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暑中見舞いの日 (記念日 6月15日)

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皆さんは「暑中見舞いの日」をご存知ですか?実は、この日は暑い夏の時期に、人々がお互いの健康や安全を気遣い、暑中見舞いの手紙を交換する日本独特の文化の一つです。

暑中見舞いの日とは

始まりとその歴史

1950年(昭和25年)、郵政省が「暑中見舞用郵便葉書」を初めて発売しました。これは、猛暑の中でも互いの無事を願う日本人の心遣いが形になったものですね。

郵便葉書の発売は、夏の風物詩として、また、人々のコミュニケーション手段として広く受け入れられてきました。この文化は、日本の四季を重んじる美意識とも深く関わっています。

1986年(昭和61年)には、懸賞付きの「かもめ~る」という愛称で親しまれるようになりました。この時から、夏の挨拶状としての位置づけがより明確になったのです。

「かもめ~る」は、夏を感じさせる「かもめ」と「メール」を組み合わせたユニークな造語です。「カモン・メール」というメッセージも込められていて、親しみやすさがありますよね。

変遷と現代の形

2006年(平成18年)には名称が「夏のおたより郵便葉書(かもめ~る)」に変更され、毎年6月初旬に販売が開始されるようになりました。しかし、時代の変化と共に郵便需要が減少し、2020年をもって発行が終了しました。

終了は少し寂しいですが、日本郵便は引き続き、暑中見舞いや残暑見舞いに使える絵入りのはがきを発売しています。これにより、伝統的な夏の挨拶は新しい形で受け継がれているのです。

夏の暑さを乗り切るための工夫や、暑中見舞いを通じた人々の心の交流は、日本の夏の風情を感じさせますね。

私自身も、この伝統を大切にして、今年も友人や知人に暑中見舞いを送りたいと思います。皆さんも、手書きの温もりを感じる暑中見舞いをぜひお試しください。

暑中見舞いの時期とマナー

「暑中見舞い」を出す時期は、一般的には「小暑」から「立秋」にかけての約1ヵ月間です。この期間は、一年で最も暑さが厳しいとされています。

地域によって梅雨明けのタイミングが異なるため、その時期が「暑中」の開始とされることもあります。梅雨が明けてから、本格的な夏が始まったと感じる時が、暑中見舞いを出す適切なタイミングでしょう。

もし「暑中」の前に手紙を出す場合は「梅雨見舞い」とし、「暑中」を過ぎると「残暑見舞い」となります。これは、季節の変化を大切にする日本ならではのマナーですね。

暑中見舞いを出す際には、相手の健康を気遣う言葉を添えるのが一般的です。例えば、「暑さ厳しき折、ご自愛くださいませ」といった表現が使われます。

暑中見舞いと日本の夏

夏の風物詩としての暑中見舞い

暑中見舞いは、日本の夏の風物詩として、長い間親しまれてきました。蝉の声や盆踊りと同じように、夏の訪れを感じさせる大切な要素の一つです。

手紙を書くという行為は、現代では少し古風に感じるかもしれませんが、だからこそ、手紙の持つ温かみや、相手を思う心が伝わりやすいのです。

また、暑中見舞いのはがきには、夏の風景や涼を感じさせる絵が描かれていることが多く、これを選ぶ楽しみもあります。季節感を大切にする日本文化の中で、暑中見舞いは独特の役割を担っています。

夏祭りや花火大会など、他の夏のイベントと並んで、暑中見舞いもまた、人々が夏を感じるための大切な手段なのです。

暑中見舞いとデジタルコミュニケーション

メールやSNSの普及により、コミュニケーションの手段は大きく変化しました。しかし、暑中見舞いのような伝統的な手紙には、デジタルでは味わえない人間味があります。

筆で書かれた文字や、はがきの質感、そして手紙を送るために選ばれた絵柄。これらはすべて、送り手の心を伝えるための大切な要素です。

デジタルコミュニケーションが主流の今、あえてアナログの暑中見舞いを選ぶことで、相手に対する特別な思いやりを示すことができるのではないでしょうか。

私は、デジタルツールも活用しつつ、やはり手紙の良さを忘れずに、大切な人とのコミュニケーションを深めていきたいと考えています。

暑中見舞いの文化の未来

暑中見舞いの文化の継承

かもめ~るの発行終了は、時代の流れを感じさせますが、暑中見舞いの文化自体は、これからも大切にされていくべきものです。

日本の伝統文化を次世代に伝えるためにも、私たちは暑中見舞いの意義を理解し、実践していく必要があります。夏の風物詩として、また、人々の絆を深める手段として、暑中見舞いは重要な役割を持っています。

私たち一人一人が、この美しい文化を守り、育てていくことで、未来にも暑中見舞いの精神が受け継がれていくでしょう。

また、日本郵便が新たな絵はがきを発売し続けることで、この文化は新しい形で生き続けています。伝統を大切にしながらも、時代に合わせた変化を受け入れる柔軟性も必要ですね。

夏の挨拶として、また人と人とのつながりを大切にするツールとして、暑中見舞いはこれからも日本の夏を彩る文化として存在していくでしょう。

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