ファミリーマートが2024年1月29日からカトラリー有料化を開始、削減効果を発表

カトラリー有料化開始

開催日:1月29日

カトラリー有料化開始
ファミリーマートがカトラリーを有料化する理由は何?
ファミリーマートは、使い捨てプラスチックの削減を目的として、スプーンやフォーク、ストローの有料化を実施しています。
有料化の結果、どれくらいプラスチックが削減されたの?
有料化により、プラスチック製カトラリーの提供本数が約78%削減され、使用重量も約77%減少しました。
有料化でスプーン・ストローなどの提供本数は78%削減! ~使い捨てプラスチック削減に向けて~ 画像 2

ファミリーマート、プラスチック製カトラリーの有料化を実施

株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、2024年1月29日から全国の一部直営店舗において、プラスチック製のスプーン・フォーク・ストローの有料化を実施すると発表しました。この取り組みは、使い捨てプラスチックの削減を目的としており、有料化の結果をまとめたレポートが同社のホームページに公開されています。

有料化を実施した結果、対象店舗の1店舗1日あたりのスプーン・フォーク・ストローの合計提供本数は、有料化前の51.0本から11.2本へと約78%の削減を達成しました。また、プラスチックの使用重量も100.5gから23.1gに減少し、こちらも約77%の削減が実現されています。

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削減実績の詳細

ファミリーマートは、2024年1月29日から8月31日までの期間における有料化の実績をまとめたデータを公開しました。このデータには、スプーン・フォーク・ストローの種類別提供本数の実績が含まれています。

特にストローは最も削減率が高く、不要と考えるお客さまが多かったことが示唆されています。一方で、カレーやスープなどで使用されるタイプのスプーンは、削減率が低い傾向が見られました。これは、これらの商品の購入後すぐに食べるお客さまが多いことが影響していると考えられます。

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有料化による削減状況のまとめ

項目 有料化前 有料化後 削減率
提供本数(1店舗1日あたり) 51.0本 11.2本 約78%
プラスチック使用重量 100.5g 23.1g 約77%

このような結果は、ファミリーマートが推進するプラスチック削減に向けた重要なステップであると考えられています。

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お客さまへの理解促進と反響

有料化を開始した当初は、「有料」であることを主に伝える告知物が掲示されていました。しかし、6月下旬からは、各アイテムの価格と有料化の目的が環境保護であることを説明する表現が追加されました。この変更により、お客さまの有料化に対する認知が向上したことが確認されています。

また、店頭ポスターや売り場、レジでの掲示物、店舗スタッフによる声掛けなどを通じて、店舗オペレーション上の負荷や混乱はなく、多くのお客さまからは取り組みの趣旨や使い捨てプラスチックの削減に対する理解と評価を得ることができました。

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今後の取り組みとプラスチック削減への意識

ファミリーマートは、コンビニ業界で初めてカトラリーの有料化を実施した企業として、その結果を伝えています。現時点では、商品カテゴリーによって売上への影響が見られるため、展開拡大は行わず、引き続きお客さまの理解と動向を見極めながら、現在の取り組みを継続していく方針です。

プラスチックの削減は重要な課題であり、今回の先行取り組みにより、有料化がプラスチック削減につながることが確認されました。ファミリーマートは、今後も持続可能な社会づくりに向けた様々なチャレンジを続けていく意向を示しています。

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プラスチック汚染問題への取り組み

プラスチック汚染は、世界的な課題として認識されています。国連環境計画(UNEP)の報告書によれば、プラスチックの使用量は1950年以降急激に増加し、近年では年間生産量約4億3000万トンのうち3分の2が使い捨て製品であると指摘されています。

ファミリーマートは、全国16,000店以上を展開するコンビニエンスストアチェーンとして、この問題に対して真摯に取り組んでいます。具体的には、環境の中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定し、プラスチック対策としてオリジナル商品に対する環境配慮型素材の使用割合を2030年までに60%、2050年までに100%を目指しています。

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ファミリーマートの具体的な取り組み

ファミリーマートは、2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法に基づき、特定プラスチック使用製品について、2019年度対比2030年度までに石油由来のプラスチック使用量を50%削減する目標を掲げています。

また、プラスチック製カトラリーの有料化に関しては、以下のような概要が示されています。

項目 内容
実施内容 スプーン・フォーク・ストローの提供を有料化
開始日 2024年1月29日
実施店舗 全国の直営店舗100店でスタート
対象カトラリー スプーン、フォーク、ストローなど計4品
価格設定 4~6円に設定

ファミリーマートは、持ち手に穴を開けた軽量化スプーンの全店導入や、プラスチック製フォークの原則提供取りやめなど、大手コンビニ初の取り組みを実施しています。

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まとめ

ファミリーマートのプラスチック製カトラリー有料化は、プラスチック削減に向けた重要な取り組みであり、実際に提供本数や使用重量の大幅な削減が実現されています。お客さまからの理解と評価も得られ、今後の展開が期待されます。

この記事で取り上げた内容を以下の表にまとめます。

項目 内容
有料化開始日 2024年1月29日
削減された提供本数 約78%
削減されたプラスチック使用重量 約77%
対象店舗 全国の直営店舗100店

ファミリーマートは、持続可能な社会の実現に向けて、今後も様々な取り組みを進めていくことが期待されます。

参考リンク: