ミルトスのDPI/Dot3Dシリーズ、2月20日から新機能で3Dスキャンを強化
ベストカレンダー編集部
2025年2月21日 05:54
DPI/Dot3D新機能発表
開催日:2月20日
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手持ち端末での3Dスキャンが可能なDPI/Dot3Dシリーズの新機能
ミルトス株式会社は、2025年2月20日に現場で手軽に3DスキャンができるDPI/Dot3Dシリーズのバージョンアップを発表しました。この新バージョンでは、特にGPS連動機能が強化され、より精度の高いスキャンが可能になりました。これにより、多くの現場担当者や測量担当者からの支持を受けているこの製品は、さらなる進化を遂げています。
DPI/Dot3Dシリーズは、現場主導で迅速に3D計測やデータ化を実現するためのツールとして、多岐にわたる業界で利用されています。バージョン6では、以下のような新機能が追加されました。
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主な新機能の詳細
- 本体内蔵GPSとの連動: Dot3D PRIMEおよびPROモデルでは、内蔵GPSを利用して点群スキャンが行えるようになりました。
- 他社GNSS測定機との接続: Trimble DA2やLeica FLX 100 Plusと接続することで、高精度なGPS測量と点群データの取得が可能です。
- GPS座標のマップ表示: 取得したGPS座標をマップ上に表示し、各ポイントの移動や座標確認、データ出力が可能です。
- 3Dマークアップ機能: 指定したポイントに地図から同じ場所を指定し、NE座標と高さを登録できます。
- 掘削部の体積計算: 表面積を自動計算後、深さを指定して体積も計算できます。
- 2次元作図機能: 取得した点群データから2次元作図を行い、DXF形式で出力が可能です。
- iOS版の追加: 旧Dot3D ProからDot3D PRIMEに変更され、iOS版も対応しました。これにより、ユーザーからの要望が高かったiOS製品の永久ライセンス版も新たに追加されています。
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活用分野と市場への影響
DPI/Dot3Dシリーズは、製造業界や建築業界、測量業務など幅広い分野での活用が期待されています。特に、以下のような用途での利用が見込まれています。
- 大型設備や工場管理の3D化
- 建築物の測定や測量データの連動
- 土地家屋測量時の3D点群取得
- 土木測量における3Dデータと測量値の連動
- VR/XRにおける3Dデータ作成
これにより、導入ユーザーの大幅な増加が見込まれ、ユーザー独自の機能開発を伴うカスタマイズ導入も進むとされています。
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新製品の価格と提供時期
新しいDPI/Dot3Dシリーズの価格は以下の通りです。
製品名 | サブスクリプションライセンス(1年) | 永久ライセンス |
---|---|---|
Dot3D PRIME | 36万円~ | 61万円 |
Dot3D Pro | 23.5万円~ | – |
Dot3D EDIT | 4.5万円~ | – |
DPI-10/X SR | 128万円~ | (本体、タブレット、Dot3D Prime永久ライセンス含む) |
提供時期は2025年2月以降随時行われる予定です。その他ライセンスについては別途お問い合わせが必要です。
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製品構成と技術的背景
DPI/Dot3Dシリーズは、屋内向けセンサーとSurfaceGoタブレット一体型スキャナや、屋内向けセンサー(別途端末と接続)を利用した製品構成になっています。具体的には、以下のような製品があります。
- DPI-10 / 10 SR: 屋内向けセンサーとタブレット一体型のスキャナ
- DPI-X / X SR: ハイエンド3Dスキャンアプリ(Windows/iOS版)
- Dot3D PRIME: iOS専用スキャンアプリ
- Dot3D PRO: 編集、測定、簡易解析、出力用アプリ(Windows版)
- Dot3D EDIT: 簡易編集や出力用のアプリ
これらの製品は、DotProduct社が開発したハンディスキャナ及びスキャンアプリであり、ミルトス株式会社が日本国内で代理店として販売しています。
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ミルトス株式会社について
ミルトスは2003年に設立され、ものづくり業界における3Dデータの業務環境を効率化するツールを展開しています。CAD/CAMツールや3Dデータコンバージョンツール、3Dマウスなどを手掛け、多くの企業に対して3Dデータ運用促進を実現してきました。現在は、Dot3DシリーズやメタバースツールiQ3 Connectなども展開し、3Dデータ活用に悩む企業の支援を行っています。
ミルトス株式会社の詳細は、公式ウェブサイト(https://www.myrtos.jp)をご覧ください。
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まとめ
DPI/Dot3Dシリーズのバージョンアップにより、手軽に高精度な3Dスキャンが可能になりました。新たに追加されたGPS連動機能や多様な活用分野により、より多くのユーザーにとって有用なツールとなることが期待されています。これにより、業務の効率化やデータ活用の幅が広がるでしょう。
機能 | 詳細 |
---|---|
GPS連動 | 本体内蔵GPSと連動し点群スキャンが可能 |
高精度測量 | 他社GNSS測定機と接続し高精度なデータ取得が可能 |
マップ表示 | GPS座標をマップ上で表示し、データ出力が可能 |
3Dマークアップ | 指定したポイントに地図から同じ場所を指定し登録が可能 |
体積計算 | 掘削部の表面積自動計算後、深さを指定し体積計算が可能 |
2D作図 | 点群データから2次元作図を行いDXF形式で出力可能 |
このように、DPI/Dot3Dシリーズは、今後も多くの業界での活用が期待され、技術の進化とともにその可能性はさらに広がっていくことでしょう。
参考リンク: