ニッポン放送ワイドFM93の日 (記念日 9月30日)

ニッポン放送ワイドFM93の日

93.0メガヘルツという周波数が、そのまま記念日の日付になりました。ニッポン放送が運営する「ワイドFM93」は、東京スカイツリーから出力7kWで発信するFM補完放送で、従来のAMラジオが届きにくかった首都圏の難聴取エリアや、災害時の通信手段として整備された放送インフラです。

ワイドFMとは、AM放送局がFM電波を使ってAM番組を同時放送する「FM補完放送」の仕組みです。FM電波は建物への回り込みが強く、室内でも安定して受信しやすい特性を持ちます。一方でAM(中波)放送は都市部の高層建築や電気機器ノイズの影響を受けやすく、特に首都圏では難聴取問題が長年の課題でした。ニッポン放送の場合、AM放送は1242kHzで長く親しまれてきましたが、ワイドFM93はその補完として2015年に本格運用を開始しています。

ニッポン放送はこの周波数に「HAPPY FM93」という愛称を付けて普及を図り、記念日も当初は「ニッポン放送 HAPPY FM93の日」として2015年(平成27年)に一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。その後、名称は「ニッポン放送ワイドFM93の日」へと変更されていますが、愛称「HAPPY FM93」の文字自体は引き続き使われています。

受信する側には注意点があります。ワイドFMの周波数帯は90MHzを超えるため、従来の国内向けFMラジオ(76〜90MHz対応)では受信できません。対応するには「ワールドチューナー」などと呼ばれるワイドFM対応のラジオやラジカセが必要です。主要メーカーから多くのモデルが販売されており、スマートフォンのFMチューナー機能でも受信できる機種があります。放送エリアは東京23区を中心に、埼玉・千葉・神奈川の主要都市および周辺地域をカバーしています。

日付は9月30日です。周波数「93.0MHz」の「93」と「0」を組み合わせて9月30日とした命名で、数字がそのまま日付に直結する珍しいケースです。ニッポン放送が周波数をブランドとして活用していることを象徴する記念日といえます。