サツマイモの日 (記念日 10月13日)

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秋の風が心地よいこの季節、皆さんはどんな秋の味覚を楽しんでいますか?サツマイモは秋の代表的な食材の一つでしょう。特に、埼玉県川越市は「サツマイモの日」を大切にしていることをご存じでしょうか。

サツマイモの日の起源

川越いも友の会とは

「川越いも友の会」はサツマイモをこよなく愛する人々が集まる団体です。彼らはサツマイモの魅力を多くの人に伝えるために、「サツマイモの日」を制定しました。

10月はサツマイモが最も美味しくなる旬の時期です。そして、13日という日付には、江戸時代の川越と江戸の距離が約13里であったことに由来しています。

サツマイモは「栗よりうまい十三里」と言われていたほど、川越の自然環境に恵まれた土地で育っています。また、その長所が13もあるとされていることから、この日付が選ばれたのです。

サツマイモの歴史

サツマイモは南アメリカが原産で、大航海時代にヨーロッパを経由してアジアに伝わりました。1597年には沖縄の宮古島へと伝えられ、日本におけるサツマイモの歴史が始まりました。

江戸時代には飢饉対策として、痩せた土地でも育つサツマイモの栽培が奨励されました。そのため、今では日本全国で親しまれ、多くの品種が育てられています。

サツマイモの栄養とブランド

サツマイモはデンプンが豊富で、エネルギー源としての価値が高いです。ビタミンCや食物繊維も多く含まれ、健康食としても注目されています。

鹿児島県の知覧紅や安納芋、徳島県の鳴門金時など、地域ごとに特色のあるブランドサツマイモが存在します。これらのサツマイモを使ったスイーツや料理は、秋の味覚を彩る大切な一品です。

サツマイモの日を楽しむ

おいもほりの日といい焼き芋の日

「おいもほりの日」は霜降の頃に設定されており、サツマイモの収穫のピークを迎えます。一方で、「いい焼き芋の日」はサツマイモの日から1ヵ月後にあり、熟成されたサツマイモの甘みを愉しむ日となっています。

サツマイモの日には、川越市をはじめとする各地でサツマイモを使ったイベントが開催されることもあります。家庭でも簡単においもほり体験ができるため、子どもから大人まで楽しめるのが魅力です。

サツマイモを使った料理とスイーツ

焼き芋やスイートポテトはもちろん、サツマイモを使った料理やスイーツは多岐にわたります。サツマイモのホクホクとした食感と甘みは、秋の食卓を豊かにしてくれるでしょう。

また、サツマイモは加熱してもビタミンCが壊れにくいため、栄養を損なわずに調理することができます。健康を意識した食生活にもぴったりな食材です。

サツマイモの文化と未来

サツマイモの品種改良と産地

日本では、サツマイモの品種改良が進み、地域ごとに特色のある品種が育てられています。鹿児島県や茨城県など、サツマイモの主要産地では、その土地ならではのサツマイモが収穫されています。

これからも、サツマイモの日は私たちの食文化を支え、新しい品種の開発やサツマイモを使った新しい食べ方が発見されることでしょう。サツマイモを通じて地域の魅力を再発見する機会にもなっています。

私自身も、サツマイモの日を迎える度に、その年の収穫を楽しみにしています。サツマイモの持つ無限の可能性を、これからも追求していきたいですね。