香典のお金の入れ方を知って故人に敬意を表そう
ベストカレンダー編集部
2024年12月16日 21時03分

お金の入れ方の基本マナー
香典は、故人への哀悼の意を示すために贈るものですが、その際のお金の入れ方にはいくつかの基本的なマナーがあります。これを守ることで、故人や遺族に対する敬意を表すことができます。
お札の向きと枚数
- お札の向き: お札は、肖像画が描かれている面を裏にして、下向きに入れるのが一般的です。これは「悲しみにくれて顔を伏せる」という意味が込められています。
- 枚数: 香典に入れるお札は原則として奇数にすることが推奨されます。偶数は「別れる」や「縁が切れる」といった不吉なイメージがあるためです。
新札と古いお札の選び方
香典に使用するお札は、新札を避けるのが一般的です。新札は「故人の死を予期していた」と捉えられる可能性があるため、適度に使用感のある旧札を選ぶことが望ましいです。ただし、極端にボロボロのお札も失礼にあたりますので、注意が必要です。
中袋の有無による入れ方の違い
中袋の有無 | お札の入れ方 |
---|---|
中袋あり | 中袋の表側に対してお札を裏側・下向きに入れる。 |
中袋なし | 香典袋に直接お札を入れ、同様に裏側・下向きにする。 |
中袋がある場合は、必ずその中にお札を入れるようにしましょう。中袋がない場合でも、香典袋に直接お札を入れることができます。
香典袋の選び方と書き方
香典袋は、金額や宗教によって選ぶポイントが異なります。ここでは、香典袋の選び方と書き方について詳しく解説します。
香典袋の選び方
- 金額に応じた選択: 5,000円以下なら水引が印刷された簡易な香典袋、1万円以上の場合は高級感のある香典袋を選ぶと良いでしょう。
- 宗教に応じた選択: 仏教用の香典袋は蓮の花が描かれたもの、キリスト教用のものはユリや十字架が描かれたものを選ぶと良いです。
香典袋の書き方
香典袋には、外袋と中袋にそれぞれ記入するべき内容があります。
- 外袋: 表書きには故人の宗教に応じた表現(例: 「御霊前」、「御香典」)を書き、氏名も記入します。
- 中袋: 中袋には、包んだ金額、住所、氏名を記入します。金額は「壱」、「弐」といった漢数字を使用し、住所は郵便番号を省略せずに書くようにしましょう。
香典を包む際の注意点
香典を包む際には、いくつかの注意点があります。これらを意識することで、より丁寧な香典を用意することができます。
袱紗(ふくさ)への包み方
香典は袱紗に包んで持参するのがマナーです。袱紗には、弔事用の寒色系のものを選び、包む際は左開きにすることが基本です。
香典の郵送方法
葬儀に参列できない場合は、香典を郵送することもあります。この際は、現金書留を利用し、できるだけ早めに送るようにしましょう。香典を郵送する際は、必ず香典袋に入れ、必要事項を中袋に記入することが大切です。
香典の金額の相場
香典の金額は故人との関係性によって異なります。以下のような相場が一般的です。
関係性 | 相場金額 |
---|---|
両親 | 3万円〜10万円 |
兄弟姉妹 | 3万円〜5万円 |
祖父母 | 1万円〜5万円 |
親戚 | 1万円〜3万円 |
友人 | 5千円〜1万円 |
職場の同僚 | 3千円〜1万円 |
まとめ
香典に関するマナーや作法は、故人や遺族への敬意を表すために非常に重要です。お札の向きや枚数、新札と古いお札の選び方、香典袋の選び方や書き方、包み方など、多くのポイントに注意を払うことで、より丁寧な香典を用意することができます。これらのマナーを守ることで、故人に対する思いをしっかりと伝えることができるでしょう。