桑の日 (記念日 9月8日)
カルシウム含有量は牛乳の27倍、食物繊維はゴボウの約2倍——桑の葉はそれほど栄養密度の高い植物です。「桑の日」は、株式会社お茶村が「く(9)わ(8)」の語呂合わせにちなんで9月8日に制定しました。日本記念日協会に認定されたこの記念日は、桑の葉に含まれる豊富な栄養素を広く知ってもらうことを目的としています。桑と日本の歴史は古く、奈良時代にはすでに養蚕(ようさん)のために各地で栽培されていました。明治以降、日本の絹産業が世界市場を席巻した時代には、桑畑が全国の農村に広がり、養蚕農家の生計を支えました。20世紀に入り化学繊維が普及すると養蚕業は衰退しましたが、桑の葉そのものは機能性食品として再び注目を集めるようになります。
栄養面では、ビタミンCや鉄分、カルシウム、食物繊維のほか、桑の葉特有の成分「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」が含まれています。DNJは食後の血糖値上昇を緩やかにする作用があるとして、機能性表示食品の素材として広く活用されています。また、桑の実(マルベリー)にはアントシアニンが豊富で、目の健康や抗酸化作用への期待から、ジャムやジュース、サプリメントなど食品加工にも利用されます。
「桑の日」の9月8日ごろは、夏の疲れが出やすい時期とされています。国内では山梨県や長野県が桑の産地として知られており、桑茶や桑の葉パウダーをはじめ、タブレットやカプセルなど様々な加工品が流通しています。食品メーカーや健康食品店でもこの記念日に合わせたキャンペーンが各地で行われており、奈良時代から続く桑の文化が現代の健康志向とともに新たな形で受け継がれています。
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