2024年12月23日に発表された新指標「リーチpt」で見るエンタメランキング

リーチpt導入発表

開催日:12月23日

リーチpt導入発表
リーチptって何?
リーチptは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたり接触した延べ人数を集計期間で合計した値です。
2024年のリーチランキング上位は?
2024年のリーチランキングでは、『ポケットモンスター』が1位、『LINE:ディズニー ツムツム』が2位、『ONE PIECE』が3位でした。

エンタメブランドのリーチ力を評価する新指標「リーチpt」

GEM Partners株式会社(ジェムパートナーズ)は、エンタテイメント業界に向けた新しいデータとデジタルマーケティングサービスを提供している企業です。2024年12月23日に発表されたプレスリリースによると、同社はメディアを横断してエンタメブランドのリーチ力を比較・評価することを目的とした新指標「リーチpt」を導入しました。この指標を用いて、「映像」「マンガ」「書籍」「家庭用ゲーム」「アプリゲーム」「音楽(アーティスト)」「ラジオ・ポッドキャスト番組」の7つのメディアを横断した年間ランキングを発表しています。

リーチptとは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたり接触したのべ人数を集計期間で合計した値を指します。具体的には、日本国内に在住する男女15歳から69歳を対象に、毎月約10万人規模で調査が行われています。

2024年の年間ランキングTOP3

2024年の年間ランキングにおいて、最もリーチを集めたエンタメブランドは『ポケットモンスター』で、合計65,578ptを獲得しました。特に「アプリゲーム」部門では50,546ptを記録し、全体の約8割を占めています。このリーチの背後には、人気ゲーム「Pokémon GO」の影響に加え、昨年発売された「Pokémon Sleep」や、10月30日に配信された「Pokémon Trading Card Game Pocket」が寄与しています。また、「家庭用ゲーム」部門でも11,619pt、「映像」部門でも2,728ptを集めるなど、多方面での展開が功を奏しています。

次にリーチを集めたのは『LINE:ディズニー ツムツム』で、合計60,132ptを記録しました。こちらも「アプリゲーム」部門で95%を占めており、単体の同名アプリのみで高いリーチを誇っています。『ポケットモンスター』と『LINE:ディズニー ツムツム』はどちらも「アプリゲーム」をメインにリーチを集め、他のブランドを大きく引き離しています。

3位には『ONE PIECE』がランクインし、42,184ptを獲得しました。『ONE PIECE』は多メディア展開が特徴で、リーチを集めるメディアの内訳は「マンガ」「映像」「アプリゲーム」「書籍」「家庭用ゲーム」となっています。このように、様々な媒体での展開がリーチを高める要因となっています。

その他の注目エンタメブランド

ランキングの4位には『虎に翼』が入り、NHK連続テレビ小説として「映像」部門でのリーチを集めました。5位には音楽アーティストの『Mrs. GREEN APPLE』がランクインし、主に「音楽(アーティスト)」部門でのリーチが大半を占めています。

今回のランキングでは、2024年に放送開始となったテレビドラマ関連のエンタメブランドが注目されました。『虎に翼』と『光る君へ』がそれに該当し、どちらも長期にわたる放送がリーチptを高める要因となりました。

調査の背景とGEM Partnersの概要

GEM Partnersは、2008年に設立され、エンタテイメントビジネス・マーケティング領域に特化したデータプラットフォームサービスやリサーチサービスを提供しています。デジタルマーケティングや広告代理業務、メディア運営も行っており、エンタメ業界におけるデータ活用を推進しています。

GEM PartnersのコーポレートサイトやGEM Standardのサイトでは、さらに詳細な情報が提供されています。企業の成長を支えるためのデータ分析やマーケティング戦略の策定において、同社のサービスは多くの企業にとって重要な役割を果たしています。

順位 エンタメブランド名 リーチpt 主なメディア内訳
1 ポケットモンスター 65,578 アプリゲーム、家庭用ゲーム、映像
2 LINE:ディズニー ツムツム 60,132 アプリゲーム
3 ONE PIECE 42,184 マンガ、映像、アプリゲーム
4 虎に翼 不明 映像
5 Mrs. GREEN APPLE 不明 音楽(アーティスト)

以上のように、2024年の年間リーチランキングでは、エンタメブランドの多様な展開がリーチ力に大きく影響していることが明らかになりました。今後のエンタメ業界におけるデータ活用の重要性が増す中、GEM Partnersの取り組みが注目されます。

参考リンク: