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2025年2月 文庫本発売日カレンダー

2025年2月に発売する文庫本の新作単行本388作品を発売日順に一覧にしました。

1日

2025年2月1日には、TOブックス などから3冊の文庫本が発売されます。

3日

2025年2月3日には、ブイツーソリューション などから4冊の文庫本が発売されます。

4日

歴史のIF(もしも)

歴史のIF(もしも)

もし、あのとき、こうだったら? 日本史の「仮定」を解く! 些細な出来事が、後の世情を変える大きな転換点に! だから、日本史はおもしろい! もしも、 ・石橋山で、梶原景時が「源頼朝を見つけたぞ!」と叫んでいたら ・鎌倉武士たちに教養があったら ・足利尊氏が大好きな後醍醐天皇に反逆しなかったら ・畠山持国が、男としての自信にあふれていたら ・浅井長政が織田信長を裏切らなかったら ・本能寺の変の時、織田信忠が逃げていたら ーー日本史はどうなっていたか! 【本書より】 歴史を紐解いてみると、一見些細に見える出来事が、後の世情を大きく変える転換点になることがあります。 もし、一一八〇年の石橋山の戦いに敗れた源頼朝を、梶原景時が匿っていなければ、 日本の歴史は少なからず変わっていたのではないか。そう僕は思っています。 もしも、頼朝が死んでいた場合、在地領主たちが主人の元に集結し、政権を作り、独立を勝ち取るまでに、 ここまでスムーズに事が運ばなかった可能性も考えられます。頼朝がいなければ、武士の政権というものが誕生するまでには、 もう少し時間がかかり、武士の時代が到来するのは十年、二十年スパンで動きが遅れていたかもしれません。 そうなれば、私たちの知る鎌倉時代やそれ以降の歴史が、今とは趣を変えていたとしても、決しておかしくはないのです。

価格: 990円

著者: 本郷 和人

出版社: 扶桑社

シリーズ: 扶桑社文庫

サイズ: 文庫

2025年2月4日には、アルファポリス などから11冊の文庫本が発売されます。

5日

心はどこへ消えた?

心はどこへ消えた?

夫が嫌いな上品な老婦人、段ボールにひきこもる少年、悲劇のヒロインを演じる女性……臨床心理士の著者は、日々の出来事やカウンセリングを通して出会う人々の大きな重荷を背負った心が変化する瞬間を掬い上げる。あなたが見失ってしまっている心にもう一度出会うためのヒントが詰まったエッセイ集。解説・辻村深月 文庫版まえがき 入口の変身物語 ちょっと長めの序文  心はどこへ消えた? --大きすぎる物語と小さすぎる物語 春  バジーさんが転んだ メールで卓球 洞窟でキムタクの夢を見る YouTube、安全なカプセル 締め切り恐怖症 悪い考え トイレ侍とウンコ男 夏  補欠の品格 補欠の人格 ネズミのドラクエ 巨匠からの手紙 ウヒウヒグマのズババババー 余はなぜ中年アイドル退所に夢中になりしか 脳内都知事と夏のコウモリ アラビアン・ナイト・イン・ザ・タクシー ニコチンパンジー殺しーー顕れるニコチンパッチ編 ニコチンパンジー殺しーー遷ろうチャンピックス編 秋 午前4時の言葉たち 雑談賛歌 ソネミとネタミとカゲグチと 金で済むことは、楽やなあ トリセツと私小説 街外れのまじない師 下級動物霊の夜 仮病は心の風邪 ポサルとコーチの心の定規 紙を崇めよ 冬  中学受験の神様 ハルマゲドンの後で ピンク色の森へ 夢が仕事になりました 脳のせいなのね 監督が解脱してはいけない 涙腺モミモミ 学者の味噌汁 また、春 孤独の形 段ボール国家 憑依と劇場 未来を冷遇する 心は二ついる オレンジの傘で あとがき 解説 辻村深月(小説家)

価格: 858円

著者: 東畑 開人

出版社: 文藝春秋

シリーズ: 文春文庫

サイズ: 文庫

オランダ人のシンプルですごい子育て

オランダ人のシンプルですごい子育て

朝食にチョコ・塾なし・宿題なしで学力は世界トップ層! 「子ども幸福度世界一」驚きのオランダメソッドとは? 世界中の親が知りたがる、手をかけず「自分の頭で考える力」を伸ばす注目の育児法。 アメリカ、イギリスから移住した2人の著者は、自由放任に見えて学力も幸福度も高いオランダ式育児に驚き、安易にモノを買いあたえないなど、質素ながら豊かな生活習慣とともに紹介します。愛情たっぷりでも手をかけすぎず、人生を目いっぱい楽しむオランダ式シンプルライフ&子育てから多くの気づきが得られる一冊。 ■驚きのオランダ式子育て  赤ちゃんは生まれてすぐに夜通し眠るようになる  低年齢でも親の監視なく外で自由に遊ばせる  ルールは自転車で学ばせる  朝ごはんはパンにチョコ、夜ごはんは作り置きか残り物  ママ友を家に呼ばない  小学生のうちは宿題なし、塾通いなし  無理な先取り教育なし  10点満点中6点で、どんな大学にも進学できる  クリスマスや誕生日のプレゼントは手づくりか、10ユーロ以下  おもちゃも洋服もリサイクルが基本 etc… 1.オランダの子どもはこうして幸せになる 2.母になることは、辛いことじゃない 3.子育てに頑張りすぎなくていい 4.オランダ人は先取り教育をしない 5.なぜオランダには受験競争がないのか 6.ルールを守れる子どもを育てる 7.人生で大切なことは自転車から学ぶ 8.子どもに自由を与える前に必ず教えること 9.シンプルな暮らしは幸せを呼ぶ 10.まずは、親が幸せな人生をおくろう! 世界一幸せな子どもたちの朝ごはんーーチョコレートふりかけの秘密

価格: 990円

著者: リナ・マエ・アコスタ/ミッシェル・ハッチソン/吉見・ホフストラ・真紀子

出版社: 日経BP 日本経済新聞出版

シリーズ: 日経ビジネス人文庫

サイズ: 文庫

名医が教える飲酒の科学

名医が教える飲酒の科学

シリーズ累計20万部超! ベストセラー待望の文庫化。 お酒のモヤモヤ・悩みも仕組みが分かればスッキリ。 今読みたい科学の知見を一冊に ・最近、お酒に弱くなった ・減らしたいのに減らせない ・健康診断の結果が悪くなった ・がん、メタボ、膵炎… 病気が心配 なぜ人は酔い、二日酔いになり、飲み過ぎて病気になり、また下戸は飲めないのか。 左党も思わず膝を打つ、酒と人体の最新研究を一冊に! 本書では、様々な病気のスペシャリストや、酒の人体への影響を調べる研究者が、最新の科学知識を分かりやすく解説します。 酒が大好きな人も、健康にちょっぴり不安を感じている人も、下戸だけど人体のしくみに興味がある人も、今こそ読みたい科学の知見が満載です。 ★科学的に解明された「後悔しない飲み方」 飲み過ぎると下痢になるのはなぜ/年を取ると酒に弱くなるのはなぜ/筋トレ後に酒を飲んではいけない理由/いつまでも健康でいられる「適量」は? ★酒飲みの宿命、「病気のリスク」 「ほどほど」に飲んでもがんのリスクは上がる?/レモンサワーが逆流性食道炎の原因に?/度数の高い酒は「免疫力」を下げる? 第1章 飲む前に読む飲酒の科学 第2章 後悔する飲み方、しない飲み方 第3章 がんのリスクは酒でどれぐらい上がるか 第4章 酒飲みの宿命ーー胃酸逆流ーー 第5章 結局、酒を飲むと太るのか? 第6章 酒と免疫 第7章 依存症のリスク

価格: 990円

著者: 葉石かおり/浅部伸一

出版社: 日経BP 日本経済新聞出版

シリーズ: 日経ビジネス人文庫

サイズ: 文庫

一次元の挿し木

一次元の挿し木

2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作 「謎の牽引力、ストーリーの面白さは、今回これがダントツ」大森 望(翻訳家・書評家) 「古人骨のDNA鑑定が暴く驚くべき真相!」香山二三郎(コラムニスト) 「謎の散らばせ方、話の運び方も上手く、最後までぐいぐい読ませました。文章も上手い」瀧井朝世(ライター) 「文章力が圧倒的だし、魅力的な謎の提示、読者を惑わす情報を入れてくるタイミングなど、とにかく舌を巻く巧さだ」千街晶之(書評家) 「遺伝人類学を専攻する主人公の専門家らしさもきちんと書けているし、一方で“ちゃぽん”という擬音の活かし方も巧みだ」村上貴史(書評家) 「スケールが大きい陰謀劇であり、成長小説としての面白さも備えた作品。広げた風呂敷をきちんと畳み、物語の幕を閉じる技量に、自信を持って推す」川出正樹(書評家) 二百年前の人骨のDNAが 四年前に失踪した妹のものと一致!? ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていくーー。

価格: 899円

著者: 松下 龍之介

出版社: 宝島社

シリーズ: 宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ

サイズ: 文庫

物流で世界史を読み解く

物流で世界史を読み解く

「物流」を軸に世界史を見ると、これまで見えていなかった新たな一面が見えてくる……!! 2024年から日本が抱えている、「物流問題」 人口流動 物価上昇…… 日本はこれからどのようにして問題可決をしていかなければならないか、過去の歴史に答えのすべてがある。 <一例> 物流の多さは国や人類の豊かさにつながる 国境なき民が世界の貿易を動かしてきた 物流の歴史は生活水準が上昇した歴史 物流によって国力を得た国、衰退した国がある 輸送技術の革新が物流に変化をもたらす <目次> 第一章 フェニキア人はなぜ地中海貿易で繁栄したのか 第二章 なぜ、東アジアはヨーロッパに先駆けて経済発展したのか 第三章 イスラーム王朝はいかにして国力を蓄積したのか 第四章 ヴァイキングからハンザ商人、そしてオランダ商人へ 第五章 なぜ中国は朝貢貿易により衰退したのか 第六章 地中海はなぜ衰退し、バルト海・北海沿岸諸国が台頭したのか 第七章 喜望峰ルートは、アジアと欧州の関係をどう変えたか 第八章 東インド会社は何をおこなったのか 第九章 オランダはなぜ世界で最初のヘゲモニー国家になれたのか 第十章 パクス・ブリタニカはなぜ実現したのか 第十一章 国家なき民は世界史をどう変えたのか1 - アルメニア人 第十二章 国家なき民は世界史をどう変えたのか2 - セファルディム 第十三章 イギリスの「茶の文化」はいかにしてつくられたのか 第十四章 なぜイギリスで世界最初の工業化(産業革命)が生じたのか 第十五章 アメリカの「海上のフロンティア」とは 第十六章 十九世紀、なぜ西欧とアジアの経済力に大差がついたのか 第十七章 近代の歴史と物流

価格: 924円

著者: 玉木 俊明

出版社: PHP研究所

シリーズ: PHP文庫

サイズ: 文庫

人生で起こること すべて良きこと

人生で起こること すべて良きこと

人生は大いなる何かに導かれているーー。 本書は、「生死の境の体験」をはじめ実体験から掴んだ技法を、著者が質問者との対話の中で、丁寧に語った1冊です。 「答えは、すべて『自分』の中にある」「『他者への嫌悪感』の本質は『自己嫌悪』である」「『感謝』は、すべてを癒す」など、深い気づきが得られる、著者の魂の言葉の数々。 苦しい状況において、生きる気力と勇気が湧いてくる書。 (本書の主な内容) ●誰も大声では語らない「人生の真実」とは何か ●どうすれば、「偶然の出来事」に「意味」を感じられるのか ●なぜ、自己嫌悪の極みで、「自己肯定」の心が生まれるのか ●なぜ、「病」とは、「福音」(良き知らせ)なのか ●なぜ、「死生観」を摑むと、「直観」が鋭くなるのか ●「逆境」を越える「究極の言葉」とは何か 「もし、あなたが、いま、苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失といった「逆境」の中にあるならば、『人生で起こること、すべてに深い意味がある』と心の中で唱え、その『意味』を考えながら目の前の『逆境』に向き合ってみてください。必ず、あなたの心の奥深くから、その『逆境』を越えていくための力と叡智が湧き上がってきます。もし、あなたが、いま、人生を分ける「岐路」に立っているならば、「自分の人生は、大いなる何かに導かれている」と心の中で唱え、その「岐路」を静かに見つめてみてください。必ず、あなたの心の奥深くから、その「岐路」での正しい選択を導く声やメッセージが聞こえてきます」(本書「はじめに」より)

価格: 924円

著者: 田坂 広志

出版社: PHP研究所

シリーズ: PHP文庫

サイズ: 文庫

あなたはそのままで愛されている

あなたはそのままで愛されている

つらい時、寂しい時、心のよりどころとなる勇気と安らぎの言葉。 大ベストセラーを生んだ著者の遺品から見つかった原稿と、現在では入手困難な書籍の中から選りすぐった原稿を収録した本です。 思うままにならない人生をどう受け入れるか、「私らしさ」を作ってくれるものはなにか、神様が私たちにくださった約束、人生の冬が来ても辛さから逃げない姿勢……シスター渡辺の優しくて凛とした言葉は、現代人の不安や心の渇きを癒す生命の水のようです。 「自分らしく生きる。その後に自分だけの足跡をつけながら。」 「失ったものより得たものに目を向けて生きる。」 「どんなことをしたか、よりも心が充たされていたか。」 あなたの人生に無駄なものは一つもありません。あなたの生き方を、すぐそばで励ましてくれるメッセージたちです。 生涯の中で、何度も行き詰まったり、倒れそうになった時に、私を支えてくれたのは、「神は、その人の力に余る試練を与えない」という聖書のみことばでした。 それが天災であれ、人災であれ、神ならぬ身の人間は、必ず試練に遭遇します。信頼していた人から受けた誤解、裏切り、仕事の上での挫折、失敗、「こんな筈ではなかった」という思いを、皆さまも、ご自分の結婚、子育て、家庭、職場で、きっとお味わいのことと思います。 そのような時に、心のよりどころとして立ち直らせてくれるのが、神の私たち一人ひとりにくださっている、このお約束です。 「あなたの力に余る試練は与えない。試練には、それに耐える恵みと、逃れる道を備えてあげる」 このみことばを、愚かなまでに信じて生きましょう。道は必ず拓けます。 (「私を支えてくれたみことば─まえがきにかえて」より)

価格: 880円

著者: 渡辺 和子

出版社: PHP研究所

シリーズ: PHP文庫

サイズ: 文庫

文庫 書く、読む、生きる

文庫 書く、読む、生きる

一行も書けなくなるような 境地がある。そこにさらされたとき、 その奥から何かが見えてくる。 日本文学界の巨星が遺した 講演録、未収録エッセイ、芥川賞選評を集成。 深奥な認識を唯一無二の口調、文体で語り、綴る。 解説=築地正明「作家の声に耳を澄ます」 カバー装画=諏訪敦「古井由吉ver.3」 作家稼業、書くことと読むこと、日本文学とドイツ文学、近代語と古典語、翻訳と創作、散文と韻文、口語と文語、「私」と「集合的自我」、夏目漱石『硝子戸の中』『夢十夜』、永井荷風、徳田秋聲『黴』『新世帯』、瀧井孝作『無限抱擁』、馬と近代文学、キケロ、シュティフター、ゴーゴリ、ジョイス、浅野川と犀川、疫病と戦乱、東京大空襲、東日本大震災、生者と死者ーー。 【目次】 1 書く、生きる/読むこと、書くこと/作家渡世三十余年/ドイツ文学から作家へ/翻訳と創作と/小説の言葉/言葉について/凝滞する時間/秋聲と私/野間宏と戦後文学/わが人生最高の十冊/ここはひとつ腹を据えて 2 読書ノート(『ヴイヨンの妻』太宰治著、『東京焼盡』内田百間著/牧野信一と嘉村礒多/『無限抱擁』瀧井孝作著)/読書日記/無彩の町に紺・黒・柿色/無知は無垢/森の散策(『老境について』キケロ著/『天の川幻想』小泉八雲著/『中世知識人の肖像』アラン・ド・リベラ著/『死者のいる中世』小池寿子著/『愛日』高井有一著/『東語西話ーー室町文化寸描』今泉淑夫著/『ディカーニカ近郷夜話』ゴーゴリ著)/馬の文化叢書 第九巻「文学ーー馬と近代文学」解題/土手ーー幻想の往来/バラムの話/思い出の映画『リチャード三世』/『硝子戸の中』から/「この人・この三冊」シュティフター/昨日読んだ文庫/出あいの風景(たずねびとの時間/雨の朝 暗い日常/童顔/自分を探す/キャロ)/生前のつぶやき/浅野川/水の匂いの路筋/破られぬ静寂のなかへ/だから競馬はやめられない/馬券的中の恐ろしさ/言葉の失せた世界/鐘の声/日記/我が病と世の災いと 3 芥川龍之介賞選評(自縄自縛の手答え/「欠損」をめぐる文学/アンセクシュアルな現実/融合と分離と沈黙と/「ぼく」小説ふたつ/失われたことへの自足/百回目はーー/行き詰まればこそ/雑感/感想/LOVEの小説/選評/「暴力の舟」を推す/無機的なものをくぐって/試みるうちに超える/寂寥への到達/虚構への再接近/難所にかかる/選評/終息なのか先触れなのか/屈伸の間/漂流の小説/転機にかかる/騒がしき背理/見取り図の試み/現在と遠方と/冒険の旅立ち/実際の幽明/あぶない試み/停滞のもとで/水の誘い/穏やかな霊異/「悪文」の架ける虹/対者を求めて/意識と意志/意識の文学/がらんどうの背中/例話の始まり/尚早の老い) 解説 作家の声に耳を澄ます  築地正明

価格: 1,650円

著者: 古井 由吉

出版社: 草思社

シリーズ: 草思社文庫

サイズ: 文庫

文庫 和歌でたどる女たちの恋心

文庫 和歌でたどる女たちの恋心

和歌は、もとより日本文化の根幹といってもよいものであった。 本書は、古事記・万葉集の時代から明治・大正時代まで、 女性の恋の和歌の系譜をたどりながら、ややもすると技巧や修辞が多く、 難解で親しみが持てないと感じる古典和歌を、その背景にある真情、 とくに恋の思いや四季の叙景や人生の詠嘆などを丹念に読み解いていく。 有名無名13人の恋のうたを通して、誰にとっても他人事ではない恋の、 優しさ、苦しさ、悩ましさなど苦楽こもごもの思いを、 時代を超えて味わい尽くすことができる一冊。 『女うた 恋のうた』改題 <目次より> 和泉式部(いずみしきぶ) 紫式部の人物評/かならずをかしき一ふしの 建礼門院右京大夫(けんれいもんいんうきょうのだいぶ) 『平家物語』の時代を生きた人/平資盛との恋/仮初めの恋/別れても好きな人 式子内親王(しきしないしんのう) 唐土の宮女になぞらえて/虚構の世界に遊ぶ/春のうたたね/夢の逢瀬 永福門院鏱子(えいふくもんいんしょうし) トップレディの恋の歌/虚構の恋 『百人一首』に選ばれた女うたのなかから 貞心尼(ていしんに) 美貌の尼/さめやらぬ夢/春の初めの君がおとづれ/さらぬ別れ 狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ) 袖を振る/身替わりの衣 祇園梶子(ぎおんかじこ) 祗園林の茶屋女/類型のなかに漂う実感 俊成卿女(しゅんぜいきょうのむすめ) 歌学の家に育って/疑似体験の恋の歌 大田垣蓮月尼(おおたがきれんげつに) 蝶の夢みん/凜として優しく 殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ) 教養豊かな博士家の血筋/エロス的恍惚と冷徹なしたたかさ 『万葉集』 の 「東歌」に見る千古不易の女心 丸山宇米古(まるやまうめこ) 忘れられた明治の女性歌人/真率な歌風/夫投獄中の孤独憂愁/つくづく憂し 昭憲皇太后と貞明皇后(しょうけんこうたいごう ていめいこうごう) 日本の和歌の伝統/昭憲皇太后の恋歌一首/昭憲皇太后の御歌/貞明皇后の御歌 おんなごころとやまとごころ

価格: 990円

著者: 林 望

出版社: 草思社

シリーズ: 草思社文庫

サイズ: 文庫

文庫 アドルフ・ヒトラーの一族

文庫 アドルフ・ヒトラーの一族

アドルフ・ヒトラーは、自分の出生の秘密を生涯隠しとおした。 自分の過去にまつわる多くの痕跡を徹底的に削除したのである。 ……歴史家ヨアヒム・フェストは書いている。 「彼は一生、自分のことを隠しつづけ、美化しつづけた。 史上これほど強引に、かつこれほど枝葉末節と思えることにいたるまで 個人的事情に立ち入らせなかった例はほとんどない。 彼はたえず血筋を錯綜させ、身元を曖昧にし、 ただでさえ見通しがたい氏素性をいっそう曇らせようとした」(本書より) ヒトラーの一族について徹底的な調査を行なって書かれたはじめての書! <目次より> 第1章 一家の秘密 父アロイスの疑わしい出自/一族の父アロイスと女性たち/母クララとその子供たち/お母さん子のアドルフ/家庭崩壊/失踪者ヒトラー 第2章 隠された故郷 一族の記憶を抹消/「祖先地区」の親戚たち/一族の政治的故郷/ヒトラーにとっての「憎悪の手本」/地図から消された父祖の地 第3章 プライベートな絆 ゲリ──ヒトラーが夢中になった姪/ヒトラーの唯一無二の愛/消えた光/アンゲラ──ユダヤ人食堂で働いていた異母姉/女性同士の闘い/エーファ・ブラウン──ヒトラーの愛を求めつづけた女 第4章 一族の変わり種 異母弟ヒトラーとの争い/「もう一人のヒトラー」/重婚/一年だけのナチス党員/レストラン開業/地下組織からの接触/改名 第5章 ヒトラー対ヒトラー 「ドイツの偉大な親戚」/ルーツを求めて/おじヒトラーへの圧力/「私 がおじを憎んでいる理由」/アメリカでの使命/ローズヴェルト大統領」への手紙/FBIの捜査/ヒトラーの心理分析への協力/前線での戦闘 第6章 陰の妹 苦労ばかりの少女時代/妹の生活費を使いこむ兄/「ドイツ首相の妹」という立場/奪われたヒトラー姓/ヒトラー最後の「厚意」/残された妹の戦後 第7章 現在のヒトラー家 ヒトラーの遺産をめぐる争い

価格: 1,320円

著者: ヴォルフガング・シュトラール/畔上 司

出版社: 草思社

シリーズ: 草思社文庫

サイズ: 文庫

2025年2月5日には、文藝春秋 などから37冊の文庫本が発売されます。

6日

捜索者の血

捜索者の血

世界的人気作家が贈る脱獄/逃亡スリラー! 3歳の息子マシュウを殺した罪で5年前から終身刑に服するデイヴィッド。彼にとっては身に覚えのない罪だったが、喪失感と愛する者を守れなかった後悔から無実を訴えることなく刑に服していた。しかし元妻の妹が面会に現れ、1枚の写真を彼に見せる。そこには、成長したマシュウの姿が写っていた。デイヴィッドは真実を突き止めてマシュウを取り戻すため、脱獄を決意するが……。 ニューヨークタイムズベストセラーリスト1位、Netflixでドラマ化決定。 『偽りの銃弾』(Netflix)、『シェルター』(Amazon Prime)など数々の自著を映像化し大成功を収め続ける、世界的ベストセラー作家ハーラン・コーベン。絶好調のエンタテイナーが贈る、脱獄/逃亡スリラーの傑作! 【編集担当からのおすすめ情報】 1995年から続く「マイロン・ボライター」シリーズでエドガー賞、シェイマス賞、アンソニー賞の3賞を受賞し、新作を発表するたびにニューヨークタイムズベストセラーリスト1位を獲得する超人気作家ハーラン・コーベン。近年はNetflixで自著の映像開発製作総指揮者として成功を収め、『偽りの銃弾』(原作は小学館文庫刊)は2024年上半期視聴数1位に。それを機に英語圏を中心にコーベンの過去作品がリバイバルヒットするなど、まさに現在絶好調のエンタテイナーと言えます。 そんなコーベンが2023年に発表した『捜索者の血(原題「I WILL FIND YOU)』は、早くもNetflixで映像化が決定し大きな話題となっています。本作は著者にとって久しぶりのノンシリーズ作品。息子殺しの冤罪で服役中の父親が、息子が生きているかもしれないと知り脱獄。真相を突き止め息子を捜し出すための逃亡劇が描かれます。脱獄した凶悪犯として警察やFBIから追われる彼はどうやって真実に辿り着くのか、果たして息子には会えるのか。ツイストに満ちた展開に手に汗を握りながらも、読む者の心を震わせるのは、何をしてでも息子に会いたいという父親の執念かもしれません。 世界中の読者・視聴者を夢中にさせるコーベンの傑作、ぜひ読み逃しなく!

価格: 1,331円

著者: ハーラン・コーベン/田口 俊樹

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

先駆けの勘兵衛

先駆けの勘兵衛

一番乗りは儂のもの、武功は誰にも渡さぬ! 渡辺勘兵衛は血路に迷っていた。 織田信長が弑された本能寺の変に巻き込まれ、明智光秀への味方を選んだ主君・阿閉貞征が山崎の合戦で敗れたのだ。 北近江の大名・浅井長政の重臣・阿閉家に仕え、精鋭の母衣衆のひとり、「鑓の勘兵衛」と呼ばれるほど武功を挙げてきた勘兵衛だったが、さすがにもういけなかった。 命からがら逃げ延びた落ち武者の勘兵衛は、しばらく世情を窺うべく、近江と美濃の国境にそびえる伊吹山に身を潜めることに。 だが、逃亡生活は長くは続かなかった。食い扶持を得なくては、妻も家臣も食わせていけないからだ。 勘兵衛は腹を固めざるをえなかった。 以前、引き抜きの声をかけてくれた、今は敵将の羽柴秀吉に頭を下げ、拾ってもらうしかないと。山を降り、どうにか秀吉との面会に漕ぎ着けた勘兵衛は、加藤虎之介や福島市松、加藤孫六にきつい洗礼を浴びながらも、羽柴秀勝のお付きを手に入れる。 ようやく食い扶持を得、さらに秀勝の武徳に惚れ込んだ勘兵衛は、名誉挽回とばかりに、秀吉と天下人を争う柴田勝家の軍勢を賤ケ岳で迎え撃つ。 戦国から江戸まで軽輩武士に絶大な人気を集め、一大勢力を誇った渡辺勘兵衛を描いた長編武将活劇! 【編集担当からのおすすめ情報】 2014年、「泰平に蠢く」(単行本刊行時に、『決戦! 熊本 肥後加藤家改易始末』と改題)で、第6回朝日時代小説大賞優秀作を受賞した気鋭の作家が描く、戦国活劇です!

価格: 1,034円

著者: 松永 弘高

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

絶体絶命の紙問屋、大逆転の妙手は!? 時は、大老井伊直弼が惨殺され、動乱の気配が漂う幕末。 紙問屋永岡屋で誠意一筋、長年精勤してきた勘七は、主人善五郎の強い望みで跡を継ぎ、若旦那となった。 その勘七に小諸藩の上屋敷奉行高崎から大きな初仕事が舞い込む。藩札作りだ。 小諸藩は明君の呼び声高い藩主がおり、政は安定、財も潤沢らしい。藩札作りには二千両も支度してあるという。 幸先のよい出だしを切った、勘七がそう思ったのも束の間、商売仲間である醤油問屋広屋の浜口儀兵衛から、藩主が亡くなったと耳にする。 胸に不安が膨らむ中、ある夜、永岡屋が盗賊に襲われてしまう。盗賊はなんと高崎の配下だった。 配下は藩札と版木を入れた行李を盗んで姿を消したのだ。 襲われた際の傷がもとで、命を落とした善五郎を悲しむ暇もなく、主人として小諸藩に赴き、商いを質す勘七。 だが、新任の上屋敷奉行は「賂を受けていた前任の空の商い」として、二千両を踏み倒しにきた。 絶体絶命の危機に瀕した勘七に大逆転はあるのか? 幕末の三舟こと勝麟太郎や豪商高島屋嘉右衛門らの協力を得ながら、命を懸けて再建を図る勘七の懊悩と奮闘を、直木賞作家が瑞々しく描く。 商人道小説の傑作! 【編集担当からのおすすめ情報】 2010年に「第11回小学館文庫小説賞」を受賞以来、細谷正充賞・本屋が選ぶ時代小説大賞・新田次郎文学賞・山本周五郎賞・直木三十五賞を立て続けに受賞した、押しも押されもせぬ実力派の著者による名作です。『絡繰り心中〈新装版〉』『横濱王』もぜひ!

価格: 935円

著者: 永井 紗耶子

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

新・口中医桂助事件帖 シーボルト花

新・口中医桂助事件帖 シーボルト花

歯科医療を考える桂助に事件解明の依頼!? 漢方から西洋医学への転換を行おうとする政府は、医師試験の実施を決定した。桂助は長与専斎の説得により、口中科部門の試験官を引き受ける。長与から虫歯削り機を進呈された桂助は、〈いしゃ・は・くち〉で働く求人をした。そこへ、桂助の下へ小幡英之助という若者が訪ねてきた。 英之助とは一緒に働くことになったが、悩みを抱えていることがわかった。患者の香里という娘のせいらしい。(第一話 シーボルト花) 一時、うさぎの飼育・販売が大ブームとなっていた。外来のうさぎが輸入され、人気のうさぎは高額な値段で取引されるようになった。大阪や東京でうさぎに税金が課せられ、うさぎの価格は暴落しつつあった。 大警視の川路利良から骸検視顧問に任命されてもいる桂助は、呼び出しを受ける。発端は、身分の高い人の飼っていたうさぎが盗まれたという。(第二話 うさぎ草) 人気の蘭方医である松永幸太郎が殺害された。桂助は、金五とともに事件の究明にあたる。(第三話 曼殊沙華) 警視庁本庁に届けられた投げ文には、亡くなった三人の富裕層の名前と「スノードロップ」の文字があった。桂助が、その真相に迫っていくと…。(第四話 待雪草) 【編集担当からのおすすめ情報】 小幡英之助は、第一回目の医術開業試験に合格した、日本初の歯科医師と言われています。

価格: 847円

著者: 和田 はつ子

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

後宮の髪結師は月に添う

後宮の髪結師は月に添う

仕事人間の髪結師が、皇帝の偽寵妃に!? 小さい頃から見習いとして後宮で働き、いまや四妃からも信頼される腕前の髪結師・朱亜。髪へのこだわりと執着は誰よりも強く、少々髪フェチが過ぎるものの真面目な仕事人間だ。 その日も多くの妃からの指名を受け忙しくしていた朱亜だったが、突然『皇帝に毒を盛った罪人』として捕縛されてしまう。牢に繋がれて絶望する朱亜。そこに一人の青年が現れた。青年の正体は第三皇子の怜新。だが朱亜はその時、怜新の髪が不自然さに気付く。 この国を治める皇族は鳳凰の化身とされ、その証である赤い髪を受け継ぐ。父親が暗殺され、新しい皇帝になるはずの怜新だが、実は何者かによる呪いで髪が銀色に変化したらしい。赤髪でない者は皇位を継ぐことはできない。怜新は朱亜を助けるかわりに、内緒で怜新の髪を赤く染めてこの秘密を守れと言う。 特殊な赤髪への職業的興味を抱いた朱亜はその条件を受け入れるが、常に怜新(の髪)のそばにいるために寵妃の立場を偽ることになる。妃として扱われるようになった朱亜は使用人たちの態度にドキドキしてばかりだが、それ以上に、人前でためらいなく甘い言葉で朱亜を寵愛している『ふり』をする怜新に振り回されることに……!?

価格: 704円

著者: 柊 一葉/さくらもち

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

悪役魔女に花束を

悪役魔女に花束を

魔女の器として異世界召喚された男の運命! 蓬莱慶司はスネに傷もつ34歳。根は真面目で信義にあついが、実は大学在学中から組に出入りし、足かけ13年も裏社会のお世話になったヤクザ者だ。ところがこのたび突然の組解散という憂き目にあい、これからどう生きていくかと途方に暮れたタイミングで、なんの前触れもなくいきなり異世界に召喚された。 蓬莱の転移先は西洋風ファンタジーの世界。だが着いた途端、なぜか周囲の視線が異様に冷たい。どうやら直前に処刑されて死んだばかりの魔女が、自らの甦りための「魔女の器」として慶司を喚んだのだろうと疑われているらしく、すぐに捕らえられて投獄され、処刑を待つばかりの身になってしまったのだった。 そんな蓬莱を助け出したのは、代々王家に仕えるカミーロ家の嫡男・エリク。彼によれば、ここは四方を海に囲まれ、聖なる力に守護された王を戴く国・アルムフェルト。しかし現在は王位継承をめぐって内紛が起きており、王は魔女の呪いによって命の危機に瀕しているのだという。この問題を解決するために、エリクは蓬莱と手を組むと決めたようなのだが……。 悪役魔女の代役(!?)となってしまった男の運命は!?

価格: 693円

著者: 平里 浬/久木 ゆづる

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

近現代詩

近現代詩

「詩は言葉の精錬の果てに得られた純粋な結晶。丁寧に読めば一語ずつがきらきらと輝いていることがわかるだろう」--池澤夏樹(文庫版あとがきより) 萩原朔太郎、日夏耿之介、佐藤春夫、山之口貘、中原中也、石垣りん、田村隆一、茨木のり子、大岡信、谷川俊太郎たち41人の名詩を、池澤夏樹が精選。詩との新たな出会いをあなたに。 島崎藤村 初恋/小諸なる古城のほとり 伊良子清白 漂泊 高村光太郎 樹下の二人 北原白秋 邪宗門秘曲/空に真赤な/紺屋のおろく 萩原朔太郎 殺人事件/天景/猫 室生犀星 昨日いらつしつて下さい 日夏耿之介 薄志弱行ノ歌 堀口大學 砂の枕/海の風景/魂よ/昔/初夜 佐藤春夫 秋刀魚の歌/海の若者/故事二篇/カリグラム/俗謡「雪をんな」 西脇順三郎 雨/旅人 金子光晴 ニッパ椰子の唄/洗面器 北村初雄 日輪 井伏鱒二 勧酒/逸題 安西冬衛 春/測量艦 不知奈 吉田一穂 母/トラピスト修道院 わがふるさとはNotre Dame de Phareのほとり/家系樹 三好達治 春の岬/乳母車/甃のうへ 中野重治 わかれ/新聞にのつた写真/雨の降る品川駅 山之口貘 来意/会話 伊藤整 春日/ふるさと 中原中也 帰郷/汚れつちまつた悲しみに……/修羅街輓歌 IIII 天野忠 声/問い 中村真一郎 頌歌 VIII 福永武彦 詩法 吉岡実 僧侶 石垣りん くらし 鶴見俊輔 この時 北村太郎 ヨコハマ 一九六〇年夏 原條あき子 娼婦 2 田村隆一 幻を見る人 四篇/天使/帰途 谷川雁 商人 茨木のり子 わたしが一番きれいだったとき 中村稔 海女 多田智満子 星の戯れ/冬の殺人 大岡信 地名論/あかつき葉っぱが生きている 岩田宏 吾子に免許皆伝 辻征夫 婚約/桃の節句に次女に訓示 池澤夏樹 午後の歌 --娘に 荒川洋治 杉津/空 谷川俊太郎 タラマイカ偽書残闕 高橋睦郎 姉の島 入沢康夫 わが出雲・わが鎮魂 選者解説 池澤夏樹 文庫版あとがき 解説 ゆりかごのそとへ 渡邊十絲子

価格: 990円

著者: 池澤 夏樹

出版社: 河出書房新社

シリーズ: 河出文庫 古典新訳コレクション

サイズ: 文庫

ふうふう、ラーメン

ふうふう、ラーメン

今すぐ食べたい! 熱々のラーメンエッセイ集 お腹を空かせて一杯、旅から帰って一杯、学校帰りに一杯、小腹が減って一杯、お酒のあとの〆に一杯、真夜中の禁断の一杯ーー 熱々のスープと麺と具が、渾然一体となった奇跡の食べ物ラーメンを、味わい尽くす珠玉のエッセイ30篇。 醤油に味噌に豚骨、インスタント。今日はどれを食べようか? 【もくじ】 中華そば 牧野伊三夫 祖母のラーメン あさのあつこ 「大勝軒」必殺の四つ玉ラーメン 椎名誠 度を越す人 宮沢章夫 相撲とラーメン 川本三郎 はっこいラーメンのこと 角田光代 幻のラーメン 吉村昭 すべてはこってりのために 津村記久子 悪魔のマダム 久住昌之 静謐なラーメン 町田康 禁断のラーメン 穂村弘 ソウルフードか、ラーメンか? 内澤旬子 ラーメン 内館牧子 午後二時のラーメン屋 東海林さだお 酒のあとのラーメン 村松友視 タナトスのラーメン──きじょっぱいということ 千葉雅也 屋台のラーメン 林静一 焼き餃子とタンメンの発見 片岡義男 日本ラーメン史の大問題 丸谷才一 真夜中のラーメン 北杜夫 ラーメンワンタンシューマイヤーイ 開高健 「元?土鶏?」という名のソバ 古波蔵保好 トルコ風ラーメン 馳星周 あこがれのラーメン 藤子・F・不二雄 藤子不二雄○A ラーメン煮えたもご存じない 田辺聖子 ラーメン時代 曾野綾子 仏陀のラーメン 沢木耕太郎 ラーメンに風情はあるのか 吉本隆明 最近の至福 江國香織 ラーメン 石垣りん 解説 いつもどこかでラーメンを 三田修平(BOOKSTAND若葉台店主)

価格: 935円

著者: 牧野 伊三夫/あさの あつこ

出版社: 河出書房新社

シリーズ: 河出文庫

サイズ: 文庫

2025年2月6日には、小学館 などから27冊の文庫本が発売されます。

7日

警官の標 警察小説アンソロジー

警官の標 警察小説アンソロジー

若い警官に職質された元国家公安委員長は……(「ありふれた災厄」)。巡査部長は同僚の結婚前の身辺調査を命じられるが……(「破談屋」)。彼らが追い求める“標”とは何か? すべて書籍初収録! 警察小説の魅力が詰まった傑作アンソロジー。《解説・若林踏》  内容紹介(長文) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー すべて書籍初収録! いきなり文庫!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 捜査小説から、 組織としての警察を描いた作品、 警察官が主人公でない作品まで…… 警察小説の魅力が、横断的に、端から端まで詰まった 超傑作揃いのアンソロジー!! ーーーーーー 月村了衛「ありふれた災厄」 上映時間に遅れそうな元国家公安委員長の梶田は、若い警官に職務質問され……。 深町秋生「破談屋」 警務部巡査部長の静佳は、結婚前の同僚の身辺調査を命じられる。 鳴神響一「鬼火」 階段の踊り場で見つかった遺体ーー互いを犯人だと告発し合う二人の男が現れた。 吉川英梨「罪は光に手を伸ばす」 警察学校の実務修習中のエミは、偶然ある事件の捜査にかかわることになり……。 葉真中顕「不適切な行い」 刑事課係長の佐原は、部下の無責任な判断が殺人事件を引き起こしたと推測するが……。 伊兼源太郎「いつかの山下公園」 刑事課の三枝は、同僚でライバルの谷澤が若い女と密会しているところを目撃する。 松嶋智左「同期の紅葉」 同期の有子と唯美が所属する白堂警察署の金庫から、一千万円の押収金が盗まれ……。 解説  若林踏 ーーーーーーー

価格: 990円

著者: 月村了衛/深町秋生/鳴神響一/吉川 英梨/葉真中 顕/伊兼 源太郎

出版社: 朝日新聞出版

シリーズ: 朝日文庫

サイズ: 文庫

川崎警察 下流域

川崎警察 下流域

不審死の背後に広がる予想外に深い闇沼 ぬかるみに足を踏み入れた刑事たちの苦闘 魂を震わせる長篇警察小説! 1970年代の川崎。 京浜工業地帯として発展する裏で、ヘドロで漁ができなくなった漁師たちが、漁業権や船舶の買い上げと、補償金をエサに立ち退きを迫られ、漁民の間に分断と対立が生じていた。 また新興工業地帯には朝鮮や沖縄からの流入者も多く住み、住民感情は複雑化していた。 そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。 遺体は元漁師の矢代太一と判明。 彼は漁業権問題で漁民をまとめる折衝役だった。 だが遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性をうかがわせた。 そして遺品にはなぜかキーホルダーがふたつあり、自宅以外にもうひとつ家の鍵を所持しているようだった。 川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、ベテラン捜査員たちや新米刑事の沖修平らを叱咤しながら捜査に乗り出す。 矢代は漁師をやめて得た補償金で、夫婦で食堂を始めたが、妻の死によって店をたたみ、いまは次男と暮らしていた。 居酒屋やクラブで酒を飲むだけが楽しみだったという。 漁業権放棄問題では対立する漁師グループから恨みも買っていたことがわかった。 被害者の足取りを追ううちに、矢代は居酒屋で飲んでいるところに若い女性から電話がかかり、慌てたようにして店を出て行ったことがわかった。 事件が報道されると、矢代に離れの部屋を貸していたという夫婦から川崎署に電話が入った。 しかも義理の娘とふたりで借りていたという。 矢代には息子が二人いたが、ともに独身で、義理の娘などはいなかった。 手がかりを得た車谷たちは、不審死事件の背後に横たわる予想外に深い泥沼に足を踏み入れることになるが……

価格: 990円

著者: 香納諒一

出版社: 徳間書店

シリーズ: 徳間文庫

サイズ: 文庫

極上スパダリと溺愛婚〜女嫌いCEO・敏腕外科医・カリスマ社長編〜【ベリーズ文庫溺愛アンソロジー】

極上スパダリと溺愛婚〜女嫌いCEO・敏腕外科医・カリスマ社長編〜【ベリーズ文庫溺愛アンソロジー】

〈極甘な結婚〉をテーマにした極上溺愛アンソロジー第二弾! 【女嫌いCEO×愛のない政略結婚】【敏腕外科医×利害一致の契約婚】【カリスマ社長×執着愛】の3作品を収録。 初恋の人と結婚したのに顔も合わせない日々。別人を装い彼の会社で働くも気づかれない。と思いきや「君に触れたくなる」と溺甘豹変!?--『旦那さま、いつになったら妻だと気づいてくれますか?』滝井みらん・著 余命僅かな祖父のため幼なじみの外科医と契約婚! 彼も縁談避けのためと言っていたのに「絶対に惚れさせる」と溺愛が溢れ出し…。--『幼なじみのエリート外科医といきなり契約結婚しましたが、予想外に溺愛されているようです』木登・著 元カレに裏切られた私を慰めてくれた極上の男と一夜を共に。彼はまさかの転職先の社長!? 「俺のものになれ」独占欲全開で囲われ…!--『敏腕社長の一途な愛し方』きたみ まゆ・著 (『旦那さま、いつになったら妻だと気づいてくれますか?』と『敏腕社長の一途な愛し方』は2024年2月〜3月に、一部書店で配布した特典を修正・加筆したものです)

価格: 814円

著者: 滝井みらん、木登、きたみ まゆ

出版社: スターツ出版

サイズ: 文庫

教行信証の哲学

教行信証の哲学

“哲学書”としての『教行信証』-- 浄土真宗宗祖・親鸞の主著である『教行信証』を、仏教学・真宗学のみならず、ヘーゲルやハイデッガーをはじめとする西洋哲学の知識を縦横無尽に駆使して初めて読み解いた意欲的試み。 強靱な思索によって親鸞思想を伝統宗学の世界から哲学思想の領域へと一挙に押し上げ、三木清や田邊元といった名だたる哲学者たちにも示唆を与えるなど、その後の宗教哲学研究に多大な影響を及ぼした当該分野の古典的名著。 解説=石田慶和・岩田文昭 【目次】 改訂版のために 序 第一章 『教行信証』への通路 第二章 三願転入の問題 第三章 第十九願の解明 第四章 第二十願の解明 解 説(石田慶和) 文庫版解説(岩田文昭) ※本書は2002年11月25日に法藏館より刊行された『新装版 教行信証の哲学』の文庫版です。 改訂版のために 序 第一章 『教行信証』への通路  第一節 『教行信証』における方便化身土巻の位置  第二節 方便化身土巻成立の由来  第三節 正像末の史観と三願転入との関係 第二章 三願転入の問題  第一節 三願に対する従来の解釈  第二節 その難点 第三章 第十九願の解明  第一節 臨終現前の願  第二節 顕彰隠密の義  第三節 三心釈の顕彰隠密 第四章 第二十願の解明  第一節 罪障の自覚  第二節 念仏申さんと思ひ立つ心  第三節 信不具足(第十八願への転入) 註・補註 解 説(石田慶和) 文庫版解説(岩田文昭)

価格: 1,210円

著者: 武内 義範/石田 慶和/岩田 文昭

出版社: 法藏館

シリーズ: 法蔵館文庫

サイズ: 文庫

マヌ法典

マヌ法典

人類の始祖たるマヌは、偉大なる聖賢リシたちに請われ、世界の創造と、この世界のすべての人間にとって規範となるダルマを語り始めたーー。 多民族、多言語、多宗教の国であるインドにおいて、総人口の八割の人々が信仰するヒンドゥー教は、文化、政治、経済、社会における中心的役割を果たしている。ヒンドゥー教は信仰、人生観、生活実践が一体化した宗教であり、それだけに社会体制の根幹をなすものである。その原型ともいうべきものは紀元前後の編纂とされる『マヌ法典』で総括され、整備された。今日ではその影響力は薄れているとはいえ、なお、社会体制や人々の価値観と生活の象徴的な存在であり続けている。本書ではそうした意義を持つ『マヌ法典』を正確に、わかりやすく紹介する。 ■目次■ まえがき 第一章 『マヌ法典』の世界観ーー世界創造とヴァルナ体制  世界の創造/ヴァルナ体制とその理念/ヴァルナ体制と統治 第二章 『マヌ法典』の人生観  人生モデル(アーシュラマ)/人生の成就 第三章 行動の準則  幼児期/学生・修業期(ブラフマチャーリン)/家長期(グリハスタ)/老後期 第四章 罪の除去  罪/罪の除去/ヴァルナの喪失儀式と喪失者の生活そして復帰 第五章 犯罪と刑罰  刑罰の創造/裁判と刑罰の宣告/罪の除去と刑罰/犯罪の監視 あとがき/参考文献/法蔵館文庫版での再刊にあたって

価格: 1,210円

著者: 渡瀬 信之

出版社: 法藏館

シリーズ: 法蔵館文庫

サイズ: 文庫

2025年2月7日には、朝日新聞出版 などから44冊の文庫本が発売されます。

2025年2月9日には、くるみ出版 などから1冊の文庫本が発売されます。

10日

新版 知的創造のヒント

新版 知的創造のヒント

『思考の整理学』の原点となった主著。「独創的なアイディアは自分からは出てこない」と諦めていませんか? 日々の思考トレーニングでユニークな発想は生み出せます。本書では著者の経験を踏まえ、個性的な思考を発揮する方法、忘却の効用、雑談のすすめ、メモの是非、本の読み方まで、すぐに実践できる知的トレーニングを案内します。新版に際し、東大生・京大生の疑問に答える特別講義を増補。 カバーデザイン 坂野公一+吉田友美 (welle design) カバー装画 カワイハルナ ◆序 卒啄の機 1 忘却のさまざま  忘却恐怖/先立つ忘却/カタルシス/自由 2 自力と他力  グライダー効果/思考の木/カクテル/酒造り/アナロジー/比喩的 3 着想  「妙想はどこから生まれるか」/着想は奇襲する/種子を寝かせる/セレンディピティー 4 比喩  大きな犬/綽名の創造性/創造的比喩/朝飯前 5 すばらしきかな雑談  月光会の華麗なる談笑/雑談の効用/「手前」封じ/コモンセンス 6 出家的  空気/執着と遊び/出家的状況/言葉の出家/日本語の泣き所 7 あえて読みさす  中絶癖/影響/本と付き合う三つの態度/脱線のすすめ 8 書くスタイル  ステージ・フライト/タイミング/原稿の設計/煉瓦と豆腐/書き方のスタイル/スタイルの二重性格 9 酒を造る  論文というもの/テーマ/素材・醗酵素・時間/新しい酒 10 メモ  ノート取り/頭の中のメモ/備忘録かアイディア・メモか/通しナンバー・システム 11 ノート  少なめに/精神の履歴書/ノート選び/メタ・メタ・ノート/見出しづけ/ふるい 12 頭の中の料理法  料理の楽しさ/カクテル文化/ヴァリエーションの創造/補色の原理/エディターシップ/知的料理人になる ◆あとがき ◆特別講義《先生に聞きたかったこと 若いあなたへ伝えたかったこと》

価格: 792円

著者: 外山 滋比古

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま文庫 とー1-13

サイズ: 文庫

人間の本性を考える 上

人間の本性を考える 上

人間を決めるのは「生まれ」か、それとも「育ち」なのか。いまだに議論の応酬がやまないこの論争に介入し、世界中で大反響を巻き起こした認知心理学者スティーブン・ピンカーの代表作。本書でピンカーは、人間の心は「空白の石版(ブランク・スレート)」であってすべては環境により決定されるという議論に対し、性差など「生まれつき」の要素を無視することはできないとして徹底的な反証を繰り広げる。現代科学の膨大な研究蓄積を武器に、「人間らしさ」の根源を問う、現代の古典というべき一冊。上巻は、人間本性の存在を否定することの危うさを論じた「第III部 四つの恐怖を克服する」まで。 はじめに I 三つの公式理論ーーブランク・スレート、高貴な野蛮人、機械のなかの幽霊 第1章 心は「空白の石版」か 第2章 ブランク・スレート、アカデミズムを乗っ取る 第3章 ゆらぐ公式理論 第4章 文化と科学を結びつける 第5章 ブランク・スレートの最後の抵抗 II 知の欺瞞ーー科学から顔をそむける知識人たち 第6章 不当な政治的攻撃 第7章 すべては詭弁だったーー「三位一体」信仰を検討する III 四つの恐怖を克服するーー不平等・不道徳・無責任・ニヒリズム 第8章 もし生まれついての差異があるのならば…… 第9章 もし努力しても無駄ならば…… 第10章 もしすべてがあらかじめ決定されているのならば…… 第11章 もし人生に意味がないのならば…… 付録/原注/参考文献/人名索引

価格: 1,870円

著者: スティーブン・ピンカー/山下 篤子

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 ヒー15-3

サイズ: 文庫

人間の本性を考える 下

人間の本性を考える 下

人間とはどのような存在なのか、人間がもつとされる「心」とはいかなるものか。もし、すべては環境によって規定されるというならば、人間らしさをめぐるあらゆる探究は無に帰するだろう。そうした人間性をめぐる不毛な対立を乗り越え、それぞれの人間が生まれながらにして兼ね備えた多様性や差異を認めていくこと、そこからしかよりよい世界は生まれないはずだ──。政治、暴力、不平等、ジェンダー、子育て、芸術など多様なトピックを取り上げつつ、本書でピンカーはこう訴えかける。人間本性という永遠の謎に真っ向勝負を挑んだ快著に、「2016年版へのあとがき」を新たに訳出した決定版。 IV 汝自身を知れーー心の設計仕様書 第12章 人は世界とふれあうーー相対主義の誤謬 第13章 直観とその限界 第14章 苦しみの根源はどこにあるのか 第15章 殊勝ぶった動物ーー道徳感覚の危うさについて V 五つのホットな問題ーー人間の本性から見る 第16章 政治ーーイデオロギー的対立の背景 第17章 暴力の起源ーー「高貴な野蛮人」神話を超えて 第18章 ジェンダーーーなぜ男はレイプをするのか 第19章 子育てーー「生まれか育ちか」論争の終焉 第20章 芸術ーー再生への途をさぐる VI 種の声ーー五つの文学作品から 二〇一六年版へのあとがき/解説/原注/参考文献/人名索引

価格: 2,090円

著者: スティーブン・ピンカー/山下 篤子

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 ヒー15-4

サイズ: 文庫

日本賭博史

日本賭博史

双六、丁半、花札、富くじ……。賭博は古代より日本社会に存在し、貴族の社交の嗜みとして、武士の陣中の慰みとして、また庶民のエネルギー発散のはけ口として、あらゆる階層の人々を虜にしてきた。本書では、現在もなお残る定番の賭け事から、忘れ去られた昔の流行物、果てはイカサマの技術に至るまでの数々を紙上に再現。権力による禁圧の裏で新たな賭博が次々と生み出されてきた様を、豊富な図版とともに活写する。賭博という人間存在を語るうえで不可欠な現象に着目することで、時代の性格や民衆の感情の新たな側面が見えてくる。類書のないギャンブル日本史。 解説 檜垣立哉 第一章 賭博史話 1 賭博の起源 2 古代の賭博 3 乾坤一擲の思想 4 江戸時代の賭博 5 賭博の定義と分類 第二章 近世賭博要覧 1 開 帳 2 江戸サイコロ賭博 3 江戸カルタ賭博 4 花合わせ(花札) 5 富 突 6 文芸賭博 7 ゼニとクジ 8 弓矢賭博 9 動物賭博 10 雑賭博 11 手目(詐欺)賭博 第三章 明治賭博史 1 変革期の賭博 2 競 馬 3 チーハー 4 明治の富くじ 5 花札(弄花) 6 トランプ・骨牌 7 撞球(玉突き) 8 天災・チイッパ 9 明治の詐欺賭博 10 〈社会〉賭博 第四章 現代賭博論 1 大正昭和の賭博 2 競馬・競輪・パチンコ 3 現代の富くじ あとがき 主要参考文献 解説(檜垣立哉)

価格: 1,210円

著者: 紀田 順一郎

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 キー9-3

サイズ: 文庫

ロシア中世物語集

ロシア中世物語集

ロシア史の最も古い時期を扱い「過ぎし年月の物語」という名でも知られる『原初年代記』、ロシア的キリスト教精神を築いた12世紀の『フェオドーシイ聖人伝』、『ニーベルンゲンの歌』などと並び称される傑作『イーゴリ軍記』など、名高いロシアの中世物語を集成。11世紀からピョートル1世登場前夜の17世紀末までの作品を、文学的な見地から幅広く編纂したものとして類がない。各作品解説に加え、ロシア中世文学の表現上の特徴やその史的展開についての概説も収録。世界文学の中に特異な位置を占めるロシア中世文学を知るための、色褪せない物語集。 ●年代記 原初年代記(抄)    ●聖者伝 フェオドーシイ聖人伝(抄)    キーエフ・ペチェルスキイ修道院聖僧伝(抄)    ●自叙伝 モノマフ公の庭訓   主僧アヴァクーム自伝(抄)    ●宗教説話 ムーロムのピョートルとフェヴローニアの物語   ウラジーミルのチモフェイの物語   トヴェーリ・オートロク修道院開基物語 ●叙事詩と軍記物語 イーゴリ軍記   バツのリャザン襲撃の物語   ルーシの地の滅亡の物語   アレクサンドル・ネフスキイ伝   ザドンシチナ  ●世相物語 不幸物語   シェミャーカの裁判の物語   サーヴァ・グルツィンの物語   ロシアの貴族フロール・スコベーエフの物語   訳注 作品解説   訳者解説 ロシアの中世文学について   訳者あとがき   文庫版解説 中村ロシア学のエッセンス(三浦清美)

価格: 1,760円

著者: 中村 喜和

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 ナー35-1

サイズ: 文庫

経済の本質

経済の本質

生態学(エコロジー)と経済学(エコノミクス)は、同じ問題を扱う「双子」だ! 経済の成長は自然と反目するものでなく、二つは共通の法則に従う。それを自覚することで、人間は自然と調和しつつ経済を営むことができるのだ──。市民生活から乖離していく都市計画や市場経済へ、批判の対象をひろげてきたジェイコブズ。人間のモラルを二体系にわけ相対する立場をどう調整できるか探った前著『市場の倫理 統治の倫理』から、本書は更に発展して、生物学的な視点を取り入れる。進化論や複雑系理論などの知見を引きつつ、共発展・協力・共生・相互依存など、経済と生態系に共通するメカニズムを探り出す。 解説 平尾昌宏 まえがき   第1章 なんと、またエコロジストだって   第2章 発展の本質   第3章 拡大の本質   第4章 活力自己再補給の本質   第5章 崩壊を避ける   第6章 適者生存の二重の法則   第7章 予測不可能性   第8章 アームブラスターの約束 エピローグ 文庫版解説 そろそろ本気でジェイコブズを   平尾昌宏

価格: 1,540円

著者: ジェイン・ジェイコブズ/香西 泰/植木 直子

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 シー31-3

サイズ: 文庫

60歳でリセットすべき100のこと

60歳でリセットすべき100のこと

「人生80年」といわれる時代。近年では定年以降も仕事をしたり趣味に没頭したり、まだまだアクティブに過ごす人が多いでしょう。 でも、若い頃とは体や心、環境も大きく変化するもの。60歳を機に、今までの生活をいったん振り返ってみませんか? これまでは「こうするべき」と思っていたことや、やりたくても我慢していたこと、面倒だけど仕方なく続けていたことなど、すべて棚卸ししてしまいましょう。 本書では、「60歳になったら見直したいこと、続けていきたいことや始めてみたいこと」を、人間関係、お金やキャリア、習慣、老後、美容・健康、価値観などさまざまなシチュエーションから解説。 高齢者専門の精神科医・和田秀樹氏によるアドバイスと、心に残る格言とともに、人生後半を軽やかに生きるための指針を提案します。 目次 第1章 人生後半を気楽に生きるために 人づきあいを整理する 第2章 今と老後の生活を見直すために お金やキャリアについて整理する 第3章 1日1日を大切に過ごせるように 時間や習慣を整理する 第4章 少しでも心配がなくなるように 老後や将来について整理する 第5章 心身ともにいつまでも元気でいられるように 健康や美容について整理する 第6章 今よりもっと生きやすくなるように 考え方や価値観を整理する

価格: 935円

著者: 和田秀樹

出版社: 永岡書店

サイズ: 文庫

運命の恋は偽りの夜の庭で

運命の恋は偽りの夜の庭で

「彼女とは結婚できない、絶対に」 公爵家の跡取りと没落一家の令嬢。 敵同士の家に生まれたふたりは 正体を知らず恋に落ちたーー激しく。 大注目作家、日本初登場! 【あらすじ】 英国で最も裕福な公爵家の跡取りジョンは、“跡取り”ではない自分で過ごしたいと、友人の屋敷の舞踏会で教区牧師のふりをして楽しんでいた。同じ夜、没落した貴族令嬢で歴史研究家でもあるキャサリンも、偽名で舞踏会にいた。叔母の醜聞のせいで社交界に居場所はなく、一度だけパーティを楽しみたかったのだ。おまけに、屋敷の庭園には一般に公開されない遺跡があり、どうしても見てみたかった。 正体を偽ったまま出逢ったふたりは激しい恋に落ちたが、すぐに互いの本名を知ることになる。かつてキャサリンの家から爵位を奪ったのがジョンの一族で仇敵の間柄、おまけにそれぞれの叔母と父が起こした醜聞でさらに関係はこじれており、この恋は絶対に許されないものだった……。 それから7年後、キャサリンの前に公爵となったジョンが現れた。妹の持参金を守るため、父の遺言でキャサリンの叔母を探さなければならなくなったという。キャサリンは腹を立てつつも両親を亡くした後に世話してくれた一家を救うため、謝礼金目的で協力することに。 離れていた間もお互いを忘れることができなかったふたりは、憎み合いながらも惹かれあってしまう。運命の恋の行方はーー?

価格: 1,738円

著者: リディア・ロイド/旦紀子

出版社: 竹書房

シリーズ: ラズベリーブックス ロ3-1

サイズ: 文庫

2025年2月10日には、筑摩書房 などから23冊の文庫本が発売されます。

12日

系譜なき難解さ 小説家と批評家の対話

系譜なき難解さ 小説家と批評家の対話

長年の空白を破り『死霊』五章が発表された直後の1975年7月、埴谷雄高は吉本隆明と秋山駿、二人の批評家に向き合い、根源的な3つの対話を残した。 最初は7月はじめに行われた吉本隆明との対談「意識 革命 宇宙」。ここで吉本は埴谷雄高と『死霊』に対して尊重の姿勢を保持しつつ、馴れ合わない厳しい態度を時に見せ、作品の内容に深く分け入ろうとしている。 次は吉本と秋山駿の2人が埴谷と語った「思索的渇望の世界」。これは7月中旬に3度、計13時間におよんだ鼎談だという。ここでは先の「意識 革命 宇宙」でも吉本が文学史において埴谷雄高が系譜に位置づけられないことを述べていた延長で、埴谷の少年時代の生活に始まり、個人的な詳細を引き出している。 最後の「文学と政治 政治は死滅するか」では、「政治オンチ」を自任する秋山駿が埴谷雄高が若き日に志した政治の道を問うことに始まるが、最終的に埴谷文学の根本を問うて締めくくられる。 目次: 革命 意識 宇宙 思索的渇望の世界 文学と政治ーー政治は死滅するか  註記  参考資料  年譜

価格: 2,860円

著者: 埴谷 雄高

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社文芸文庫

サイズ: 文庫

好きになってしまいました。

好きになってしまいました。

人気作家のベスト&ロングセラーエッセイ集、待望の文庫化! ミウラシヲンが描く、おおむね幸福な日常とは? 期待値を余裕で超えてくる面白さ! 電車のなかでは読まないでください!? 靴とネイルと観葉植物に愛を注ぐもオシャレな部屋には住めない定め、旅先ではなぜかかならず脱力事件勃発、本を開けば文豪のツンデレな振る舞いに心奪われ── きらめきがまぶしすぎて直視できない日もあるけれど、それでもわが心を打ちぬく「キュン」のある毎日は、おおむね幸せです。 「文庫追記」でバージョンアップもぬかりなく、ますます面白さてんこ盛り! 読み始めたら止まらない、人気作家の愛と情熱ほとばしるエッセイ集! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「残念すぎるお知らせだよ」と友人はため息をついた。「私たちはどう努力しても、絶対にオシャレな部屋には住めない運命ってこと?」 「つらいけど、そういうことになるね。だって、漫画や洋服がドワーッとある部屋を見ると、どんな気持ちになる?」 「『すごいなあ!』って、うきうきわくわくして、幸せを感じる」 「でしょ? それが私たちにお似合いの部屋ということだよ」 「しをんちゃん。今後も収納が多い倉庫みたいな部屋を探すから、手を貸して。収納たっぷりでさえあれば、ネズミと酸っぱいパンを分けあうような薄暗い部屋でもかまわない」 「ラジャ!」 ──本文「オシャレな部屋への憧れ」より ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

価格: 858円

著者: 三浦 しをん

出版社: 大和書房

シリーズ: だいわ文庫

サイズ: 単行本

2025年2月12日には、講談社 などから16冊の文庫本が発売されます。

13日

2025年2月13日には、光文社 などから25冊の文庫本が発売されます。

14日

角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット

角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット

角川ホラー文庫創刊30周年記念企画! 「考えうる、最大級の恐怖を」。 たったひとつのテーマのもとに、日本ホラー界の“最恐”執筆陣18名が集結ーー 角川ホラー文庫30周年を記念して誕生した、全編書き下ろしホラーアンソロジー『堕ちる』『潰える』『慄く』。 究極の恐怖を詰め込んだアンソロジーに、超豪華特装版が登場! 装画はヒグチユウコ氏が担当! 豪華装丁版の『堕ちる』『潰える』『慄く』3冊に加え、収納・ディスプレイ用のオリジナルBOX、著者による自作解説が入った小冊子付き。 豪華特装版の「最恐の書き下ろしアンソロジー」で、最高のホラー体験を!! 【セット内容】 ・『堕ちる』『潰える』『慄く』文庫サイズの特別装丁本(ハードカバー) 3冊 ・「自作解説」収録の小冊子 1部 ・収納BOX 1個 【おすすめポイント】 〇ヒグチユウコさんの装画が素敵なBOX入り! また、今回のアンソロジーに参加してくれた超豪華執筆陣18名の名前も刻印されています。BOXの内側にも可愛らしいイラストと、角川ホラー文庫おなじみのロゴを印刷。 〇文庫本サイズの特別装丁版! アンソロジー3冊『堕ちる』『潰える』『慄く』も、紙質や造本にこだわった、特別な装いになって登場。ヒグチユウコさんのイラストを使ったハードカバーの装丁で、通常版とはまた違った雰囲気が楽しめます。 ※本の内容は、通常版の『堕ちる』『潰える』『慄く』と同じものです。 〇ここでしか読めない「自作解説」小冊子付き! 今回のアンソロジーのために書き下ろされた作品について、魅力や読みどころを作家本人の言葉で綴っていただいています。特装版BOXセット限定収録! 『堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー』 著:宮部みゆき、新名智、芦花公園、内藤了、三津田信三、小池真理子 『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』 著:澤村伊智、阿泉来堂、鈴木光司、原浩、一穂ミチ、小野不由美 『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』 著:有栖川有栖、北沢陶、背筋、櫛木理宇、貴志祐介、恩田陸

価格: 8,690円

著者: 宮部 みゆき/新名 智/芦花公園/内藤 了/三津田 信三/小池 真理子

出版社: KADOKAWA

サイズ: 文庫

おみやげと鉄道 「名物」が語る日本近代史

おみやげと鉄道 「名物」が語る日本近代史

◇各地に無数に存在する「おみやげ」は、外国にも近代以前にも存在しない、独特の文化だった!◇ 日本各地の駅には、饅頭や羊羹などや弁当などの食品が、その土地の名物として売られている。 私たちにとって当たり前のこの光景は、実は他の国ではほとんど見られない(ロンドンのターミナルで「ビッグベン当」などの類は見あたらない)。 この類い稀なる「おみやげ」という存在は、鉄道を筆頭とする「近代の装置」が、日本の歴史、文化と相互作用して生まれたものだった! 「きびだんご」が岡山名物になったのは、日清戦争と鉄道敷設の歴史的事情が背景にあった。 静岡駅の安倍川餅は餅ではなく「求肥」なのも、赤福が伊勢名物として有名になったのも、なぜか北海道にバナナ饅頭があるのも、鉄道という「近代の装置」抜きにしては語れない。 交通網の発展と各地の歴史が結びついて「名物」を生み出してきたさまを、膨大な史料を徹底的に読み込んで、鮮やかに描き出す、唯一無二の研究の集大成! 鉄道を独特の角度から捉えながら日本近代史の探求を続けてきた著者の代表作。 【本書の内容】 序章 おみやげの起源とおみやげ文化 日本の特異なおみやげ文化/日本独特の「名物駅弁」/「おみやげ」と“スーベニア”/「名物」と「みやげ」 など 第1章 鉄道と近代おみやげの登場 清河八郎の「おみやげ配送」/日清戦争と鉄道輸送/五色豆と政岡豆/「異人くさい」鳩サブレーが名物となるまで など 第2章 近代伊勢参宮と赤福 明治天皇に届けられた赤福/赤福を凌駕していた生姜糖/近鉄電車と構内販売 など 第3章 博覧会と名物 博覧会・共進会・商品陳列会/江の島貝細工の盛衰/鉄道院の名物評価/全国菓子大博覧会/大垣の柿羊羹 など 第4章 帝国日本の拡大と名物の展開 「軍都」に生まれる「軍人土産」/創出の物語ーもみじ饅頭と伊藤博文伝説/新領土台湾とおみやげ など 第5章 温泉観光とおみやげ 温泉饅頭の誕生/道後煎餅と温泉煎餅/熱海の干物ー由緒づけなき名物/有馬温泉から別府への技術移入 など 第6章 現代社会の変容とおみやげ 変化の中で生き残ったおぎのやの釜飯/ひよ子創業伝説/長く不在だった東京みやげの代表 など 終章 近代の国民経験とおみやげ 注  あとがき 名物索引 *本書の原本は2013年に講談社より刊行されました

価格: 1,331円

著者: 鈴木 勇一郎

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

黒猫を飼い始めた

黒猫を飼い始めた

5分で、世界が反転。 ルールは一つ。全作家が「黒猫を飼い始めた」の書き出しで始めること。秘密の手紙を運ぶ猫、悪神が乗り移った猫、猫ではないかもしれない猫……。二行目から一変する世界に息を呑み、結末に言葉を失う。愛も驚き恐怖も全部詰まった、会員制読書クラブMRCで大好評のショートショート企画が待望の文庫化! 26人の個性が爆発! ≪超豪華執筆陣≫ 「妻の黒猫」 潮谷 験  「灰中さんは黙っていてくれる」 紙城境介 「イメチェン」 結城真一郎 「Buried with my CAAAAAT.」 斜線堂有紀 「天使と悪魔のチマ」 辻 真先 「レモンの目」 一穂ミチ 「メールが届いたとき私は」 宮西真冬 「メイにまっしぐら」 柾木政宗 「ミミのお食事」 真下みこと 「神の両側で猫を飼う」 似鳥 鶏 「黒猫の暗号」 周木 律 「スフィンクスの謎かけ」 犬飼ねこそぎ 「飽くまで」 青崎有吾 「猫飼人」 小野寺史宜 「晦日の月猫」 高田崇史 「ヒトに関するいくつかの考察」 紺野天龍 「そして黒猫を見つけた」 杉山 幌 「ササミ」 原田ひ香 「キーワードは黒猫」 森川智喜 「冷たい牢獄より」 河村拓哉 「アリサ先輩」 秋竹サラダ 「登美子の足音」 矢部 嵩 「会社に行きたくない田中さん」 朱野帰子 「ゲラが来た」 方丈貴恵 「独り暮らしの母」 三津田信三 「黒猫はなにを見たか」 円居 挽 あなたはどの黒猫がお好き?

価格: 726円

著者: 講談社MRC編集部

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社文庫

サイズ: 文庫

星くずの殺人

星くずの殺人

クローズドサークル新時代!  最後の一行まで驚きの連続、限界突破ミステリー!! 3000万円の完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』についた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師穂稀は、会社の指示に従いツアーの続行を決めるがーー。 一癖も二癖もあるツアー客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第2の殺人まで起きてしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。『星くず』は、宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。 ★令和のディクスン・カー(候補)が打ち上げる“天上”最高のゲーム!/法月綸太郎さん ★天上に打ち上げられた「推理」という名の実験室!/阿津川辰海さん ★不可思議も不可解もねじ伏せるアイディア量に、圧倒されました。/五十嵐律人さん ★地球を見下ろす、宇宙的ホワイダニットに震えた。/大森 望さん ★どうやって? なぜここで? が一気に解明されるラストが爽快!/潮谷 験さん ★すべてが壮大。舞台も、事件も、真相も。最後の一文が好きです。/辻堂ゆめさん ★周回軌道を漂う極上の謎。大気圏突入(クライマックス)の衝撃に備えよ。/結城真一郎さん

価格: 891円

著者: 桃野 雑派

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社文庫

サイズ: 文庫

解剖学の歴史

解剖学の歴史

解剖学とは、どんな学問だろうか。メスやピンセットで人体を直接取り扱う原始的な学問という印象とは裏腹に、その対象は私たちにとってかけがえのない切実なものであり、科学者は自然にどのように立ち向かい、自然科学という知の体系を導き出せるかという本質的な問題が集約されている。解剖学という枠組みなしには、人体は無秩序な肉塊にすぎない。本書は、こういった無秩序な自然を整理し、秩序だてて記載する営みである「自然誌」の視点から、解剖学の歴史と、解剖学者が抱えてきた問題のさまざまを考察する。 16世紀のヴェサリウスによって始められた近代的な解剖学は、現代医学の成立にあたってどんな役割を果たしたのか。兄弟ともいえる学問分野、生理学とはどんな特徴によって分かれたのか。 生物の形態には、いったいどんな意味があるのか。それを探究する際に現れる機能論と先験論という立場の対立。そして比較解剖学と進化論の関係や、物質論と顕微解剖学の関係など、論点は多岐にわたる。 さらに、解剖学者がたえず気にかける「形態と時間」の関係ーー個体発生と系統発生の重複するイメージや、教育と研究の関係まで。 解剖学の歩みをたどりながら、自然科学がもたらす成果だけではなく、自然そのものに目を向ける自然誌的な視点が、人間にとって必要なことではないかーーと問いかける深い洞察の書。〔原本:『からだの自然誌』東京大学出版会、1993年刊〕 目次 はじめに 3 第一章 ヴェサリウスとハーヴィー:医学の基礎としての人体解剖学 第二章 解剖学と生理学:人体についての自然誌と自然哲学 第三章 生物形態の意味(一):解剖学における機能論と先験論 第四章 比較解剖学と進化論:生物科学における事実と解釈 第五章 生物形態の意味(二):顕微解剖学と物質論 第六章 生物界における階層性:多様性と反復可能性の問題 第七章 解剖学と時間:個体発生と系統発生 第八章 解剖学の現在:人体という自然をめぐって 学術文庫版のあとがき

価格: 1,210円

著者: 坂井 建雄

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

シュメル人

シュメル人

紀元前3500年、まだ日本が縄文時代だった頃に巨大神殿を建て、古拙文字を発明。ビールを飲み、都市文明を謳歌し、華やかな宴会を繰り広げたシュメル人たち。紀元前2004年のエラム侵入により忽然と消えてしまった彼らの日常には、現代の日本や西欧社会に通じる様々なしきたりと人間模様が隠されていた! 古典の名著『ギルガメシュ叙事詩』や発掘された奉納額、図像などの一等史料を丹念に解読。王の父子相伝や戦記、后妃の葬儀、交易記録などから最古の文明人の驚くべき栄華と崩壊を識る! 内容紹介 第1章 シュメルの父と息子ーー現代人にも共感できる、王と息子の話 第2章 ラガシュ王奮戦記ーー自国を守るため戦う王の弱気な横顔・・・ 第3章 后妃のお葬式ーーシュメル女性の結婚、育児事情 第4章 商人が往来する世界ーーシュメル人がほしかった銅、レバノン杉、瀝青と、貿易活動 第5章 星になったシュルギ王ーー決して楽ではなかった王の一代記 <目次> はじめに 1 シュメルの父と息子ーーウルナンシェ王の「奉納額」 ウルナンシェ王の「奉納額」/都市国家ラガシュ市/ウルナンシェ王の王碑文/奉納額の絵解き/家族の肖像/教育は人類不変の悩み 2 ラガシュ王奮戦記 二方面の宿敵/「正史」の始まり/初代王、第三代王の戦い/「エアンナトゥム王の戦勝碑」/ラガシュ最後の輝き 3 后妃のお葬式ーーシュメルの女性たち 葬儀は語る/シュメルの女性群像/后妃の結婚生活/后妃として母として/仇(かたき)の妻に弔われた前后妃 4 商人が往来する世界ーーシュメル人の交易活動 古代人の商売繁盛/ 瑠璃(るり)に魅せられて/銅は海からやってくる/ギルガメシュと「杉の森」/石油より大事なもの 5 星になったシュルギ王 帝王の佇まい/ウル第三王朝の最盛期/王の公務/神になったシュルギ王/戦いに明け暮れた後半生 あとがき 主要参考文献 主要図版引用文献 コラム  「正統な後継者」/「油あふれる」ディルムン/シュメルのモナ・リザ/生きているシュメル語/文字と争いの起源/メルッハからの「砂金」/エブラ市の発見/中島敦と古代オリエント史/王の称号 学術文庫版あとがき 索引 本書は『五〇〇〇年前の日常 シュメル人たちの物語』(新潮選書 2007年刊)を改題したものです。

価格: 1,408円

著者: 小林 登志子

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

キリスト教綱要 初版

キリスト教綱要 初版

本書は、フランス東北部ピカルディーに生まれ、スイスで宗教改革を実践して改革派を指導したジャン・カルヴァン(1509-64年)の名を知らしめた主著の初版です。 パリに出たカルヴァンは、マルティン・ルター(1483-1546年)によって推進されていたドイツの教会改革の影響を受けながら人文主義を身につけたあと、オルレアン、次いでブルージュで法学を修め、パリに戻って聖書の言語の研鑽を積みました。転機が訪れたのは1534年。この年の10月にフランスで「檄文事件」が起き、パリの町中にミサに対する攻撃的な文書「教皇のミサの恐るべき、重大な、耐えがたい弊害について真正な諸箇条」が貼り出されました。これに激怒したフランソワ1世は宗教改革者8名を焚刑にし、カルヴァンはスイスのバーゼルへの亡命を決意するに至ります。この地でキリスト教信仰の内容を概説するためにカルヴァンがラテン語で書き上げ、1536年に初版が公刊されたのが、本書にほかなりません。 本書は、ルターの宗教改革が第一段階である「破壊」だったとすれば、第二段階にあたる「形成」の基礎となりました。その根底にあったのは若き日のカルヴァンが身につけた人文主義的な知識とセンスであり、それが本書を唯一無二のものにしています。そうして改革派の基盤をなすことになった本書は、「福音主義」や「予定説」の名とともに広く知られるようになりました。その代表が『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904-05年)でカルヴァンとカルヴィニズムを「禁欲的プロテスタンティズム」の諸類型の一つとして取り上げたマックス・ヴェーバー(1864-1920年)でしょう。 本書は出版されると増刷を繰り返し、カルヴァン自身はフランス語版を出版した上、改訂の作業に取りかかります。改訂は5回にわたり、初版では全6章だったものが、最終版(1559年)では全80章に及ぶ巨大な書と化しました。日本語訳で1600頁に及ぶ最終版は簡単に手を出せるものではありませんが、初版は分量の点のみならず、のちにさまざまな展開を見る思想の原型を見出せる点、そしてカルヴァンの聖書解釈の技巧を知ることができる点で、最良の入門となることでしょう。初の文庫版となる新訳を、ここにお届けいたします。 [本書の内容] 〔献 辞〕 第一章 律法について、十戒の説明を含む。 第二章 信仰について、使徒信条の解説を含む。 第三章 祈りについて、主の祈りの講解を含む。 第四章 サクラメントについて。 第五章 これまで世の人々によってサクラメントと考えられてきた残りの五つのサクラメントはサクラメントではないことを証明し、ならば何であるかを明らかにする。 第六章 キリスト者の自由、教会の権能、国政について。 〔献 辞〕 第一章 律法について、十戒の説明を含む。 第二章 信仰について、使徒信条の解説を含む。 第三章 祈りについて、主の祈りの講解を含む。 第四章 サクラメントについて。 第五章 これまで世の人々によってサクラメントと考えられてきた残りの五つのサクラメントはサクラメントではないことを証明し、ならば何であるかを明らかにする。 第六章 キリスト者の自由、教会の権能、国政について。 訳者解題 訳者あとがき

価格: 2,310円

著者: ジャン・カルヴァン/深井 智朗

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

2025年2月14日には、KADOKAWA などから22冊の文庫本が発売されます。

17日

過去と思索(第六分冊)

過去と思索(第六分冊)

クリミア戦争に敗北したロシアに改革の時代が始まった時、亡命中のゲルツェンは言論活動を活発に続け、内外の反政府運動を助ける。その「自由な言葉」は、雑誌《北極星》によってロシアを遍く照らし、新聞《コロコル(鐘)》によって全土に鳴り響いた。彼は「流行児」となり、人生の絶頂期を迎える。(全七冊)  凡 例  ゲルツェン関係地図  ゲルツェン家系図 第六部 イギリス(承前) (一八五二ー一八六四)  第四十九章 亡命ドイツ人   ルーゲ、キンケル、マルクス   アメリカ人主催の晩餐会    国際委員会の試み   ミュラー・ストリュービンク博士  第五十章 泥の層ーーあるいはロンドンの自由民   五〇年代のロンドンの自由民   単純な不幸と政治的不幸   自由民百態   ストレモウーホフ   脱走した水兵   もう一段下へ  第五十一章 ロバート・オーウェン   1 折り畳み式の物差し   2 精神の鰓   3 蟻塚の夢   4 二本の臼歯   5 絨毯の模様  第五十二章 〈赤シャツ〉   1 ブルック・ハウスにて   2 スタッフォード・ハウスで   3 わたしの家で   4 プリンスィズ・ゲート二十六番地 第七部 自由ロシア印刷所と《コロコル(鐘)》(一八五八ー一八六二)  第五十三章 遠地点と近地点   1 大佐   2 船長   3 一八六二年    ユーリー・ゴリーツィン公爵    イワン・サーヴィチ  第五十四章 ワシーリー・ケリシーエフ  第五十五章 若き亡命者たち  第五十六章 バクーニンとポーランド問題  付録 ポーランド駐屯ロシア軍士官委員会へのメッセージ  訳 注  訳者解説6  略年譜6

価格: 1,507円

著者: ゲルツェン/金子 幸彦/長縄 光男

出版社: 岩波書店

シリーズ: 岩波文庫 青N610-7

サイズ: 文庫

子どもの本の森へ

子どもの本の森へ

子どもの本の「名作」について、心理学者の河合隼雄、詩人の長田弘の二人が、縦横無尽に語る対談。『赤毛のアン』『モモ』など、具体的な子どもの本の名作を数多く取り上げつつ、大人が読んでも新たな発見があり、重要な意味があるということを語る。読書の達人による、子どもの本の「名作」ガイド。(解説=河合俊雄)  まえがき(長田弘) 1 子どもの本のメッセージ 2 子どもの本を読む  1 赤毛のアン/若草物語  2 エミールと探偵たち/名探偵カッレくん/ドラゴンをさがせ  3 子どものための美しい国  4 ピーター・パンとウェンディ  5 モモ/はてしない物語  6 トムは真夜中の庭で/まぼろしの小さい犬/ハヤ号セイ川をいく/幽霊を見た10の話  7 子鹿物語  8 ゲド戦記  9 風の又三郎/銀河鉄道の夜  10 アンネの日記(完全版)  11 イワンのばか/人はなんで生きるか/みどりの小鳥  12 クローディアの秘密/魔女ジェニファとわたし/足音がやってくる/めざめれば魔女  13 シャーロットのおくりもの/はるかなるわがラスカル  14 たのしい川べ/ムギと王さま  15 指輪物語 3 絵本を読む 4 子どもと大人、そして社会  あとがき(河合隼雄)  解  説(河合俊雄)

価格: 1,166円

著者: 河合 隼雄/長田 弘

出版社: 岩波書店

シリーズ: 岩波現代文庫 文芸364

サイズ: 文庫

2025年2月17日には、岩波書店 などから27冊の文庫本が発売されます。

18日

秘境釣行記

秘境釣行記

アウトドア文学の名著・今野三部作がここに完結! 大イワナの掴み取り、ヘビに喰らいつくマスの大群 暗闇にひそむヒグマ、巨大魚と人馬の闘い ここでは、魚も獣も人も、死と背中合わせに生きている。 古典的名作が手に取りやすくなったことを祝福したい。 服部文祥氏、賞賛! 「激しさと穏やかさが、さも当然といった風に共存する山の姿を垣間見て、私は心の殻がはがれて、それがむき出しになるような戦慄(おののき)を感じていた。川の流ればかりではない。ここでは、魚も獣も人も、死と背中合わせに生きている。ちょっとした油断、そして恐らくは抗いようのない偶然が、それらの生を死へとすり替えてしまうのだ。」(本文より) 濃霧の中の山越え、沢を走る鉄砲水の恐怖、掴み取りできるほど大量のイワナ、一日で百匹を超すヤマベ釣り、暗闇にひそむヘビ・タカ・ヒグマ、目の前で宙を飛び滝壺に消えていった巨大イワナの勇姿ーーかつて北の奥地にあった圧倒的な自然を描き、「喰う・喰われる」の掟に従ってひしめきあう生命に心が震える。 解説/服部文祥 ■内容 1 母なる川よ 染退川へ/無言の教え/行く人、来る人/自然の戦い/ふたたび東の川へ/鱒の群れ/大きなヤマベ/ペンケホカイ/大水/迷い人 2 奥地へ 悪夢/三叉へ/岩上の危機/濃霧の山越え 3 燃ゆる渓 他流試合/巨大魚/渓流に帰る/雨の徳富川/黄金川 解説 服部文祥

価格: 1,210円

出版社: 山と溪谷社

シリーズ: ヤマケイ文庫

サイズ: 文庫

こども遊び大全

こども遊び大全

こどもの成長に「遊び」は欠かせない。 かつてこどもだった親たちが現代のこどもに伝えたい創造性や自由がここに。 メンコ、ベーゴマ、馬乗り、ちゃんばらごっこ、鉛筆戦争、ゴム跳び、おはじき、あやとり、みかん釣りなどなど。 こどもたちは家を飛び出し、町内の路地や裏の空き地、神社の境内に集まった。そして、ありとあらゆるものを使って、自由奔放・天真爛漫に遊んでいた。 それは、こどもの特権だった。そんな活気に満ちた元気いっぱいの日々が、今、ここに。 本書は単なる遊びの手引きではない。 健康とはなにか。創造性とはなにか。 自由を謳歌するとはどういうことか。 子を持つ父親や母親自身がひとつひとつの遊びを通して熱い思い出をこどもたちにも語り継げる。 かつてこどもであった自分自身を媒介にして、こどもを考え、また親と子を結ぶ絆について考えるきっかけともなる一冊。 ■内容 男の子編 ベーゴマ/ビーダマ/メンコ/クギ遊び/たが回し/陣地遊び/竹馬/こま遊び/竹とんぼ/草笛/ケン玉/鉛筆野球/けんけんがえ/ちゃんばらごっこ/レントゲンほか 女の子編 ゴム跳び/かごめかごめ/とうりゃんせ/まりつき/石けり/お手玉/おはじき/あやとり/貝遊び/影絵/糸でんわ/しゃぼん玉/ままごと/おしゃれ遊び/みかん釣りほか

価格: 1,760円

出版社: 山と溪谷社

シリーズ: ヤマケイ文庫

サイズ: 文庫

続日本百低山

続日本百低山

小林泰彦の「二百低山」完結。 標高1500メートル以下、低くても魅力たっぷりの山100山をイラスト紀行で紹介。 ■内容 東北 岩岳(宮城県)/日本国(新潟県・山形県) 関東 高鈴山(茨城県)/吾国山(茨城県)/愛宕山(茨城県)/足尾山(茨城県)/雪入山(茨城県)/高館山(栃木県)/高峯、仏頂山(栃木県・茨城県)/雨巻山(栃木県)/鳴虫山(栃木県)/古峰原高原、方塞山(栃木県)/横根山(栃木県)/篠井連峰(栃木県)/多気山(栃木県)/二股山(栃木県)/千部ヶ岳(栃木県)/三峰山(栃木県)/多高山(栃木県)/仙人ヶ岳(栃木県・群馬)/行道山(栃木県)/大小山(栃木県)/栗生山(群馬県)/鳴神山(群馬県)/尼ヶ禿山(群馬県)/迦葉山(群馬県)/三峰山(群馬県)/有笠山(群馬県)/十二ヶ岳(群馬県)/烏帽子ヶ岳、鬢櫛山(群馬県)/相馬山(群馬県)/榛名天狗山(群馬県)/稲村山(群馬県)/鍬柄岳、大桁山(群馬県)/黒滝山(群馬県)/物見山(群馬県・長野県)/雨降山(群馬県)/父不見山(群馬県・埼玉県)/不動山(埼玉県)/宝登山(埼玉県)/登谷山(埼玉県)/官ノ倉山(埼玉県)/破風山(埼玉県)/簑山(埼玉県)/観音山(埼玉県)/四阿屋山(埼玉県)/越上山(埼玉県)/日和田山(埼玉県)/大塚山(東京都)/笹尾根(東京都・埼玉県)/三原山(東京都)/南高尾山稜(東京都・神奈川県)/草戸山(東京都・神奈川県)/仏果山(神奈川県)/経ヶ岳(神奈川県)/鐘ヶ岳(神奈川県)/鉄砲木ノ頭、高指山(神奈川県・山梨県)/高松山、シダンゴ山(神奈川県)/大野山(神奈川県)/三浦富士、武山(神奈川県)/塔ノ峰(神奈川県)/湯坂路 鷹ノ巣山、浅間山(神奈川県)/三国山(神奈川県)/城山(神奈川県) 甲信・東海 百蔵山(山梨県)/岩殿山(山梨県)/太刀岡山(山梨県)/弥三郎岳(山梨県)/帯那山(山梨県)/甲州高尾山、棚横手山(山梨県)/茶臼山(山梨県)/菜畑山(山梨県)/大栃山、神座山(山梨県)/三方分山(山梨県)/三石山(山梨県)/思親山(山梨県)/鷹狩山(長野県)/光城山(長野県)/太郎山(長野県)/矢ヶ崎山、碓氷峠(長野県・群馬県)/岩戸山(静岡県)/玄岳(静岡県)/巣雲山(静岡県)/鷲頭山(静岡県)/達磨山(静岡県)/矢筈山(静岡県)/三筋山(静岡県)/長九郎山(静岡県)/大平山、大丸山(静岡県)/高根山(静岡県)/秋葉山(静岡県)/富幕山(静岡県・愛知県)/観音山(愛知県)/衣笠山、滝頭山(愛知県) 関西以西 金毘羅山(京都府)/信貴山(奈良県)/額井岳(奈良県)/摩耶山(兵庫県)/横尾山、高取山(兵庫県)/烏帽子岳(熊本県)

価格: 2,200円

出版社: 山と溪谷社

シリーズ: ヤマケイ文庫

サイズ: 文庫

2025年2月18日には、小学館 などから7冊の文庫本が発売されます。

19日

2025年2月19日には、集英社 などから13冊の文庫本が発売されます。

20日

布武の果て

布武の果て

堺商人たちが辿り着いた、 「本能寺の変」の驚くべき真相とはーー。 永禄11年、織田信長が15代将軍足利義昭を奉じ上洛した。 貿易による富で自治を貫く堺の納屋衆、中でも今井宗久、千宗易、津田宗及は 天下の趨勢を見定めようとしていた。納屋衆内では、新興勢力である信長に賭けることに 反対の声もあがったが、次第にその実力を認めていく。 一方、今井、千、津田は信長から茶堂衆に任じられ、茶の席で武将たちの情勢を探り、 鉄炮や硝石の手配を一手に握るようになっていた。 天正8年、石山本願寺を降伏させることに成功した信長の天下は、目前に迫っていた。 しかし、徳川家康の腹心で一向宗徒の本多弥八郎が怪しい動きを見せはじめ……。 茶室を舞台に繰り広げられる、圧巻の戦国交渉小説。 歴史時代小説の第一線を走り続ける著者渾身の快作! 【著者プロフィール】 上田秀人(うえだ・ひでと) 1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業後、歯科医院を開業。97年「身代わり吉右衛門」で、第20回小説CLUB新人賞佳作を受賞しデビュー。2010年『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞、14年「奥右筆秘帳」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、22年「百万石の留守居役」シリーズで第7回吉川英治文庫賞を受賞。「勘定吟味役異聞」「辻番奮闘記」ほか、人気シリーズ多数。

価格: 1,210円

著者: 上田 秀人

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本)

サイズ: 文庫

チンギス紀 五 絶影

チンギス紀 五 絶影

ついに、あの「剣」が、テムジンの手に⁉ 英雄たちのもとで、夥しい血を吸ってきた剣は、それを持つべき者を探していた……。 衝撃の展開が待ち受ける、好評第五巻! 同じモンゴル族のタイチウト氏との戦いに挑むテムジン。疾駆するテムジンの軍が、敵の長・タルグダイの隊に届くと思われたとき、新たな旗が現れる。そこには、草原最強の男・玄翁が、テムジンを待ち構えていた。玄翁の自在に動く50騎と、テムジンの隊との凄絶な戦いが始まる。テムジンは配下の槍の達人ジェルメ、強弓のクビライ・ノヤンとともに玄翁軍とあたり、草原を血に染めていく。結着がつかないなかで、玄翁はテムジンに驚くべき提案をする。それを聞いたテムジンは……。 【著者略歴】 北方謙三(きたかた・けんぞう) 1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を、17年同作で第6回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。20年に旭日小綬章を受章。24年『チンギス紀』(全17巻)で第65回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。

価格: 935円

著者: 北方 謙三

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本)

サイズ: 文庫

偽装同盟

偽装同盟

「ナショナリズムの台頭、格差の拡大…… すぐれたエンターテインメント小説は時代の空気を反映する」 佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦! 日露戦争に「負けた」日本。 ロシアの属国と化した地で、男は、警察官の矜持を貫けるのか。 日露戦争終結から12年たった大正6年。敗戦国の日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していた。3月、警視庁の新堂は連続強盗事件の容疑者を捕らえるが、身柄をロシアの日本統監府保安課に奪われてしまう。 新たに女性殺害事件の捜査に投入された新堂だったが、ロシア首都での大規模な騒擾が伝えられ……。 「もうひとつの大正」を描く、入魂の改変歴史警察小説、第二弾。 【著者プロフィール】 佐々木譲(ささき・じょう) 1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」で第55回オール讀物新人賞を受賞。90年『エトロフ発緊急電』で第43回日本推理作家協会賞長編部門、第8回日本冒険小説協会大賞、第3回山本周五郎賞を受賞。2002年『武揚伝』で第21回新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で第142回直木賞を受賞。16年に第20回日本ミステリー文学大賞を受賞。『ベルリン飛行指令』『制服捜査』『警官の血』『警官の条件』『沈黙法廷』『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

価格: 1,155円

著者: 佐々木 譲

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本) 抵抗都市

サイズ: 文庫

うまれることば、しぬことば

うまれることば、しぬことば

陰キャ、根暗、映え、生きづらさ、「気づき」をもらった……あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ死んでいったのか。「ことば」にまつわるモヤモヤの原因に迫る、ポリコレ時代の日本語論。古典や近代の日本女性の歩みなどに精通した著者が、言葉の変遷をたどり、日本人の意識、社会的背景を掘り下げるエッセイ。文庫版。以下、章題。 ・「J」の盛衰・「活動」の功と罪・「卒業」からの卒業・ 「自分らしさ」に疲弊して・「『気づき』をもらいました」・ コロナとの「戦い」・「三」の魔力・「黒人の人」と「白人」と・「陰キャ」と「根暗」の違い・「はえ」たり「ばえ」たり・「OL」は進化するのか・「古っ」への戦慄・「本当」の嘘っぽさ・「生きづらさ」のわかりづらさ・「個人的な意見」という免罪符・「ウケ」たくて。・「You」に胸キュン・「ハラスメント」という黒船・「言葉狩り」の獲物と狩人・「寂しさ」というフラジャイル・「ご迷惑」と「ご心配」・「ね」には「ね」を・「だよ」、「のよ」、「です」 酒井順子 さかい・じゅんこ 1966年東京都生まれ。高校在学中に雑誌にコラムを発表しデビュー。大学卒業後、広告会社での勤務を経て、エッセイ執筆に専念。 2004年『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞をダブル受賞。 著書に『泡沫日記』『中年だって生きている』『男尊女子』『家族終了』『消費される階級』『老いを読む 老いを書く』など多数。

価格: 737円

著者: 酒井 順子

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本)

サイズ: 文庫

2025年2月20日には、集英社 などから14冊の文庫本が発売されます。

21日

悪人列伝

悪人列伝

日本史上の「悪人」24人を取り上げた評伝の大著『悪人列伝』から、「大河ドラマ」でも異彩を放った7人を選ぶ。著者は、情緒を排し史実(多くの史資料)に立脚した史伝を確立した作家。その背景には司馬遷『史記』をはじめとする中国史書への深い造詣があった。自らも大河ドラマ2作の原作者(「天と地と」「風と雲と虹と」)であった著者の人間的な史眼により、「悪人」たちが生き生きと甦る。 「本編の主人公兼家の生涯も、権力闘争以外には何も目ぼしいことはないのであるが、その手段が悪辣陰険をきわめているので、おもしろいのである」……藤原兼家 「(田沼は)大悪人ではなかろうが、結果的には大悪人とひとしいことをしたといえるであろう。人それぞれの好悪があろうが、こんな不潔な人間は、ぼくはきらいだ」……田沼意次 〈解説〉ペリー荻野 目次 *( )は、登場する主な大河ドラマタイトル 藤原兼家(「光る君へ」) 北条政子(「草燃える」「平清盛」「鎌倉殿の13人」) 北条高時(「太平記」) 日野富子(「花の乱」) 松永久秀(「麒麟がくる」) 徳川綱吉(「八代将軍吉宗」「元禄繚乱」) 田沼意次(「べらぼう」)

価格: 1,320円

著者: 海音寺潮五郎

出版社: 中央公論新社

シリーズ: 中公文庫 か1-6

サイズ: 文庫

2025年2月21日には、朝日新聞出版 などから22冊の文庫本が発売されます。

25日

君のためなら千回でも 上(1)

君のためなら千回でも 上(1)

THE KITE RUNNER by Khaled Hosseini, 2003 ●推薦・鴻巣友季子 「いちど地に墜ちた凧(カイト)はもう二度と空を飛べないのだろうか? そんなはずはない。つぐないは待ってくれる。あなたに駆けだす勇気さえあれば」 世界800万部突破 52ヵ国語に翻訳 120週連続でNYタイムズ紙ベストセラーIN! 1975年、アフガニスタン。僕は、僕を最も愛してくれた君を裏切った。 最高に感動するエンタメ名著、堂々復刊! 平和な時代のアフガニスタン。裕福な家に生まれた僕は、召使いのハッサンと兄弟のように育つ。父の愛に飢えていた僕にひたむきに尽くすハッサン。1975年の凧合戦の日、「君のためなら千回でも!」と凧を追いかける彼を、僕は裏切り、人生を破壊してしまう。最も愛してくれた人なのに…。そして2001年911テロ直前の米国で、僕は一本の電話を受ける。それは償いの旅の始まりだった。世界800万部、52ヵ国語に翻訳! 感動の名著復刊! ●解説・町山智浩 「本作で最も大きなフィクションは使用人の息子ハッサンである。アミールと兄弟のように育つ彼は実在しない。彼はホッセイニが祖国アフガニスタンに残してきた人々、特に少数民族ハザラ人を象徴させて創造したキャラクターだ」町山智浩(解説より抜粋) ●絶賛の声! 「獰猛な残酷さと、救いのある愛の物語」NYタイムズ紙 「『風と共に去りぬ』のような、驚くべきデビュー作」ピープル誌 「ロシア侵攻前の栄光の時代からタリバンの恐るべき支配に至るまで、アフガニスタンが感動的に描かれている」エンターテインメント・ウィークリー誌 ※本書は、二〇〇七年十二月にハヤカワepi文庫より刊行された同名作品を加筆修正し、復刊したものです。 君のためなら千回でも 上

価格: 1,100円

著者: カーレド・ホッセイニ/佐藤 耕士

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川文庫

サイズ: 文庫

君のためなら千回でも 下(2)

君のためなら千回でも 下(2)

THE KITE RUNNER by Khaled Hosseini, 2003 911テロ直前。アフガニスタンに飛び、少年を救う。--今度こそ。 最高に感動するエンタメ名著、ついに完結! 解説・町山智浩(映画評論家) 世界800万部突破 52ヵ国語に翻訳 NYタイムズ・ベストセラー 2001年、911テロ直前の米国。「もう一度やり直す道がある」私とハッサンを知る友人ラヒム・ハーンからの電話で、私はパキスタン行きの飛行機に飛び乗る。しかしそこで、衝撃の真実を知り、打ちのめされる。ソーラブ……ハッサンの息子。今度こそ救う。タリバンに破壊しつくされた、アフガニスタンで。世界800万部突破、52ヵ国語に翻訳! 少年時代の罪に立ち向かう男の姿を描いた、最高に感動するエンタメ名著、ついに完結。 ●解説・町山智浩(映画評論家) 「本作で最も大きなフィクションは使用人の息子ハッサンである。アミールと兄弟のように育つ彼は実在しない。彼はホッセイニが祖国アフガニスタンに残してきた人々、特に少数民族ハザラ人を象徴させて創造したキャラクターだ」町山智浩(解説より抜粋) ●推薦・鴻巣友季子(翻訳家・文芸評論家) 「いちど地に墜ちた凧(カイト)はもう二度と空を飛べないのだろうか? そんなはずはない。つぐないは待ってくれる。あなたに駆けだす勇気さえあれば」 ●絶賛の声! 120週連続でNYタイムズ紙ベストセラーIN! 「獰猛な残酷さと、救いのある愛の物語」NYタイムズ紙 「『風と共に去りぬ』のような、驚くべきデビュー作」ピープル誌 「ロシア侵攻前の栄光の時代からタリバンの恐るべき支配に至るまで、アフガニスタンが感動的に描かれている」エンターテインメント・ウィークリー誌 君のためなら千回でも 下 訳者あとがき 解説 町山智浩 ※本書は、二〇〇七年十二月にハヤカワepi文庫より刊行された同名作品を加筆修正し、復刊したものです。

価格: 1,100円

著者: カーレド・ホッセイニ/佐藤 耕士

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川文庫

サイズ: 文庫

哲学入門 淡野安太郎 『哲学思想史』をテキストとして

哲学入門 淡野安太郎 『哲学思想史』をテキストとして

すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる。 実学でない学知こそ、時代の転換期に活きる。 哲学と神学の往還で歴史的視座をつかむ、渾身の集中講義! 著者初の哲学入門書。 哲学は「綜合的な努力」、生きていく上でのマネジメント能力である。 独創的と思うもののほとんどは、過去に鋳型があり、議論されつくしている。 哲学史を学べば、思考の鋳型を見抜く力が身につく。すると、過去の哲学史から現代社会の出来事の多くは説明できるようになる。 つまり、社会や人間を総体として捉え、対応することができるのだ。 言説の連続ではなく、その背後にある人間を見る淡野安太郎の名著『哲学思想史』をテキストに用い、 学生有志に行った4泊5日の自主ゼミ合宿の講義を編み直した、著者初の哲学入門書。 ■哲学は、東洋でも西洋でも神話との連続性の中にある ■奇跡とは、今までの我々の思考のあり方、行動のあり方を変えること ■現代の心脳問題は、一つの無神論の完成 【目次】 まえがきーー先哲と共に考える学知は役に立つ 一日目  第一章 哲学とは何かーー「緒言」と序章を読む  第二章 古代哲学の世界ーー第一章第一節、第二節を読む 二日目  第三章 現代につながる古代ーー第一章第三節、第四節 を読む   第四章 思想における中世的世界ーー第二章第五〜第七節を読む  第五章 近代文化の開花ーー第三章第八節〜第九節を読む 三日目  第六章 経験論の世界ーー第三章第十節を読む  第七章 啓蒙主義の克服ーー第三章第十一節を読む  第八章 弁証法的思考と新カント学派ーー第三章第十二節を読む 四日目  第九章 唯物論と現代哲学ーー第三章第十三節、補章、むずびを読む  あとがきーー「正しい戦争」を支持しないために 文庫版あとがき 参考文献一覧

価格: 1,650円

著者: 佐藤 優

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川ソフィア文庫

サイズ: 文庫

比較神話学

比較神話学

宗教学の祖マックス・ミュラーは、人類の始原を明かすため、古代インド神話とギリシア神話の比較研究を始めた。神と自然現象は同一だったとし、近親相姦のような忌まわしい記述は、自然を古代言語で表現した名残だとした。こうした学説は、合理的思考を求めた19世紀の英国で歓迎される。そして、神話は「古代世界の宗教」と位置づけられ、後の宗教学へと繋がっていった。学問の曙光となった重要論文に、訳注・解説を付す。 『比較宗教学の誕生』(国書刊行会)収載の「比較神話学」の文庫化。 普遍史の一部としての神話学 人類の始原状態 神話制作時代 ギリシア神話が与える嫌悪感 神話制作時代の歴史的特徴 アーリア文明の歴史 抽象名詞 抽象動詞 後の神話的語法 複数名称と同義名称 『ヴェーダ』の神話的言語 セレネとエンデュミオン 神話の原要素 エオスとティトノス ケパロスとプロクリス ヘラクレスの死 ダフネとアポロン 大自然の啓示 ウルヴァシーとプルーラヴァス 大自然の悲劇 古代神話の歴史への当てはめ 神話の詩文 カーリダーサの戯曲 『ウルヴァシー』 オルペウスとエウリュディケ 愛の曙 エロスの語源 童子神エロス 古代の訛言としての神話 原註 「比較神話学」解題(山田仁史) 解説 (松村一男)

価格: 1,364円

著者: フリードリヒ・マックス・ミュラー/山田 仁史/松村 一男

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川ソフィア文庫

サイズ: 文庫

【マイナビ文庫】暮らしのルーティン

【マイナビ文庫】暮らしのルーティン

繰り返す日々の中、ちょっとしたルーティン(=習慣)が 家の時間や心身の調子を整えてくれます。 本書では暮らしを楽しむ13名のVlogger・インスタグラマーに、 家で続けているモーニングルーティン&ナイトルーティンを 素敵な写真とともに紹介しています。 ・部屋がすっきりと整う掃除の習慣 ・帰宅してから効率よく夕食を作る段取り ・夜に家族と過ごす団らんの時間 ・心を落ち着かせるリラックスタイムの過ごし方 ・美容や健康のために毎日続けているセルフケア ・おうち時間を楽しむ趣味の時間 etc… さらに、心に余裕がない時の過ごし方や、 あえて習慣化せずに「やめたこと」「しないこと」、 新型コロナウイルスの影響で変化したニューノーマルな暮らし方など 毎日をできるだけ心地よく、機嫌よく過ごすための心持ちをお聞きしました。 「やってみたい! 」と思ったら、すぐに取り入れられるアイデアが満載です。 【登場Vlogger&インスタグラマー】 ・建築家二人暮らしさん(建築家二人暮らし) ・奏(KANA)さん(muji seikatsu) ・miiさん(mimii_room) ・sayaka.さん(sayaka_j89) ・みほさん(楽チンきちんとライフMiho) ・みゅう(myu_12__)さん ・多香さん(趣味は、暮らし。) ・さちかさん(s_____c___k___) ・よりさん(yo_ri_a_i) ・しょ〜こさん(shosworks) ・ぬつさん(nutsumama) ・まこさん(kiyokawamaiko) ・ちぃさん(chiaki_chokin) ※本書は『おうち時間がもっと楽しく、心地よくなる 暮らしのルーティン』(2021年小社刊)を再編集し、文庫化したものです。  本書の記載は2021年の情報に基づいております。

価格: 1,078円

著者: マイナビ出版編集部

出版社: マイナビ出版

サイズ: 文庫

2025年2月25日には、KADOKAWA などから47冊の文庫本が発売されます。

26日

精神科病院で人生を終えるということ

精神科病院で人生を終えるということ

人々の目に触れることがない、精神科単科病院の「身体合併症病棟」。 ここがどのような場所で、どのような人が生き、そして死んでいくのか 精神医療は、一般にも医療の中でもタブー視されているのではないかと考えます。本書は、少しでも精神医療を知るきっかけにしてほしいと、日経メディカル Onlineで執筆したコラムをまとめました。 ・なぜ、長期間退院できないのか。 ・なぜ、精神科医が身体疾患を診るのか。 ・なぜ、転院を断られるのか。 ・なぜ、家族は治療を拒否するのか。 ・なぜ、精神科病院は人里離れた場所や山の麓に多いのか。 精神科単科病院で亡くなっていった人たちの人生や、家族・友人との人間関係を通して、精神科疾患を有する人の日常や精神科医療の実際を描き出すと同時に、胃瘻造設や延命治療の是非、誤嚥性肺炎、患者家族への説明の難しさなど、終末期医療に共通する医師の悩みも吐露されています。 特別編として、相模原障害者施設殺傷事件についても書き下ろしています。 序章 「死は希望だ」 第1話 2つの腫瘍と1つの死。その日、彼女は拒絶した 第2話 死してなお枕元に立つ 第3話 その死に誰が寄り添うか 第4話 説明が足りない! 第5話 履かずの靴下 第6話 精神科医は黙って身体管理 第7話 「無理な延命はしないで」の顛末 第8話 精神医療の闇の深さ 第9話 死は誰にも避けられないものとは知りながら 第10話 寝た子を起こすか起こさぬか 第11話 静かな諦念 第12話 どちらも本心である 第13話 最後に残るは生きる本能 終 章 闇の中に見捨てられた命〜比叡の空高く〜 特別編 相模原障害者施設殺傷事件と精神科医療

価格: 1,100円

著者: 東 徹

出版社: 日経BP 日本経済新聞出版

シリーズ: 日経ビジネス人文庫

サイズ: 文庫

2025年2月26日には、早川書房 などから9冊の文庫本が発売されます。

27日

2025年2月27日には、河出書房新社 などから5冊の文庫本が発売されます。

28日

わたしたちの怪獣

わたしたちの怪獣

「彼は、キングや村上春樹に感染して 産まれた小説界のデル・トロだ。」--小島秀夫(ゲームクリエイター) 「ヒデミス!2023 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン+1」より 第55回星雲賞日本短編部門受賞作収録 『このホラーがすごい!2024年版』ランクイン 運転免許証を取得したつかさが家に帰ると、妹が父を殺していた。テレビからは東京湾に怪獣が出現したという前代未聞のニュースが流れている。つかさは妹を守るため、東京へ父の死体を棄てに行くことを思いつく。短編として史上初めて日本SF大賞の候補作となり、第55回星雲賞を受賞した表題作など全四編。日常のなかに立ちあらわれる非日常の世界の恐怖と希望を描く傑作短編集。著者あとがき=久永実木彦 ■収録作品 「わたしたちの怪獣」 妹が父を殺した。姉は怪獣が出現し壊滅状態となった東京に、父の死体を棄てに行く。第55回星雲賞日本短編部門受賞作 「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」 時を遡って犯罪や災害を防ぐことができるようになった未来。動画投稿サイトにアップされた、起きるはずのない事件の映像の正体とは 「夜の安らぎ」 家にも学校にも居場所を見つけられない孤独な少女と、ある日街に現れた美貌の吸血鬼の邂逅 「『アタック・オブ・ザ・キラートマト』を観ながら」 伝説的な“Z級”映画の上映会中、街にゾンビが出現。映画館に籠城した観客たちの運命は

価格: 946円

著者: 久永 実木彦

出版社: 東京創元社

シリーズ: 創元SF文庫

サイズ: 文庫

スタンフォード大学西野教授が教える 間違いだらけの睡眠常識

スタンフォード大学西野教授が教える 間違いだらけの睡眠常識

睡眠とは単なる休息ではなく、あらゆる生命現象の基盤であるーー。 大ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』を著し、「睡眠負債」という概念を日本に紹介した、睡眠研究の第一人者・スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長が、日本人が知らない正しい睡眠常識を紹介する。 睡眠のメカニズムの基本から、睡眠時間と寿命との関係、体内時計の整え方、枕の選び方、女性・子ども・高齢者の睡眠問題、知らないと危ない「睡眠障害」や「睡眠薬」まで、眠りにまつわるさまざまな事象を、科学的根拠を示しながらやさしくコンパクトに解説。 最高のコンディション維持、病気予防、ボケ防止……、あなたを守る理想の眠り、熟睡への決定版! 『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』を改題の上、最新の研究成果に基づき、加筆・修正して文庫化。 【目次より】 ●第1章 間違いだらけの睡眠常識 ●第2章 「睡眠負債」をいかに解消するか ●第3章 生体リズムが熟睡のカギ ●第4章 「仕事中の眠気」の恐るべきリスク ●第5章 女性、子供、高齢者のための睡眠常識 ●第6章 熟睡できる環境のつくり方 ●第7章 「睡眠障害」について知っておきたいこと ●第8章 「睡眠薬」との賢いつきあい方

価格: 1,045円

著者: 西野 精治

出版社: PHP研究所

シリーズ: PHP文庫

サイズ: 文庫

大分怪談

大分怪談

大分在住の著者が徹底調査! 犬神憑きから異形の棲まう山まで、大分県のご当地怪談決定版。 「女の子から声をかけられても車に乗せないでください」 神楽女湖の恐怖看板はただの都市伝説なのか? 「敷地内から、とある山を指さしてはいけない」 大分県西部の施設に伝わる禁忌の真相 「木の前を通ると見えない手が首を絞めてくる」 別府市小鹿山周辺の呪われた木 などなど、大分県在住の著者が県内各地をめぐり採話した豊後国、大分県の怖い話が満載。 中津市八面山大池付近に散らばる不気味な髪の毛の瓶…「かみのびんづめ」 大分県西部の某施設に伝わる禁忌、敷地から指をさしてはいけない山とは…「山を指さす」 別府市小鹿山周辺の呪われた木の怪…「首くくりの木」 妻の亡骸をミイラにした男の末期…「妻を塗り固める」 国東半島の祟り神に纏わる伝承…「コイチロウサマ」 大分ではインガミと呼ぶ犬神使いの恐ろしき術…「犬神」 宇佐市に遺る鬼の伝承と若者の恐怖体験…「鬼のミイラ」 竹田市にある豊後岡藩の処刑場の石柱の祟り…「処刑場跡」 他、土地の歴史伝承を紐解き、現在の怪異との因果を浮かび上がらせる戦慄のご当地怪談!

価格: 803円

著者: 丸太町小川

出版社: 竹書房

シリーズ: 竹書房怪談文庫 HO-705

サイズ: 文庫

離島の怖い話 南国心霊探訪

離島の怖い話 南国心霊探訪

「みだりに動かせば祟る」 文字の解読を試みた調査員二人が怪死。 一部の島民しか知らない祟りの石碑とは…(父島) 国内12島+アジア7ヶ国 季節労働者として島に溶け込み採話した戦慄の南方奇談! 【八丈島】廃ホテルから椅子を盗んだ男を襲う恐怖…「パイプ椅子」 【父島】石碑の調査を試みた者が二人連続で怪死…「祟りの石碑」 【母島】右手の指が六本ある地蔵の曰くと怪現象…「六本指地蔵」 【硫黄島】島から持ち帰った旧日本軍の遺物が起こす怪…「遺品」 【徳之島】車の周りを囲む瘦せこけた霊の群れ…「フィリピン村」 【南大東島】納骨堂に出る生首とマントの怪人…「ピョンピョン」 【台湾】手前に火葬場、上に墓地があるトンネルの怪…「辛亥隧道」 【フィリピン】虫を使った恐怖の呪術…「マンククーラムの呪い」 他、国内12の島と海外7ヶ国で蒐集した南国の怪奇談49話収録! ◎本書に収録された島と国 ★国内 伊豆大島/八丈島/父島/母島/硫黄島/種子島/屋久島/徳之島/南大東島/座間味島/宮古島/石垣島 ★海外 台湾/香港/フィリピン/カンボジア/ラオス/タイ/インド

価格: 836円

著者: 濱幸成

出版社: 竹書房

シリーズ: 竹書房怪談文庫 HO-706

サイズ: 文庫

2025年2月28日には、新潮社 などから31冊の文庫本が発売されます。