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2025年1月 文庫本発売日カレンダー

2025年1月に発売する文庫本の新作単行本31作品を発売日順に一覧にしました。

4日

「俳優」の肩ごしに

「俳優」の肩ごしに

実人生と俳優業の原理は似ているーー橋のたもとの恐ろしい狂人、淡い憧れを抱いた女先生、父の復員と死……幼年期から少年期の記憶の断片は演技の原点となり、やがて独自の表現へと昇華した。波乱の人生を駆け抜けた孤高の俳優が、特異な視点で自由自在に綴った初の自伝。付録に山下澄人との対談を収録。解説・池澤夏樹 「人は与えらえた役柄のなかで生きるしかない」 稀代の俳優、初の自伝! 【日経新聞「私の履歴書」で大反響!】 ●狂人、女先生との同居、戦争体験 ●俳優の原点…父の帰還と「ハダシの疾走」 ●文学座→劇団「雲」→37歳でフリーに ●黒澤明、森繁久彌、三船敏郎、山田太一、寺山修司、伊丹十三…巨人たちとの出会い ●俳優人生の転機『ヘンリー四世』 ●老いをどう迎えるか? etc. 山崎の努            川の匂い            父の肩ごしに          女先生             空襲警報            黒い家             ハダシの疾走          父の死             メジロ             新聞、牛乳、ラッキョウ     納豆、勝手口          コッペパン           ぶらぶらだらだら        俳優志願            俳優養成所           どんぶらこ           おもしろいねえ         たかが芝居           映画出演 ヘタとダイコン         黒メガネ            やけど             丸太ん棒            あわただしい年         劇団「雲」 友 拍手 もやもや 自分の演技を 出産、キス 一人になって 演出家と ヒー・イズ・マイ・フレンド 黒は白く 物忘れ、好きな役 なんという男だ         名なしの男 エンリコ 舞台に立つこと         理想の演技           パニック 最後の舞台           老い             あとがき 文庫版あとがき       特別付録対談 演技と小説が交わるところ 山下澄人(芥川賞作家)× 山崎努   解説 池澤夏樹(作家)

価格: 957円

著者: 山崎 努

出版社: 文藝春秋

シリーズ: 文春文庫

サイズ: 文庫

猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

いてくれるだけで満たされるーー 猫を愛する作家陣がすべての猫好きに贈る、 猫尽くしのオリジナル・アンソロジー! 荻原浩「猫は長靴を履かない」 叔父さんから遺産として譲り受けた猫のわびすけ。 わびすけが僕の生活にもたらしたものとはーー。 石田祥「ツレ猫婚」 35歳にしてお見合いをすることになった七緒。 やってきた男性は、究極の猫好きでーー。 清水晴木「いちたすいち」 人づきあいが苦手で不眠症気味の成美が、 コインランドリーで出会った黒猫。 ひとりと一匹の距離はすこしずつ縮まり……。 標野凪「猫のヒゲ」 娘の頼みで自分と同じ年の老猫を迎え入れることになった葛。 シマ子と名付けた猫との暮らしが気づかせてくれた、大切なこと。 若竹七海「神様のウインク」 世間から取り残された昭和の遺物・上ヶ丘団地。 その四十二号棟には猫がたむろし、ジゴク棟と呼ばれていた。 山本幸久「御後安全靴株式会社社史・飼い猫の項」 会社の創業五十五周年記念の社史づくりを担当することになった大立。 ここには歴代猫社員が在籍し、さまざまな危機から社員を救っていてーー。

価格: 792円

著者: 荻原 浩/石田 祥/清水 晴木/標野 凪/若竹 七海/山本 幸久

出版社: ポプラ社

シリーズ: ポプラ文庫 日本文学 506

サイズ: 文庫

2025年1月4日には、文藝春秋 などから12冊の文庫本が発売されます。

7日

リッチ・ブラッド

リッチ・ブラッド

米南部リーガル・スリラー名手の新シリーズ 「事故った? GET RICH(リッチに電話を/一攫千金)」 アラバマからフロリダまでのハイウェイに看板を掲げ、交通事故案件を専門とし、いわば他人の不幸で財を成してきた通称「ビルボード弁護士」ジェイソン・リッチ。しかし彼は離婚と父親の死、さらに独善的な姉との関係に悩み、アルコール依存症に陥っていた。3か月間のリハビリを終えて退院した直後、突然疎遠だった姉からの電話が鳴る。姉は夫殺害の容疑で逮捕されており、ジェイソンに弁護を依頼したいという。ジェイソンは刑事事件の経験が無く、地域で疎まれていた姉にとっては不利な裁判となることは確定的で、ジェイソンは葛藤しつつも、父母を失った姪たちのために弁護を引き受ける。アルコールの誘惑と闘いながら姉の無罪を裏付ける証拠を探し続けるが、事件は想像以上に複雑で闇が深くーー 米国南部を舞台に「トム・マクマートリー」シリーズ、「ボーセフィス・ヘインズ」シリーズと、傑作リーガル・スリラーを生み出してきたリーガル・スリラーの名手ロバート・ベイリーが贈る昂奮の新シリーズ第1弾! 【編集担当からのおすすめ情報】 不屈の老弁護士トム・マクマートリー、魂の黒人弁護士ボーセフィス・ヘインズ。これまでアメリカ南部を舞台に、傑作リーガル・スリラーと魅力的な主人公たちを生み出してきた作家ロバート・ベイリー。 彼が新たな主人公に選んだのは、大きな顔写真とチャラいキャッチコピーの看板を広域のハイウェイに掲げ、交通事故訴訟で荒稼ぎしてきたバブリーな弁護士ジェイソン・リッチ。一見これまでのベイリー作品の主人公たちとのギャップを感じるかもしれませんが、本作の冒頭では依存症のリハビリを終え、復職を前に精神的にはかなり落ちていて、いわばマイナス状態からのスタートとなります。そんな彼が、無謀にも未経験の刑事事件に挑まざるを得ない状況に。しかも弁護するのは関係最悪であり、地域の嫌われ者でもある姉で、裁判が圧倒的不利にあることは誰が見ても明らか。 彼は果たして弁護士としてまともに機能するのか? これまでの作品でも主人公たちに尋常でないプレッシャーをかけ続けて来た著者が、新たな主人公とその裁判をどう描くのか。 ぜひ手に取ってその目で確かめてください。

価格: 1,320円

著者: ロバート・ ベイリー/吉野 弘人

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

往復書簡集 はからずも人生論

往復書簡集 はからずも人生論

『九十歳。何がめでたい』を超える興奮の書 ◎佐藤愛子さん曰く「人生論を書くつもりはなかったけれど、図らずも人生論になってしまいました」 ◎小島慶子さん曰く「佐藤さんが下さった最後のお手紙の一節に、私は不覚にも涙が出ました」 1923年生まれの佐藤さんと1972年生まれの小島さんが交わした空前絶後の往復書簡集。テーマは夫婦のこと、生きること、今の時代、書くこと、話すこと、戦うことなど、実に様々。「理屈の隘路にハマって呻吟している」小島さんの悩みに、時に厳しく時に優しく返事をする佐藤さん。往復書簡だからこその至言、金言が続出する大興奮間違いなしの一冊です。 <夫婦喧嘩の大義は要するに「ウップン晴らし」ですからね。「颱風一過。後は雲ひとつない、ルンルン青い空」が望ましい>(佐藤さん) <佐藤さんは私の愛が深いとおっしゃいます。そうかもしれませんが、だとしたら愛なんてロクなもんじゃないと思います>(小島さん) 読後感はルンルン青空。元気がわき出ること請け合いです。 本書は、『あなたは酢ダコが好きか嫌いか』を文庫化にあたって改題し、デザインなども一新。単行本から5年、小島さんの「文庫化にあたっての後日談」を新たに収録しています。 【編集担当からのおすすめ情報】 ◎担当編集者曰く「二人のやり取りは羨ましいほど親密で、震え上がるほど激烈。心を撃ち抜かれます」 本書で交わした二人の手紙はとても個人的で、率直で、親密なものです。最初、そうした二人だけの私信を覗き見るような感覚がしたほどです。悩みを赤裸々に打ち明ける(こんなことまで、と驚愕)小島さんと、それを笑い飛ばしながらもどこまでも真剣に答える(こんな回答を、と頓悟)佐藤さん。本書を読むうち、きっと悩みはどこかへ消え去り、勇気と元気をもらえること請け合いです。

価格: 682円

著者: 佐藤 愛子/小島 慶子

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

ゴールドサンセット

ゴールドサンセット

人生の黄昏を希望に変える温もり溢れる一冊 人生は十人十色。悩みや悲しみ、後悔、生きづらさを抱え、傷つきながら進んでいく人々の姿の中に、希望と勇気を見いだす連作短編集。 中高年の劇団をモチーフに、その団員と周囲の人々の生き様を描く。 第一幕 ひろった光ーーー同級生がいじめにより自殺。その事実に傷つきもがく少女が出逢う、隣部屋の老優。その奇妙な行動の果てには。 第二幕 金の水に泳ぐーーー真面目に頑張って生きてきた40代独身女性。リストラと婚活に戸惑いながら、人生と自分を見つめ直して得た答えは。 第三幕 ゴールデンガールズーーー定年後の男性。自分がかつてパワハラ、セクハラをしていた女性に偶然出逢うが……。痛快なラスト。 第四幕 なつかしい夕映えーーー老人の家を訪れる二人の若い男。その正体は一体?そして、珠玉の思い出とは。 第五幕 黄金色の名前ーーーかつて女性の誰もが抱いていたつらさと葛藤を、女性ならではの目線で描ききる。 幕間 登場人物達が織りなす、出会いと絆。 終幕 ゴールド・ライト 老優の心に去来する悔恨に満ちた人生。そして戻らない深い愛。それでも生ききる強さ。 読後、生きること、歳を重ねることに前向きになれる作品です。 【編集担当からのおすすめ情報】 「生きること」「老いること」を正面から見つめる筆致は、心を揺さぶること必至。丁寧に描かれたエピソードの数々は共感と感涙を呼び、読後、生きること、老いることが愛おしくなる一冊です。 口コミで評判となり、この度、豪華キャストでの連続ドラマ化が決定しました。 巻末には、ドラマの主要登場人物の一人である俳優・毎田暖乃さんと著者との特別対談も掲載。こちらもお見逃しなく。 目次 第一幕 今日 ひろった光 5 第二幕 三年前 金の水に泳ぐ 44 第三幕 二年前 ゴールデン・ガールズ 78 第四幕 一年前 なつかしい夕映え 118 第五幕 半年前 黄金色の名前 151 幕間 193 終幕 今日 ゴールド・ライト 208 巻末特別対談 毎田暖乃(俳優)×白尾悠(作家) 「本当に難しかったけど、間違いなく私の転機になった作品です」 260

価格: 726円

著者: 白尾 悠

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

完全なる白銀

完全なる白銀

夢枕獏、恩田陸両氏推薦! 新たな山岳小説 緑里はアラスカに向かっていた。旧友シーラと北米最高峰デナリに登るためだ。 シーラの幼馴染、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。二人の故郷、サウニケは北極海の小さな島だが、地球温暖化の影響で海に浸食されている。このままでは島は海に沈むーー故郷の危機を世界に知らしめるため、リタは登山家として有名になるべく冬季デナリ単独行を計画した。写真家としての先行きに悩んでいた緑里はリタの果敢な言葉や行動に励まされ、彼女がそれを成しえたら真っ先にポートレートを撮ることを約束した。だがデナリの下山中、リタは消息を絶ってしまう。山頂から“完全なる白銀”を見たーーという言葉を残して。 リタの登頂を疑うマスコミは彼女を〈冬の女王〉ではなく〈詐称の女王〉と書き立てた。緑里とシーラは、デナリに挑み、リタの登頂を証明することを決意。しかし、世界最難関への登攀は一筋縄にはいかない。ブリザード、霧、荷物の遺失、高度障害……二人の信頼関係も揺らぐ。困難を乗り越え北米大陸で最も高い地へ手を伸ばす緑里。その先に見えたものとは。 極限の地だけでなく、社会でも闘う女性たちを描きだす、気鋭の著者の新境地。 【編集担当からのおすすめ情報】 「山岳小説の新しい傑作がここに出現した。読者よ、岩井圭也に瞠目せよ!」--夢枕獏氏(作家) 「タイムリーなのに普遍的。理知的なのにエモーショナル。」--恩田陸氏(作家) 「現実離れなし。緻密にして壮大!」--栗秋正寿氏(登山家) 2024年、『われは熊楠』で直木賞に初ノミネート。注目の作家・岩井圭也が手がけた、山岳ミステリーの新たな傑作がついに文庫化! 解説は、日本人では植村直己に続いて冬季デナリ単独登頂を果たした栗秋正寿さんに執筆いただきました。

価格: 869円

著者: 岩井 圭也

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

午前二時不動産の謎解き内覧

午前二時不動産の謎解き内覧

ワケあり物件の謎を解く、それが入居の条件 「私と一緒に、ワケあり物件の謎を解いていただく。これが、入居の条件です」 三軒茶屋のはずれ、深夜二時から四時の間だけ灯りがともる「午前二時不動産」。 店主の青年・柏原泉は、迷い込んだ客たちにぴったりの格安物件を紹介してくれる。 ただし、入居に際しては条件が一つ。それは泉とともに、その物件にまつわる謎を解くことだ。 愛するハムスターを亡くした女性の最大の後悔とは。タワマンの一室に届き続ける匿名の手紙の差し出し人は? 部屋をアート作品のように彩り亡くなったおじいさんが遺した、謎の言葉の意味とは。 部屋に秘められた想いが、悩める人々の背中をそっと押してくれる。 ようこそ、勇気をもらえる謎解き内覧へ。 【第一章ハムスターを追いかけた部屋】 渋谷区、広尾駅徒歩6分、1K、家賃47,000円、告知事項あり 【第二章名無しの手紙が届く部屋】 江東区、豊洲駅徒歩12分、28階2LDK、家賃95,000円、告知事項あり 【第三章魔法の箱が開く部屋】 世田谷区、千歳烏山駅徒歩13分、2K、家賃80,000円(但し残置物引き取りの場合35,000円) 【編集担当からのおすすめ情報】 引越しは、生活、ひいては人生を変える大きなきっかけのひとつです。 恋人との同棲を解消したばかりの女性。 小説家として再起しようともがいていた作家。 シェアハウスに暮らすシングルマザー。 人生に悩める人々は、ミステリアスな「午前二時不動産」店主・柏原泉の紹介で、どんな物件と出会い、その部屋のどんな「想い」と向き合うことになるのか? 一風変わった内覧会をお楽しみください。

価格: 759円

著者: 奥野 じゅん

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

正午派2025

正午派2025

作家生活40周年!究極の「佐藤正午読本」 佐藤正午デビュー25周年を記念した単行本『正午派』の刊行から15年──作家生活40年の増補版として新たに編纂された文庫オリジナル【完全保存版】。 短編小説もエッセイも、すべての原稿が文庫初収録! 数多の秘蔵原稿とともに40年にわたる作家の足跡を追う! *収録内容の一部をご紹介* ▼編集者の指導で何回も書き直した「すばる文学賞受賞のことば」 ▼地元・佐世保のタウン誌で連載された貴重な〈自著解説〉 ▼名作『鳩の撃退法』の原形か? 短編小説「流れる」「トラブル」 ▼選考委員を5年間つとめた携帯メール小説大賞〈選評〉 ▼西日本新聞でしか読めなかった連載「佐世保駅7番ホーム」 ……などバラエティに富んだ原稿が満載。 「ともかくここまでは来た。将来的に、さらにこの文庫の最新版が編まれる可能性は限りなくゼロに近いだろう。それはわかっている。ここまでかもしれない。ただ、それはそれとして、僕が現役の作家でいるあいだはここが行き止まりでもない」(本書「あとがき」より抜粋) 佐藤正午さんの「ここまで」を振り返るには必携、そして「ここから」がますます楽しみになる1冊です。

価格: 935円

著者: 佐藤 正午

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

2025年1月7日には、小学館 などから7冊の文庫本が発売されます。

8日

2025年1月8日には、宝島社 などから9冊の文庫本が発売されます。

2025年1月20日には、集英社 などから1冊の文庫本が発売されます。

2025年1月24日には、集英社 などから2冊の文庫本が発売されます。

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