au PAYの給与デジタル払いが4月4日から開始!新たな給与受け取り方法とは?
ベストカレンダー編集部
2025年4月4日 16:46
給与デジタル払い開始
開催日:4月4日

au PAY、給与デジタル払いを開始
2025年4月4日、auペイメントは「au PAY 給与受取」という新たなサービスを開始しました。このサービスは、資金移動業者の口座への賃金支払、いわゆる給与デジタル払いに対応するもので、厚生労働大臣の指定を受けたことにより実現しました。これにより、従業員は従来の現金や金融機関口座に加え、au PAY 給与残高での給与受け取りが可能となります。
KDDIグループ各社は、2025年5月以降の給与支払いから順次、希望する従業員に対してこの新しい給与受け取り方法を導入する計画です。これにより、従業員の選択肢が広がり、より柔軟な給与受け取りが可能になります。

「au PAY 給与受取」の概要と導入企業
「au PAY 給与受取」は、以下のKDDIグループ各社によって導入が決定または検討されています:
- KDDI株式会社
- auフィナンシャルホールディングス株式会社
- auペイメント株式会社
- auじぶん銀行株式会社
- auフィナンシャルサービス株式会社
- auアセットマネジメント株式会社
- au損害保険株式会社
- auフィナンシャルパートナー株式会社
このサービスは、au PAYご利用者に対して、入金専用の金融機関口座への振込を行う「仮想口座方式」と、au PAY会員ナンバーへの直接振込が可能な「Bチャージ方式」の2つの方式を提供します。事業者は、自社の給与支払いシステムに最適な導入法を選択することができます。

「au PAY 給与受取」の実施方式
「au PAY 給与受取」には、以下の2つの実施方式があります。
- 仮想口座方式
この方式では、従来の給与振込と同様に金融機関口座への振込を行うことで、従業員のau PAY 給与残高へ給与支払いが可能となります。特別なシステム開発は不要です。
- Bチャージ方式
こちらは、従業員のau PAY 給与残高へ直接チャージする方式です。この方式を利用することで、給与振込において第2口座や第3口座への振込に対応していない場合でも、au PAY 給与受取に対応できます。

利用方法と手続き
「au PAY 給与受取」を利用するためには、以下の手続きが必要です。
事業者向け手続き
事業者が給与デジタル払いを導入するためには、労使協定の締結が必要です。また、従業員に対してサービス内容や注意事項の説明を行い、個別の同意を取得する必要があります。利用開始にあたっては、auペイメントへの申込書の提出が求められます。
従業員向け手続き
従業員は、雇用主からの説明や注意事項を確認し、所定の手続きや同意書を提出することでサービスを利用できます。給与としてチャージされたau PAY 給与残高の上限額は10万円であり、これを超過する場合は、本人名義の金融機関口座に無料で自動送金されます。なお、au PAY 残高の上限は100万円となっています。
資金保全と不正取引時の補償
万が一、auペイメントが破綻した場合には、au PAY 給与残高に記録されている残高の相当額が、auじぶん銀行によって速やかに弁済される仕組みが整っています。また、不正取引が発生した場合にも補償が用意されています。
「au PAY 給与受取」を利用するには、本人確認が完了しているau PAYのご利用者である必要があります。従業員が事業者からの案内に従って手続きを行うことで、給与デジタル払いで利用可能なau PAY 給与残高が開設されます。
まとめ
今回の「au PAY 給与受取」の導入により、従業員は給与受け取りの選択肢が広がり、より便利で柔軟な給与管理が可能になります。以下に、この記事で紹介した内容を表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | au PAY 給与受取 |
開始日 | 2025年4月4日 |
導入企業 | KDDIグループ各社 |
受取方式 | 仮想口座方式、Bチャージ方式 |
給与残高上限 | 10万円(au PAY 残高は100万円) |
資金保全 | auじぶん銀行による弁済 |
このように、au PAYの新サービスは、給与受け取りの選択肢を拡げ、従業員エンゲージメントの強化に寄与することを目指しています。