多間栄開堂がクラウドファンディングで再建へ、2月14日開始の挑戦

和菓子店再建資金調達

開催期間:2月14日〜3月31日

和菓子店再建資金調達
多間栄開堂ってどんなお店?
多間栄開堂は石川県珠洲市の創業118年の和菓子店で、地元の素材を活かした伝統的な和菓子を提供しています。
クラウドファンディングの目的は何?
令和6年能登半島地震で全壊した店舗の再建資金を集めるために、クラウドファンディングを実施しています。

創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始

2025年2月14日より、石川県珠洲市にある和菓子店「多間栄開堂」が、令和6年能登半島地震によって全壊した店舗の再建に向け、クラウドファンディングを開始しました。店舗の代表である多間俊夫氏は、「もう一度生まれ育った珠洲でお菓子を作り、お客様の笑顔が見たい」との思いを胸に、2025年夏の営業再開を目指しています。

このプロジェクトは、クラウドファンディングサイト「ReadyFor」にて実施され、目標金額は300万円です。募集期間は2025年2月14日から3月31日までとなっています。

能登半島地震で全壊した創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始 画像 2

震災による甚大な被害と再建への決意

令和6年1月1日に発生した能登半島地震から、早くも1年以上が経過しました。多間栄開堂はこの震災によって全壊と判定され、現在も休業を余儀なくされています。店舗は倒壊寸前の危険な状態にあり、工場内には幅10cm以上の亀裂が入っているなど、甚大な被害が報告されています。

震災から数日後、多間氏が店舗の様子を見に行った際、正月用に仕込んでいた和菓子が無事だったことに胸が熱くなりました。これらの和菓子は避難所に届けられ、「甘いものは疲れが取れます」との言葉とともに、避難者たちの笑顔を引き出しました。和菓子の力を改めて実感し、多くの人に笑顔を届けられたことが何よりの救いです。

能登半島地震で全壊した創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始 画像 3

地域の皆様からの温かい支援

店舗の解体前に救い出した和カフェのゲストブックには、全国各地のお客様から寄せられた心温まるメッセージが多数あり、多間栄開堂が地域の人々にどれほど愛されているかを実感しました。また、知人宛の手紙には、「お店の再開を楽しみにしているよ」との温かい言葉が綴られており、これらの言葉は多間氏夫妻の心の支えとなっています。

能登半島地震で全壊した創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始 画像 4

クラウドファンディングの詳細

多間栄開堂の再建プロジェクトは、以下のような概要で進められます。

項目 内容
プロジェクト名 令和6年能登半島地震で全壊した和菓子屋を珠洲市で再建し、お菓子を作り続けた
実施期間 2025年2月14日(金)~3月31日(月)
目標金額 3,000,000円
返礼品 避難所に届けた太鼓饅頭、再建祝いのオリジナル手ぬぐい、再建お祝い菓子、能登塩「大谷塩」、和菓子作り体験、オリジナル焼印制作

返礼品の中でも特に注目されるのは、和菓子作り体験です。三代目店主の職人技を全て見せ、一緒に美味しい和菓子を作る楽しいワークショップが予定されています。また、支援者全員のお名前を店舗内に掲示するサービスも用意されています。

能登半島地震で全壊した創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始 画像 5

再建後の展望

再建後は、早期の営業再開を第一に考え、住宅部分を除いた店舗と工場のみの建物を再建する予定です。地域の皆様に愛され、遠くからのお客様にも喜ばれるお店を目指しています。再建に必要な資金は概算で1300万円を見込んでおり、自治体からの補助金を活用する予定ですが、クラウドファンディングで得た支援金も重要な資金源となります。

支援金の使途については、原材料の高騰や労働力の供給状況の変動、自然災害など予期せぬ事態が発生する可能性があるため、柔軟に対応していく必要があります。

能登半島地震で全壊した創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始 画像 6

多間栄開堂の歴史と和菓子について

多間栄開堂は、明治40年(1907年)に創業し、創業118年の歴史を誇る和菓子店です。能登大納言小豆や奥能登揚げ浜塩田のお塩、珠洲産のわかめなど地元の素材を大切にし、珠洲市の観光サイトでも市を代表する菓子店として紹介されています。

特に人気があった和菓子には、能登大納言小豆をたっぷり使った「能登大納言きんつば」、珠洲伝統のお祝い菓子「太鼓饅頭」、珠洲産のワカメを粉末にして餡に混ぜ込んだ「わかめ最中」などがあります。店舗の奥にはカフェスペースもあり、和菓子とともにコーヒーや抹茶を楽しむことができました。

能登半島地震で全壊した創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始 画像 7

まとめ

多間栄開堂の再建プロジェクトは、地域の皆様や全国のお客様からの温かい支援を受けて進められています。クラウドファンディングを通じて、再建に向けた資金を集め、2025年夏の営業再開を目指します。以下にプロジェクトの概要をまとめます。

項目 内容
プロジェクト名 令和6年能登半島地震で全壊した和菓子屋を珠洲市で再建し、お菓子を作り続けた
実施期間 2025年2月14日(金)~3月31日(月)
目標金額 3,000,000円
返礼品 避難所に届けた太鼓饅頭、再建祝いのオリジナル手ぬぐい、再建お祝い菓子、能登塩「大谷塩」、和菓子作り体験、オリジナル焼印制作

多間栄開堂の再建に向けた取り組みは、地域の人々の笑顔を取り戻すための重要なステップです。支援者の皆様の温かいご協力が、再建の力となります。