三菱ケミカルとアルビオン、2月28日から化粧品容器のリサイクル協業開始

化粧品容器リサイクル協業

開催日:2月28日

化粧品容器リサイクル協業
三菱ケミカルとアルビオンの協業って何をするの?
化粧品容器の資源循環型モデルを構築するため、廃棄資材をケミカルリサイクルして新たな容器に再生する取り組みです。
この協業で具体的にどんな効果があるの?
廃棄物の削減と資源の有効活用を進め、化粧品業界全体のサステナビリティ向上を目指す効果があります。

化粧品容器の資源循環型モデル構築に向けた新たな試み

三菱ケミカルグループ株式会社は、2025年2月28日11時00分に、化粧品容器の資源循環型モデルの構築を目指して、高級化粧品の製造・販売を行う株式会社アルビオンとの協業を開始することを発表しました。この協業は、化粧品業界における持続可能な取り組みの一環として位置づけられています。

具体的には、アルビオンが発生させる廃棄資材を三菱ケミカルグループがケミカルリサイクルを通じて新たな化粧品容器へと再生するプロジェクトです。この取り組みは、環境への配慮とリサイクルの効率化を図るものであり、業界全体におけるサステナビリティの向上を目指しています。

化粧品容器の資源循環型モデル構築に向け、アルビオンと協業開始 画像 2

協業の具体的な内容

この協業の中で、アルビオンが使用する化粧品容器は、容器メーカーから納品される際に、キズ防止のためのプラスチック製緩衝材や埃の混入を防ぐポリ袋などで梱包されています。これらの梱包資材は、これまで廃棄物として処理されていましたが、今後はこれらの資材を回収し、三菱ケミカルグループの茨城事業所に新設されたケミカルリサイクル設備で処理します。

具体的な流れとしては、回収した使用済みの梱包資材を油化し、ポリプロピレン樹脂に再生。その後、再生された樹脂を化粧品容器の材料として使用するという循環型モデルの構築を目指します。また、アルビオンでは、2025年内を目途に再生プラスチックを使用した新製品を発売する計画です。

ケミカルリサイクル設備の概要

三菱ケミカルグループは、国内最大規模の年間2万トンの処理能力を持つケミカルリサイクル設備を2024年11月に新設しました。この設備は、英Mura Technology社の技術を導入しており、「超臨界水」と呼ばれる高温・高圧の状態の水の中で廃プラスチックを分解し、リサイクル生成油に再生します。

このリサイクル生成油は、石油製品や化学品、各種プラスチックへと再製品化されることで、高効率なケミカルリサイクルの循環を実現します。これにより、廃棄物の削減だけでなく、資源の有効活用が進むことが期待されます。

協業に関わる企業とその役割

本協業では、以下の企業がそれぞれの専門分野で重要な役割を果たします。

  • 株式会社リファインバースグループ: 緩衝材の回収・資源化を担当
  • 日本ポリプロ株式会社: 再生ポリプロピレン樹脂の製造を担当

これらの企業との連携により、資源の循環利用が促進され、化粧品業界における持続可能性の向上が図られます。

まとめ

三菱ケミカルグループとアルビオンの協業は、化粧品容器の資源循環型モデルの構築に向けた重要な一歩です。この取り組みは、廃棄物を減らし、再生可能な資源を利用することで、環境負荷の軽減に寄与します。

以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。

項目 内容
協業開始日 2025年2月28日
協業企業 三菱ケミカルグループ、アルビオン
主な取り組み 廃棄資材のケミカルリサイクルによる再生
新製品発売予定 2025年内に再生プラスチックを使用した新製品
ケミカルリサイクル設備の処理能力 年間2万トン

このように、化粧品業界におけるリサイクルの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップであり、今後の展開が注目されます。