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2025年3月 文庫本発売日カレンダー

2025年3月に発売する文庫本の新作単行本372作品を発売日順に一覧にしました。

1日

2025年3月1日には、KADOKAWA などから6冊の文庫本が発売されます。

3日

2025年3月3日には、早川書房 などから4冊の文庫本が発売されます。

4日

数えないで生きる

数えないで生きる

世界的ベストセラー『嫌われる勇気』著者が贈る 喜び楽しんで生きるヒント 【小さいけれど、確実な幸福。】 「本書が届くべき人に届きますように」--著者 日々を<価値あるもの>にするためにできること ・ゆっくり生きる ・競争から降りる ・虚栄心から自由になる ・他者を信頼する ・過去の経験から学ぶ ・価値観を見直す…… 【本書より】 明日という日がどうなるかわからない。そうであれば、大切な人と諍いをしている場合でない。人が生きられるのは、過去でも未来でもなく今しかない。過去のことを思って後悔したり怒ったり、また、未来を思って不安になったりするのでもなく、過去のことも未来のことも考える必要がないほど満たされた時間を過ごしたい。本書が、そのような時計では測れない時間を過ごし、今日という日を今日という日のためだけに丁寧に、そして、豊かに生 きるためのヒントになれば幸いである。 【目次】 第一章 他者を理解できないのと同じく、 人生のこともすべてわかっているわけではない ーー知る「私」 第二章  本当に大事なことを考えるためにはじっくり問題と向き合い、 考え抜かなければならない ーー立ち止まる「私」 第三章 過去のつらかった経験をなかったことにはできないが、 「今」が変われば過去は変わる ーー変化する「私」

価格: 1,045円

著者: 岸見一郎

出版社: 扶桑社

サイズ: 文庫

2025年3月4日には、アルファポリス などから7冊の文庫本が発売されます。

5日

まぐさ桶の犬

まぐさ桶の犬

ミステリ作家やミステリファンに熱い支持を受ける“葉村晶”が帰ってきた──! タフで不運すぎる女探偵・葉村晶。 吉祥寺のミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉でアルバイトとして働きながら、〈白熊探偵社〉のただ一人の調査員として働いている。 「さよならの手口」(2014年4位)、「静かな炎天」(2016年2位)、「錆びた滑車」(2019年3位)、「不穏な眠り」(2021年10位)と「このミス」上位常連の人気シリーズ、5年ぶりの書き下ろし長編が文庫で登場です。 「鼻からポタポタと血を垂らしながら考えた。いったいどこのどいつだ、わたしを殺そうとしているのは……。 心当たりは、ありすぎるほどあった」(本文より) 葉村晶も五十代に突入し、老眼に悩まされるお年頃。 魁皇学園の元理事長でミステリのエッセイストとしても名を馳せた乾巌、通称カンゲン先生に、<秘密厳守>で「稲本和子」という女性の行方を捜してほしいと頼まれた晶。 彼女の一人娘は学園の理事だったが、本屋で万引きしたとして留置中に急死していた……。 高級別荘地の<介護と学園地区構想>など、さまざまな思惑が絡み合い、 やがて誰もが予想のしない結末へ! 「静かな炎天」は「このミス」2位、「読書芸人」のカズレーザーさんや、のんさんも絶賛、2020年には、NHK総合で「ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜」として連続ドラマ化もされています。 クールでドライでシニカルで、唯一無二の強烈な魅力を放つ葉村晶が、緑の古い小型車“毒ガエル”を駆って真実に迫ります。

価格: 1,100円

著者: 若竹 七海

出版社: 文藝春秋

シリーズ: 文春文庫

サイズ: 文庫

おあげさん 油揚げ365日

おあげさん 油揚げ365日

煮ても焼いても焙ってもよし。 変貌自在な油揚げは、日々のおかずにも、酒の肴にもなる。 なんといっても値段が安い! 油揚げを愛するあまりの 偏愛エッセイ29編+レシピ45 (この本で読める内容の一部) ◎母がよく作ってくれた「茄子とひろうす」の思い ◎東向島に、いなり寿司を買いに行く ◎賞味期限三カ月!赤い袋の「松山あげ」を攻略する ◎江戸期から親しまれる、栃尾の巨大あぶらあげ ◎赤坂の豊川稲荷境内で、みそおでんといなり寿司を味わう ◎辰巳浜子さん『料理歳時記』に油揚げはどんな風に登場? ◎五目ごはん、炊きこみごはん、かやくごはん。どんな名でも、そこには必ず油揚げ。 ◎伊東駅名物の四角い折詰には、汁気たっぷりの甘いいなり ◎松山「アサヒ」のなべ焼きうどんには、甘い牛肉と油揚げ ◎きつねうどん誕生ーー大阪「うさみ亭マツバヤ」のはんなり味 ◎「油揚げ二枚あれば三合飲める」平松さんが愛する酒の肴とは ◎豆腐を揚げた料理が文献に初登場したのはーー時代考証家・山田順子氏との対談 ◎油揚げは、言ってみれば「いいやつ」--スタイリスト・高橋みどり氏との対談 ◎簡単で自由な「油揚げ料理レシピ45(カラー写真もあり)」 「なんとでもなる。なんとでもしてくれる」 油揚げの魅力が詰まった、一家に一冊の究極エッセイ集!

価格: 858円

著者: 平松 洋子

出版社: 文藝春秋

シリーズ: 文春文庫

サイズ: 文庫

やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

NHK朝ドラ「あんぱん」放送目前!  梯久美子が書き下ろす「アンパンマン」の作者・やなせたかしの本格評伝 栗林忠道、島尾ミホ、原民喜などの評伝を手がけてきたノンフィクション作家・梯久美子が、綿密な取材をもとに知られざるエピソードを掘り起こした「やなせたかし」評伝の決定版。 高知県で生まれた嵩(たかし)は、幼少期に父を亡くし、再婚した母とも別れて伯父の家で育つ。 東京で美術を学び、デザイナーとなるが、徴兵され中国大陸へ。 戦場で飢えを経験したことと、たったひとりの弟が23歳の若さで戦死したことが、のちに「アンパンマン」の誕生につながっていく。 戦後に就職した高知新聞社で「韋駄天おのぶ」とあだ名される元気いっぱいの女性・暢(のぶ)と出会った嵩は、 再度上京し、妻となった暢とともに子どもの頃からの夢だった漫画家を目指す。 たくさんの挫折を経験し、ようやくアンパンマンを生み出すが、 「顔を食べさせるなんて残酷だ」「気持ち悪い」と大人たちからは大ブーイング。 だが子どもたちは、無垢な心でアンパンマンを愛してくれたーー。 著者はかつて『詩とメルヘン』編集者として、やなせたかしのもとで働き、晩年まで親交があった。 子ども向けに書いた伝記『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』(フレーベル館)はロングセラーとなり、小学校の教科書に採用されている。 2011年の東日本大震災直後、被災地からラジオ局にリクエストが殺到した「アンパンマンのマーチ」。 避難所で大合唱する子どもの姿に、92歳だったやなせは感動し、94歳で亡くなるまで、復興のために力を尽くした。 愛と勇気に生きた稀有な生涯を、評伝の名手が心を込めて綴る感動作。 (文庫オリジナル)

価格: 770円

著者: 梯 久美子

出版社: 文藝春秋

シリーズ: 文春文庫

サイズ: 文庫

名探偵と海の悪魔

名探偵と海の悪魔

日本推理作家協会賞 翻訳部門最終候補  英国推理作家協会スチール・ダガー賞候補  英国歴史作家協会ゴールド・クラウン賞候補 「このミステリーがすごい!」第4位 「週刊文春ミステリーベスト10」第6位 「本格ミステリ・ベスト10」第6位  呪われた帆船で連続する怪事件は悪魔の仕業か?  海洋冒険+怪奇小説+不可能犯罪。あまりに面白すぎる本格ミステリ巨編!  時は17世紀、 大海原を進む帆船で起こる怪事件。  囚われの名探偵に代わり、屈強な助手と貴婦人が謎を追う。  すべては悪魔の呪いか、あるいはーー?  --この船は呪われている、乗客は破滅を迎えるだろう。  バタヴィアからオランダへ向かう帆船ザーンダム号に乗船しようとしていた名探偵サミー・ピップスと助手のアレントら乗客たちに、血染めの包帯で顔を覆った男がそう宣言した。その直後、男は炎に包まれて死を遂げる。名探偵として名を轟かすピップスだが、いまの彼は罪人として護送される途上にあり、この怪事件を前にしてもなすすべがなかった。  オランダへと帰国するバタヴィア総督一家らを乗せ、ザーンダム号が出航せんとしたとき、新たな怪事が発生したーー風を受けてひるがえった帆に、悪魔〈トム翁〉の印が黒々と浮かび上がったのだ! やがて死んだはずの包帯男が船内に跳梁し、存在しないはずの船の灯りが夜の海に出現、厳重に保管されていた極秘の積荷が忽然と消失する。すべては悪魔の仕業なのだろうか?  わきおこる謎また謎。だが名探偵は牢にいる。元兵士の助手アレントは、頭脳明晰な総督夫人サラとともに捜査を開始するも、鍵のかかった密室で殺人が!  驚愕のSFミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』の鬼才の第二作。海洋冒険譚と怪奇小説を組み込んだ全方位型エンタテインメント本格ミステリ!

価格: 1,760円

著者: スチュアート・タートン/三角 和代

出版社: 文藝春秋

シリーズ: 文春文庫

サイズ: 文庫

小さな神たちの祭り

小さな神たちの祭り

"3.11を忘れない──。そのような思いで東北放送60周年記念ドラマとして2019年に制作され、文化庁芸術祭テレビドラマ部門で優秀賞を受賞し、日本民間放送連盟賞優秀賞、国際エミー賞最終候補作ノミネートと、国内外で高い評価を得たTVドラマ作品『小さな神たちの祭り』。東日本大震災から10年の節目となる2021年3月に、同作の脚本を執筆した内館牧子氏自らの手によって、完全描き下ろしで小説化された作品が、ついに文庫として登場! 【物語のあらすじ】 宮城県南部の町、亘理(わたり)。イチゴ栽培が盛んな地域だ。谷川晃(たにがわ・あきら)はイチゴ農家の長男。しかし、家を継ぐ気はなく東京の大学に合格、晃は2011年3月11日、アパート探しなどのために上京していた。一緒に東京に行きたいとせがんだ弟を置いて──。その弟、両親、祖父母、そして飼い犬。晃を除く家族全員があの大震災での津波に呑まれてしまった……。 あの日から9年経った今でも、まだ家族の誰一人も見つかっていない。 大学を卒業後、一旦東京で就職するも挫折し、仙台で肉体労働をする晃には、東京や仙台の人々は、もう震災の事を忘れてしまっているように感じられる。仙台で知り合った恋人の岡本美結 (おかもと・みゆ)も同じ。しかし、美結の明るさに救われているのも事実だった。つき合って2年、二人とも結婚を意識する頃だったが、晃は家族のことを考えると、どうしても、 自分だけが幸せにはなれないと、結婚に踏み出せないでいた。そんな時、二人の前に一台のタクシーが現れる──。 2時間のドラマ作品では描かれなかった物語の一つ一つエピソードの詳細が、作者自らの手で鮮やか紡ぎ出されていく──。 巻末には、ドラマで主演(晃役)を務めた俳優・千葉雄大さんによる感動的な解説も掲載!!

価格: 935円

著者: 内館 牧子

出版社: 潮出版社

シリーズ: 潮文庫

サイズ: 文庫

泣きたい午後のご褒美

泣きたい午後のご褒美

どんなときでも「喫茶店」でのひと休みと「物語」が、 私たちを癒してくれる。 いま最注目の作家陣が、 お茶の時間に交錯する人間ドラマを紡ぐ、 心をやさしく潤す短編集。 ●作品紹介 憧れのカフェでバイトをはじめた僕。 店員として足りないものがあるのでは、と悩む僕に先輩は言う。 「カフェっていうのはね、恋にあふれたファンタジーワールドなんだよ」 ーー青山美智子「サロンエプロン」 仕事に疲弊する私のもとに届いた、 高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。 思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、 大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート? ーー朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」 昭和初期に建てられた洋館で週末の夜だけ イブニング・ティーが楽しめる「ミント邸」。 名物は極上のホットケーキとマダムが提供する紅茶占いで……。 ーー斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」 神保町のレトロ喫茶に迷い込んだ女子高生の千紗。 ケチャップ色のナポリタンに、こだわりのコーヒーを供してくれるそこは、 まさに夢のワンダーランド! ーー竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」 気になる同級生の秘密を偶然知ってしまった高校生の映史は、 マスターがあらゆる「告白」をただ受け入れてくれる喫茶店 「キルシェ」のカウンターに座るが……。 ーー織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」 こちらとあちらの「中間生」にあるナカマ茶屋。 ヒミコさんたちが最後に食べたいものを提供しながら、 わたしはツレを待っているのです。 ーー小川糸「浮島 イルフロッタント」

価格: 770円

著者: 青山 美智子/朱野 帰子/斎藤 千輪/竹岡 葉月/織守 きょうや/小川 糸

出版社: ポプラ社

シリーズ: ポプラ文庫 日本文学 512

サイズ: 文庫

ときめく雲図鑑

ときめく雲図鑑

きょうも「雲」を連れて行く。 雲を巡る5つのstory 毎日空を見上げたくなる、全59種のときめく雲たちを紹介。 雲観察の基本となる「きほんの10種」のほか、空に現れるときめく雲たちを、「きれいな雲」「かわいい雲」「ふしぎな雲」「すごい雲」「めずらしい雲」などに分類し、美しい写真とともに紹介します。 気象予報士の菊池真以さんによる解説で、各種の雲の特徴や観察のポイントがわかりやすくまとめられています。 また、「雲の正体」「雲を発見した人」「ときめく季節の雲風景」「空の色の辞典」「雲撮影のコツ」など、雲と毎日を楽しむための情報が満載です。 ■内容 Story1 雲の記憶 雲の正体/雲と正岡子規/雲を発見した人/伝説の雲「彩雲」 Story2 雲の世界へ きほんの10種:すじ雲(巻雲)/うろこ雲(巻積雲)/うす雲(巻層雲)/ひつじ雲(高積雲)/おぼろ雲(高層雲)/あま雲(乱層雲)/うね雲(層積雲)/きり雲(層雲)/わた雲(積雲)/にゅうどう雲(積乱雲) 細分化された雲たち:きれい/かわいい/ふしぎ/すごい/めずらしい/さまざま/光×雲 Story3 季節の雲 春にときめく雲風景/夏にときめく雲風景/秋にときめく雲風景/冬にときめく雲風景 Story4 雲を楽しむ ○○な形の雲たち/雲撮影のコツ/高度1万mから雲を探す/雲と歩く山/雲のブックガイド/空の色の辞典/雲と出合える場所

価格: 1,320円

出版社: 山と溪谷社

シリーズ: ときめく図鑑Pokke!

サイズ: 単行本

2025年3月5日には、早川書房 などから37冊の文庫本が発売されます。

6日

極悪女帝の後宮(3)

極悪女帝の後宮(3)

極悪女帝ーー誰もが彼女を恐れ、敬い、跪く 「紅蘭、あんたを殺したい。殺していいか?」 「ええ、もちろんいいわよ。がんばって殺してね」 斎帝国の女帝・李紅蘭は、若く美しく冷酷無比。あまたの官吏を震え上がらせ、女官たちを芯から蕩けさせる蠱惑的な極悪女帝には、隣国から人質同然につれてこられた美貌の夫・龍淵がいる。愛と呼ぶには夫の妻への執着心が異常に強すぎる奇妙な夫婦関係なのだが、気がつけば後継者たる優秀な甥を養子に迎え、案外無事に一年が過ぎていた。とはいえ実際にはこの夫婦、それぞれが持つ特殊な能力も相まって業務上は最強のパートナーとなるのだが、プライベートではそうも言っていられない(まるで進展していない)状況で……? そんなある日、紅蘭は養子・白悠の実母である姉の要請に応じ、彼女が治める領地へ夫の龍淵と共に赴いた。聞けば、不幸を呼ぶ少年とされた白悠が紅蘭のもとに来てばらく経ったというのに、姉の周囲では変わらず不吉な怪異が起こり続けているという。どうやらそれは、この地に封じられたある高貴な女性の怨霊のせいらしい。いったい何に未練を残して怪異を起こしているのか、紅蘭は襲いかかる怨霊に直接、聞き取りを始めるがーー。

価格: 693円

著者: 宮野美嘉/篁 ふみ

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

白蛇の華燭 ごめんなさい、好きになってしまいました。

白蛇の華燭 ごめんなさい、好きになってしまいました。

お前を殺すために妻にするーー前世×恋愛譚 幼い頃、両親に捨てられて記憶をなくした少女。村人から冷たくされ、働かせてもらっている寺脇家では酷い扱いを受けながらも、少女は一人、懸命に生きてきた。 ある日、少女は村はずれの朽ちかけた社で見知らぬ青年と出会う。青年と視線が絡んだ瞬間、全身に電流が走ったかのような衝撃を受けた少女は、驚きのあまり逃げ出してしまう。 その直後、村に戻った少女は寺脇家の娘から恐ろしい事実を告げられる。少女は、六十年に一度の蛇神様への生け贄として村で生かされていたというのだ。絶望の中、少女は生贄の儀式に参加させられ、崖から突き落とされる。 少女が目をさますと、そこは立派な屋敷の一室。屋敷の主人である巳月白夜は、社にいた青年だった。白夜は名前がなかった少女に朝日という名を与え、君のことは俺が幸せにする、と告げて自分の婚約者にする。 しかし、白夜の言葉には裏があった。白夜は呪いによって白い大蛇の魂と古い記憶を持っており、朝日とは前世の因縁があったのだ。 「ずっとずっと、お前を殺したくて仕方がなかった」 白蛇の記憶に苦しむ白夜は、朝日を自分の手で殺そうと企てていたのだったーー。

価格: 737円

著者: 桜川 ヒロ/セカイ メグル

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

武漢コンフィデンシャル

武漢コンフィデンシャル

インテリジェンスは人類を救う 新型コロナウイルスの「発生源」として世界を震え上がらせた武漢は、中国革命の地にして、国共内戦の要衝でもあった。十歳でこの地に流れ着いた李志傑は、己の才覚を頼りに動乱の時代を駆け抜けたが、文革の嵐に見舞われ、家族は国を追われてしまうーー。 それから五十年後、李一族の「業」は、MI6の異端児スティーブン・ブラッドレーと相棒マイケル・コリンズを巻きこみ、“謀略の香港”に降り立った。感染爆発は、なぜ武漢から始まったのか? トランプ再登板で改めて、ウイルス起源が取り沙汰されるなか、米中の最高機密にインテリジェンス小説の巨匠が挑む。 【編集担当からのおすすめ情報】 トランプ大統領は再任早々、WHO脱退をほのめかし、中国への敵視も公言しています。米中対立の最中、「コロナウイルス発生源」は、ますます重要な意味を持つことでしょう。そんな未来を、フィクションのかたちをもって照らすのが、本作品です。著者が物語にちりばめた驚愕の真実(インテリジェンス)、あなたはいくつ発見できるでしょうか。ノンフィクション作家・広野真嗣氏が寄稿した巻末解説は、その補助線として必読です。 プロローグ 第一部 禁断の扉 第二部 マダム・クレアの館 第三部 蝙蝠は闇夜に飛び立つ 第四部 約束の地 エピローグ 解説 広野真嗣

価格: 1,034円

著者: 手嶋 龍一

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

福徳秀介のデビュー小説にしてベストセラー 大学2年生の「僕」は、入学前に憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。日傘をさしていつも人目を避け、青春を謳歌している学生グループを妬ましく思う、そんな日々。友人は一人。銭湯掃除のバイトと孤独な大学生活だけの毎日。 そんなある日、大教室で学生の輪を嫌うように席を立つ凜とした女子学生に出会う。その姿が心に焼き付いた「僕」は次第に深く強く彼女に惹かれていく。やっとの思いで近づき、初デートにも成功し、これからの楽しい日々を思い描いていたのだが・・・・・・。 ピュアで繊細な「僕」が初めて深く愛した彼女への想いは実るのか。そして、僕の人生の、その先はーーー。 著者自身の私小説を思わせるピュアな恋愛小説ながら、「生きる」ことそのものについても考えさせられる、心に刺さるホロ苦恋愛小説です。 文庫化にあたり、巻末には、映画出演の萩原利久さん、河合優実さんの特別対談を掲載。こちらも、見逃せません。 【編集担当からのおすすめ情報】 「初めて自分のすべてをさらけ出した」。2020年、この小説を書き終えたときのジャルジャル福徳秀介さんの言葉。 何度も何度も真摯に原稿に向き合い、改稿を重ね、4年の月日をかけて大切に向き合ってきた小説は、その後じわじわと口コミで魅力が伝わり、重版を重ねました。そして、この度、豪華キャストによる映画化が決定。映画化をきっかけに、待望の文庫化となりました。 今でも「ほんまに全部出し切った。良い小説!」と語る著者。「本当に本当に素敵な良い小説」と語る担当編集。その言い合いが続く最強の小説です。 映画出演の萩原利久さん、河合優実さんも絶賛していた独自の言葉センス。そしてこの小説の肝となる思いがほとばしる長台詞。クスッと笑えるユーモア。繊細なガラス細工のような主人公の心描写。はっとさせられるおばあちゃんの言葉の数々。 この小説にしかない魅力がいっぱいです。 どうぞ、なんの先入観ももたずに、まずはこの作品を読んでいただきたい。それが、担当編集からのお願いです。きっと、心に何かが刺さる作品です。 【目次】 第一章 花曇 第二章 緑雨 第三章 雷鳴 第四章 虹橋 第五章 幸空

価格: 770円

著者: 福徳 秀介

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

こころのカルテ 潜入心理師・月野ゆん

こころのカルテ 潜入心理師・月野ゆん

潜入心理師、人の心の「核」に触れる。 横浜みなと大学病院で働く月野ゆんは、精神疾患をかかえた人の心の「核」に潜入し、治療をおこなう潜入心理師だ。日本で初めて人の心に潜入した潜入師で、ゆんの憧れの先輩である本城京と、精神科の看護師経験を持つ、同じく潜入師の先輩・蓮まこととともに、ゆんは今日も患者の記憶のなかへと潜っていく。 ゆんには、患者の心の「核」がどこにあるかがわかる不思議な力があった。幼いころに母親から「あんたなんか、産むんじゃなかった」と言われた記憶、いじめに加担してしまった記憶、夫の不倫発覚など、ゆんたちが対峙する患者の心の「核」は様々だ。まだ新しい資格で成り手が少ないなか、ゆんがこの仕事を志したのには、実は理由があって──。 「ナースの卯月に視えるもの」シリーズで注目を集める元看護師の著者、待望の最新作! 【編集担当からのおすすめ情報】 医師であり小説家の中山祐次郎さんが熱い推薦コメントを寄せてくださいました! 「人はなぜ死ぬか。なぜ生きるか。「死にたい」気持ちの解明から迫った至高の医療ファンタジー。」──中山祐次郎(医師・小説家)

価格: 682円

著者: 秋谷 りんこ

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

宙ごはん

宙ごはん

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化! 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいて「さいこーにしあわせ」だった。 宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。 代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづける。 ──きっと、この物語はあなたの人生を支えてくれる。 文庫化にあたり、単行本の初版カバーに掲載した掌編に加え、書き下ろし掌編を収録。 解説は、作家の寺地はるなさん。 【編集担当からのおすすめ情報】 解説は、作家の寺地はるなさん。

価格: 946円

著者: 町田 そのこ

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

出来事と写真 増補版

出来事と写真 増補版

写真家は東日本大震災とどう向き合ったのか 本書は2016年1月に赤々舎より単行本として刊行された書籍を文庫化するもの。元本は東日本大震災から4年にわたり、写真家 畠山直哉と文筆家 大竹昭子が重ねた対話を集めたもの。未曾有の災害で母を失い、無力感に苛まれながら、震災で跡形もなく失われた故郷陸前高田の姿に写真家はどのように向き合い、時の変化とともに、未来にどのような希望を見出したのか。 今回は、「出来事」を契機に始まった、畠山・大竹の対話をまとめた赤々舎版に、写真集『津波の木』の刊行を受けて行われた新たな対話を加えて、文庫版の増補版として刊行します。当初の心づもりとは裏腹に、時を経ても、出来事を冷静に受けとめきれない写真家畠山直哉は、さらなる世界の混沌に直面しながらも誠実に世界と向き合い、アーティストとしてなにが出来るのか、アートの果たすべき役割についてみずからに問い続けます。 文庫版の「おわりに」には、2012年水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された「3・11とアーティスト 進行形の記録」展の図録に収載された、アートの社会的役割に関して考えを巡らした、畠山直哉氏の「震災とアート」に関する文章を再録いたします。

価格: 847円

著者: 畠山 直哉/大竹 昭子

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

信貴山忠義 北近江合戦心得〈五〉

信貴山忠義 北近江合戦心得〈五〉

女難大敵だ、与一郎!無茶振り続く第五巻 旗印は「正直無双」!女難大敵、腐るな与一郎! 上杉謙信と雌雄を決すべく織田諸将が北陸に集う中、すでに狙いを毛利の中国地方に定める秀吉。弟の秀長を通じ藤堂高虎を播磨に派遣する一方、与一郎が帯びた密命は、於市への無謀な求婚の仲介だった。気乗りしない任務に加え、逆恨みされている侍女の暗躍、於弦の子の処遇ーー馬鹿正直な与一郎の気苦労は絶えない。 やがて、摂津で松永久秀が二度目の謀反を起こす。 堅固な信貴山城を落とすため、与一郎組が配置されたのはたった三百人で急勾配の斜面を攻める搦め手の別働隊。成り行きから思わぬ好機を掴んだ与一郎、ある大役を果たすことができるか!? 徳川方「三河雑兵心得」と対をなす、豊臣方の戦国出世物語。 無茶振り続く第五弾! 【編集担当からのおすすめ情報】 「弓の名手、遠藤与一郎。読む者の心さえ射貫く。新たな合戦絵巻の始まりに、胸躍ること間違いなし!」(今村翔吾さん/作家) 「戦国時代小説には、固くて難しいというイメージを持っていましたが、こんなにおもしろくて笑える作品は初めてです!」(丸善 丸の内本店 玉井佐和さん/書店員) 『足軽仁義』から始まる織田方「三河雑兵心得」と対をなす、 豊臣方の「北近江合戦心得」シリーズ。 これまで以上の、様々なジャンルの困難が待ち受ける今作、 ぜひ与一郎の活躍と成長を見届けていただければ幸いです!

価格: 737円

著者: 井原 忠政

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

花蝶屋の三人娘

花蝶屋の三人娘

水茶屋の看板三人娘、果たしてその正体は? 「花蝶屋の茶でも喫すれば、流れが変わるに違いない」 南町奉行所の狼こと、定町廻り同心の沢井勝之進は行きつけの水茶屋に顔を出した。 人気絵師殺しの探索に手こずり、一息つきたいーーというのは口実で、お目当てのお蘭に逢いたいのだ。 お蘭は花蝶屋の看板三人娘のひとりで、清楚で生真面目な十九才。 あとのふたりは、艶っぽく熟れた二十一才のお藤、甘えん坊でお転婆な十七才のお桃だ。 お蘭は勝之進に茶を淹れつつ、素知らぬふりで探索の進み具合を聞き出して、にこりと微笑む。 だが、のぼせ上っている勝之進は何も気付かない。 実は看板三人娘は、自分たちの仇を探しながら、頼まれれば他人の復讐も引き受ける〈仇討ち屋〉なのだ。 花蝶屋の主人お稲や鍼灸医の桂雲、美男双子の岡っ引き六助と七弥とともに、三人娘が人気絵師殺しを暴く! 人気沸騰中の作家が贈る新シリーズ、堂々の幕開け! 【編集担当からのおすすめ情報】 2021年、第10回日本歴史時代作家協会シリーズ賞を「はないちもんめ」「はたご雪月花」シリーズで受賞した、押しも押されもせぬ実力派。「お葉の医心帖」「深川夫婦捕物帖」「小鍋屋よろづ公事控」シリーズで人気沸騰中!

価格: 759円

著者: 有馬 美季子

出版社: 小学館

サイズ: 文庫

竹取物語

竹取物語

かぐや姫×森見登美彦! 1000年以上も読み継がれる「物語の原型」を 竹林をこよなく愛す当代の人気作家が現代語訳! 翁がある日、光る竹の中に見つけた可愛らしい小さな人。やがて絶世の美女に成長したかぐや姫は、言い寄る求婚者たちに無理難題を課す。恋に破れ去る男たち、そして、「その日」は近づくーー千年以上も前に書かれ、読み継がれてきた異世界譚を、竹林に並々ならぬ思いを寄せる作家・森見登美彦が現代語訳した必読の一冊! 竹取物語とその現代語訳にまつわる舞台裏をたっぷり語った講義「作家と楽しむ古典 僕が書いたような物語」、竹林の中へ入り込んだ幼少期の原体験からはじまる文庫版のための書き下ろしあとがき「生きていることのふしぎ」も収録。 【もくじ】 竹取物語 全集版あとがき 千年の失恋 特別収録 講義「作家と楽しむ古典」 僕が書いたような物語 文庫版あとがき 生きていることのふしぎ 解題 大井田晴彦 【著者略歴】 1979年、奈良県生まれ。2003年、京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、10年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞、14年『聖なる怠け者の冒険』で京都本大賞、17年『夜行』で広島本大賞、19年『熱帯』で高校生直木賞を受賞。他の著書に『新釈 走れメロス 他四篇』『有頂天家族』シリーズ、『シャーロック・ホームズの凱旋』など多数。

価格: 660円

著者: 森見 登美彦

出版社: 河出書房新社

シリーズ: 河出文庫 古典新訳コレクション

サイズ: 文庫

旅する温泉漫画 かけ湯くん

旅する温泉漫画 かけ湯くん

温泉を愛するかけ湯くん、いい湯を求めて旅します。お猿と出会う地獄谷温泉、天然炭酸水の稲子湯、山紫水明の麒麟山温泉などいずれ劣らぬ名湯をめぐる旅。さらには予期せぬ混浴や暗闇の温泉、彗星との邂逅など旅のハプニングもてんこ盛り。しばし日常を離れてかけ湯くんととっぷりと。 解説=白央篤司 *本書は、単行本『旅する温泉漫画 かけ湯くん』を分冊し、描き下ろし1篇を加えて文庫化したものです。 ■目次 下諏訪ぶらりぶらり(長野・下諏訪温泉) 歌声浴場(東京・銭湯) おじいさんといっしょ(福島・飯坂温泉) かけ湯くん、キバをむく(長野・地獄谷温泉) 神々のはからい(京都・天橋立・智恵の湯) ひとりでいたくて(京都・木津温泉) 見送りわんこ(長野・角間温泉) 不覚なり!(奈良・天川村)  好物盛り合わせ(長野・稲子湯温泉) 再訪を味わう(山形・銀山温泉) イナゴのつきそい(山梨・嵯峨塩鉱泉) 不思議体験 突撃混浴隊 ひしひし(岐阜・下呂温泉) 真夏の自由人 恨みのシャンプー 天然サイダー(長野・初谷温泉) 川底の湯(群馬・尻焼温泉) 露天風呂休憩事情(群馬・草津温泉) 山紫水明の湯(新潟・麒麟山温泉) 幸せだもの  完食の呪縛  つるぴかなのに(東京・?外温泉) …はい、そうでした…(東京・六龍鉱泉) 星と温泉(大分・湯平温泉)  幸せのポイント  共同浴場巡礼(長野・上諏訪・衣温泉) ひっそり浴場(長野・上諏訪・大和温泉) どうしたでせうね 無念もんもん 咲いてます(長野・稲荷山温泉) 〈描き下ろし〉宵待草(千葉・あしか荘) 〈解説〉コマの外にまで旅情 白央篤司

価格: 1,023円

著者: 松本 英子

出版社: 河出書房新社

シリーズ: 河出文庫

サイズ: 文庫

2025年3月6日には、小学館 などから20冊の文庫本が発売されます。

7日

谷口雅春とその時代

谷口雅春とその時代

一人の求道青年は、いかにして新宗教創始者となったかーー。 新宗教「生長の家」創始者・谷口雅春(1893-1985)。その誕生から彼を崇敬する信徒集団の形成に至るまでの思想遍歴を、内村鑑三・西田天香・倉田百三・武者小路実篤・賀川豊彦といった同時代の人々や、スピリチュアリズムやニューソート、催眠術、岡田式静坐法といった時代を彩る諸思想との関わりから鮮やかに描き出す。 日本近現代宗教史に大きな足跡を残した重要人物・谷口雅春に関する稀少な著作であるとともに、未完作ながら日本および世界の宗教思想史に通じた著者ならではの卓抜した視点から後学に多大な示唆を与え続けた評伝の傑作。 長らく入手困難となっていた谷口雅春に関する唯一無二の名評伝が待望の文庫化! 解説=島薗 進 【目次】 文庫版まえがき(島薗 進) 第一章 谷口正治 谷神死せず/家系への誇り/谷口正治/殺生/投書少年/文学乞食/耽美への道/カチューシャかわいや/罪な「言葉の芸術」 第二章 世界立替説 紡績工場にて/心霊治療を求めて/世界立替説/霊動にふれる/鎮魂帰神/本田霊学/変態心理的解釈/霊縛と霊眼/綾部の金神さま/キリスト再臨論 第三章 蛇と蛙 紫陽花の君/亀岡にて/美しい人/医書あさり/蛇と蛙/下座の人・西田天香との出会い/武者小路実篤批判/一輪思想をめぐって/大本事件(第一次) 第四章 神を審く 神を審く/幽祖西田天香/「救いは創造主から来るか」/賀川豊彦の宇宙悪/ニーチェとトルストイに学ぶ/人格価値と生命価値/火事と花見/守銭奴/百姓愛道場/創造主はあるか/谷口式自然哲学/真如と無明/菜食主義 第五章 雪溶け 高岡から神戸へ/聖フランシスに倣いて/善中の悪/近江商人西田天香に学ぶ(宣光社的はたらき)/雪溶け/汝が性のつたなきを泣け/信仰革命──心霊主義/浅野和三郎との出会い/心霊研究的時代背景/太霊道など 第六章 生命讃歌 ニューソートとの出会い/ホルムスの思想/無相の神/神想観における観普賢菩薩行法/就職/生命讃歌/天理教祖と大本教祖について/求道者谷口雅春の誕生/世界救済の大導師 第七章 『生長の家』創刊 『生長の家』創刊/精神分析の紹介/生命教としての生長の家/乳母車に雑誌を積んで/生長の家の守護神/如意宝珠/声字即実相/経済倫埋 第八章 甘露の法雨 呪詛の否定/思考万能の思想/神想観の公開/遠隔指導/『甘露の法雨』/『甘露の法雨』と「罪」 解 説(島薗 進) あとがき(島薗 進) ※本書は1995年、東京堂出版より刊行された書籍の文庫版です。

価格: 1,650円

著者: 小野 泰博/島薗 進

出版社: 法藏館

シリーズ: 法蔵館文庫

サイズ: 文庫

魏晋清談集

魏晋清談集

感動と快感をもたらす言葉と行動によって語り伝えられる魏晋時代の人物。すなわち三国志の英雄や竹林の七賢をはじめとする、三〜五世紀に生きた貴族、武人、文人らの精神を、警抜で機知に富んだ表現で活写。鋭い観察眼によって描き出された時代のエートスと人間模様を伝える短篇342条を『後漢書』『三国志』『世説新語』等より抄訳する。 【目次】 解説  一 『世説新語』--真実をうがつ  二 魏晋の時代ーー単眼から複眼へ  三 『世説新語』の評価  四 本書の構成 第一部 清談がつづる魏晋小史 一章 三人の英雄たち  (一〜一四話) 二章 司馬氏の抬頭(一五〜二一話)  三章 つかの間の天下統一(二二〜三二話)  四章 江南の囚われ人(三三〜四〇話)  五章 苦悩する東晋王朝(四一〜五六話)  六章 桓温の登場(五七〜七七話)  七章 謝安の勝利(七八〜九四話)  八章 東晋王朝の落日(九五〜一〇六話) 第二部 人間、この複雑なるもの  一章 竹林の七賢(一一三〜一七七話)  二章 学問(一七八〜一八九話)  三章 哲学と文学(一九〇〜二〇五話)  四章 談論(二〇六〜二二三話)  五章 名言(二二四〜二三五話)  六章 正義派、またはまじめ人間(二三六〜二四七話)  七章 意地っぱり(二四八〜二五四話)  八章 豪気(二五五〜二六〇話)  九章 恐るべき子供たち(アンファン・テリブル)(二六一〜二六六話)  十章 女性たち(二六七〜二七九話)  十一章 残酷物語(二八〇〜二九六話) 十二章 さまざまの慟哭(二九七〜三〇四話) 十三章 神と仏(三〇五〜三一三話) 十四章 琴棊書画(三一四〜三二四話) 十五章 食いしん坊(グルメ)(三二五〜三三一話) 十六章 酒(三三二〜三四二話) 「法蔵館文庫」のためのあとがき

価格: 1,650円

著者: 吉川 忠夫

出版社: 法藏館

シリーズ: 法蔵館文庫

サイズ: 文庫

裏金議員

裏金議員

自民党の最大派閥の安倍派(清和政策研究会)など複数の派閥で、派閥が主催するパーティーで集めたお金の一部を政治資金収支報告書に載せず議員に戻したり(キックバック)、議員が派閥に収めず自分の懐にしまっていたり(中抜き)していたことがわかりました。議員からすれば、誰からいくらもらったかも何に使ったかもまったく明らかにしなくてよい「裏金」を手にしたことになります。  ふつうの企業に置き換えると、製品などを売って得たお金を報告せずに社員が自分の懐に入れた場合(中抜き)、「業務上横領罪」にとわれる可能性があります。10年以下の懲役という重い罪です。また、売り上げの一部を社員などに配った場合(キックバック)、法人税逃れにつながりかねません。 まえがき1裏金議員とは、何をした人か。2国会議員の年収はいくらか。3国会議員の年収は世界で何番目か。4国会の会期は何日くらいか。5国会議員の優遇制度はどのようなものがあるか。6令和6年に発覚した裏金議員は誰だったか。7令和6年10月27日衆議院選挙で裏金議員たちはどうなったか。8令和7年夏の参議院選挙に立候補予定の裏金議員は誰か。自民党の公認を得たか。9令和6年の衆議院選挙後の政治資金規正法の改正で、どのように変わったか。抜け穴はないのか。10企業・団体献金を禁止するべきか。現在、どのような企業・団体献金があるのか。11企業・団体献金の禁止に反対する政党、賛成する政党はどこか。12国民が選んだ国会議員が、今、何をしているのかを、監視するシステムをどう作るか。13国政選挙への関心を高めるための社会改革をどうすればいいか。あとがき、参考文献・資料

価格: 550円

著者: 吉田司

出版社: ハート書房

サイズ: 文庫

2025年3月7日には、朝日新聞出版 などから20冊の文庫本が発売されます。

10日

女医だけが知っている となりのSEX白書

女医だけが知っている となりのSEX白書

◎チャンネル登録者29.6万人、総再生回数7000万回、著書累計100万部突破! ◎中高年の性生活に特化した大人気YouTube『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』の富永ドクターが、大人の性の疑問&悩み100問にスッキリ回答! ◎購読者特典として、富永ドクターが解説するスペシャル動画「Gスポットの真実」をプレゼント! 加齢による性機能の低下や精力減退、セックスレスなど……、中高年が悩みがちな性にまつわる疑問や質問、お悩み100問を厳選。医学的見地から中高年の心と体にやさしい「性の正解」をレクチャーします。Q&A形式の構成なので、どこからでも気軽に読み進めることができます。 人生100年時代を幸せに過ごすために「大人の性」を大切にすることは、立派な健康管理です。あなたのお悩みを解決してくれるヒントが必ず見つかる1冊です! <こんな人にオススメ> ●生涯現役でいつまでのセックスを愉しみたい方 ●最近、性欲の衰えや勃起力の低下を実感している方 ●中高年の体にやさしいセックス・テクニックを知りたい方 ●パートナーとのセックスレスを解消したい方 <目次> 第1章:医学的に正しいヘルスケアとしてのセックス 第2章:性機能を劣化させない オトコの性学Q&A 第3章:男性だけが知らない オンナの性学Q&A 第4章:人生が豊かになる 大人の性技テクQ&A 第5章:精力減退を防ぐための 生活習慣Q&A

価格: 990円

著者: 富永喜代

出版社: 永岡書店

サイズ: 文庫

繊細で敏感でも、自分らしくラクに生きていける本

繊細で敏感でも、自分らしくラクに生きていける本

人一倍敏感であるHSP(Highly Sensitive Person)の多くは、 自分の「繊細さ」や「敏感さ」にどう対処していいかわからず、 生きづらさを感じながら毎日を送っています。 HSPは純粋かつ繊細で人に優しく、良心的で感受性が強く、直感も優れています。 一方で、自他を区別して自分を守る心理的境界線の防衛機能が弱く、 共感性も高いために、周囲のマイナス感情を無意識に受け取ってしまったり、 逆に自分のエネルギーを吸い取られてしまったりする傾向があります。 また、不安の神経システムが強いために、慎重で臆病だったり、 責任感の強さから自責の念をもちやすかったりするのもHSPの特徴です。 このため、自分が繊細で敏感であることに悩まされている人は少なくありません。 HSPが「自分らしく」、「ラクに」生きていくためにはどうしたらいいのでしょうか。 本書ではHSPに関する新たな知見や、傷つきやすいのに刺激を求めてしまう HSE(Highly Sensitive Extrovert)にもふれ、 生きづらさを解消するこれまでにない秘策について、なるべくわかりやすく解説しています。 さらに、脳・心・体・食・魂など多方面にわたって視野を広げるなかで、新たにわかってきた「過敏性」の本質についてもお伝えしたいと思います。(はじめにより・一部抜粋) 既刊『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになる本』を全面加筆、修正し文庫化しました。

価格: 935円

著者: 長沼睦雄

出版社: 永岡書店

サイズ: 文庫

雪が溶けるまで抱いていて

雪が溶けるまで抱いていて

3つのキス、3人の恋人 この恋は、雪が溶けるほどーー。 旅先の雪山で事故にあったデイジーは、 プロスキーヤー、医師、森林保護官の3人の男性に救われて愛するように…… マヤ・バンクスファン必読のホットなロマンス。 【あらすじ】 人生で最悪の1週間。それがイギリス人美術教師で画家でもあるデイジーの感想だった。元恋人がまき散らした噓のせいで教職を失ったデイジーは、傷心を癒す旅をしていたところ、スウェーデンの山中でヘラジカをよけて木にぶつかり、愛車も雪の中で故障してしまったのだ。 だがデイジーはプロスキーヤーのエリアス(エリ)、医師のリーヴェン、森林保護官のコールという3人の男たちに救われる。治療を受けたデイジーは山を下りようとしたが、吹雪のせいで閉じ込められ、彼らが住む山小屋で数週間を過ごすことに。最初はエリ以外のふたりはデイジーに不信感を抱いていたが、共に過ごすうち、デイジーは3人から愛され、愛するようになっていた。 ホットで切なく、愛にあふれた関係の行く末はーー? 大注目の作家、日本初登場!  

価格: 1,815円

著者: リリー・ゴールド/石原未奈子

出版社: 竹書房

シリーズ: ラズベリーブックス ゴ1-1

サイズ: 文庫

【POD】アート革命前夜 ビジネスマンよアーティストから学べ!

【POD】アート革命前夜 ビジネスマンよアーティストから学べ!

みなさんは日頃の生活の中で「アート」と、どれほど触れ合っておられるだろうか? インターネットやSNSの発展により、 多くの方が日常でアート作品を鑑賞する機会は増えているはずだ。 しかし、アーティストやその作品からどのような気付きを得て、また、 日常生活やビジネスにフィードバック出来ているかというと、やや疑問が生じる。 いわゆる「アート思考」とは一般的に、 「既成概念を払拭し、ゼロからイチを生み出す、アーティストが行うような思考法」を呼ぶ。 例えば、iPhoneを開発したApple社のスティーブ・ジョブズは、 「より優れたデバイスを生み出したい」という課題に対して、 「世界中の人が“ポストPC”のような端末を持てたら良い」というアイデアを組み合わせ、 その後の爆発的な普及に至った。 iPhoneをはじめとするスマートフォンは、言わずもがな近年の デジタルトランスフォーメーション(DX)の象徴とも呼ぶに相応しく、 テクノロジーとアート思考の融合が生んだ成功例である。 ビジネスの現場では、論理的思考が重視されがちだが「アートから学びを得ることで、 新たな価値を生み出す余地が広がるはずだ」と著者は考える。 しかし対極とも言えるこのような柔軟な思考法を実践できているビジネスパーソンは、 まだまだ少数ではないだろうか? 本書では、アートとビジネスやICT・地域活性化の関りを考察し、 主にビジネスパーソン向けに、アート思考の取り入れ方を述べてゆく。 さらに本書では、著者の実体験からの読者への気付きのシェアを深めるべく、 2024年12月29日から30日までの「長野県松本市」(※)への旅行体験を踏まえて、 各種アートの考察を行う。 (※松本市は、ものづくりやアートの街として注目を浴びている) また、著者が交流させて頂いているアーティストへのインタビューを実録として掲載することで、 読者へ有益な気付きをシェアしてゆく。 なお、“アート”という言葉自体が広義となるため、本書では、アートの範囲を以下の通りとする。 【一】視覚芸術(絵画・彫刻・写真・書道・映像など) 【二】パフォーマンス(ダンス、演劇など) 【三】文学(小説、詩作、戯曲など) 【四】その他(空間芸術、建築デザイン、Webデザインなど) アーティストやアート作品から学び、ビジネスにも活用したい方、 日常をより豊かにしたい方にぜひお読み頂きたい。 〜アジェンダ〜 ●アート業界の現状と課題 ●アート思考とは? ●アートとICT ●松本市探訪より 街中に溢れるアート ●松本市探訪より シネマミュージアムとの出逢い ●アーティストインタビューVOL1:押し花アーティスト: 川越 多江さん ●アーティストインタビューVOL2:書家 藤田 桜月さん ●アーティストインタビューVOL3 :Webデザイナー: 巾崎 由紀子さん ●アーティストインタビューVO4 :作家 中田 和良 ●アート革命前夜

価格: 1,540円

著者: 中田和良

出版社: くるみ出版

サイズ: 文庫

2025年3月10日には、永岡書店 などから11冊の文庫本が発売されます。

11日

2025年3月11日には、徳間書店 などから22冊の文庫本が発売されます。

12日

おでかけアンソロジー ひとり旅

おでかけアンソロジー ひとり旅

だいわ文庫人気のアンソロジーから、新しいシリーズ「おでかけアンソロジー」が誕生! 40人の著者が綴る、ひとり旅をテーマにした珠玉のエッセイ集。 旅先で感じる解放感、誰にも気兼ねしない自由さーー。 「ひとり旅」だからこそ味わえる特別な瞬間を一冊に詰め込みました。 時代も行き先もその心境もそれぞれ違う旅を、いいとこどりで楽しめます。 移動中や旅先で、あるいはどこへも出かけずじっくりと。 読んで旅する、「おでかけアンソロジー」第1弾です。 【掲載作品著者】(50音順) 阿川佐和子、浅田次郎、池澤夏樹、池波正太郎、いとうあさこ、井上靖、江國香織、遠藤周作、太田和彦、小川糸、長田弘、角田光代、木内昇、岸田國士、久住昌之、佐藤春夫、椎名誠、東海林さだお、杉森千紘、スズキナオ、高野秀行、高橋久美子、田中小実昌、外山滋比古、中島らも、中原中也、西加奈子、萩原朔太郎、林芙美子、pha、星野博美、穂村弘、堀川波、黛まどか、三木清、村上春樹、村松友視、柳田國男、吉田健一、若菜晃子、若山牧水 「行動数値の定量」角田光代 「僕の好きな鞄」村上春樹 「アジアは汽車がいい」池澤夏樹 「旅先で開く本」木内昇 「旅情・旅情・旅情」井上靖 「街の会話」阿川佐和子 「夜の新幹線はさびしい」江國香織 「タイム・マシンで見た清州城」遠藤周作 「旅行の『ヤー!』」西加奈子 「渓をおもふ」若山牧水 「旅の始まりは空港野宿から」杉森千紘 「ONE」黛まどか 「わからない旅」田中小実昌 「おっちゃん」小川糸 「空飛ぶブロイラー便」椎名誠 「一人旅のススメ」高橋久美子 「西の要、高尾山」久住昌之 「旅上」萩原朔太郎 「旅 」中原中也 「夜の旅」若菜晃子 「蝗の大行進」佐藤春夫 「世界の中心」星野博美 「行って楽しむ行楽弁当」東海林さだお 「愉快なる地図 大陸への一人旅(抄)」林芙美子 「青春18きっぷでだらだら旅をするのが好きだ」pha 「上越高田の居酒屋」太田和彦 「草木と海と」柳田國男 「一人旅」いとうあさこ 「旅(抄)」池波正太郎 「道草」吉田健一 「一人の詩人に話しかけて」長田弘 「『好き』が旅の道先案内人」堀川波 「バスの注意」外山滋比古 「チェーン・トラベラー」村松友視 「旅について」三木清 「丹波篠山」中島らも 「旅の苦労」岸田國士 「チャンスがなければ降りないかもしれない駅で降りてみる」スズキナオ 「旅人の目」穂村弘 「旅先作家」浅田次郎 「長生きしたけりゃ旅に出ろ!」高野秀行

価格: 880円

著者: 阿川佐和子 他

出版社: 大和書房

シリーズ: だいわ文庫

サイズ: 文庫

人生にがっかりしないための16の物語

人生にがっかりしないための16の物語

立ち止まったら、本を開こう。 言葉と対話のプロが届ける不朽のブックガイド!  「人生における希望や勇気の形が決して一つでないことを、物語を巡る旅を通じて深く知る一冊」--辻村深月 劇作家であり、演出家であり、人生相談のエキスパートでもある鴻上尚史──その信念に濃い影響を与えた「とっておきの物語」だけを厳選紹介。発表から何十年の時が経とうと色褪せぬ不朽の名作は、暗がりだらけの世界にも確かな光を見出すチャンスと、毎日を生き抜く希望のヒントを届けてくれる。文庫化に際し4章分を書き下ろした完全版! あなたの道をあなたの力で歩み出すための一冊。 文庫版まえがき はじめに Chapter 1 『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス Chapter 2 『百年の孤独』G.ガルシア=マルケス Chapter 3 『泣いた赤おに』浜田廣介 Chapter 4 『友達』安部公房 Chapter 5 『人間失格』太宰治 Chapter 6 『贈る言葉』柴田翔 Chapter 7 『劇画・オバQ』藤子・F・不二雄 Chapter 8 『大いなる助走』筒井康隆 Chapter 9 『変身』フランツ・カフカ Chapter 10 『セメント樽の中の手紙』葉山嘉樹 Chapter 11 『ガープの世界』ジョン・アーヴィング Chapter 12 『羊をめぐる冒険』村上春樹 Chapter 13 『コンビニ人間』村田沙耶香 Chapter 14 『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ Chapter 15 『寺山修司と生きて』田中未知ほか3冊 Chapter 16 『傲慢と善良』辻村深月

価格: 968円

著者: 鴻上 尚史

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま文庫 こー38-4

サイズ: 文庫

ゴンべの森へ

ゴンべの森へ

最初で最後のアフリカへの旅。 ジェーン・グドールとの対話、チンパンジーの観察、タンザニアの人びとの生活、 アラスカへの思い……星野道夫の傑作、待望の復刊! カラー写真56点を収録。 1995年、星野道夫はアフリカへ旅に出た。タンザニア奥地ゴンベ動物保護区でチンパンジーの観察研究・保護に取り組むジェーン・グドールとの対話、熱帯の風景や動物たちとの出合い、人びとの暮らしへの共感、遠い地で思うアラスカの自然……10日間の旅で見たもの、考えたことが、写真と文章で生き生きと甦る。旧文庫版(「アフリカ旅日記 ゴンべの森へ」)から写真を20点以上増補した決定版。 特別寄稿 ジェーン・グドール 解説 管啓次郎 カバー写真 星野道夫 カバーデザイン 五十嵐哲夫 アフリカだ! アフリカだ! 東京発12時40分チューリヒ行き タンザニアへ ダルエスサラーム、ジェーンの家 キゴマ、そしてタンガニーカ湖 ゴンベの夜 森の問題児フロド ジェーンの滝 ぼくのファンタジー タンガニーカ湖の浜辺で フロドとジェーン 古い友人フィフィ ゴンベを去る日 旅の終わりに 特別寄稿 ミチオがそこにいるだけで  ジェーン・グドール 解説 地点から地球へ  管啓次郎

価格: 924円

著者: 星野 道夫

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま文庫 ほー29-1

サイズ: 文庫

「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。

「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。

「わたし」を奪われずに生きるために。 性暴力被害、ジェンダー格差、年齢差別、#MeToo……    社会から軽く扱われてきた暴力に声を上げ続けた記録。 文庫版新章「自由のほうへ行くために」を増補! 社会から隠されてきた小さな声を丹念に取材し続ける著者が、わたしたちに降りかかる「らしさ」の呪いを断ち切り、生きづらさを理解するための新たな補助線を書き加えていく。性暴力被害やハラスメント、痴漢犯罪、#MeToo、2017年と2023年に行われた性犯罪刑法改正──。この不合理な世界で闘うあなたを決してひとりにしない、レジスタンス・エッセイ。新章「自由のほうへ行くために」を増補。 この社会を見る角度や場所を変えなければいけない。 その周辺で何が起きているか見つめなければいけない。 ーー(本文より) カバー装画 Kwon Seoyong カバーデザイン 芥陽子 はじめに 1 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。(二〇一六〜二〇一八) プロローグ バザーとiPad 越しのお祈り 手を伸ばさなかった話(1) 手を伸ばさなかった話(2) 大海は近いか遠いのか 加害者が語ること 年齢の話 手伝ってくださいと言われてよかったと思った話 炎上ばかりの現代で覚えておきたい歴史 No means No 私の体は私のもの もう1 つの「死にたい」検索結果の話 外見をほめられたら必死で否定しなければいけないあの雰囲気について 警察行く行かないの話&行っても意味ないのかとかの話 死と型 子どもにとっての強者 取材と暴力 生まれてから十二年間だけ猶予期間 フィクションと実相 手を伸ばさなかった話(3) 半分だけわかる、でもいいと思う 男女平等の話 女の人の体が好き 美人とセクハラ 透明な痴漢常習者 前に進む おわりに 2 自由のほうへ行くために(二〇二二〜二〇二四) 女性が幸福な国 遠ざけられてきたもの ネグレクト 令和のご不快構文 従順な最後の世代 大切な話だから声をひそめて Column 持続可能な生活 百円ショップのサンセベリア 猫の同意 文庫版 おわりに

価格: 924円

著者: 小川 たまか

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま文庫 おー78-1

サイズ: 文庫

ウスバカ談義

ウスバカ談義

戦後派の巨匠が贈る昭和のユーモア短編集 強烈な友人・知人たちとの奇妙な会話、突飛なエピソード、滲み出す虚無感。 生誕110年記念復刊  解説・荻原魚雷 「相手をグサッと突き刺すような言葉は、お互いに本能的に避けるでしょう。それがルールというものです。あんただって誰かと喧嘩して、大バカと言われるより、ウスバカと言われる方がこたえるでしょう。」(「ウスバカ談義」) 「山名君の説明では、友達にもたくさんの種類があり、たとえば、善友、悪友、益友、損友、その他棋友、釣友などいろいろあって、山名君は私の益友をもって任じているのだそうである。(「益友」) ウスバカと大バカの違いとは? 善友・悪友ときて、益友とは? 買ってきたタコは何故七本脚なのか? 主人公のもとをたびたび訪れては奇妙な問答を繰り返し、何かを押し付けたりやらせたりする男・山名君との珍妙なやりとりが絶妙な連作ほか、語り手と友人知人が紡ぐ物語10編。戦後派の巨匠にして、虚無と表裏のユーモアで独特な存在を示した著者、最後の傑作短編集。 カバーイラスト 樋口達也 カバーデザイン 明石すみれ      (芦澤泰偉事務所) ウスバカ談義 益友 孫悟空とタコ 八島池の蛙 ふしぎな患者 留守番綺談 満員列車 寝ぐせ 落ちる Q高原悲話 Sの背中 解説 荻原魚雷

価格: 1,100円

著者: 梅崎 春生

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま文庫 うー51-1

サイズ: 文庫

新版 古代ギリシアの同性愛

新版 古代ギリシアの同性愛

古代ギリシアの文化と社会を知るうえで、無視することのできない同性愛的傾向。それは、どのような形で表現され、受けとめられていたのか。本書は20世紀を代表する古典学の権威が、紀元前の8世紀から2世紀にわたる詩、壷絵、アリストファネスの喜劇、プラトンの対話篇、法廷弁論から落書にいたる膨大な史料を精査した、古代ギリシア研究史上の画期的名著である。同性愛的な行為と感情を克明に追い、性的関係のもつ複合的性格と自由で多種多様な姿を描きだすことによって、ジェンダー研究の基礎文献となった。収録図版多数。 解説 栗原麻子 第1章 問題点・資料・方法 1 方針 2 美術 3 文献 4 用語 第2章 ティマルコス告発 A 法律 1 男の売春 2 刑罰 3 身分 4 ヒュブリス B エロスのさまざまな現れ 1 売春容疑に対する弁護 2 エロスと欲望 3 エロスと愛 4 つきまといと鞘あて 5 同性愛の詩 C 自然と社会 1 自然の衝動 2 男の体形と女の体形 3 男らしさと女らしさ 4 追う者と逃げる者 5 求愛と性交 6 支配する側と屈服する側 第3章 特殊相と展開 A 秘めざる恋 B 偏愛と幻想 C 喜劇における同性愛 D 哲学における同性愛 E 女性と同性愛 第4章 変遷 A ドーリス人 B 神話及び歴史 原註 訳者あとがき(一九八四年) 著者後記(一九八九年) 新版訳者あとがき(二〇〇七年) 文庫版解説 色差豊かな世界の分析 栗原麻子

価格: 1,980円

著者: K.J.ドーヴァー/中務 哲郎/下田 立行

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 トー24-1

サイズ: 文庫

詩の構造についての覚え書

詩の構造についての覚え書

表詩を、作者の心情の直接的発露であり、それを伝える手段だとする見方は根強い。だが、詩において言葉は日常の用法とは異なる態度で取り扱われる。それゆえ、著者が「詩は表現ではない」と明言したとき、旧来の詩観は大きく揺さぶられることとなった。言葉を関係性によって捉えることが重視され、「作者─発話者─主人公」の区別に紙幅が費やされる。これらを通し、われわれは詩がどのようにして成り立つのか、その秘密に近づけるだろう。詩とはいったい何か。この問題を追究したものとして本書に並び立つ書はいまもって少ない。実作者も鑑賞者も一度は読んでおきたい詩作品入門。 解説 野村喜和夫 第1回 はじめに   1 手もちの材料と道具の点検  A 詩は表現ではない B 作品の構成の素材は単語だけではない 第2回 C 詩が、主として語のイマージュに依存するという考えは不適当であり、同様に、比喩(直喩・暗喩)に主な拠り所を持つという説にも、無限定には同意できない D 個々の要素の持つ意味の重層性や潜在的情動力は、適切な構造の中にところを得て、はじめて発揮される E 擬物語詩は、あり得べき詩作品の構造の一つのタイプである 第3回 2 なぜ詩の構造を云々するのか 第4回 3 基本的な諸問題についての雑然たるメモと、そのまとめ A 作品とその要素(素材)   B 素材としての言葉のありよう C 言葉を素材とするということ 第5回 D 詩人 -- 発話者 -- 主人公 E どんな作品においても《詩人》と《発話者》は別である 第6回 F 《作者》と《発話者》の区別をことさらに強調することの意義 G 詩作品における《作者》と《発話者》の関係の在りようの点検 H 諸要素の構成の「方法」をめぐっての断想 第7回 I 配列とは? 順序とは? 第8回 J 《発話者》に一貫性をもたせることの得失 第9回 K 《発話者》の曖昧さ L 一つの遊び 第10回 M この章のまとめ、そしてこの連載のまとめ 第11回(補遺1) (1) 偽の時間・偽の鏡 (2) 時間の虐殺・時間の復活 第12回(補遺2) (1) 誰が書くものか (2) 誠実ということ・実感ということ (3) なにが詩作品、なにが詩人 (4) どうして題   あとがき 増補版あとがき 解説(野村喜和夫)

価格: 1,210円

著者: 入沢 康夫

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 イー64-1

サイズ: 文庫

新編 人と人との間

新編 人と人との間

精神病理を人間の在り方の一様相として論じてきた著者によるキー概念「間」(「あいだ」)。自己存在の根底にある超個人的な場所としての「人と人との間」は、現代思想に大きな影響を与えた。本書は、ドイツ留学時に思索した日本人論としてこの概念を世に問うた一冊である。日本人特有の精神病的生き方をさまざまな現象を通して思索するとともに、日本的精神症状とされる対人恐怖、貰子幻想の病理を解明。さらに「間」理論を和辻哲郎の『風土』、土居健郎の「甘え」理論と併せて検討して、人間存在の様相を詳らかにする。文庫化にあたり講演「人と人とのあいだの病理」を併録。解説 清水健信 人と人との間ーー精神病理学的日本論 はしがき 第一章 われわれ日本人 第二章 日本人とメランコリー 第三章 風土と人間性 第四章 日本語と日本人の人間性 第五章 日本人の精神病理 第六章 文化を超えた精神医学 人と人とのあいだの病理 一 交換不可能な個人の心 二 人と人との“あいだ”への関心 三 “あいだ”をめぐる病理 四 自己と“あいだ” 文庫解説 木村敏とドイツの間、木村敏と京都学派の間 清水健信

価格: 1,430円

著者: 木村 敏

出版社: 筑摩書房

シリーズ: ちくま学芸文庫 キー14-6

サイズ: 文庫

2025年3月12日には、講談社 などから52冊の文庫本が発売されます。

13日

フロイトとベルクソン

フロイトとベルクソン

ジークムント・フロイト(1856-1939年)とアンリ・ベルクソン(1859-1941年)。ウィーンとパリで同じ時代を生きた二人は、同じ知のネットワークに属していたばかりか、同じ対象に関心を抱き、独自の思索を展開した末、対極から同じ領域に迫ろうとした。しかし、彼らには直接の交流はおろか、著作での言及も皆無に等しい。この謎めいた事実は何を意味するのか──本書は、この問いに挑み、二人の知の巨人を隔てる深淵に肉薄する。 著者は言う。「精神医学にせよ、哲学にせよ、およそ学問的な企てが総じて追求しているのは、人間の幸福だと言っていいだろう。つまり、幸福を否定してくる不幸事の調査研究も含めて、人生の幸不幸の研究こそが、いっさいの学問の根本の任務なのである」(第V章)。この「幸不幸」という問題に決着をつけるために、著者は「フロイトとベルクソン」という問いに到達した。だが、その問いは著者が生み出したものではなく、「この二人の「無意識の発見者」から発せられていると強く実感される」ものだった。 本書は人間と切り離せないこの問題に向き合うすべての人への贈り物である。 [本書の内容] プロローグ 小林秀雄の声を聴いたこと/直覚された二人の関係 第I章 生 同時代人/誕生の頃/修学時代/無意識・心の基体の発見/ユングという体験/ミンコフスキーの精神病理学/晩年/再び、直覚された二人の関係に焦点を合わせる 第II章 夢 記憶の円錐体について/ベルクソンの「夢」の講演/『夢解釈』の裏側の世界/冥界への歩み、果てしなく/快原理のもろさ/刺激保護膜の無機物的性質/快原理の/夢の「彼岸・前史」/涅槃原理のほうへ/無意識から、無意識へ/ベルクソンという覚醒 第III章 抑 圧 ベルクソンの思索と「抑圧」メカニズム/抑圧されたものとエスについて/生命のダブル・バインド/円錐体という意味過剰の渦動/「一ツの脳髄」から「感想」の破綻(終焉)へ/現実原理/快原理と円錐体、エロース/死の欲動とエス/シュレーバー語のダブル・バインド/円錐体の時間とエスの時間/無機物(フロイト)と物質(ベルクソン)と 第IV章 自 我 自我制作を企てるか否か/ベルクソンの精神病観/フロイトの自我(概念)制作の必然について/フロイトの企ての特質/中断された投射メカニズム研究/投射から企てへ/オイフェミスムス/アナクロニスムに発する投射のメカニズム/記憶の円錐体と投射メカニズム 第V章 進 化 ベルクソンと進化/死後の霊魂の不滅について/トルストイの『イワン・イリッチの死』を再読する/『イワン・イリッチの死』と正宗白鳥/弛緩の至福/フロイトと退化/反復 エピローグーーエスが企てる

価格: 1,760円

著者: 渡辺 哲夫

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

維新暗殺秘録

維新暗殺秘録

開国に揺れる万延元年(1860)の「桜田門外の変」から、明治4年(1871)の広沢真臣惨殺まで、暗殺事件でみる幕末維新史。 維新前夜の傑物で英雄豪傑と称される清河八郎や、肥後藩の儒学者で明治政府に出仕した横井小楠といった「大物」から、勤皇派の恨みを買って三条河原でなぶり殺された目明しの「猿(ましら)の文吉」といった弱者まで、30の事件を取り上げる。田中光顕や谷干城が語る坂本龍馬の最期、若き伊藤博文が山尾庸三とともに風説を信じて斬り捨てた相手、佐久間象山の息子が仇討ちを狙っていると聞かされた暗殺者・河上彦斎の平然ぶり、幕吏への情報漏洩が疑われて殺された絵師・冷泉為恭の妻とのロマンスと、まさに秘話の集成である。 明治33年(1900)に生まれ、故郷・土佐の歴史を中心に多くの著作をなして司馬遼太郎の信頼も厚かった著者は、「暗殺は文明と野蛮を問わず、古代から現代まで人間社会の一現象として起こる」といい、「明治維新とか、昭和維新とか、変革を呼ぶ時代に暗殺の頻度が多いことは既に歴史が証明している」という。本書はまさに「昭和維新」が叫ばれたテロの時代、昭和5年(1930)に発表され、その後、何度も版を変えて読み継がれてきた。 巻末には、100件を超える事件が並ぶ「維新暗殺史年表」。幕末維新史の研究者、一坂太郎氏が解説を執筆。 〔原本:1967年白竜社刊、1978年新人物往来社刊、1990年河出書房新社刊〕 目次 暗殺談議ーー序に代えて 大老 井伊直弼 土佐藩参政 吉田東洋 島田左近と宇郷玄蕃 本間精一郎 目明し 猿の文吉 平野屋寿三郎と煎餅屋半兵衛 国学者 塙次郎・鈴木重胤・中村敬宇 播州家老森主税と用人村上真輔 江州石部事件 多田帯刀と村山加寿江 千種有文家臣 賀川肇 儒学者 池内大学 清河八郎 雙樹院 如雲 大藤幽叟 大坂町奉行与力 内山彦次郎 絵師 冷泉為恭 因州藩暗殺事件 姉小路公知 佐久間象山 水戸藩士 住谷寅之介 一橋家用人 原市之進 坂本龍馬と中岡慎太郎 御陵衛士頭 伊東甲子太郎 秋月藩士 臼井亘理 パークス要撃事件 奥羽鎮撫使参謀 世良修蔵 参与 横井小楠 兵部大輔 大村益次郎 参議 広沢真臣 維新暗殺史年表 解説(一坂太郎) 暗殺談議ーー序に代えて 大老 井伊直弼 土佐藩参政 吉田東洋 島田左近と宇郷玄蕃 本間精一郎 目明し 猿の文吉 平野屋寿三郎と煎餅屋半兵衛 国学者 塙次郎・鈴木重胤・中村敬宇 播州家老森主税と用人村上真輔 江州石部事件 多田帯刀と村山加寿江 千種有文家臣 賀川肇 儒学者 池内大学 清河八郎 雙樹院 如雲 大藤幽叟 大坂町奉行与力 内山彦次郎 絵師 冷泉為恭 因州藩暗殺事件 姉小路公知 佐久間象山 水戸藩士 住谷寅之介 一橋家用人 原市之進 坂本龍馬と中岡慎太郎 御陵衛士頭 伊東甲子太郎 秋月藩士 臼井亘理 パークス要撃事件 奥羽鎮撫使参謀 世良修蔵 参与 横井小楠 兵部大輔 大村益次郎 参議 広沢真臣 維新暗殺史年表 解説(一坂太郎)

価格: 1,650円

著者: 平尾 道雄

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

メルロ=ポンティの思想

メルロ=ポンティの思想

20世紀フランスにあらわれた綺羅星のごとき哲学者たちのなかにあって、ひときわ大きな輝きを放ちながら早世したモーリス・メルロ=ポンティ(1908-61年)。エドムント・フッサールの現象学と出会い、身体を中心に据えることで独自の地平を切り開いたその思想は、その後の現代思想の基盤となるとともに、哲学はもちろんのこと看護学や認知科学、芸術の領域にいたるまで今なお幅広く影響を与え続けている。 本書は、日本にメルロ=ポンティを紹介した第一人者たる著者が、『行動の構造』の公刊に先立つ思想にはじまり戦後の後期思想に至るまで、真正面からメルロ=ポンティの全容をとらえようと試みた書物である。 主要著作のひとつひとつが大部であることが、この知の巨人の全貌を捉えがたくしている大きな理由だが、『行動の構造』、『知覚の現象学』、『シーニュ』、『眼と精神』、『見えるものと見えないもの』など主要著作のほとんどの邦訳を手掛けてきた著者ならではの精緻な読解によって、途方もない構想とその可能性があざやかに浮かび上がる。 前人未到の境地に達したメルロ=ポンティの思考は、なぜ、いかにして可能だったのか。比類なき学識をもつ著者だからこそなしえた、思想的文脈、歴史的背景を踏まえた分析で、その思考の形成過程をも解き明かしていく。 知の巨人が知の巨人に肉迫した、無二の概説書。(原本:岩波書店、1984年)  【本書の内容】 まえがき 1 思想の形成 2 『行動の構造』をめぐって 3 『知覚の現象学』をめぐって 4 戦後のメルロ=ポンティ 5 メルロ=ポンティの言語論 6 メルロ=ポンティの社会理論 7 後期思想の検討 注 文献表 あとがき 解 説(加國尚志) 年 譜 まえがき 1 思想の形成 2 『行動の構造』をめぐって 3 『知覚の現象学』をめぐって 4 戦後のメルロ=ポンティ 5 メルロ=ポンティの言語論 6 メルロ=ポンティの社会理論 7 後期思想の検討 注 文献表 あとがき 解 説(加國尚志) 年 譜

価格: 2,530円

著者: 木田 元

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

死と生の民俗

死と生の民俗

ひと昔前の、普通に生きた人々の中にある、ごくありふれた日常。そこには「死と生」にまつわる、さまざまなエピソードが共存していたーー。近代化とともに「家」から死が遠ざかり、死への意識が希薄化した現代社会。明治から昭和初期の消えゆく風習を丹念に聞き取りながら、閉塞感ある今の社会の課題を解くヒントを掘り起こす。愚直で素朴で、とてつもなく豊穣な、隠れた民俗学の名著、復刊! 目次 はじめに 第一部 明治末期から大正期の「死の民俗」--地域の葬儀や野辺送りの行列、火葬場での体験から 1) 生の中の死 1 日々のなかにある日常の続きとしての死 2 日常を断ち切る死の予言 2) 死の儀礼に出会った体験や見聞 1 「湯灌」と奥納戸 2 「角寄せ」 3 「棺造り」や「納棺」と結核患者 4 「親戚へ音をする」「悔やみを言う」 5 「斎(とき)」 6 「葬儀」と「野辺送り」 7 「焼場」と「骨拾い」 8 「木飯米(きはんまい)」 3) 子どもの頃に「人の死」に出会った契機 1 葬式や野辺送りの場面に出かけた契機 2 聴聞や法事の場面に出くわした契機 4) 「人の死」は子どもにとって何であったか 第二部 明治末期から大正期の「生の民俗」 1) 大人への道・自立の旅 2) 結婚 1 仲人 2 結婚 3 こぶり合わせる 4 結婚の祝い 5 離婚 3) お産と産後 1 出産 2 団子汁 3 産湯とあと産 4 産後 4) 健やかな成長を祈る 1 五香 2 祝福 3 七歳までは神のうち 4 「拾い親」の民俗 5 子育てと戦中戦後の労働 6 休み・楽しみ・生きがい 5) 死と生の間を生きる 1 信心・感謝 2 老境(年をとらねば分からないこと) おわりに 注 聴き取り対象者一覧 並びに聴き取り年月日 あとがき 解説  諸岡了介(島根大学教授)

価格: 1,650円

著者: 田原 開起/諸岡 了介

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社学術文庫

サイズ: 文庫

2025年3月13日には、講談社 などから4冊の文庫本が発売されます。

14日

フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉

フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉

殺したのは自分自身? 気が変になりそうだろ? AI家電の自殺疑惑、非実在の隣人を殺したと主張する被告人・・・ 次々に発生する起こりえない事件。 日本SF界の巨匠が描く、地続きの未来の「真実」とは。 想像する力を侮ってはならない。 〈読者は現実と妄想は区別できるという常識を揺さぶられ、今いる現実はリアルなのか、実は妄想なのかを考えてしまうのではないか。(略) 本書は、人間の想像力がいかに強い力を持っているかから始まる。それは、人間が想像したテクノロジーが次々と現実に作られていることからも分かるが、想像力が切り開いてきた科学技術の発達が、恩寵なのか、災厄なのか判然としないケースもある。本書は人類の未来を明るく照らすために、想像力をどのように使うべきかも示しているのである〉--末國善己(解説より) 知能家電管理士である「ぼく」の仕事は、家電製品たちの仲を取り持つこと。 きょうトースターが死んだ。 自殺かもしれない。 困り果てた「ぼく」と、友人で生来の自由人・太田林林蔵の前に現れたのは、角の生えた愛らしい兎。 それは〈フォマルハウトの使い〉だという。 日本SF界の巨匠が放つ想像力迸る野心作。

価格: 1,078円

著者: 神林 長平

出版社: 講談社

シリーズ: 講談社文庫

サイズ: 文庫

2025年3月14日には、講談社 などから33冊の文庫本が発売されます。

18日

厳復 天演論

厳復 天演論

清末の思想家・厳復(1854-1921)が、T. H. ハクスリーの論文を創造的に翻訳し、自身の主張を展開した書。そこに示された「天演」、すなわち進化の原理、生存競争と自然淘汰の過程は、日清戦争に敗れ、亡国の危機意識を強めていた中国知識人に圧倒的な影響力をもった。中国の近代化を思想的に起動させたベストセラー。  凡 例  呉汝綸序  『天演論』自序  翻訳凡例 導 論  一 変化の洞察  二 広義の進化  三 変 異  四 人 為  五 天人の争い  六 人為淘汰  七 成功と失敗  八 ユートピア  九 人口の淘汰  十 選択の難しさ  十一 ハチの社会  十二 人間社会  十三 利己性の克服  十四 思いやりと衰退  十五 各章の要旨  十六 進化の微細な発端  十七 社会の改善  十八 新たな反転 本 論  一 潜在エネルギーと効果  二 憂 患  三 宗教の源  四 刑罰の厳格な適用  五 天による刑罰  六 ブッダ  七 カルマ  八 超俗的な生き方  九 真と幻  十 仏 法  十一 ギリシアの学派  十二 天からの苦難  十三 本性について  十四 本性の矯正  十五 悪の進化  十六 社会の統治  十七 社会の進歩発展  解 説  あとがき  索 引

価格: 1,210円

著者: 厳復/坂元 ひろ子/高柳 信夫

出版社: 岩波書店

シリーズ: 岩波文庫 青235-1

サイズ: 文庫

文庫からはじまる

文庫からはじまる

洪水のように押し寄せる新刊の荒波を乗り越えて、残された時間で、なにを読むべきか? 迷ったときには文庫に帰れ! 二百冊に垂んとする文庫解説を物してきた「解説の達人」が厳選して贈る、恰好の読書案内。未読であれ再読あれ、損はなし。読むぞ愉しき。決して古びることのない読書の世界が、いま文庫からはじまる。 1 明治二十年代「金の世」における職業としての文芸  伊藤整『日本文壇史3 悩める若人の群』 鷗外が眺めた「燈火の海」  森鷗外『舞姫』 崖下の家の平和と不安  夏目漱石『門』 明るくて軽快な国木田独歩ーー日清・日露戦間期の作家  「明治の文学」第22巻『国木田独歩』 彼はむかしの彼ならずーー「天才」石川一から「生活者」啄𠄁木へ  ちくま日本文学全集30『石川啄𠄁木』 「繁昌記」という名の挽歌  『大東京繁昌記 下町篇』 「切実な自己表現」としての文芸評論  平野謙『島崎藤村』 網膜に焼き付いた風景  原民喜『原民喜戦後全小説』 「日本の文学」刊行と一九六三年という時代  中央公論新社編『対談 日本の文学 作家の肖像』 2 向上心こそ力であった時代  浮谷東次郎『俺様の宝石さ』 文学に「退屈」する作家  伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』 昭和四十二年の「違和感」--旧制高校的文化考  竹内洋『学歴貴族の栄光と挫折』 歴史を記述する方法と技倆  徳岡孝夫『五衰の人ーー三島由紀夫私記』 回想の山田風太郎  山田風太郎『警視庁草紙』ほか 個性的日本人が描く個性的日本人群像  山田風太郎『明治波濤歌』 梯子の下の深い闇  藤沢周平『闇の梯子』 「孤士」の墓碑銘  藤沢周平『回天の門』 停滞の美しさ、やむを得ざる成長  藤沢周平『漆の実のみのる国』 封建の花  群ようこ『馬琴の嫁』 日常の明るい闇  山田太一『逃げていく街』 彼女の、意志的なあの靴音  須賀敦子『ヴェネツィアの宿』 年を歴た鰐について  山本夏彦『美しければすべてよしーー夏彦の写真コラム』 努力して「老人」、普通に「老青年」  阿川弘之『南蛮阿房列車』 ここに文学がある  阿川弘之『天皇さんの涙 葭の髄から・完』  あとがき

価格: 1,331円

著者: 関川 夏央

出版社: 岩波書店

シリーズ: 岩波現代文庫 文芸366

サイズ: 文庫

物語の作り方 ガルシア=マルケスのシナリオ教室

物語の作り方 ガルシア=マルケスのシナリオ教室

おもしろい物語はどのようにして作るのか? いったい何がきっかけで物語は成長し、新たに生まれ変わるのか? ガルシア=マルケスとプロのシナリオライターの仲間たちがキューバに集結。視聴者に訴えかけるストーリーづくりの秘法を語り合う。稀代のストーリーテラー、ガルシア=マルケスによる、実践的〈物語の作り方〉道場! お話をどう語るか  イントロダクション   雨傘の謎   『土曜日の泥棒』  1   デュエット、トリオ、仮装舞踏会の仮面   選択肢はいくらでもある  2   限界を追い求めて  3   狂気に駆られて   展開のない物語  4   『サマーラの死 2』   人生の勝利  5   密林の叫び声   『アルゼンチン人が世界に侵入した日』   『カリブ海最後のタンゴ』   『恐ろしい地獄』  6   要約1   『第一ヴァイオリンはいつも遅刻する』   ある復讐の物語  7   要約2   『あいまいな恋』   『シダリアとベリンダ』  エピローグ   良識礼賛 語るという幸せなマニア  イントロダクション   ストーリーを語るために  1   最初はみんなそうだ   嫌悪すべき男の信じがたくも真実の話   長編恋愛ドラマの戦略  2   『身代わり』   『ソファ』   種の退化について  3   コロンビアのオイディプス  4   紙包み、陰謀、ピアノ、ボレロ……   『苺とチョコレート』の奇跡  訳者あとがき

価格: 2,079円

著者: G.ガルシア=マルケス/木村 榮一

出版社: 岩波書店

シリーズ: 岩波現代文庫 文芸367

サイズ: 文庫

裏金議員

裏金議員

自民党の最大派閥の安倍派(清和政策研究会)など複数の派閥で、派閥が主催するパーティーで集めたお金の一部を政治資金収支報告書に載せず議員に戻したり(キックバック)、議員が派閥に収めず自分の懐にしまっていたり(中抜き)していたことがわかりました。議員からすれば、誰からいくらもらったかも何に使ったかもまったく明らかにしなくてよい「裏金」を手にしたことになります。  ふつうの企業に置き換えると、製品などを売って得たお金を報告せずに社員が自分の懐に入れた場合(中抜き)、「業務上横領罪」にとわれる可能性があります。10年以下の懲役という重い罪です。また、売り上げの一部を社員などに配った場合(キックバック)、法人税逃れにつながりかねません。 まえがき1裏金議員とは、何をした人か。2国会議員の年収はいくらか。3国会議員の年収は世界で何番目か。4国会の会期は何日くらいか。5国会議員の優遇制度はどのようなものがあるか。6令和6年に発覚した裏金議員は誰だったか。7令和6年10月27日衆議院選挙で裏金議員たちはどうなったか。8令和7年夏の参議院選挙に立候補予定の裏金議員は誰か。自民党の公認を得たか。9令和6年の衆議院選挙後の政治資金規正法の改正で、どのように変わったか。抜け穴はないのか。10企業・団体献金を禁止するべきか。現在、どのような企業・団体献金があるのか。11企業・団体献金の禁止に反対する政党、賛成する政党はどこか。12国民が選んだ国会議員が、今、何をしているのかを、監視するシステムをどう作るか。13国政選挙への関心を高めるための社会改革をどうすればいいか。あとがき、参考文献・資料

価格: 550円

著者: 吉田司

出版社: ハート書房

サイズ: 文庫

2025年3月18日には、岩波書店 などから26冊の文庫本が発売されます。

19日

マスカレード・ゲーム

マスカレード・ゲーム

解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。 共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。 捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。 警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始するーー。 【著者略歴】 東野圭吾 ひがしの・けいご 1958年大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞と第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、19年に第1回野間出版文化賞、23年に第71回菊池寛賞、24年に第28回日本ミステリー文学大賞を受賞。23年に紫綬褒章を受章。『白夜行』『幻夜』『分身』『怪笑小説』『毒笑小説』『黒笑小説』『歪笑小説』『マスカレード・ホテル』『マスカレード・イブ』『マスカレード・ナイト』『マスカレード・ゲーム』ほか著書多数。

価格: 990円

著者: 東野 圭吾

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本)

サイズ: 文庫

チンギス紀 六 断金

チンギス紀 六 断金

金国とタタル族の決戦に、テムジンが出撃する! 完顔襄が率いる金国の大軍四万がタタル族討伐のために動き出した。父イェスゲイをタタル族に暗殺されたモンゴル族のテムジンは、金国の要請に応じて三千騎の出兵を決意する。ケレイト王国のトオリル・カンもまた金国の側に立ち、一万五千騎の陣容を整えた。一方、同じモンゴル族のジャムカは、金国とタタル族の双方を草原の民の敵とみなし、要請に応じない。草原の部族で金国と連合したのは、テムジンとトオリル・カンのみだった。 ウルジャ河付近でタタル族と戦闘中の金軍に加わったテムジンは、メグジン・セウルトが率いるタタル族の大軍に突撃するーー。 モンゴルの草原に大きな流れが生じ、それがテムジンとジャムカの運命を変えていく、好評第六巻。 【著者略歴】 1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。70年、同人誌に発表した「明るい街へ」が雑誌「新潮」に掲載され、デビュー。81年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を、17 年同作で第 6 回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。20 年に旭日小綬章を受章。24 年『チンギス紀』(全 17 巻)で第 65回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。

価格: 935円

著者: 北方 謙三

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本)

サイズ: 文庫

ハイドロサルファイト・コンク

ハイドロサルファイト・コンク

「遠くない未来に、私は死ぬ」。病とは無縁だった著者・花村萬月が、このままでは2年後の生存率が20%の骨髄異形成(こつずい・いけいせい)症候群に罹り、骨髄移植を受けることになった。それは現在まで続く地獄の始まりだった。これは、現世の報いなのか? 発症から骨髄移植、GVHD(移植片対宿主病)、間質性肺炎、脊椎四ヵ所骨折など、副作用のオンパレードへと到る治療の経過を観察しつづけた作者自身によるドキュメンタリー・ノベル! 「血液検査の結果、完全に血液がO型からAB型に変わった。爪のかたちや体毛、髭など、ずいぶん外見上の変化がある。食べ物の好みもまったく変わってしまった。加えて精神が大きく変貌したのかもしれない。自分の血液をすべて殺して、他人の血液を迎えいれる。凄いことだ。」(本文より) 文庫化にあたり、その後の経過を綴った書き下ろし「文庫後書き」を収録。 【著者略歴】 花村萬月(はなむら・まんげつ)1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に「百万遍」シリーズ、「私の庭」シリーズ、『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『ニードルス』『花折』『帝国』『対になる人』『夜半獣』など著書多数。

価格: 1,034円

著者: 花村 萬月

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本)

サイズ: 文庫

ジジイの片づけ

ジジイの片づけ

谷川俊太郎氏 推薦! 「沢野さんに教え諭されたのは初めてだ、 ジジイ仲間として胸が熱くなったのも。」 片づけを習慣にすれば、明るい毎日になる! 長年にわたり身の周りを片づけ続ける著者が、人生を振り返りつつその心得を綴るイラストエッセイ。 モノは長年生きるほどに増えていく。家族が増え、思い出をまとえばいよいよ処分しがたいが、手放すことでいっとき寂しくなっても、体と心は喜んでいるはずだ──決断力と悟りとが交錯するジジイ目線には、老若男女を問わず清々しく生きるヒントが満載。 読めば片づけしたくなる23編+19のコラム。 【目次より】 毎日同じことを習慣づける─朝の10分間片づけ─ 人生に不安を感じたら窓を拭く 老人よ大志を抱け、引き出しを検討せよ 引き出しの一番上は空にする 片づけも、一汁一菜 ノートや手帳は、最後まで全部使い切ると自信が湧く 薬箱は整理整頓をしない─整理整頓と片づけの違い─ 明窓浄几の部屋 旅行鞄とその中身は、自分の部屋の小型版 命短し床下収納 洋服タンスの定期点検 ギター職人の片づけの極意 ペーパーナイフ 別れた夫婦とカーテン ロサンゼルスの若造の家 家は生きている作品 種差海岸の別荘 海を渡った原稿用紙 別荘の夢を片づける 山登りは片づけ 赤いポットと捨てられない癖 パリジェンヌはバスタオルを持たない 死んだあとの片づけ 【本書「明窓浄几の部屋」より】 ものを置かないということは、決断力を鍛えることでもある。何が本当に自分に必要なものなのか、自分の持つ空間に合わせきちんと決めて、本当に不要なものを処分する。この訓練をはじめるのは若ければ若いほどいい。 隠遁とは老いた者だけに許される身分ではない。何歳であろうと、無駄なもののない空間で、清らかな時間を持てることは宝であり、その精神的な贅沢こそが隠遁なのである。 【著者プロフィール】 沢野ひとし(さわのひとし) イラストレーター・エッセイスト・絵本作家。1944年愛知県生まれ。児童書出版社勤務を経て、書評誌『本の雑誌』の1976年創刊時より表紙と本文イラストを担当。 山岳をテーマにしたイラストエッセイで人気を博す。1991年、第22回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。 著書に、『鳥のいる空』(集英社)、『さわの文具店』(小学館)、『中国銀河鉄道の旅』(本の雑誌社)、『人生のことはすべて山に学んだ』(角川文庫)など多数。

価格: 726円

著者: 沢野 ひとし

出版社: 集英社

シリーズ: 集英社文庫(日本)

サイズ: 文庫

文豪たちが書いた 恋の名作短編集

文豪たちが書いた 恋の名作短編集

本作は、「恋」をテーマにした多様な作品で構成されるアンソロジーです。 心が弾むような恋のはじまりや、胸を引き裂かれるような恋の終わり、いつまでも記憶に残る叶わなかった恋……。一口に「恋」といっても、甘酸っぱかったり、せつなかったり、心が躍ったりと、さまざまな後味を感じられることでしょう。 駅のプラットホームでよく見かけるお嬢さんに弾みで会釈をしてしまったことから恋が始まる芥川龍之介「お時儀」、別れた恋人への感情を赤裸々に綴る田村俊子「悪寒」、戦時中に亡くなった姪が秘めていた恋心を知る久生十蘭「春雪」、最期のときを共に過ごす二人の日々を綴った横光利一「春は馬車に乗って」……。 いずれも、あなたの胸にとっておきの読後感を残すことでしょう。 文豪たちが書いた珠玉の12編を、心ゆくまでお楽しみください。 「お時儀」芥川龍之介 「あいびき」堀辰雄 「悪寒」田村俊子 「葉桜と魔笛」太宰治 「白紙」立原道造 「入梅」久坂葉子 「わすれ水」田山花袋 「シグナルとシグナレス」宮沢賢治 「舞踏会」芥川龍之介 「春雪」久生十蘭 「春は馬車に乗って」横光利一 「恋愛論」坂口安吾

価格: 850円

著者: 彩図社文芸部

出版社: 彩図社

サイズ: 文庫

病院で治らなかった腰痛がさするだけで治る

病院で治らなかった腰痛がさするだけで治る

私は整体師とカイロプラクターという立場で47年近く臨床に携わり、延べ27万人以上の患者さんを診てきました。 本書は、これまでの経験を通して私が見つけた腰痛の本当の原因と、その解決方法を、多くの方に知ってもらいたいと思い執筆しました。 「腰痛」と一言で言ってもその症状は千差万別。腰が重い、違和感がある、鈍痛、立ちっぱなしや座りっぱなしだと痛みが出る、屈んだり中腰の姿勢で痛みが出る、腰を伸ばしたときに痛みが出る、立ったり座ったりした際に痛みが出る、寝返り、起床どきの痛み、ジッとしていても痛みや痺れで辛い、咳やくしゃみをすると激痛が走る等々、様々な症状がありますね。 これら、それぞれの痛みにそれぞれの原因があります。 しかし、それらを集約すると、 1・骨盤 2・腰椎 3・筋肉のトリガーポイント 4・筋膜 5・皮膚 この5箇所に問題が起きているということを、私は長年の研究から発見しました。 そして、これらへの施術こそが腰痛を根本的に治す秘訣だったのです。 また、腰痛はこれらの原因が複雑に絡まりあって症状が出てしまうのですが、その症状の出方から、腰痛は4つのタイプに分類できることも分かりました。 本書ではこの4タイプの腰痛を知って頂き、その自己診断と自己療法を家庭でもできるようにまとめました。 腰痛で苦しんでいる方々のお役に立てれば幸いです。

価格: 850円

著者: 高木 二朗太

出版社: 彩図社

サイズ: 文庫

2025年3月19日には、集英社 などから27冊の文庫本が発売されます。

2025年3月21日には、河出書房新社 などから3冊の文庫本が発売されます。

22日

遺跡発掘師は笑わない イクパスイの泪(20)

遺跡発掘師は笑わない イクパスイの泪(20)

北海道の南部、日本海を望む上ノ国町の中世の館らしき遺跡の調査に派遣された西原無量たちは土の中から漆塗りのイクパスイを発見する。 イクパスイとはアイヌ民族が神(カムイ)に祈りを捧げる時に用いる祭祀の道具。 美しさに息を飲む一同だったが、その遺物と全く同じ姿形のものを地元の住人が所有していたことが判明する。 それは戊辰戦争時に旧幕府軍の兵を助けた礼として「土方歳三から贈られた御礼の品」だと一族には伝わっていた。 そのイクパスイに添えられた書面には、旧幕府軍に〈龕灯と蝋燭〉を貸し渡した際の担保として預けたことが記載されているのみで、およそ500年前の土坑跡から見つかったイクパスイとの接点は見いだせない。 無量とソンジュはこの2つのイクパスイのつながりを解明すべく、調査を開始する。 時を同じくして、明治元年に江差沖で座礁した開陽丸の水中発掘調査のため北海道にやってきていた司波孝たちに、突然「水中発掘をやめるように」との連絡が入る。 どうやら江差沖で新たに発見された謎の和船の船箪笥にその理由があるようで、調査チームも困惑する中、ついに調査用ボートの船外機が何者かによって破壊されてしまう。 萌絵と忍は、中止要請を出した者とその目的を探ることになったのだが、謎の和船について調べを進めると、沈没時に〈龕灯と蝋燭〉を積んでいたことが史料から明らかになった。 「としぞうのイクパスイ」と沈没した謎の和船に現れた〈龕灯と蝋燭〉という共通のことば。 幕末の出来事と現代の事件に影を落とす、そのことばの意味は果たして…? 大人気発掘ミステリシリーズ第20弾は果てなき大地へ…北海道編!

価格: 814円

著者: 桑原 水菜/睦月 ムンク

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川文庫

サイズ: 文庫

新訳 赤毛のアン(1)

新訳 赤毛のアン(1)

Anne of Green Gables By Lucy Maud Montgomery,1908 これからの女の子たちへ。かつての女の子にも。 【NHKアニメで話題】 本当の子じゃない。でも、家族になれた。--永遠の名作を新訳&完全訳で。 偏屈な年寄り兄妹マシューとマリラは、孤児院から働き手として男の子を引き取ることに。なのにやってきたのは、赤毛でそばかすの少女アン。マリラはアンを追い返そうとするが、アンは号泣し…。自然豊かな美しい島を舞台に、夢見る少女が起こすおかしな騒動。そそっかしくて失敗ばかりのアンが感動をもたらします。泣いて笑ってキュンとする、世界中の少女が恋した名作を新訳・完訳で。アンが親しんだ英文学の徹底解説も掲載。 「新訳 赤毛のアン」シリーズ、1〜3巻を、2ヵ月連続刊行 1巻『新訳 赤毛のアン』発売中 2巻『新訳 アンの青春』2025/4発売 3巻『新訳 アンの初恋』2025/4発売 英文学研究の第一人者だから訳せた、文学少女としての『アン』。 訳者あとがきで、アンが親しんだ文学作品についても徹底解説! カバーイラスト/金子幸代 カバーデザイン/鈴木成一デザイン室 ※本書は二〇一四年三〜四月に角川つばさ文庫より刊行された児童書『新訳 赤毛のアン(上) 完全版』、『新訳 赤毛のアン(下) 完全版』を一般向けに大幅改訂したものです。なお、訳者あとがきは書き下ろしです。 1 レイチェル・リンド夫人、驚く 2 マシュー・カスバート、驚く 3 マリラ・カスバート、驚く 4 緑破風の家【グ リーン・ゲイブルズ】の朝 5 アンの身の上話 6 マリラ、決心する 7 アン、お祈りを唱える 8 アンの教育、始まる 9 レイチェル・リンド夫人、もちろん愕然とする 10 アンのお詫び 11 アンが日曜学校から受けた印象 12 厳かな誓いと約束 13 楽しいことがいっぱい 14 アンの告白 15 学校での大事件 16 ダイアナ、お茶に招かれ、悲惨な結果に 17 人生の新たな興味 18 アン、救助に駈けつける 19 コンサート、混迷困惑、そして告白 20 暴走した想像力 21 新しい奇抜な味付け 22 アン、お茶に招かれる 23 アン、名誉をかけて痛い目に遭う 24 ステイシー先生と生徒たちはコンサートを開く 25 マシューはパススリーブにこだわる 26 物語クラブ結成 27 見栄と魂の苦悩 28 幸薄き白百合の乙女 29 アンの人生の節目となる事件 30 クイーン受験クラスが編成される 31 小川が大河に流れ込むところ 32 合格発表 33 ホテル・コンサート 34 クイーン女学生 35 クイーン学院の冬 36 栄誉と夢 37 死という名の刈り取る者 38 曲がり角 訳者あとがき

価格: 990円

著者: モンゴメリ/河合 祥一郎

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川文庫

サイズ: 文庫

男装の華は後宮を駆ける 三 紅焔の花嫁(3)

男装の華は後宮を駆ける 三 紅焔の花嫁(3)

桂花咲き誇る中秋の日、月見が催された翌朝のこと。 宴のため皇太后のもとに泊まった芙蓉は、庭で桂花に埋まった高齢の女官の死体を発見する。 亡くなった女官は後宮内で高利貸しを営んでおり、人間関係に問題を抱えていたため、怨恨の殺人かと思われた。 しかし、女官の体から黒い虎の刺青が発見され様相は一変。 かつて後宮に災いをもたらした黒虎王に関係する事件の疑いが浮上した。 皇太后はこの事件を解決するため、再び芙蓉を文使いに任命し、皇帝の文使いである蒼君とともに、事件を調査することを依頼する。 芙蓉と蒼君は、女官が身につけていた銅貨の首飾りから事件の糸口をつかもうとするが、調査は難航する。 見え隠れする黒虎王の陰を追う二人であったが、そんな折に、第二皇子が何者かに刺殺されるという大事件が発生してーー。 失われた平和を取り戻すために男装の令嬢と身分を隠した皇子が謎を解く! そして芙蓉と蒼君が抱えるお互いへの恋心の行方は……? 華咲き乱れるノンストップ中華ファンタジー!完結編 序 第一章 丹桂の残花 第二章 皇嗣の剣 第三章 絹の香袋 第四章 王の華燭

価格: 792円

著者: 朝田小夏/ゆき哉

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川文庫

サイズ: 文庫

帝都の鬼は永遠を契る(2)

帝都の鬼は永遠を契る(2)

いにしえより、異能を持つ美しき“鬼”が存在する日本。 明治時代、陰陽師たちは政府から鬼とあやかしを討つよう命じられ、駆け出し陰陽師の桜羽(おとは)も鬼を憎む一人だった。 だが、帝都の劇場・華劇座で起きた大きな事件をきっかけに鬼と人の和解は進み、桜羽も紆余曲折を経て、鬼の頭領である焔良(ほむら)に心惹かれ、婚約した。 その1年後ーー。 焔良と甘く仲睦まじい日々を過ごす桜羽だったが、ある想いから、まだ結婚には踏ん切れずにいた。 ひとつは事件後、生死不明のまま姿を消してしまった、元陰陽寮長官で育ての親である冬真(とうま)の行方を案じているため。 そしてもうひとつは、元陰陽師の自分が本当に焔良の伴侶としてふさわしいのか、迷いが生じてしまったためだった。 そんな折、京にいた焔良のいとこである旭緋(あさひ)が訪ねてくる。 人の世での鬼の立場は改善されつつあるものの、その進みの遅さをもどかしく思う旭緋は、一足飛びで事を進めるべく、ある企みへの協力を求めてくる。 再び人と鬼との軋轢を生みかねない、危険な提案を断る焔良だったが、旭緋は帝都で民権運動家たちと組んで不穏な動きを見せ始め……!? 大好評の明治あやかし恋愛ファンタジー、大波瀾の第2巻! 第一章 第二章 第三章 第四章 終 章 あとがき

価格: 770円

著者: 卯月 みか/桜花 舞

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川文庫

サイズ: 文庫

舞台芸術入門 ギリシア悲劇、伝統芸能から現代劇まで

舞台芸術入門 ギリシア悲劇、伝統芸能から現代劇まで

喜怒哀楽を操り、共同体を再生させ、時に神や亡霊をも呼び出す舞台芸術の魅力は如何に生み出されるのか。ギリシア悲劇を範とし、オペラやバレエへと拡散していく西洋演劇史を踏まえつつ、能、文楽、狂言、歌舞伎といった日本の伝統芸能や中国の京劇、バリ島の舞踏も取り上げ、その真髄を鮮やかに描き出す。自らも演出家として活躍した演劇研究の泰斗が、歴史・理論・実作を一本の線で結ぶ入門書の決定版。 解説・平田オリザ *本書は、1996年に放送大学教育振興会より刊行された『舞台芸術論』を再編集し、改題のうえ文庫化したものです。 【目次】 はじめに 第1章 演劇 この多様なるもの 第2章 劇場の系譜 第3章 劇場とその機構ーーシステムとしての劇場 第4章 演じる者の系譜 第5章 稽古という作業 第6章 劇作の仕組み 第7章 悲劇と運命 第8章 喜劇と道化 第9章 近代劇とその対部ーー前衛の出現 第10章 東洋演劇の幻惑(一) 第11章 東洋演劇の幻惑(二) 第12章 前衛劇の地平 第13章 理論と実践ーー世阿弥の思考 第14章 オペラとバレエーー新しいキマイラ 第15章 舞台芸術論の現在 おわりに 解説 参考文献

価格: 1,760円

著者: 渡邊 守章

出版社: KADOKAWA

シリーズ: 角川ソフィア文庫

サイズ: 文庫

2025年3月22日には、KADOKAWA などから32冊の文庫本が発売されます。

24日

小泉八雲

小泉八雲

「日本人以上に日本を知り、愛した」と言われる小泉八雲。 ギリシヤで生まれ、アイルランド、イギリス、フランス、アメリカ、仏領マルティニークを経て来日。横浜、松江、熊本、神戸、東京を巡り、54歳で急逝したその全生涯を、直弟子が綴る伝記の決定版。 来日後、結婚して家族を持ち、日本の文化の真髄にふれて『知られぬ日本の面影』『怪談』『心』など数々の著作を紡ぎ出した姿が浮かび上がる。 著者は小泉家の協力のもと、国内外の資料を蒐集して本書を完成させた。 坪内逍遙、西田幾多郎らの序文、八雲夫人・小泉節子(セツ)の追懐談「思い出の記」を収録。巻末に年譜と索引を付す。 〈解説〉池田雅之 【目 次】 序 故小泉八雲氏の著作につきて(坪内逍遙) 序(西田幾多郎) 小泉八雲先生を懐ふ(内ケ崎作三郎) 一 ギリシヤからアイルランドへ 二 大叔母のてもと 三 学校生活 四 シンシナティ 五 ニューオーリンズ 六 西印度、フィラデルフィア、ニューヨーク 七 横浜から松江 八 熊  本 九 神  戸 一〇 東 京 その一 一一 東 京 その二 一二 思い出の記(小泉節子) 一三 交際と交友 一四 人、思想、芸術 一五 ヘルンの通った道 一六 著書について 一七 余  録 一八 年譜 〈解説〉 池田雅之

価格: 1,320円

著者: 田部隆次

出版社: 中央公論新社

シリーズ: 中公文庫 た98-1

サイズ: 文庫

2025年3月24日には、中央公論新社 などから19冊の文庫本が発売されます。

25日

2025年3月25日には、集英社 などから14冊の文庫本が発売されます。

26日

魔女の植物園 魔女が大切にする37の植物

魔女の植物園 魔女が大切にする37の植物

魔女との関わりを知れる38の植物たち! 魔女から身を守る薬草ーオレガノ カノコソウ 魔法の杖ーアーモンド 女性のための薬草ーヨモギ 「魔女と植物」という組み合わせについてはそれほど違和感を持たれないと思う。というのは、魔女は強烈な有毒植物を使って人間に害を与える邪悪な女性だったというイメージがあり、また、魔女は薬草について豊富な知識を持っていて、それを用いて人のためになる医療行為を行う「賢い女」だったというイメージもある。つまり、良いも悪いも、魔女のイメージは植物と結びついているからだ。 本書は、その「魔女と植物」を結びつける歴史的背景やその関わりを、37種類の植物とそれにまつわる伝説やエピソードとともに解説する。 ※本書は2014年2月に発刊された『不思議な薬草箱 魔女・グリム・伝説・聖書』を再構成し、加筆修正のうえ、文庫化したものです。 ■内容 はじめに 魔女と植物 第1章 魔女がつくる薬草料理 魔女の薬草料理 魔女キルケーの飲み物/キルケーの作ったキュケオーンのレシピ(麦角菌・蜂蜜・セイヨウオニシバリ・ミント・魔女草・モーリュ・アリウムモリー、クリスマスローズ) ヴァルプルギスの夜の料理 魔女の厨で作る若返りの飲み物/魔女の姿が見える薬草(ハナハッカ・セイヨウカノコソウ) 女魔法使いの野菜畑ラプンツェル (フェルトザラート) 白雪姫が食べた毒リンゴ(セイヨウリンゴ) コラム:将軍マクベスの未来を占う地獄の雑炊(ドクニンジン・イチイ) 第2章 魔力を秘めた植物たち 魔女が空を飛ぶのは植物の力 空飛ぶ軟膏(ヒヨス・ベラドンナ・チョウセンアサガオ・イヌホウズキ・イヌサフラン・アサ・ケシ) 魔法の杖 アロンの杖とアーモンド(アーモンド・アーロンシュタープ) 伝説になったマンドラゴラ(マンドラゴラ) よみがえりの木ネズ(セイヨウネズ) 魔法を解く花 (ハナニラ・アストランティア・マヨール・セイヨウイラクサ) 魔的な力と聖なる力の両方を持った木(セイヨウヤドリギ) この世とあの世をつなぐユリの花(ユリ) 第3章 幸せをもたらす植物 富をもたらす木(セイヨウハシバミ) ホレおばさんからの贈り物〜最高の家庭薬(ニワトコ) 女性のための薬草 女神アルテミスの薬草(ヨモギ)/聖母マリアの薬草(ハゴロモグサ)/産婆(助産師)の守り草(ハナハッカ・ニガハッカ) 男性のための薬草(ヘンルーダ・ヤネバンダイソウ・ディル) コラム:大きな病気の救いとなる薬草(ツルニチニチソウ・イチイ) 第4章 魔女の植物がみられるドイツの植物園 薬草と人間の橋渡しをしてきたパイオニア 修道院の薬草園 ザンクトガレン修道院/ライヒェナウ修道院/ミヒャエルシュタイン修道院/メムレーベン修道院 大学付属植物園 ヴュルツブルク大学付属植物園 ハンブルク大学付属植物園 ヒルデガルトの薬草園 ヒルデガルトフォーラム(ライン河畔)・ビンゲン(ライン河畔) ハイデルベルク薬事博物館 コラム:ハンブルクのスパイシー博物館 おわりに

価格: 1,100円

出版社: 山と溪谷社

シリーズ: ヤマケイ文庫

サイズ: 文庫

2025年3月26日には、幻冬舎 などから8冊の文庫本が発売されます。

27日

過去は異国

過去は異国

1989年、バーリ。僕はあの出会いにいまも限りない郷愁を覚えている── 金原瑞人氏、推薦! 「あるべき自分から少しずつずれて、やがて一気に堕ちていく恐怖を見事にとらえた犯罪心理小説」 イタリアで10万部突破、バンカレッラ賞を受賞したベストセラー、ついに上陸! マフィア対策検察官という経歴を持つイタリア・ミステリ界の巨匠による、半自伝的犯罪小説。 「パトリシア・ハイスミス『太陽がいっぱい』を彷彿とさせるサスペンスフルでスリリングなイタリアの青春小説」 ──インデペンデント紙 1989年、バーリ。憲兵隊(カラビニエリ)のキーティ中尉は連続レイプ事件の捜査に頭を悩ませていた。一方、法学専攻の大学生ジョルジョの順風満帆ながらも退屈な生活は、ある夜を境に一変する。パーティーの場で出会ったフランチェスコは謎めいた魅力を持ついかさまギャンブラーで、彼に誘われるがままにコンビを組んだジョルジョはすぐに、ポーカーで勝利をかさね、大金を得るという刺激的な日々の虜となる。だがそれは逃れられない転落のはじまりでもあり……。イタリア・ミステリ界の巨匠渾身の一作。〈解説・杉江松恋〉

価格: 1,430円

著者: ジャンリーコ・カロフィーリオ/飯田亮介

出版社: 扶桑社

サイズ: 文庫

2025年3月27日には、扶桑社 などから8冊の文庫本が発売されます。

28日

2025年3月28日には、新潮社 などから19冊の文庫本が発売されます。