠く移動が大変なことが主な理由として挙げられています。

関西万博への子育て世帯の関心と地域差

アクトインディ株式会社が運営する「いこーよファミリーラボ」は、2025年に開催される「EXPO 2025 大阪・関西万博」への子育て世帯の動向を調査しました。この調査によると、全国の子育て世帯の約26%が「万博に行く・行くつもりで検討中」と回答しましたが、地域によってその意向には大きな差が見られます。具体的には、関西在住者では53.7%が「行く」と回答しているのに対し、関東在住者ではわずか16.5%にとどまっています。

この調査は、2025年4月11日に発表され、関西と関東の子育て世帯の万博に対する温度差が浮き彫りとなりました。特に関西では、万博への期待感が高まっていることが確認され、子育て世帯の多くが「万博ならではの体験」や「家族の思い出作り」を目的に訪問を検討していることがわかります。

【大阪・関西万博】関西の子育て世帯「万博行く」派は過半数超え 関東は16.5% 訪問意欲の地域差大きく/いこーよファミリーラボ調査 画像 2

調査概要と結果の詳細

この調査は、インターネットアンケートを通じて実施され、全国の「いこーよ」会員を対象に行われました。調査期間は2025年3月27日から4月2日までで、サンプル数は435件です。以下に調査結果の主なポイントをまとめます。

  • 「行く」または「行くつもりで検討中」と回答したのは全国で約26%。
  • 関西在住者の「行く」派は53.7%、関東在住者は16.5%。
  • 59.94%の家庭が「夏休み前までに行く」と回答。
  • 訪問の目的は「万博ならではの体験」と「家族の思い出作り」が主。

このように、関西と関東では万博への訪問意欲に大きな違いが見られ、関西の子育て世帯は特に高い関心を示しています。しかし、関西在住者の中でも約3割が「行く予定がない」と回答しており、費用や距離、イベント内容などが訪問の判断材料となっていることが考えられます。

【大阪・関西万博】関西の子育て世帯「万博行く」派は過半数超え 関東は16.5% 訪問意欲の地域差大きく/いこーよファミリーラボ調査 画像 3

万博訪問の時期と参加目的

調査では、万博への訪問時期についても尋ねました。その結果、「GW後(5月前半~7月半ば)」が最も多く、22.34%の家庭がこの時期を選択しています。さらに、「開始直後(12.77%)」と「GW中(13.83%)」を合わせると、約6割が「夏休み前までに行く」ことを検討していることがわかります。

また、家族で万博に行く目的として最も多かったのは「子供に貴重な体験をさせたいから」であり、次いで「家族の思い出作りのため」、「世界各国の展示や最新技術を家族で見たいから」という意見が続きました。これにより、大阪・関西万博は「ここでしかできない体験」を提供する場として捉えられていることが明らかになりました。

【大阪・関西万博】関西の子育て世帯「万博行く」派は過半数超え 関東は16.5% 訪問意欲の地域差大きく/いこーよファミリーラボ調査 画像 4

子供の参加意欲と親の期待のギャップ

興味深い点として、家族の参加意欲には親と子供の間にギャップがあることが挙げられます。調査によると、子供自身が「行きたい」と思っている割合は低く、参加の決定は主に親の意向によるものが大きいとされています。これは、教育的価値の高いイベントやパビリオンの情報が親には届いている一方で、子供に対しては十分に伝わっていない可能性があることを示唆しています。

このため、子供が興味を持てるような魅力的な展示やイベント情報の発信が重要であると考えられます。親が期待を持って万博に行く一方で、子供が楽しめる内容が不足していると、参加意欲が低下する恐れもあります。

【大阪・関西万博】関西の子育て世帯「万博行く」派は過半数超え 関東は16.5% 訪問意欲の地域差大きく/いこーよファミリーラボ調査 画像 5

万博訪問の滞在時間と費用の壁

調査では、万博への滞在時間についても尋ねました。全国で見ると、約72.34%の子育て世帯が「半日~1日」の日帰りで行く予定であり、長期滞在を予定している家庭は少数派となっています。特に関西在住者は短時間滞在が大半を占めており、関東在住者は「2日」や「3日以上」の滞在を計画する家庭も見られました。

また、「行かない・まだ決めていない」と回答した家庭にその理由を尋ねたところ、最も多かったのが「費用がかかりすぎるため」であり、次いで「大阪までの距離が遠く、移動が大変」との回答がありました。展示への興味や混雑、暑さへの心配は、費用面や距離のハードルに比べると限定的であることがわかります。

【大阪・関西万博】関西の子育て世帯「万博行く」派は過半数超え 関東は16.5% 訪問意欲の地域差大きく/いこーよファミリーラボ調査 画像 6

まとめと今後の展望

以上の調査結果から、大阪・関西万博に対する子育て世帯の関心が高いことがわかりますが、地域による温度差や費用、移動の負担が訪問意欲に影響を与えていることも明らかになりました。関西在住者は万博への期待が高い一方で、関東在住者はその関心が低くなっています。

今後、万博に向けては、入場料の割引情報やコストパフォーマンスの良い宿泊手段の紹介、さらに子供が楽しめる魅力的な展示やイベントの情報発信が求められるでしょう。これにより、親と子供の参加意欲のギャップを埋め、より多くの家族が万博を訪れることにつながることが期待されます。

調査項目 関西 関東 全国
「行く」派の割合 53.7% 16.5% 約26%
夏休み前までに行く予定 59.94% 不明 不明
訪問の目的(主なもの) 貴重な体験、思い出作り 不明 不明
日帰り予定の割合 72.34% 不明 不明

このように、調査結果を通じて見えてきた関西・関東の子育て世帯の万博への関心や訪問意欲の差は、今後のマーケティング戦略においても重要な指針となるでしょう。子育て世帯への情報発信のあり方を見直し、多くの家族が万博を楽しむ機会を得られるような取り組みが求められます。