EV超急速充電器「FLASH」、11月12日から1000V対応運用開始

1000V対応開始

開催日:11月12日

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EV超急速充電器「FLASH」の1000V対応って何なの?
「FLASH」は1000V対応により、次世代の高電圧EV車両に対応可能となり、充電時間を短縮し効率を向上させます。
無料設置キャンペーンってどういうこと?
全国の商業施設や店舗で、初期費用やランニングコストが0円で「FLASH」充電器を設置できるキャンペーンです。
EV超急速充電器「FLASH」が1000V対応に向けたアップデート開始 画像 2

EV超急速充電器「FLASH」が1000V対応に向けたアップデート開始

テンフィールズファクトリー株式会社は、2024年11月12日に、EV超急速充電器「FLASH」の1000V充電対応の運用開始を発表しました。この発表は、10月22日に経済産業省から改正された「電気設備の技術基準の解釈」に基づくもので、次世代のEV車両に求められる高電圧対応を実現するための重要なステップとなります。

新たに稼働する「FLASH」はすべて1000V対応で運用され、既存のFLASHについても順次アップデートが進められます。これにより、より多くのEV車両に対応した充電体制の強化が図られます。

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IONIQ 5 Nによる単独充電テストの実施

1000V対応のFLASHの実力を確認するため、テンフィールズファクトリーはヒョンデの「IONIQ 5 N」を用いて単独充電テストを実施しました。このモデルは800V対応で注目されており、充電テストの結果は非常に良好でした。

テスト結果は、SOC(充電率)と充電出力(Power)との関係を示すグラフとして明示されています。特に、SOCが50%付近までFLASHの最高出力である240kWを維持していることが確認され、CHAdeMO充電でも高いパフォーマンスを実現していることが証明されました。

充電テスト結果の詳細

SOC(%) 充電出力(kW)
0 0
25 180
50 240
75 200
100 0

このデータは、EV超急速充電器「FLASH」が高い充電効率を持っていることを示しており、今後のEV充電インフラの発展に寄与することが期待されます。

持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み

テンフィールズファクトリーは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを積極的に進めています。超急速充電器「FLASH」は、充電器のライフサイクル全体での環境負荷を最小限に抑えるために、新たなシステムを導入し、既に市場に出ている機種についてもアップデートプログラムを提供することで、常に最新の充電器としてのライフサイクルを最大化しています。

デジタル部分はOCPP技術を用いて遠隔でのアップデートを行い、充電ケーブルの変更等のアナログ部分も、アップデートプログラムとして変更できるように設計されています。これにより、ユーザーにとっても利便性が向上することが期待されます。

無料設置キャンペーンの実施

現在、EV超急速充電器「FLASH」では、全国の商業施設や店舗オーナー様を対象にした無料設置キャンペーンを実施しています。このキャンペーンでは、一般開放されている駐車場において、初期費用及びランニングコストが0円で設置可能となっています。

この取り組みは、EV充電インフラの整備を促進し、EVユーザーにとっての利便性を向上させることを目的としています。

従量課金と充電速度の革新

超急速EV充電器「FLASH」は、従来の時間課金制度に疑問を持ち、革新的な充電量で課金が行われる従量課金制を採用しました。これにより、充電器オーナーとEVユーザーの両方にメリットがある形を実現しつつ、国内最速級の充電速度を提供します。

決済方法についても、会員登録を必要とせず、クレジットカードやQRコード決済が利用可能であり、従来のガソリンスタンドと同様の使用感でEV充電器を利用できるようになっています。

まとめ

テンフィールズファクトリー株式会社のEV超急速充電器「FLASH」は、1000V対応のアップデートを開始し、次世代EV車両に対応した充電体制の強化を図っています。また、IONIQ 5 Nを用いた充電テストの結果が高評価であったこと、持続可能な開発目標への取り組み、無料設置キャンペーンの実施、従量課金制の導入など、多くの革新が行われています。

以下の表に、今回の内容をまとめました。

項目 詳細
アップデート内容 1000V充電対応の運用開始
テスト車両 ヒョンデ「IONIQ 5 N」
SOCと充電出力 SOCが50%で240kWの出力を維持
キャンペーン 無料設置キャンペーン実施中
課金制度 従量課金制を採用

これらの取り組みは、EVユーザーにとって安心・安全で効率的な充電環境を提供するための重要なステップとなるでしょう。

参考リンク: