グリルにんじん、2月23日からクラウドファンディングで洋食文化継承へ
ベストカレンダー編集部
2025年2月23日 18:41
グリルにんじんCF開始
開催日:2月23日

クラウドファンディングプロジェクトの開始
2025年2月23日、京都の老舗洋食店「グリルにんじん」は、父の想いを受け継ぎ、次世代へと洋食文化をつなぐためのクラウドファンディングプロジェクトをスタートしました。このプロジェクトは、父が創業した1978年から続く伝統を守りながら、現在直面している様々な課題を克服するための第一歩です。
「グリルにんじん」は、地域に愛されてきた洋食店であり、現在は77歳の父が末期癌の治療中です。父の想いを継承し、洋食文化を未来へつなげるために、事業を引き継いだ代表取締役の近藤太地氏は、クラウドファンディングを通じて支援を呼びかけています。

父の理念と職人の信念
近藤氏の父は、飲食業界で生きることを決意し、38年間休むことなく本格洋食を提供し続けました。彼は、手間暇を惜しまない料理を信念に、地域の人々に愛される洋食を提供してきました。しかし、父は経営や接客には不器用で、経営管理やコミュニケーションには苦手意識を持っていました。
それでも、父の姿勢は近藤氏に多くの影響を与え、質を重視した料理の重要性を教えました。父の信念は、グリルにんじんの温かみや唯一無二の味を生み出す基盤となっています。

経営の厳しさと家族の絆
大学卒業後、近藤氏は一度家業を離れましたが、父の「もう続けられない」という言葉をきっかけに、30歳で事業を継承する決意をしました。経営は厳しく、建物の老朽化や人手不足、物価高騰といった課題に直面しました。洋食業界はフレンチやイタリアンの影に隠れ、働き手を見つけるのも難しい状況です。
父との衝突もありましたが、近藤氏は「自分を育ててくれた店を守りたい」という思いから、経営改革を進め、34歳で法人化を果たしました。父の信念である「本物の味を届ける」ことを守り続けながら、店の未来を切り開いてきました。

父の病と今後の挑戦
父が末期がんと診断されたのは1年半前。彼は、現場に立ち続けてきた「マスター」としてスタッフから慕われていましたが、病に倒れたことで店の運営は大きく変わりました。スタッフたちは、父のいない厨房で、変わらぬ味を守るために努力を続けています。
父の最期の願いは「家族が一つになること」であり、近藤氏はその想いを胸に、店を守り続ける決意を固めています。現在、飲食業界は物価高騰や人手不足に直面しており、仕入れコストや光熱費は急上昇しています。

クラウドファンディングの目的とリターン
今回のクラウドファンディングの目的は、単なる資金調達ではなく、父が守り続けた洋食文化を次世代へ継承することです。近藤氏は、父の職人気質と経営哲学を受け継ぎ、手間暇を惜しまない本物の洋食文化を守り続けると同時に、地域の食文化を継承していくことを目指しています。
リターンとしては、実際に来店いただける方にはお食事券、遠方の方にはワインやグッズ、企業様には社員向けの洋食弁当のデリバリーを用意しています。これらは、支援者への感謝の気持ちを込めたものです。

店舗情報と今後の展望
「グリルにんじん」の店舗は、京都市左京区一乗寺出口町に位置し、専用駐車場も完備しています。営業時間は、ランチが11:30から14:30まで、ディナーが17:00から22:00まで営業しています。定休日は火曜日と第3月曜日です。
近藤氏は、父が残した味と想いを未来へつなげるために、さらなる努力を続ける意向を示しています。彼の目標は、4人の子供たちに父の信念を伝え、誇れる店を残すことです。
項目 | 内容 |
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店舗名 | グリルにんじん |
所在地 | 京都市左京区一乗寺出口町51−2 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:30 / ディナー 17:00~22:00 |
定休日 | 火曜、第3月曜 |
クラウドファンディングリンク | こちら |
このように、「グリルにんじん」は父の想いを受け継ぎ、洋食文化の未来を守るために新たな挑戦を始めています。父が築き上げた味を大切にし、地域の食文化を次世代へとつなげる努力を続ける姿勢が、今後も多くの人々に支持されることを期待しています。
参考リンク: