国際アムネスティ記念日 (記念日 5月28日)
- 設立年
- 1961年5月28日
- 創設者
- ピーター・ベネンソン(英国弁護士)
- 本部所在地
- イギリス・ロンドン
- ノーベル平和賞
- 1977年受賞
- 日本支部設立
- 1970年(東京)
1961年5月28日、一人のイギリス人弁護士の怒りが、世界を動かす組織を生み出しました。ピーター・ベネンソンは、ポルトガルの独裁政権下で「自由に乾杯した」だけで投獄された二人の学生の記事を読み、英国の新聞『オブザーバー』に「忘れられた囚人たち」と題する記事を寄稿します。この呼びかけに世界中から反響が集まり、アムネスティ・インターナショナルが発足しました。アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、正式には国際人権救援機構と呼ばれる非政府組織(NGO)です。国連との協議資格を持ち、国際的な人権問題において大きな影響力を有しています。
その活動の中心にあるのは「良心の囚人」の救済です。良心の囚人とは、信条や人種、宗教、政治的見解などを理由に不当に拘束された人々を指し、暴力を用いていないにもかかわらず自由を奪われた人たちのことを意味します。活動の範囲は幅広く、死刑制度の廃止、人権擁護、難民救済など多岐にわたります。国際法に則った調査と報告を基盤とし、各国政府への働きかけや世論の喚起を通じて、人権状況の改善を求め続けてきました。特に手紙書き運動は創設以来の象徴的な手法で、世界中の市民が政治犯の釈放を求める手紙を各国政府に送るというものです。
こうした地道な活動が国際社会から高く評価され、1977年にノーベル平和賞を受賞しました。翌1978年には国連人権賞も受賞しています。一民間団体がこの二つの栄誉を連続して受けた事実は、アムネスティの活動がいかに国際社会から信頼されていたかを物語っています。
日本との関わりも深く、1970年に東京でアムネスティ日本(現・公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本)が設立されました。発足から約10年という早い段階でアジアにも活動の輪が広がっていたことになります。現在、アムネスティは世界150以上の国と地域に1000万人を超える支援者を擁する組織へと成長しました。発足から60年以上が経った今も、世界各地で人権侵害は後を絶ちません。紛争地域での市民への攻撃、表現の自由への弾圧、死刑制度の存続など、取り組むべき課題は山積しています。一人の弁護士の義憤から始まった運動は、人権という普遍的な価値を守るための国際的な仕組みとして、今なお機能し続けています。
5月28日の他の記念日
5月28日のカレンダー情報
5月の二十四節気・雑節
- 立夏(りっか) 5月5日(火)
- 小満(しょうまん) 5月21日(木)
- 八十八夜(はちじゅうはちや) 5月2日(土)