四国水族館で3月28日からナルトワカメ展示開始!自然に近い海の中を体験
ベストカレンダー編集部
2025年4月12日 21:50
ワカメ展示開始
開催期間:3月28日〜5月15日

四国水族館におけるワカメの新展示について
2025年4月12日、株式会社四国水族館開発は、四国水族館においてナルトワカメ(Undaria pinnatifida f. narutensis)の展示を開始しました。この展示は、児島漁業協同組合から搬入されたもので、本館棟1階の瀬戸内ゾーン「豊饒の海の景」で行われています。展示の目的は、魚類だけでなく、岩礁に生える海藻にも興味を持ってもらい、より自然に近い海の中を見ていただくことです。
ワカメの展示は昨年に引き続き2回目となり、ワカメの生息する環境を水槽の中で再現し、長期飼育を目指しています。自然界では豊富な餌や太陽光、酸素や二酸化炭素の溶存量など、海藻や魚類の繁殖に適した条件が整うことで、豊饒の海が形成されています。藻場を増やすことによって、豊かな海が作られることを知っていただき、次世代の地球環境を守る活動にも興味を持っていただけることを期待しています。

ワカメ展示の詳細情報
ワカメの展示は、以下の期間と場所で行われます。
- 展示期間:2025年3月28日(土)~5月中旬頃(予定)
- 展示場所:本館棟1階 瀬戸内ゾーン 豊饒の海の景
この展示を通じて、訪れる人々がワカメの生態やその重要性について理解を深めることができるよう努めています。
ワカメの生態と特徴
ワカメは、九州南部から本州太平洋沿岸の黒潮の影響が強い地域と、寒流の流れる北海道東部を除き、日本各地に分布しています。低潮線付近から潮下帯の岩上に生育するワカメには、以下のような特徴があります。
- 変種と品種
- ワカメには2種類の変種と品種が存在し、茎が長いものをナンブワカメ(Undaria pinnatifida var.distans)と呼び、短くて葉状部と胞子葉がつながっているものをナルトワカメ(Undaria pinnatifida f.narutensis)と区別します。
ワカメは一年性の海藻で、冬から春にかけて繁茂します。成長したワカメの根元には胞子葉(めかぶ)ができ、ここから配偶子が放出され、海底に着底して配偶体となります。夏を越した後、秋ごろになると配偶体は卵と精子を作り、受精して芽胞体となります。この芽胞体が秋から冬にかけて成長し、最終的に漁獲されるワカメになります。
四国水族館の概要
四国水族館は、瀬戸大橋のたもと、四国の玄関口に位置する香川県宇多津町に2020年にオープンしました。水族館のテーマは「四国水景」で、約400種の生きものを展示しています。生きものの展示だけでなく、四国の文化やそこで暮らす人々の営みとともにある環境も水槽内で表現されています。
四国水族館は、時間帯や季節によって様々な楽しみ方ができ、四国にお住まいの方々には水の景色の豊かさを再発見する機会を提供しています。また、四国以外の方々には、四国を巡りたくなる魅力を感じてもらえるような施設です。
四国水族館の営業情報
四国水族館の営業概要は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
所在地 | 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4 |
通常営業時間 | 9:00~18:00(最終入館は17:30) |
GW営業時間 | 9:00~21:00(最終入館は20:30) |
入館料 | 大人(高校生・16歳以上)2,400円、小中学生1,300円、幼児(3歳以上)600円、3歳未満無料 |
アクセス | JR宇多津駅から約1km(徒歩約12分)、坂出I.Cまたは坂出北I.Cから約10分 |
TEL | 0877-49-4590 |
WEBサイト | 四国水族館公式サイト |
四国水族館は、訪れる人々に海の生き物やその生態系について学ぶ機会を提供しており、特にこのワカメの展示を通じて、海藻の重要性や環境保護に関する意識を高めることを目指しています。
今回のワカメ展示は、自然環境を再現した水槽で長期飼育を行い、訪れる人々に海の生態系の一端を体験してもらう貴重な機会です。海藻にも興味を持ち、豊かな海を守る活動に参加する意義を感じていただけることを期待しています。
参考リンク: