宮部みゆきの新作『猫の刻参り』2月19日発売、女性の復讐を描く時代小説
ベストカレンダー編集部
2025年2月19日 16:43
猫の刻参り発売
開催日:2月19日

宮部みゆき最新作『猫の刻参り』がついに発売
2025年2月19日、株式会社新潮社から宮部みゆきの新作小説『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』が発売されました。この作品は、2006年以来書き継がれている時代小説「三島屋変調百物語」シリーズの最新刊であり、シリーズの節目となる第十弾です。
本書のテーマは「苦界を生き抜く女の復讐」。作中には、子を喪い夫と姑を恨む女、卑劣な悪党から襲撃される村の女、稀代の悪女に全てを奪われる女など、さまざまな女性が登場します。彼女たちの辛く切ない、しかし美しい生き様が描かれており、読者を惹きつける内容となっています。

物語の魅力と登場キャラクター
『猫の刻参り』では、主人公の江戸は三島屋の次男坊富次郎が、変わり百物語の二代目聞き手として数奇な身の上話を聞き捨てて、一枚絵に描く役割を担っています。この巻では、化け猫、河童、山姥といった昔からよく知られている怪異が登場し、物語に彩りを添えます。
特に、化け猫は飼い主の恨みを晴らす役割を果たし、河童は命懸けで悪党壊滅に挑む姿が描かれています。また、懺悔を泣き叫ぶ山姥も登場し、彼女たちが人間のために命を削る姿は感涙を誘います。
シリーズの背景と作者の思い
宮部みゆきは1987年に作家デビュー以来、数々の受賞歴を誇り、時代を切り取る鋭い視線で大ベストセラーを生み出してきました。彼女は新作『猫の刻参り』について、次のように語っています。
「このたび、三島屋変調百物語シリーズの第十巻『猫の刻参り』を新潮社さんから刊行していただくことになりました。シリーズにとって節目の巻です。」
この言葉からも、シリーズへの愛情と感謝の気持ちが伝わってきます。作中の「リアル」である三島屋に降りかかる最大の事件を通じて、宮部は読者に新たな発見を提供しようと試みています。
試し読みと著者の紹介
本日より新潮社のコーポレートサイトおよび新潮社web雑誌「yomyom」にて、『猫の刻参り』の試し読みが公開されています。興味のある方は、ぜひ一度目を通してみてください。
著者の宮部みゆきは、1960年に東京で生まれ、数々の賞を受賞している実力派作家です。彼女の代表作には、「我らが隣人の犯罪」、「模倣犯」、「理由」などがあります。特に直木賞を受賞した『理由』は、彼女の名を世に知らしめるきっかけとなりました。
宮部みゆきの受賞歴
年 | 作品 | 受賞名 |
---|---|---|
1987年 | 我らが隣人の犯罪 | オール讀物推理小説新人賞 |
1999年 | 理由 | 直木賞 |
2001年 | 模倣犯 | 毎日出版文化賞特別賞 |
2022年 | – | 菊池寛賞 |
書籍詳細と購入情報
『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』の書籍データは以下の通りです。
- タイトル: 猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続
- 著者名: 宮部みゆき
- 発売日: 2025年2月19日
- 造本: 四六変大
- 定価: 2,530円(税込)
- ISBN: 978-4-10-375016-1
- URL: 新潮社の公式サイト
この作品は、女性の復讐をテーマにした物語であり、時代小説としての魅力が詰まっています。宮部みゆきの独特の視点から描かれる物語は、読者に新たな感動を与えることでしょう。
まとめ
新潮社から発売された宮部みゆきの『猫の刻参り』は、時代小説「三島屋変調百物語」シリーズの第十弾として、女性の復讐をテーマにした深い物語が展開されています。化け猫、河童、山姥といった怪異が登場し、物語にさらなる深みを与えています。興味のある方は、ぜひ試し読みや購入を検討してみてください。
項目 | 詳細 |
---|---|
タイトル | 猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続 |
著者 | 宮部みゆき |
発売日 | 2025年2月19日 |
定価 | 2,530円(税込) |
ISBN | 978-4-10-375016-1 |
URL | 新潮社の公式サイト |
この作品を通じて、宮部みゆきの独自の世界観を体験し、彼女の文学に触れる機会を得られることは、読者にとって貴重な体験となるでしょう。
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