3月14日世界睡眠デーにPokémon Sleepが示すソーシャルジェットラグの影響とは
ベストカレンダー編集部
2025年3月13日 10:16
世界睡眠デーイベント
開催日:3月14日

世界睡眠デーに関連する調査結果
2025年3月14日(金)は「世界睡眠デー」であり、これを記念して株式会社ポケモンが実施した『Pokémon Sleep』の睡眠ソーシャルジェットラグ調査の結果が発表されました。この調査は、世界7か国の約1,700万人のユーザーデータを基に行われ、睡眠の不規則さが「ソーシャルジェットラグ」状態に影響を与えている可能性が示されています。
『Pokémon Sleep』は、全世界で2,000万ダウンロードを超え、7億回以上の睡眠が計測されています。このアプリは、プレイヤーが自分の睡眠を記録し、ポケモンたちと共に睡眠リズムを整えることを目的としています。

調査の目的と背景
調査の主な目的は、平日と休日での入眠・起床時刻のずれを分析し、これが身体に与える影響を明らかにすることです。この現象は「ソーシャルジェットラグ」と呼ばれ、社会的な生活リズムと生物的な生活リズムの不一致により、まるで時差ぼけのような症状を引き起こします。
調査の結果、世界7か国においてソーシャルジェットラグの影響を受けているユーザーが一定数存在することが確認されました。特に日本のユーザーを対象にしたアンケートでは、睡眠に関する悩みや症状を実感している人が多いことが明らかになりました。

調査結果の概要
- 世界平均の入眠・起床時刻: 平日の入眠時刻は0:17、起床時刻は7:56。休日の入眠時刻は0:44、起床時刻は8:50。
- 日本の睡眠時間: 日本は睡眠時間が世界ワースト1位であるが、睡眠の規則正しさは1位。
- ソーシャルジェットラグの該当者: 世界で4人に1人以上がソーシャルジェットラグに該当。日本では若い世代ほどリズムが乱れている。
- ソーシャルジェットラグを知らない人: 日本では88%がこの概念を知らない。
- 改善意向: ソーシャルジェットラグを改善したいと考えているユーザーは8割以上。

ソーシャルジェットラグとは?
ソーシャルジェットラグは、平日と休日の入眠・起床時刻のずれを指します。平日は仕事や学校の都合で早起きし、休日は自由な時間に起きることで、身体のリズムが狂ってしまうことが原因です。この現象は、身体的・精神的な疲労感を引き起こすことがあります。
調査では、ミッドスリープタイム(入眠と起床の中央時刻)のずれが1時間以上のユーザーが26.1%に達し、特に日本では若年層においてその傾向が顕著でした。若い世代は生理的に夜型になりやすく、睡眠が不規則になりがちです。

ソーシャルジェットラグの影響
ソーシャルジェットラグが引き起こす症状には、日中の眠気や朝の起きづらさがあります。調査によると、ソーシャルジェットラグの該当者の57.6%が日中に眠気を感じ、50.1%が朝の起きづらさを実感しています。
また、睡眠時間が十分に確保されているにも関わらず、寝足りないと感じる人も多いことが分かりました。このような症状は、身体のリズムが崩れたことによるものと考えられています。

『Pokémon Sleep』の役割と機能
『Pokémon Sleep』は、ユーザーが自分の睡眠を記録し、ポケモンたちと共に睡眠リズムを整えることを目的としたアプリです。特に「ねむりの約束」という機能が注目されています。この機能では、ユーザーが就寝目標の時刻を設定し、その時間を目指して就寝することが奨励されています。
調査によると、平日には6割から7割のユーザーが「ねむりの約束」を守っている一方で、休日にはその割合が低下する傾向があります。日本では、平日・休日を問わず「ねむりの約束」を守る人が多いことが確認されています。

「ねむりの約束」の影響
「ねむりの約束」によって、睡眠を優先する意識が高まることが示されています。91.6%のユーザーが毎日の就寝時刻を意識するようになり、55.5%が予定を切り上げて睡眠を優先した経験があると回答しています。これは、睡眠に対する優先順位を上げる効果があることを示唆しています。

特別映像とイベント情報
調査結果の発表に合わせて、特別映像「ニャオハとのねむりの約束」が3月13日(木)に公開されました。この映像では、主人公が夜ふかしの誘惑に負けそうになる様子を描き、くさねこポケモン「ニャオハ」がその行動を引き留めるストーリーになっています。
また、3月26日(水)まで渋谷にて「ねむりの約束」をテーマにした影絵風ライトアップが行われます。このイベントでは、「ニャオハ」を含む全9種のポケモンが登場し、訪れる人々を楽しませることが期待されています。

調査概要と注意事項
調査は、2023年7月から2024年10月にかけて行われ、対象地域は日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダです。分析対象は『Pokémon Sleep』を3か月以上継続プレイした人で、月平均計測回数が20回以上のユーザーから約1,700万人のデータを抽出しています。
調査の詳細や注意事項については、公式サイトにて確認できます。
調査項目 | 結果 |
---|---|
平日の平均入眠時刻 | 0:17 |
休日の平均入眠時刻 | 0:44 |
平日の平均起床時刻 | 7:56 |
休日の平均起床時刻 | 8:50 |
ソーシャルジェットラグ該当者の割合(世界) | 26.1% |
ソーシャルジェットラグ該当者の割合(日本) | 16.5% |
今回の調査を通じて、睡眠リズムの重要性が再認識され、特にソーシャルジェットラグについての理解が深まることが期待されます。睡眠を優先する意識を持ち、規則正しい生活を心がけることが、身体と心の健康を維持するために重要です。
参考リンク: