6月の挨拶文を書くための基本と具体例:漢語調と和語調の使い分け

10268
6月の挨拶文ってどう書けばいいの?
6月の挨拶文は、季節感や相手への気遣いを反映させることが重要です。漢語調はビジネスシーンに、和語調はカジュアルなシーンに適しています。具体的な例文を参考にすると良いでしょう。
漢語調と和語調の違いって何?
漢語調はフォーマルで目上の方やビジネスシーンに適しており、和語調は親しい友人やカジュアルなシーンに適しています。例えば、「向暑の候」は漢語調、「初夏の爽やかな風が心地いい季節」は和語調です。

6月の挨拶文 書き出しについて

6月は梅雨と初夏が交錯する季節であり、挨拶文を書く際にはその特性を反映させることが求められます。挨拶文は相手に対する気遣いや季節感を伝える重要な要素であり、ビジネスシーンやプライベートな手紙においても重要な役割を果たします。ここでは、6月の挨拶文の書き出しについて、漢語調と和語調の使い分けや具体的な例文を交えながら詳しく解説します。

6月の挨拶文の基本構成

まず、挨拶文の基本構成について理解しておきましょう。挨拶文は以下のような構成で書かれます。

  • 頭語:「拝啓」「謹啓」などの挨拶
  • 時候の挨拶:季節に合わせた挨拶言葉
  • 本文:主題や内容
  • 結びの言葉:締めの文章、自愛を祈ったり乱筆乱文を詫びたりする
  • 結語:「敬具」「謹白」などの挨拶
  • 後付:日付、差出人、宛名を明記する

6月の漢語調の書き出し

漢語調の時候の挨拶は、ビジネスシーンや目上の方への手紙に適しています。6月の漢語調の書き出しには以下のような表現があります。

  • 向暑の候(こうしょのこう): 暑さに向かう季節を指し、5月上旬から6月下旬まで使用できます。
  • 深緑の候(しんりょくのこう): 春に芽吹いた若葉が成長し、より深い緑色になる季節を指します。5月下旬から6月いっぱい使用できます。
  • 初夏の候(しょかのこう): 夏の初めを意味し、5月から6月上旬に使用できます。
  • 芒種の候(ぼうしゅのこう): 穂が出る作物の種を蒔く時期を指し、6月上旬から中旬に使用します。
  • 入梅の候(にゅうばいのこう): 梅雨入りの時期を意味し、6月上旬から中旬に使用します。

具体的な例文としては、以下のようになります。

拝啓 向暑の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。さて・・・・・・【本文】

敬具

6月の和語調の書き出し

和語調の時候の挨拶は、親しい友人やカジュアルなシーンで使用されます。6月の和語調の書き出しには以下のような表現があります。

  • 初夏の爽やかな風が心地いい季節となりました
  • 水田には青々とした若苗が並んでいます
  • 入梅間近となり、不安定な天候が続いております
  • 衣替えの季節を迎え、道行く人の服装も軽やかになってまいりました

具体的な例文としては、以下のようになります。

拝啓 初夏の爽やかな風が心地いい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて・・・・・・【本文】

敬具

6月の結びの挨拶

結びの挨拶も季節感を反映させることが大切です。6月の結びの挨拶には以下のような表現があります。

  • 梅雨入り前でございます。どうかご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
  • 清々しい初夏のみぎり、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。
  • 青葉の色が一層深くなる時節、皆々様のご多祥を心よりお祈り申し上げます。
  • 初夏とはいえ、梅雨冷えする日もございます。体調を崩されませんようご留意ください。

6月の挨拶文でよく用いられるキーワード

6月の挨拶文に使用されるキーワードには、以下のようなものがあります。

カテゴリ キーワード
行事や暦 父の日、プール開き、衣替え、夏至、芒種
天候や風物 紫陽花、梅雨、蛍

これらのキーワードを活用することで、季節感をより一層引き立てることができます。

以上の要点を踏まえて、6月の挨拶文を書く際には、季節感を大切にし、相手への気遣いを忘れずに表現することが重要です。ビジネスシーンでは漢語調を、カジュアルなシーンでは和語調を使い分けることで、適切な挨拶文を作成することができます。

参考文献: