シートの日 (記念日 4月10日)

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皆さんは「シートの日」をご存じでしょうか。岡山県倉敷市に本社を置く萩原工業株式会社が制定したこの記念日、それはブルーシートをはじめとしたポリエチレンシートの魅力を伝えるための特別な日です。

シートの日とは

記念日の起源

「シートの日」は2014年(平成26年)に制定されました。この日付は「シー(4)ト(10)」の語呂合わせと、新年度の節目にちなんで選ばれたのですね。

萩原工業はブルーシートの大手メーカーとして知られており、この記念日を通じて、その幅広い用途と必要性を多くの人に知ってもらおうと考えたのでしょう。

ブルーシートは工事現場や建築現場はもちろん、運動会やお花見、災害時の防護用としても使用されます。これほどまでに身近で必要不可欠なアイテムとは、あらためて思うと感慨深いものがありますね。

この記念日は一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されており、その正式性もしっかりと認められています。

ブルーシートの歴史

ブルーシート、それはもともと1965年(昭和40年)に「万能シート」として萩原工業によって発売されたものです。初期のものはオレンジ色で「オレンジシート」と呼ばれていましたが、やがて青色の「ブルーシート」へと変わっていったのですね。

青色が選ばれた理由には複数の説がありますが、「青色の顔料が一番安かった」「さわやかな色」「空や海の色に近い」といった点が挙げられます。日本の文化に深く根ざしたブルーシートの色の変遷には、経済的な理由から感性に訴える理由まで、さまざまな背景があるのです。

アメリカでは「tarpaulin」と呼ばれるこのアイテム、和製英語の「ブルーシート」という呼び名には、日本独自の文化が反映されているとも言えます。

船の上の物を覆うための防水布として始まった「tarpaulin」が、今や多様なシーンで活躍するブルーシートへと進化した歴史は、まさに革新の連続と言えるでしょう。

ブルーシートの多様な用途

ブルーシートは、その防水性と耐久性から、さまざまな場面で利用されています。工事現場での資材保護から、アウトドアでのレジャーシート、さらには災害時の一時的な避難所としての役割まで、その使用範囲は広大です。

私たちの生活に欠かせないブルーシートですが、その存在を意識して使う機会は意外と少ないかもしれません。しかし、いざという時のために常備しておくと、非常に心強いアイテムです。

ブルーシートの文化的意義

日本のライフスタイルにおけるブルーシート

日本ではお花見や運動会など、アウトドアでブルーシートを使う機会が多くあります。家族や友人との楽しいひと時を過ごすための必需品として、ブルーシートは私たちの文化に溶け込んでいます。

また、災害が多い日本において、ブルーシートは防災用具としても重要な位置を占めています。緊急時には、屋根の応急処置や避難所でのプライバシー保護など、多くの場面でその価値を発揮します。

ブルーシートがもたらす安心感というのは、日本人ならではの感覚かもしれませんね。私たちの生活に寄り添い、時には守ってくれるブルーシートは、まさに日本のライフスタイルに欠かせないアイテムです。

ブルーシートの未来

エコロジーとブルーシート

現代社会では、環境への配慮が求められています。ブルーシートも例外ではなく、リサイクルや環境に優しい素材への転換が進んでいます。萩原工業は、環境に配慮した製品開発を進めることで、ブルーシートの未来を切り開いていくでしょう。

また、デザイン性や機能性の向上も、ブルーシートの未来において重要なポイントです。多様なニーズに応えるために、さらなる進化が期待されます。

ブルーシートの日を通じて、私たちはこの便利で多目的なアイテムの価値を再認識し、その未来に期待を寄せることができるのではないでしょうか。