MONOVATEの革新技術「微多孔性層」、2月25日からインターフェックス大阪で展示

粉体流動化技術展示

開催日:2月25日

粉体流動化技術展示
MONOVATEの新技術って何がすごいの?
MONOVATEの新技術「微多孔性層」は、粉体を液体のように流動化させ、製造ラインの粉詰まりを解消します。
この技術はどんな業界で役立つの?
食品、医薬品、化粧品業界での生産効率向上に役立ち、粉詰まりによる製造ライン停止を防ぎます。

粉体を液体のように動かす革新技術

MONOVATE株式会社は、2025年2月19日に粉体供給用ホッパーに関する特許技術「微多孔性層」(特許第7624753号)を取得したことを発表しました。この技術は、粉体の供給工程における粉詰まりの問題を解決するために開発されたもので、食品、医薬品、化粧品業界において生産効率を向上させることを目指しています。

粉体を液体のように動かすことができるこの技術は、工場の生産ラインでの停止を防ぐための重要な要素です。粉体が流動化することにより、ホッパーの出口での詰まりを防ぐことができ、製造工程のスムーズな運行を実現します。

粉体を液体のように動かし食品工場の生産ライン停止を防ぐ!粉体用ホッパーの特許技術を取得 画像 2

粉詰まりの課題とその解決策

粉詰まりは、粉体原料を扱う工場において重大な問題であり、製造ラインの停止を引き起こすリスクがあります。例えば、粉末スープの製造ラインでは、原料の粉が貯蔵タンク内で固まることにより、次の工程に送られず、生産がストップしてしまうことがあります。このような問題を解決するために、MONOVATEのエアレーションホッパーが開発されました。

エアレーションホッパーは、ホッパー内の粉体に空気を送り込むことで粉体を流動化し、スムーズな排出を促進します。この技術により、以下のような課題が解決されます:

  • 原料ロス(歩留まり)の改善:粉詰まりによって排出されなかった粉体が廃棄されるリスクを低減し、ホッパー内に残る粉体を最小限に抑えることで、原料の無駄を削減します。
  • 現場の騒音対策:従来の粉詰まり対策は物理的に叩いたり振動させたりする方法が多く、作業環境に騒音をもたらしました。エアレーションホッパーは空気の流動のみで作動するため、静粛性が向上します。
  • 粉体の空気輸送の効率化:エアー消費量の削減とともに、粉体搬送量が最大2.8倍に向上することが確認されています。
粉体を液体のように動かし食品工場の生産ライン停止を防ぐ!粉体用ホッパーの特許技術を取得 画像 3

特許技術「微多孔性層」の詳細

MONOVATEが開発した特許技術「微多孔性層」は、粉体を効果的に流動化させるための新しい設計が特徴です。この技術の新規性は以下の点にあります:

  1. 微細な孔を持つホッパー設計:内ホッパーには外側(エア供給側)φ200µm、内側φ70µmの微細な孔が多数配置されており、圧縮エアーが通過することで粉体を均一に流動化します。
  2. 全方向からの流動化を実現する二重構造:内ホッパーと外ホッパーの間にエアーを充満させる空間を設けることで、粉体を全方向から均一に流動化します。

このように、粉体が液体のように動く仕組みが実現されています。

粉体を液体のように動かし食品工場の生産ライン停止を防ぐ!粉体用ホッパーの特許技術を取得 画像 4

製品の展示とMONOVATE株式会社について

MONOVATE株式会社は、2025年2月25日(火)から開催される「第11回インターフェックス大阪(医薬品・化粧品製造展)」にて、エアレーションホッパーを実際にご覧いただける機会を提供します。この展示会は、関西最大級の医薬・化粧品の製造技術展であり、業界関係者にとって貴重な情報交換の場でもあります。

MONOVATE株式会社は、1957年に設立され、家庭用ステンレス製品・容器の製造からスタートしました。現在では、医薬品業界を中心に、国内外の化粧品、食品、化学、半導体分野向けにオーダーメイドのステンレス容器・撹拌装置を設計・製造・販売しています。2024年4月1日には、「日東金属工業株式会社」から「MONOVATE株式会社」へ社名を変更し、さらなる成長を目指しています。

項目 内容
会社名 MONOVATE株式会社(旧社名 日東金属工業株式会社)
所在地 埼玉県八潮市二丁目358
設立 1957年6月
代表取締役 大山 正記
事業内容 工業用ステンレス製容器・撹拌装置などの製造・販売
公式ウェブサイト https://www.monovate.co.jp/shop/default.aspx

以上のように、MONOVATE株式会社の粉体供給用ホッパーに関する特許技術は、粉体の流動化を実現し、製造現場での効率向上と品質管理の強化に寄与するものです。この技術の導入により、粉体を扱う工場の生産ラインの安定性が向上し、業界全体における生産性の向上が期待されます。

参考リンク: