綾町とイオン環境財団が11月23日に里山の新価値創造へ協定締結
ベストカレンダー編集部
2024年11月23日 16:43
綾町イオン協定締結
開催期間:11月23日〜11月22日
綾町と公益財団法人イオン環境財団の包括連携協定締結
2024年11月23日、宮崎県東諸県郡綾町(町長 松本俊二)と公益財団法人イオン環境財団(理事長 岡田元也、イオン株式会社 取締役兼代表執行役会長)は、綾町イオンの森における里山の新たな価値創造に向けた包括連携協定を締結しました。この協定は、地域の自然環境の保全と持続可能な利用を目指し、両者が協力して取り組むことを目的としています。
綾町の自然環境と歴史
綾町は、日本最大規模の照葉樹林が広がる地域であり、2012年にはユネスコエコパークに登録されました。この地域は、豊かな生態系と多様な生物が共生する場所として知られています。公益財団法人イオン環境財団は、2013年から3年間、綾中学校建設のために伐採された杉の跡地を本来の里山に再生するための植樹を行い、地域の生物多様性を保全するための活動を続けてきました。
特に、2017年からは日本ユネスコエコパークネットワークとの連携協定を結び、人と自然が共生する里山づくりを推進するために、累計2万本の植樹を実施しました。これにより、植樹から10年以上が経過し、育成された森は環境教育や地域文化の学習フィールドとして活用されています。
環境活動の具体的な取り組み
綾町イオンの森では、以下のような環境活動が行われています。
- 生物多様性保全活動
- 炭素蓄積量調査
- 成長した木々の枝打ち
- 草木染めを含めた環境教育活動
これらの活動は、地域住民や学生にとって重要な学びの場となっており、自然との共生を学ぶ機会を提供しています。また、環境に対する意識を高めるための教育プログラムも実施されており、地域の伝統文化の継承にも寄与しています。
新たな協定の目的と内容
今回の包括連携協定は、綾町と公益財団法人イオン環境財団が共同で推進する里山づくりの新たなステップを示しています。具体的な連携事項は以下の通りです。
- 生物多様性保全と持続可能な利活用のための里山づくりの推進
- 地域の伝統文化継承と新たな文化創造を含めた環境教育の実施
- 「綾町イオンの森」を中心とする自然共生サイトの拡大
この協定に基づく活動は、2024年11月23日から2029年11月22日までの5年間にわたって実施されます。協定の締結により、綾町の自然環境がさらに保全され、地域の持続可能な発展が促進されることが期待されています。
自然共生サイトの登録
2024年、綾町イオンの森と割付地区の日向夏畑が環境省の「自然共生サイト」に登録されました。このエリアは、綾ユネスコエコパークの移行地域であり、地域の生態系サービスを支えるために重要な役割を果たします。
今後、綾町と公益財団法人イオン環境財団は、自然共生サイトの拡大を通じて、人と自然が共生する新たな里山の創出を目指していくことになります。この取り組みは、地域住民の生活の質を向上させるだけでなく、観光資源としても大きな価値を持つことが期待されています。
まとめ
公益財団法人イオン環境財団と綾町の包括連携協定は、地域の自然環境の保全と持続可能な利用を目指す重要な取り組みです。以下の表に、今回の協定の主なポイントを整理しました。
項目 | 内容 |
---|---|
協定締結日 | 2024年11月23日 |
協定期間 | 2024年11月23日~2029年11月22日(5年間) |
連携事項 | 生物多様性保全、環境教育、自然共生サイトの拡大 |
登録サイト | 綾町イオンの森、割付地区の日向夏畑 |
この協定を通じて、綾町と公益財団法人イオン環境財団は、持続可能な地域社会の構築に向けて、さらなる取り組みを進めていくことが期待されています。
参考リンク: