ロイヤル・バレエ『シンデレラ』が2月21日から映画館上映!日本人ダンサーも活躍
ベストカレンダー編集部
2025年2月19日 05:41
映画館でバレエ上映
開催期間:2月21日〜2月27日

ロイヤル・バレエ『シンデレラ』が映画館で楽しめる!
2024年2月21日(金)から、映画館でバレエの名作『シンデレラ』が公開される。この作品は、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエが贈るもので、映画館の大スクリーンでその迫力を体感できる貴重な機会となる。
この公演は、東宝東和株式会社が配信する「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」の一環であり、2024/25シーズンにおいてロイヤル・オペラ・ハウスが「ロイヤル・バレエ&オペラ」と改称したことにより、タイトルも新たに『英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2024/25』として全10作品が全国で公開されることが決定した。

シンデレラ役の金子扶生が魅せる等身大のヒロイン
本作では、シンデレラ役を演じるのは日本人ダンサーの金子扶生。彼女は2021年にプリンシパルに昇進し、以来多くの大作に主演しており、ロイヤル・バレエを代表するプリマ・バレリーナとしての地位を確立している。舞踊評論家の森菜穂美氏は、金子の演技力について「お姫様に変身した姿の華やかさ、精緻な技術と健気さの中に聡明さを湛えた繊細な表現力が光ります」と高く評価している。
また、シンデレラの相手役である王子を演じるウィリアム・ブレイスウェルについても、森氏は「温かみを持たせたいと語っており、実際に温かい人柄や優しさを感じさせる理想的な王子様」と称賛している。金子とブレイスウェルのクラシカルなパ・ド・ドゥにも注目が集まる。

多彩なキャラクターと日本人ダンサーの活躍
本作には、シンデレラの義理の姉たちも登場し、彼女たちを演じる男性ダンサーがユーモラスに演じる様子が見どころとなる。森氏は「義理の姉たちがシンデレラをいじめているわけではなく、家族の一員としてお互いが実は仲良しであることも示されています」と解説しており、アシュトンによる振付が多様なキャラクターを生かしていることが魅力の一つである。
さらに、2020年に入団した日本人ダンサーの五十嵐大地は道化役を演じ、2幕の舞踏会の冒頭から驚くべき跳躍を連発し、観客の目を奪う。また、夏の精を演じる佐々木万璃子は、夏の気だるさを情感豊かに表現し、舞踏会では佐々木須弥奈の姿も見ることができる。日本人ダンサーたちの活躍にも注目が集まる。

『シンデレラ』の魅力と作品情報
『シンデレラ』は1948年に初演されて以来、世界中のバレエ団で上演され続けている名作であり、フレデリック・アシュトンによって振り付けられた。彼は英国の振付家として初めて手掛けた全幕バレエ作品であり、20世紀の英国バレエの歴史において重要な作品とされている。
物語は、母を亡くしたシンデレラが義理の姉たちと暮らし、心優しい性格を持ちながらも家事を押し付けられる日々を描いている。彼女の前に現れた仙女が魔法をかけ、舞踏会に向かうシンデレラの姿が描かれる。舞踏会で王子と出会い、愛が芽生えるが、魔法が解けてしまうというドラマチックな展開が観客を惹きつける。
作品情報 | 詳細 |
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振付 | フレデリック・アシュトン |
音楽 | セルゲイ・プロコフィエフ |
指揮 | ジョナサン・ロー |
上映時間 | 3時間6分 |
公開日 | 2024年2月21日(金)~2月27日(木) |
上映場所 | TOHOシネマズ 日本橋 他 |
公式サイト | http://tohotowa.co.jp/roh/ |
『シンデレラ』は、華麗なダンスと美しい音楽、ファンタジックな変身場面、豪華な舞踏会のシーンが織りなす作品であり、観客はその魅力に引き込まれることだろう。バレエの魔法にかけられる名作を、映画館でぜひ楽しんでいただきたい。
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