カルティエが大阪・関西万博でウーマンズパビリオンを4月13日から展示開始
ベストカレンダー編集部
2025年4月13日 18:43
ウーマンズパビリオン展示
開催期間:4月13日〜10月13日

2025年大阪・関西万博の開幕とカルティエの出展
2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間、2025年大阪・関西万博が開催されます。この万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、人類の輝きと偉業を称えることを目的としています。世界中から2820万人の来場者が見込まれており、その中で特に注目されるのが、カルティエが共同出展する「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」です。
このパビリオンは、内閣府、経済産業省、2025年日本国際博覧会協会と連携し、未来を切り開く先見性や地球規模の発展を推進するための女性の役割に焦点を当てています。万博のテーマに寄り添い、「ともに生き、ともに輝く未来へ」というコンセプトのもと、女性のポテンシャルを称えることを目的としています。

ウーマンズ パビリオンの設計と特徴
ウーマンズ パビリオンは、1,708平方メートルの敷地面積を有し、2フロアで構成されています。建築家の永山祐子が手掛けたこのパビリオンは、伝統とモダニティをつなぐ象徴的な架け橋の役割を果たしています。特に、2020年ドバイ万博の日本館で採用されたデザインを再利用しており、日本の伝統的な木工技術である組子から着想を得たファサードが特徴です。7,000以上のパーツが使用され、持続可能性とクラフツマンシップに対するカルティエのコミットメントを体現しています。
エントランスには「THE GARDEN」が設置され、世界的アーティストのエズ・デヴリンがキュレーションした空間が来場者を迎えます。デヴリンは万博を「ユニークな楽器コレクション」と捉え、各パビリオンが世界という舞台でメッセージを発信する場として表現しています。この考えのもと、ウーマンズ パビリオンは、ジェンダー平等に対する新たな視点を提供することを目指しています。

没入体験とストーリーテリング
パビリオン内では、来場者が自らの名前を提供し、それぞれのアイデンティティがストーリーの一部に組み込まれます。「THREE WOMEN」セクションでは、小説家の吉本ばなな、詩人・アクティビストのエムティハル・マフムード、環境保護活動家のシエ・バスティーダという、国籍・年齢の異なる3人の女性の語りに耳を傾けることができます。エズ・デヴリンと映画監督の河瀬直美氏が制作したショートフィルムを経て、来場者は「THREE PATHWAYS」へと導かれ、彼女たちの人生を追体験する道を選ぶことができます。
この没入体験は、個人の取り組みと集団行動への呼びかけを橋渡しするものであり、ウーマンズ パビリオンのメッセージを物理的・時間的な境界線を超えて増幅させることを目指しています。来場者は、一人の女性の私的なストーリーを体験し、展示されるオブジェや空間を通じて自身の経験と重ね合わせることができます。

多様なクリエイターによる参加と「WA」スペース
ウーマンズ パビリオンには、メラニー・ロラン(フランスの女優・監督・アーティスト)や千葉尋(アーティスト)、阿部千登勢(sacaiデザイナー兼クリエイティブディレクター)など、多数のクリエイターが参加しています。ロランは女性のエンパワーメントをテーマにしたポートレートやサウンドスケープの作品を展示し、千葉は葉に写真を焼き付ける「クロログラフ」技法を用いた作品を発表します。阿部はウーマンズ パビリオンのアテンダントのユニフォームを手掛け、調和とモダニティを表現しています。
さらに、パビリオン内の2階には「WA」スペースが設けられ、性別、人種、年齢、能力に関係なく、すべての人がともに考え、対話する場として機能します。ここでは、「大いなる地球」「ビジネスとテクノロジー」「教育と政策」「芸術と文化」「フィランソロピー」「役割とアイデンティティ」といった6つの重要なテーマについて、講演会やパネルディスカッション、展示が行われます。150以上のイベントが予定されており、詳細はウェブサイトで順次公開されます。

まとめ
項目 | 詳細 |
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イベント名 | 2025年大阪・関西万博 |
開催期間 | 2025年4月13日~10月13日 |
出展名 | ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier |
パビリオン面積 | 1,708平方メートル |
設計者 | 永山祐子 |
参加クリエイター | メラニー・ロラン、千葉尋、阿部千登勢 など |
「WA」スペースのテーマ | 大いなる地球、ビジネスとテクノロジー、教育と政策、芸術と文化、フィランソロピー、役割とアイデンティティ |
2025年大阪・関西万博におけるカルティエの「ウーマンズ パビリオン」は、女性の役割やポテンシャルを称えると同時に、持続可能性や多様性をテーマにした新たな体験を提供することで、来場者に深い感動を与えることを目指しています。
参考リンク: