黒にんにくの日 (記念日 9月6日)
生のにんにくを高温・高湿の環境で約30日間かけて熟成させると、あの白いにんにくが真っ黒に変わります。これが「黒にんにく」です。見た目の変化だけでなく、熟成の過程で栄養成分も大きく変化しており、近年は健康食品として国内外で注目を集めています。
黒にんにくが黒くなる理由は、「メイラード反応」と呼ばれる化学反応にあります。にんにくに含まれるアミノ酸と糖が熱と湿度によって結びつき、褐色色素「メラノイジン」が生成されることで、あの特徴的な黒色が生まれます。パンや焼き菓子が焼けて茶色くなるのと同じ反応が、長い時間をかけてにんにくの内部で起きているわけです。
栄養面では、生にんにくにはない変化が起きています。にんにく特有の強烈なにおいの元となる「アリシン」が熟成によって「S-アリルシステイン」という成分に変化し、強い抗酸化作用をもたらします。アミノ酸量も大幅に増え、必須アミノ酸のフェニルアラニンやロイシンは生のにんにくと比べて5〜10倍になるとされています。滋養強壮への効果が期待される「アルギニン」は約3倍に増加します。においが穏やかになるため、生のまま食べやすいことも黒にんにくの特長のひとつです。
9月6日は「黒にんにくの日」です。青森県おいらせ町に拠点を置く協同組合青森県黒にんにく協会が制定しました。「く(9)ろ(6)」という語呂合わせから9月6日を記念日とし、2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。青森県はにんにく生産量で国内トップクラスを誇り、その高品質なにんにくを原料とした黒にんにくを「日本の黒にんにく」として世界へ届けることが目的です。この日には「世界黒にんにくサミット」も開催されます。
健康維持に役立つ食材として国内外からの関心が高まる黒にんにく。その栄養価の高さと食べやすさは、日常の食卓に新たな選択肢をもたらしてくれます。