2025年春の京都寺院特別公開!歴史と文化を体感するチャンス

京都寺院特別公開

開催期間:3月15日〜6月15日

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2025年春に京都でどんな特別公開があるの?
2025年春、大徳寺の塔頭寺院や壬生寺で非公開文化財が特別公開されます。歴史ある文化財や庭園を観覧できます。
大徳寺の特別公開はいつからいつまで?
大徳寺の特別公開は2025年3月15日から6月15日まで、塔頭寺院ごとに異なる期間で開催されます。
2025年春 京都の寺院特別公開情報が解禁! 画像 2

2025年春の京都寺院特別公開情報

2024年11月7日、株式会社京都春秋は2025年春季の寺院特別公開情報を解禁しました。京都・禅宗寺院の大徳寺内にある塔頭寺院「黄梅院」、「興臨院」、「総見院」や、壬生狂言で知られる壬生寺において、非公開文化財の特別公開が行われます。

この特別公開は、京都の伝統文化と世界を繋げることを企業理念とし、非公開寺院の特別公開や一歩進んだ文化体験を提供することを目的としています。特に大徳寺は、戦国時代の重要な歴史的背景を持つ場所であり、観光シーズンには多くの訪問者が集まります。

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大徳寺の特別公開情報

2025年3月から5月にかけて、大徳寺内の塔頭寺院「黄梅院」、「興臨院」、「総見院」が順次特別公開されます。大徳寺は織田信長や豊臣秀吉にゆかりのある寺院で、茶聖千利休や日本美術史上の重要人物、狩野永徳が活躍した場所でもあります。

毎年春と秋に特別公開されるこれらの寺院では、通常非公開の重要文化財や美しい庭園を拝観することができます。以下に、各寺院の特別公開の詳細を示します。

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黄梅院の特別公開

黄梅院は、織田信長が創建した寺院であり、豊臣秀吉によって増築されました。特に千利休が66歳の時に作庭した「直中庭」が有名です。この庭は苔とモミジが美しく、新緑の季節には多くの観光客が訪れます。

【実施概要】

  • 公開期間:2025年3月28日(金)〜5月18日(日)
  • 休止日:4月25日(金)※法務により増える可能性があります
  • 拝観時間:10:00〜16:00(受付終了)
  • 拝観料:大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)

特別公開される見どころには、千利休作庭の「直中庭」、武野紹鷗好みの茶室「昨夢軒」、方丈庭園「破頭庭」が含まれます。また、雲谷等顔筆の本堂障壁画(複製)や重要文化財の庫裡も見どころです。

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興臨院の特別公開

興臨院は室町期の建築様式を持ち、重要文化財に指定された本堂や唐門があります。前田利家との関係が深い寺院でもあり、静寂と落ち着きを感じさせる美しい庭園が特徴です。

【実施概要】

  • 公開期間:2025年3月15日(土)〜6月15日(日)
  • 休止日:3月20日(木・祝)※法務により増える可能性があります
  • 拝観時間:10:00~16:30(受付終了)
  • 拝観料:大人800円・中高生400円・小学生300円(保護者同伴)

興臨院では、表門、本堂、方丈庭園、茶室「涵虚亭」が特別公開されます。特に方丈庭園は、白砂に石組みを配して理想の蓬莱世界を表現しており、訪れる人々に安らぎを与えます。

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総見院の特別公開

総見院は羽柴秀吉が織田信長の追善菩提のために建立した寺院で、木造織田信長公坐像が重要文化財として保存されています。この像は信長公の等身大であり、その眼光は信長の面影を伝えています。

【実施概要】

  • 公開期間:2025年3月29日(土)〜5月6日(火・祝)の土日祝日のみ公開
  • ※4月26日(土)〜5月6日(火・祝)は毎日公開
  • 休止日:法務により拝観休止日が増える可能性があります
  • 拝観時間:10:00〜16:00(受付終了)
  • 拝観料:大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)

特別公開では本堂、木造織田信長公坐像、信長公一族の墓碑、茶室が公開されます。信長公一族の墓碑には、信長の息女や正室、側室の墓碑が並んでいます。

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壬生寺の特別公開情報

壬生寺は毎年ゴールデンウィークに上演される壬生狂言に合わせて特別公開が行われます。2025年の公開は4月26日(土)から5月5日(月・祝)までです。

本堂には平安時代前期に彫られた地蔵菩薩立像が安置されており、通常非公開の庭園や寺宝も特別に公開されます。今年は「壬生寺の地蔵信仰」をテーマとした寺宝が特別展示される予定です。

【実施概要】

  • 公開期間:2025年4月26日(土)〜5月5日(月・祝)
  • 拝観時間:10:00~16:00(受付終了)
  • 拝観料:大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)

特別公開される寺宝には、重要文化財の「錫杖頭」、および「十王図 閻魔王」、「地蔵講式」などがあります。特に「地蔵講式」は鎌倉時代の解脱上人の筆と伝わる貴重な展示品です。

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まとめ

2025年春には、京都の重要な寺院が特別公開され、歴史的な文化財や美しい庭園を観覧する機会が提供されます。大徳寺の黄梅院、興臨院、総見院、そして壬生寺において、通常は見ることのできない貴重な文化財が公開され、多くの観光客が訪れることが予想されます。

以下に、今回の特別公開の概要をまとめましたので、参考にしてください。

寺院名 公開期間 拝観料 特別公開内容
黄梅院 2025年3月28日〜5月18日 大人800円・中高生400円・小学生以下無料 直中庭、昨夢軒、破頭庭、雲谷等顔筆障壁画(複製)
興臨院 2025年3月15日〜6月15日 大人800円・中高生400円・小学生300円 本堂、方丈庭園、涵虚亭
総見院 2025年3月29日〜5月6日(土日祝日のみ) 大人800円・中高生400円・小学生以下無料 本堂、木造織田信長公坐像、信長公一族の墓碑
壬生寺 2025年4月26日〜5月5日 大人800円・中高生400円・小学生以下無料 本堂、地蔵菩薩立像、特別展示品

これらの特別公開は、京都の伝統文化を深く理解する貴重な機会となるでしょう。訪問者は、歴史ある寺院の美しさと文化財の価値を直に体感することができます。

参考リンク: