スズメバチの巣を初期に見つけたら?特徴と安全な駆除方法

10129
スズメバチの巣の初期段階って何?
スズメバチの巣の初期段階は春から初夏にかけて作られ、女王蜂が一匹で巣を作ります。この時期の巣は小さく、駆除が比較的容易です。
スズメバチの巣の特徴は?
スズメバチの巣は「とっくり型」や「フラスコ型」で、白と茶色のマーブル模様が特徴です。他の蜂の巣と異なり、巣穴は1カ所のみです。

スズメバチの巣の初期段階とは?

スズメバチの巣は、春から初夏にかけて作り始められます。この時期の巣はまだ小さく、女王蜂が一匹でせっせと巣作りをしています。初期段階の巣は「とっくり型」または「フラスコ型」と呼ばれ、白と茶色のマーブル模様が特徴です。巣の大きさは4〜6cm程度で、女王蜂が自分一人で守っているため、比較的安全に駆除することが可能です。

しかし、時間が経つと働き蜂が増え、巣も急速に大きくなります。6月以降には巣の大きさが10cmを超えることもあり、この段階では駆除が非常に危険になります。したがって、巣を見つけた場合は早めの対処が肝心です。

スズメバチの巣の特徴と見分け方

スズメバチの巣は他の蜂の巣と見た目が異なります。以下の表でスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの巣の特徴を比較してみましょう。

種類 模様 巣穴の数
スズメバチ 黄色〜茶色 マーブル模様 とっくり型/球体 1カ所
アシナガバチ 灰色 なし 半円形 沢山
ミツバチ 白色 なし 平たい形 沢山

スズメバチの巣は他の蜂の巣と違って巣穴が1カ所しかなく、マーブル模様がついています。アシナガバチの巣はシャワーの噴出口のような形をしており、ミツバチの巣は白いカーテンのように見えます。

スズメバチの巣を初期に駆除する方法

スズメバチの巣を安全に駆除するためには、初期段階での対処が重要です。以下に、初期の巣を駆除するための具体的な方法を紹介します。

  1. 準備するもの
    • エアゾール式殺虫剤(450ml以上の缶を1本)
    • 安全のための防護服
    • 巣を除去するためのビニール袋
  2. 駆除の時間帯

    駆除は日没後2〜3時間たってから行うのが最適です。この時間帯は蜂が巣に戻ってきているため、安全に駆除しやすくなります。

  3. 駆除の流れ
    1. 巣を確認する:巣に静かに近寄り、巣の位置を正確に確かめます。女王蜂がいるかどうかを確認するため、周囲を軽く叩いてみます。
    2. 殺虫剤を吹きかける:女王蜂が巣にいるのを確認したら、1〜2mの距離から殺虫剤を巣の入り口に向けてスプレーします。殺虫剤が体に付着した女王蜂は巣に戻ることはなく、外で死んでしまいます。
    3. 巣を除去する:女王蜂がいなくなったら、巣を取り除くか棒などで叩いて巣を壊します。取り除いた巣はビニール袋に入れましょう。

自力で駆除する際は、防護服を着用し、十分な注意を払って行動することが重要です。特にスズメバチの巣は攻撃性が高いため、少しでも不安がある場合は専門の駆除業者に依頼することをお勧めします。

スズメバチの巣が作られやすい場所

スズメバチの巣は、閉鎖的で雨風がしのげる場所に作られやすいです。以下に、スズメバチが巣を作る代表的な場所を紹介します。

  • 家の内部:屋根裏、床下、換気扇のダクト、壁の隙間
  • 家の外部:軒下、ベランダ、木の枝、土の中、木の幹の穴、木の根元

これらの場所はスズメバチが好む条件が揃っているため、注意が必要です。特に庭に樹木が生い茂っていたり、植木鉢の手入れを怠っていたりすると、スズメバチのすみかになりやすいです。

スズメバチの巣は再利用されることはなく、1年間だけ使用されます。冬眠から目覚めた女王蜂は翌年の春に新しい営巣場所を探し始めるため、古い巣は使用されません。

スズメバチの巣を見つけたときの対処法

スズメバチの巣を見つけた場合、以下の3つの方法で対処しましょう。

  1. 巣からゆっくり離れる

    巣を見つけたら、スズメバチを刺激しないようにゆっくりと後ずさりしてその場を去ります。一気に走って逃げたり、大きく動いたりすると、スズメバチが敵だと認識してしまうかもしれません。

  2. 自治体や賃貸の管理会社に連絡

    スズメバチから離れることができたら、状況を整理して然るべき場所に連絡します。公共の場所であれば自治体、賃貸であれば大家さんや管理会社に連絡します。持ち家の場合は駆除業者に依頼しましょう。

  3. 刺されたらすぐに病院へ

    もしスズメバチに刺されたら、応急処置後すみやかに病院へ行きましょう。スズメバチの刺し傷はアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるため、速やかな対応が必要です。

スズメバチの巣を早期に発見し、適切な対処を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。特に春から初夏にかけての時期は、巣が小さいため駆除がしやすく、安全に対処することが可能です。

スズメバチの巣を見つけた際には、まず冷静に行動し、適切な対処を心がけましょう。