金沢の温泉旅館『滝亭』がブックホテルへ！2月13日にリニューアルオープン

金沢の温泉旅館『滝亭』が北陸最大規模のブックホテルへ進化

金沢の温泉旅館『川端の湯宿 滝亭』は、北陸最大規模のブックホテルとして新たにプチリニューアルを行い、心を癒す読書旅を提供しています。新たにオープンしたライブラリー「書庫兎夢」を含む3つのライブラリーが揃い、総蔵書数は7,000冊以上に達しました。

2025年2月13日、株式会社のと楽は、令和6年能登半島地震の影響で工事が中断していたライブラリーとプレミアムラウンジの造成、客室のリニューアルが完了したことを発表しました。これにより、『滝亭』は文豪・泉鏡花と大正ロマンをテーマにした空間を整え、約4,800冊の文庫本や漫画をセレクトしたライブラリー「書庫兎夢」を新設しました。

美しい自然と読書を楽しむ空間

金沢の清流・犀川上流に位置する『滝亭』は、田んぼと里山の自然に囲まれた一軒宿です。宿からは犀川を眼前に見渡すことができ、都会では味わえない静寂の中で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。ここでは、自然の風景を眺めながら、心を癒す読書のひとときを楽しむことができます。

「書庫兎夢」には、特に小説の文庫本や漫画が充実しており、約4,800冊の蔵書があります。このライブラリーの完成は、宿泊客にとっての大きな魅力となっており、2024年1月末にオープンする予定でしたが、地震の影響で工事が遅れ、ようやく完成に至りました。

ライブラリーの詳細

『滝亭』には、以下の3つのライブラリーが設けられています。

• 魚眠洞（蔵書数：約1,300冊）
  金沢をテーマにした書籍が並ぶ畳のラウンジで、自然を感じながら読書を楽しむことができます。
• Art Book ギャラリー こもれび（蔵書数：約1,000冊）
  アートに特化した本を集めたコーナーで、自然や建築に関する書籍を中心に選書されています。
• 書庫兎夢（蔵書数：約4,800冊）
  泉鏡花を意識した和と洋が融合したライブラリーで、古今東西の文豪による作品が揃っています。

これらのライブラリーは、宿泊者が自由に本を持ち出し、ラウンジや客室で読書を楽しむことができるようになっています。

プレミアムラウンジ「安楽」の新設

『滝亭』では、特別客室「百楽」と「神楽」に宿泊する方限定で、プレミアムラウンジ「安楽」を新設しました。このラウンジでは、石川の工芸品や絵画が展示されており、地元産のワインや冷酒、焼酎を自由に楽しむことができます。

プレミアムラウンジ「安楽」は、九谷焼や輪島塗などの伝統工芸を用いた意匠で装飾されており、宿泊者に特別な体験を提供します。また、客室「百楽」と「神楽」には新たに展望温泉風呂も設置され、自然を感じながらリラックスできる空間が整えられています。

『滝亭』の理念と今後の展望

『滝亭』は、自然と融合した新しい宿のカタチを目指しています。周囲には田園風景が広がり、宿からは大きな空を望むことができます。ここでは、宿泊者が非日常の空間でリフレッシュできるよう、様々な体験を提供しています。

さらに、スタッフは里山を体験してもらうための散策マップを作成し、珍しい植物や動物を観察できる散策を提案しています。宿のテラスには足湯を設置し、滝を眺めながらリラックスできる空間を提供しています。

地震からの復興と地域貢献

令和6年能登半島地震の影響を受けた『滝亭』は、ライブラリー計画の中止を検討する時期もありましたが、多くの方々からの励ましを受けて復興を進めてきました。書籍の寄贈や購入費用の寄付をいただいた方々の支援に感謝しながら、地域の魅力を全国に発信することを目指しています。

『滝亭』では、今後も宿泊者に満足いただけるよう、様々な施策を計画しており、温泉旅館としての役割を果たしながら地域の再生にも貢献していく所存です。

まとめ

金沢の温泉旅館『滝亭』は、自然と融合した読書空間を提供し、訪れる人々に特別な体験を提供しています。今後も地域の魅力を発信しながら、宿泊者に心安らぐひとときを提供していくことでしょう。