すももの漢字と歴史、品種まで知ろう!日本の夏の果実を深掘り

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すももの漢字って何?
すももは「李」や「酢桃」と書かれます。「李」は果実のたくさんなる木を表し、「酢桃」は酸っぱい桃のような果実を意味します。
すももの主な品種は?
山梨県で栽培される主な品種には、大石早生李、菅野中生、ソルダム、サマーエンジェル、貴陽、太陽、皇寿があります。それぞれ収穫時期と特徴が異なります。

すももの漢字とその意味

すももは日本の夏に楽しむことができる果実であり、その漢字は「李」や「酢桃」と書かれます。これらの漢字はそれぞれ異なる意味を持ち、すももの特性をよく表しています。

  • :この漢字は「木」に果実を意味する「子」を組み合わせたもので、果実のたくさんなる木を表しています。
  • 酢桃:形が桃に似たような果実で、酸っぱいということに由来しています。

このように、漢字にはその果物の特性や歴史が反映されています。

すももの歴史と品種

日本におけるすももの歴史は弥生時代に中国から渡来したことに始まり、江戸時代には各地方で栽培が広がりました。明治時代には「巴旦杏(はたんきょう)」や「牡丹杏(ぼたんきょう)」と呼ばれるようになり、現在では多くの品種が栽培されています。

山梨県はすももの収穫量日本一を誇り、多くの品種が栽培されています。以下に、山梨県で栽培されている主な品種を紹介します。

品種名 収穫時期 特徴
大石早生李 6月上旬から下旬 甘酸っぱさを楽しむことができるハートの形をした品種
菅野中生 7月上旬から中旬 糖度が高く酸味が少ない、しっかりとした肉質
ソルダム 7月中旬から下旬 皮は緑色だが果肉は赤い。酸味と甘味が絶妙に調和
サマーエンジェル 7月中旬から8月上旬 山梨県果樹試験場が育成したオリジナル品種。糖度が高く濃厚な味わい
貴陽 7月下旬から8月中旬 果実の重さが200g以上の極大玉。酸味が少なく糖度が高い
太陽 8月上旬から中旬 果肉はしっとりと緻密で、種ばなれがよく食べやすい
皇寿 8月中旬から9月初旬 ジューシーで酸味は少なく糖度は17度前後と高い

これらの品種はそれぞれ異なる特徴を持ち、収穫時期も異なるため、長い期間にわたってすももを楽しむことができます。

すももの選び方と保存方法

新鮮なすももを選ぶためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 表面に白い粉(ブルーム)がついているもの
  • 表面に張りがあり、傷や色むら、茶色い変色がないもの
  • 縫合線(割れ目)を中心に左右対称で、ふっくらとした円形のもの
  • 持ったときにずっしりと重みがあるもの

保存方法についても重要です。まだ熟していないすももは、新聞紙で包み、直射日光が当たらない風通しの良い場所で保存し、好みに合わせて追熟させましょう。完熟したすももは新聞紙で包み、冷蔵庫(野菜室)で保存しますが、なるべく早く食べるようにしましょう。冷凍保存する場合は、くし切りにして種を取り除き、金属製のトレイに並べて冷凍庫に入れ、凍ってから保存袋に移すと良いでしょう。

すももはそのまま食べるだけでなく、ジャムやコンポート、果実酒などにも利用できます。特にソルダムを使った果実酒は美しい赤色になります。

すももの栄養成分

すももは甘酸っぱい味わいだけでなく、多くの栄養素を含んでいます。酸味はリンゴ酸やクエン酸などが多いためで、皮にはポリフェノールが含まれています。その他にも、ペクチンなどの食物繊維やカリウムが豊富で、ビタミンAや鉄分も含まれています。

これらの栄養素は健康維持に役立ちます。例えば、クエン酸は疲労回復に効果があり、ペクチンは腸内環境を整える働きがあります。ポリフェノールは抗酸化作用があり、老化防止やがん予防に寄与するとされています。

すももを日常的に取り入れることで、これらの健康効果を享受することができます。

山梨県の「すもも」についてさらに詳しく知りたい方は、山梨県の農畜水産物ブランド「おいしい未来へ やまなし」をご覧ください。

また、漢字の詳細については、漢字ペディアをご参照ください。