6月の季節の挨拶:梅雨の時期に心を伝える言葉選び
ベストカレンダー編集部
2024年06月13日 01時07分
6月の季節の挨拶
6月は、初夏の訪れとともに梅雨の時期でもあり、季節の移り変わりが感じられる月です。日本では、この時期に応じた「時候の挨拶」を手紙やメールに添えることで、相手に季節感を伝え、心遣いを示すことが一般的です。以下では、6月の上旬・中旬・下旬に分けて、ビジネスやプライベートで使える時候の挨拶の例文や結びの言葉をご紹介します。
6月上旬の季節の挨拶
6月上旬は、まだ梅雨入り前の爽やかな時期です。以下のような挨拶が適しています。
- 初夏の候(しょかのこう):夏の初めを意味する言葉で、5月から6月上旬に使用できます。
- 芒種の候(ぼうしゅのこう):6月6日から22日頃を指し、穂が出る作物の種を蒔く時期を意味します。
- 入梅の候(にゅうばいのこう):梅雨入りの時期を意味し、6月上旬から中旬にかけて使用します。
例文:
拝啓 初夏の候、〇〇様には一段とご健勝のこととお慶び申し上げます。さて・・・・・・【本文】 時候不順の折、体調を崩されませぬよう、〇〇様のご健康を心よりお祈り申し上げます。敬具
6月中旬の季節の挨拶
6月中旬は、梅雨入りが本格化し、雨の日が続くことが多い時期です。以下のような挨拶が適しています。
- 梅雨の候(つゆのこう):梅雨の時期を意味し、6月中旬から下旬にかけて使用されます。
- 長雨の候(ながあめのこう):梅雨の時期に続く長い雨を意味します。
- 霖雨の候(りんうのこう):長期間続く雨を意味し、梅雨の時期に使用されます。
例文:
拝啓 連日の雨で、山々の緑は一層深みを増しています。お元気でご活躍とのこと、なによりと存じます。さて・・・・・・【本文】 梅雨寒の時節柄、風邪など召されませぬよう、どうぞお健やかにお過ごしください。敬具
6月下旬の季節の挨拶
6月下旬は、梅雨明けが近づき、夏の訪れを感じる時期です。以下のような挨拶が適しています。
- 夏至の候(げしのこう):6月21日頃の夏至から6月末まで使用できます。
- 向夏の候(こうかのこう):夏に向かう季節を意味し、梅雨明け前の時期に使用されます。
- 小夏の候(こなつのこう):本格的な夏を前に暑い時期を意味します。
例文:
拝啓 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、その後お変わりなくお過ごしでしょうか? さて・・・・・・【本文】 日に日に暑くなってまいります。どうぞお体を大切にお過ごしください。敬具
ビジネスシーンでの結びの挨拶
ビジネスシーンでは、結びの挨拶も重要です。以下のような表現がよく使われます。
- 「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」
- 「引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
- 「貴社のますますのご発展を心より祈念しております。」
- 「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
6月ならではの結びの挨拶:
- 「梅雨寒の折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。」
- 「長雨で体調を崩されませんようご留意ください。」
- 「梅雨のみぎり、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。」
プライベートシーンでの結びの挨拶
プライベートな手紙では、よりカジュアルな表現が好まれます。相手の趣味や状況に合わせた挨拶を考えてみましょう。
- 「せめて梅雨時のなぐさめに、おしゃれな傘で街を歩きたいものです。お互い元気で過ごしましょう。」
- 「梅雨が明けたら、海開きはもうすぐ。今から心が弾みますね。」
- 「そちらでは蛍がみられるそうで大変羨ましいです。蛍狩りが愉しみですね。」
相手の体調を気遣う結びの挨拶:
- 「梅雨明けを心待ちにする日々、どうか元気でお過ごしください。」
- 「梅雨冷えに体調を崩されませんように。」
- 「夏至を過ぎたとはいえ、梅雨寒にふるえるような日もございます。くれぐれもお身体には気をつけてください。」
- 「時節柄、体調を崩しませんよう御身おいといください。」
コロナ関連の結びの挨拶:
- 「コロナ禍中で落ち着かない日々が続いております。くれぐれもお身体にはご留意ください。」
- 「時節柄、思うようにお目にかかることができませんが、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
- 「コロナ禍中、お仕事にも影響があるかと存じます。くれぐれもお身体に気をつけてご活躍ください。」
6月の季節の話題
6月の季節の挨拶には、その時期特有の話題を取り入れると、より季節感が伝わります。以下は、6月に使える季節の話題の一例です。
- 「清流に若鮎の踊るころとなりましたが、お元気でいらっしゃいますか。」
- 「今年も衣がえの季節となりましたが、お変わりありませんか。」
- 「紫陽花が色鮮やかに咲く季節となりました。お元気でご活躍のことと存じます。」
- 「田植えも終わり、青田風が快い季節となりました。皆さまお健やかにお過ごしのことと存じます。」
- 「梅雨入りを前に、木々の緑がいっそう深まってまいりました。その後お変わりございませんでしょうか。」
- 「今年もまた梅雨入りが気にかかる頃となりましたが、ご機嫌いかがでしょうか。」
- 「五月雨の中にも初夏の気配が漂うようになりました。いかがお過ごしでしょうか。」
- 「紫陽花が雨に映える季節となりましたが、皆さまお元気でいらっしゃいますか。」
- 「山々の緑もひと雨ごとに色を深めてまいりました。ご壮健にてお過ごしのことと存じます。」
- 「雨上がりの木々の緑がすがすがしい昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。」
- 「梅雨の晴れ間の青空に心和む今日この頃、お元気でお過ごしでしょうか。」
- 「梅雨も中休みとなったのか、今朝は爽やかな青空が広がっております。皆さまお元気ですか。」
- 「梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、その後お変わりございませんか。」
- 「蛍が舞う季節となりました。皆さまお障りなくお過ごしのことと存じます。」
まとめ
6月の時候の挨拶は、季節感を伝え、相手への心遣いを示すための重要な要素です。ビジネスシーンではかしこまった漢語調を、プライベートでは柔らかい口語調を使い分けることで、より適切な挨拶文を作成することができます。また、結びの言葉にも季節感を取り入れ、相手の健康や繁栄を祈る言葉を添えることで、より丁寧な印象を与えることができます。6月の季節の話題を取り入れた時候の挨拶を活用し、相手に心遣いを伝えましょう。
詳細な例文やさらに深い情報については、All Aboutの記事やマイナビの記事を参考にしてください。